2018/09/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/武具店」にルルさんが現れました。
ルル > 先日の一件がありきちんと自衛が出来るものを求めてやってきたのは冒険者ご用達の武具店。
店に入れば最初こそ店主に場違いという目で見られるが、真剣に選ぶ姿に何も言われず。

「………ん……」

今静かに吟味するのは短めの杖、携帯に便利で隠し持つにも良い物をと探し。
色々と種類がある中を一つ一つ手に取っては重さやバランスを確かめ。
使い難そうと思えば戻して次にと繰り返す。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/武具店」にリルさんが現れました。
リル > 「やっほーー! おじさん、研ぎできた?」

(戸を開けて、元気な子供の声。自分の獲物を整備に出していたようだ。
そして、見覚えのある後ろ姿に気がつく)

「ん……?」

(商品棚で並ぶようにして、人違いでも怪しくないように、するっと隣り合うようにして。
じっと顔をみてみて)

「ルル。こんなお店で、どしたの?」

(本人だとわかるや、疑問をぽーんとなげる)

ルル > これだと短いけど結構重い、こっちは重さはいいのに重心が悪い。
そんなこんなでいくつかの杖を持っては戻しと繰り返し。
あまり短さにこだわるからないのかもしれない。
そう考えると次はショートスタッフの置かれた場所へと移動をしてまた手に取る。

そうしていると聞き覚えの声が聞こえるだが今はそれよりもと短杖を手に取り。
隣に人が来たのは視界の隅に見えて、聞こえる声に視線を向け。

「リル……?こんな店…って、武具店だから……杖探し」

ぽんと投げられる疑問に当たり前というように答え。
今手にしている鈍器にも使える短杖を見せる。

リル > 「お。できてるねーありがとありがとっ」

(店主から1mほどの、袋に入ったものと、革の鞘に入った分厚いナイフ。
後者は少年の前腕よりも大きいほど)

「わお。武器……うん……武器持ってる……。
そっかあ、普段持ってるの、長すぎて路地じゃ使いにくい?」

(この前あったルルの印象から、武器を持っているということがちょっとだけびっくり)

「ふんふん。それくらいなら……殴れるし魔法使えるし、いい具合だとは思う
……………………ルル、棒で人殴ったことある?」

(良いと思う、といった後に「ん?まてよ?」といった顔で)

ルル > 「……私の杖……あれぐらいだから……」

使い難いと問われると少し考える仕草を見せて店内を見回し。
そして一つの武器、2mほどの長いメイスを指してあれぐらいと説明をする。
明らかに路地では使えない杖を持っていると。

「最初…ね、短いの……探したけど…いいのないから……。
これ……どっちも使えていいかな…って……。
……ない…よ」

そんな経験は一度もなく、虫は殺しはしてもそれ以外の生き物は小動物すら手にかけたことはない。
首を左右に振って少年にないと答えて。

リル > 「わー、なっがぁい……。つっかえるね、路地に……」

(アレを杖術として使いこなせる業前なら、格闘魔術師になれそうだけれど、それは人生かけてのことだ。
確かに発動体としてはすごく優秀そうなのだが……)

「あんまり短いと、たぶん入門用だよね。ちゃんと使える人には物足りないだろうねえ……
…………ううん、そっかあ。ないよねえ、やっぱり」

(むーー、と顎に手をやって。どうすればいいかなー。なんて思案顔。
言ったものか、言わないものか。このお姉さん、絶対優しいものなあ)

ルル > 「うん……つっかえた」

つっかえるではくつっかえた、そう少年にはっきりと告げて。
つまりはそれをもって一度路地に入ろうとしたという事。
こういう風に…と短杖を愛用の杖に見立てて横にして、ひっくり返る様に脚を上げて倒れたしぐさを見せ、短いスカートが捲れて太腿の付け根付近まで露わとなり直ぐに戻り。

「これなら……重くない…し、持ち運べる……から。
私には……十分…な杖……だから。できないの……変?」

何故か思案顔になった少年を眠そうな目で見つめて首を傾げ。
何か変な事を言ったのかと心配してしまう。

リル > 「あ。来る時どこかでつっかえたんだ……」

(そりゃあ、たしかに。これは長い。
そしてルルが「こう」と再現するとき、ほとんど太ももが丸見えになってしまったことに
顔をカアっと赤くして。でも動いては逆に変だから、素知らぬ顔を演じてみる。演じて、みる)

「そ、そそ、そう、だねえ。それくらいの長さは、うん。使いやすいと、思う」

(わー、わー、わー、綺麗な足だったーーーーーー。
と心臓ばっくばっくばっくと高鳴る少年)

