2018/10/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリルさんが現れました。
■リル > (大通りにある、喫茶店。まあ、大した値段ではないのだが、庶民の娯楽の一つとしては上手く機能している。
純粋に軽食を楽しむもの。カードを楽しむもの。それから発展し賭け事をするもの。
そんな者たちの中に、小柄な少年は一人、秋空を見上げながら豆茶をすする。
まあ、味は普通。普通に、普通を、のんびりと)
「とはいえ、最近はトラブルらしいトラブルもなくて結構結構……」
(なんか年寄りじみた、じんわりとした声で。ふかーいため息と一緒に。
事実、仕事のあれこれが1件あった程度で、大きなトラブルがない。
単身の冒険者としては珍しいほうか。
そう思い、のんびり、のーんびり)
■リル > あー。やっつけたゴーレムたちが全身希少金属でできてて、毎日ヘラヘラきゃっきゃうふふすごせればいいのになあ。
(のんびりを過ぎて溶け始めた子供。あと、よこしまである)
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にティネさんが現れました。
■ティネ > ふわふわと、蝶羽根の妖精が風に乗ってやってくる。
喫茶店でひとりで過ごしている子供が珍しいのか、
溶けているその背中に着地して興味深げに耳をそばだて始める。重さはほとんどない。
(なんだか枯れた事言ってる子供~)
どうやら気づかれていないと思っているらしい。実際他の客は彼女に気づいてはいなかった。
■リル > 「んう?」
(軽いけれど確かに重量。流石にわからないほど蕩けていない。
この重量で、先程の穏やかな着地。鳥ではない。鳥にしては接地面が大きい)
「……んんー?」
(とりあえず、気付かない振りをしてみよう。テーブルにのぺーっと上体を付ける形で、また豆茶をすする)
「ドラゴンとかじゃなくてゴーレムっていう辺り、なんか小市民だなあ僕は」
(背中を観察こそしているが、のんびりはしているのだ。さて、何だろうか)
■ティネ > 向こうが気づく素振りを見せればそそくさと逃げ出そうとも考えていたのだが、
妖精はあっさりと気づいてないフリに騙される。
これ幸いと背中から後頭部によじ登って髪の毛を引っ張ったり、
何を飲んでいるのか頭越しに観察しようとしはじめた。
「しょーしみんしょーしみん~」
しかも歌い始めた。完全にナメている。
■リル > (髪の毛引っ張られる。あ。これ間違いなく腕がある生き物だ。
頭の上に登られる。足も器用だぞ。 ていうか人型だな?
歌が聞こえ始める。 わー……泣けてくる……)
「てやっ」
(頭の上にいる小さな人に、潰したり怪我したり、そういう酷いことしないように、手袋をつけて、左右から挟み込みっ
泣きそうな少年のせめてもの慈悲である)
■ティネ > 「うわぁ~~」
半ば予想できていたのかどことなく緊張感のない悲鳴が上がった。
一応手の中でもがく素振りは見せるものの、あまり必死さはない。
「もうちょっと丁重に扱ってくれないかなぁ?」
手の中を覗き込むなら、蝶羽根の小さい少女がそんなふうにプリプリ怒って見せるだろうが
頭の上に乗っかって好き放題した妖精の言い草ではない。
■リル > (あー。この人なれっこだなー? なんて、頭の上で上がる緊張感のない悲鳴を聞きながら。
手袋への感触も、うん、本気さとかがないし)
「むー? 正体不明の客人にしては、すっごいソフトにいったはずだけども……」
(手袋はもふもふだし。いや、その、僕の経済力の中でのもふもふだけど。
と、頭を上げて、手のひらの中を覗く。
小さな小さな、金髪の女の子。背にあるのは、紫揚羽かな……?)
「妖精さんかあ。久しぶりにみたや。 こんにちは」
(いたずら好きは妖精の常。ならこの時は一緒にあそぼうと、にっこり笑顔の花で)
■ティネ > 「まあ、確かにソフトかも。この上なくソフトかも!
寝ることすらできそう。住んでいい?」
遅れて手袋のやわらかさに気づいた様子で、いきなり身を預けてリラックスしはじめる。ふやけた表情。
緊張感や警戒心というものをどこかに置き忘れてしまったらしい。
相手が一見して危険のなさそうな子供だからというのもあるかもしれないが。
「ティネだよぉ、小市民さん。
喫茶店にひとりでいるなんて不良さんだねー。さらわれちゃうよ?」
ちっちゃいんだし、と付け加え。
■リル > 「でしょー?特売だけど、いいの買えたんだー。 防具のほう、鉄入ってるから夏は蒸れるし冬は寒いし、かたいし。
家賃は話し相手でどうー?」
(お手頃価格だけどふわふわな領域に気づいてもらえたようで安心。
緊張感がなくて、くつろいでて。んー、やっぱり僕の見た目かなあ?)