「んん。何か生き物を殴り殺せ。 …………なんて、そこまではいわないから……
その長さの杖で、近寄られたり掴まれたりしたときの立ち回り、少し練習したほうが良いと思う」

(ここまで言うことで、やっと頭から綺麗な太ももをすみっこに追いやれる。あくまですみっこ)

ルル > 「うん……だから……家に置いてきた…」

こうなったと実演を見せれば何故か赤くなった少年を不思議そうに見てしまい。
顔は赤いがその他は特に変化はないように見えて気にしない事にして。

「本当……?リルがそういうなら……安心……。
他に……これがいい……とか…ある…?」

少年の動揺している内心など気が付かないままに一歩近づき少しだけ背の低い瞳に合わせるように前かがみになり。
折角に会えたのだから聞いて揃えておきたいという姿勢で。

「……それは……難し…いよ。
立ち回りの……練習……?どこで…出来る…の?」

買った所で扱えなければ意味はないと気が付き。
しかしそんなことを練習する場は知らずに聞いてしまう。

リル > 「う、うん。まだ日は高いから、危ないこともないしね」

(うー。ちょっとまいったよー。スカートのなかとか、わーもー!考えるなー!エロガキか僕ー!
頭の中がやかましい)

「んー。そうだね。基本的にそれはすごく良いと思う。
あとは、発動体としては劣るかも知れないけれど……ショートメイスに偽装したやつとか
ほら。メイスかと思ったら先がとれるの。どっちつかずといえばそうだけどね」

(うん。僕は今、荒事に向かないお姉さんに色々教えてる先生。
先生はエロくない。うん。 知り合いの教師曰く『あの年頃の子たちをエロく思えないと教師なんてやってられない』 出てくるなお前はいま!!)

「だよねー。それをしろ、なんて僕だって言えないよ。
学校とかで、魔法以外のサポートを教えてもらえない?
個人的に講師を雇うとかもありかな」

(そう、「誰か」に教えてもらえばいい。とはいえ自分はケンカ殺法だったけど……)

ルル > 「…それに……目立つから…」

帰って目立って危ないかも、そう考えもして置いてきたと小さく返し。
変わった様子はないのに何故か慌てているように感じて不思議で仕方なく。

「これ……いいんだ。偽装したの……?これとか……?
これ……面白いつくり…リルって…先生みたい」

少年が言ったようなものを探せばすぐに見つかり、先が外れる仕掛けを面白そうに弄り。
学院では教えてくれないような道具の基礎からの知識を楽しそうに聞いては頷き。
こうしていろいろと教えてくれる少年が先生のように思えてつい口にしてしまう。

「言われても……できないよ……。
教えてくれてた先生……いなくなったから…。
個人的……?それなら安心できる人じゃないと…いや…かも」

誰かと言われて浮かんだのはいなくなってしまった先生。
次に浮かんだの目の前の少年、しかし頼むのは厚かましいかなとちらちらみて。

リル > 「確かに目立つねえ、この長さ。冒険者なら高位。そうじゃなきゃ貴族の人じゃないと持てないから、逆に危ないね」

眼の前のお姉さんは、どうみても冒険者ではない。
顔に険のようなものがない柔らかさは、よほどの「才能」でないと
冒険を続けるたびに「そうでなくなる」と勝手に教訓としている)

「うん、それはバランスが凄く良いと思う。いつもよりは弱いだろうけど、それで一発されたら、ごろつきは嫌がって逃げると思う。
そうそう、それ。鈍器の強度も、発動体の強さも、本物に劣るけれどね
え。先生? え、あ。いやあ……ぼ、僕はその、知ってること、いってるだけ、で……ルルに危ない目にあってほしくないし……」

(と、いいこと言ってるところで出てくる知り合いの教師。
だめだめ!ルルを今こんな場所でエッチな目でみない!!
白い肌がちょっと紅潮する。でも、先生かあ。基本的に子供扱いなので、そう言われるととても新鮮で……なんだかぽわぽわする)

「うん。うん。それでいいんだよ
む…………そっか……それは、うん……
おうちに、雇ってーっていうのなら、少なくとも人柄…………」

(といったところで、眼の前のお姉さんの、遠慮がちな、凄く遠慮がちな
「遠慮と希望の両方が入り混じりながら遠慮が勝っている視線と仕草」が目に入ってしまう)

「…………あー…………。僕、杖術はかじったことしか無いから基本だけだけど…………それでも、いい?」

(受けるは受けるで照れくさく、ちょっとだけ顔を横にしながら。ちらり)