「リルだよー。妖精さん。
もー。独り立ちしてる人なんだからどこいってもいーの。夜は酒場いるよ?
ちっちゃいのはティネさんとおなじように種族的なあれそれだよう……」
(直球でいわれると眉間にスリングがすこーんと当たるような爽快感。
あー、久しぶりにこのストレート受けてなかった)
「ティネさんこそ。この街全体あぶなくない?」
■ティネ > 「なんてお得な話! 即決します。
あっ、実は百年ぐらい生きてる人? また見た目に騙されてしまったわけだが……。」
あぶなくない? という指摘に痛い所を突かれたらしく
小さな体をますます縮こまらせ。
「あぶな……あぶなく……あぶなくないよ~。
ヤバそうな人は野生の勘で避けてるし!
さらわれたり危険な目に合うことなんて全然ないです~」
目が泳いでいたという。
多分持ち帰ろうと思えば簡単だろう。おあつらえ向きに手の中にいるし。
■リル > 「わはは。愉快な同居人さんかなー?
あ。100はないない。年齢一々かぞえてないけど……たぶん……18いって、ないと、おもう……」
(長命の種がもつ持病というかなんというか「どうせ数えても、ねえ?」という意識。
純エルフとしては子供も子供。だからまだこの見た目。
そして、ホントに住んだらにぎやかだなー、なんて微笑ましげ。
そして微笑ましげな少年の前で、ぎくっとした感じのティネ)
「…………もしかして、透過とかつかえたりする?たぶんすごい高等魔法だけど」
(そう言いながら、チューリップが花弁を閉じるように、ゆっくりとティネを手の中に隠そうかなー?なんて動きをみせてみる)
■ティネ > 「なぁ~んだ。じゃあやっぱりお子様じゃな~い」
ふっ、と小馬鹿にしたような笑み。
といってもこちらの妖精も成人しているんだかいないんだかぐらいの見た目だ。
手が閉じかけられ光を遮られれば、焦ったような表情を見せる。
「え、や、やだやだ」
何か魔法などが使われる様子はない。たとえ本当に手を閉じてしまっても。
■リル > 「うん。でもちゃんと冒険者してるんだからねー?
だから、子供だけどちゃんとしてるのっ」
(ティネの見た目は……人間なら15はいってるように見えるけど
童顔なようにもみえるし。いや、所作が子供っぽいからかな?
なんか、同い年くらいで接することができるような……)
「え。わ。 わっ。 ごめ、ごめんねっ? 大丈夫? 怖い思いさせたかな……」
(「やだ」という言葉が、なんだか、キた。
慌てて、両手を開いて。陽光の下へとティネを連れ出す。
本当にごめん。そんな顔で、視線を合わせるようにテーブル上に顎を置いて。
いけないことをしてしまった。そう思うおひとよし)
■ティネ > 「冒険者なんだ。ボクよりはしっかりしてるかもね~。
ボク無職だし」
職を得ている妖精がどれだけいるのかは定かではない。
「怖くないもん。怖くないけどびっくりした……」
手が開かれれば、ほっ、と安心したように息をついて
顎を置いた彼のほっぺたを掌で押して抗議する。ぐいぐい。
「ゆるさない。身体であがなって。
頭撫でるとかして」
■リル > 「これでも、色々がんばってるからねえ。ギルド内じゃずっと後輩扱いだけど。
まー、うん。薬屋に鱗粉を提供するお仕事とか……?」
(実際、妖精の鱗粉入りの軟膏なんか、ティネが隣で保証すれば売れそうだけど)
「うん……怖く、なかったんだね……」
(本当なのか強がりなのかイマイチ判別がつかないけれど、致命的な傷とかをつけていなくて、よかった。
ほっぺが、小さな手でぐいぐい。ぐいぐい)
「はあい、お嬢様。ゆったりなでますよー」
(そういうことで許してくれるんだ。かわいいな。なんておもいながら
手袋を取った手で。指2本で、バサついた髪をそっとなでつけるように。
あくまで自分の1/10くらいなんだから、力は入れすぎないように。
すり、すり、となでていく)