ルル > 「ここで……値段見たとき……驚いた…から。
そんなに……凄い冒険者…じゃないし……父様が用意してくれた…から」

自分はあくまで学生。
立派な杖を持っているのは父親に買い与えられたか、ただそれだけ。
その杖が自分の身分を表すものになってしまうと判ると持ち歩くのは危険を考えて。

「バランス……大事…だよね。それで……いいなら…これ…買うね。
それでも……役に…立つなら……いい事だよ…。
私より…物知りだから……先生……、心配してくれて…ありがとう」

少年の言葉にお礼を口にして微笑を向けて。
白い少年の肌に赤みがさすのが見えて熱いのかなと、そんな勘違い。

「リルは……無理言わないから……大好き。
良い先生だったから……色々教えてくれて……。
うん…人柄……から探すから…大変になるよ」

今目の前には自分は人柄もよくて信用できる物知りな少年がいる。
きっと少年なら父様も許してくれる、そう考えてしまい期待に満ちた、そして遠慮の混じる視線で見つめて。

「―――!う、うん。それで…いい。私に…出来るお礼…するから……。
お願い……します…」

少年の言葉にパっと笑みを浮かべたと思えば嬉しさのあまりに抱きしめてしまい。
そのままに何度も小さくお礼を口にする。

リル > 「ああー……。お父さんが。びっくりするよねー実際の値段」

(そうかあ。貴族でも、自分にたくさんお金が落ちてくる人と
子供の間はそうではない人……わかれるんだー。なんてぼんやり思う。
名を買ったのでない貴族は無条件にお金を持ってると思っていた庶民)

「うん。ルルにあってるのはそっちだと思う。
あ、あは。なんか照れちゃうなあ。
冒険者の分野は、ね?あと、男の子だから、心配もするの。
魔法分野とかだと、ルルのほうが絶対先生だよ」

(ちょっと朱のさした頬を指でかきながら、微笑みへ返すは、笑顔。
本当に純粋で。危ない目にはあわせたくない)

「そりゃあ、ね? 階段は最初から登らないと転んじゃう。
うん……たくさん、ルルのために教えてくれたんだね。いい先生、だったんだね。
だねえ。人柄からだと、身辺調査からだしねえ。求人だしてもすごい数くるだろうし」

(果たして、自分で良いのだろうかとは思う。
ルルのご両親にあったとして、エルフだと言っても見た目は小僧っ子だ。
愛娘を預けるに足ると思ってもらえるだろうか。底の不安は大きいが)

「うん。他にもいろいろ、役に立つことなら、教えてあげられっ――!?」

(笑顔で自分を抱きしめるルル。男を虜にするとか、そういうスタイルではないけれど
それでも、家族と離れて久しい自分にとっては
「確かな温かさをもった人」で。びっくりと、ちょっとほうけた顔で、耳の近くで繰り返されるお礼を聞く…… 心地が、いいな)

ルル > 「入学のお祝いに……買ってくれた…から」

どちらかと言えば箱入りに近い育ち。
お金の価値観も使うべき時も判ってはいるが手持ちはあまり多くはなく。
そこはきっちりとした金銭感覚を持つために多くは渡されていなくて。

「リルに…会ってないと……きっと買いに来てない…リルのおかげ…。
でも……親切に…教えてくれたから……冒険者って…怖いイメージあったし…。
魔法は…得意だから…」

頬を掻きながら笑顔を見せてくれる事が嬉しく。
損得を無しに心配をしてくれるのは両親以外では少年が初めてであって。

「……前に…飛ばして上がって落ちちゃったから…よくわかるよ。
うん……勉強や魔法の使い方とか……一杯教えてくれた…。
そうなるし……そういうのがよくても……嫌な人かも…知れないから…」

その点では少年は信用出来て一緒にいても嫌という気持ちは起きない。
両親はこの国では少ない異種族に対する偏見は持たない人なので問題はないはず。
見た目こそ子供だがエルフならば見た目も当てにはならないので。

「本当……?嬉しい……。リル……私…知らない事…多いけど…色々教えて…。
学院で教えてくれない事……リルにもいっぱいお礼…するから、何がいいか…教えて…」

あまり大きいとは言えない胸を押し付けるように抱きしめては笑みを見せ。
学院でこそ優等生だが、外では知らない事の多い貴族のお嬢様。
役立つことをという少年の言葉に強く抱きしめ。
お礼は何がいいかは少年の好きなものを用意しようと決める。

リル > 「うん……すごくいいお祝い。いいお父さんなんだね」

(剣士の育成所なら、丈夫な業物を買ってもらえるような。
この値段なら、そんな、しっかりとしたものなのだろう。
使うべきところに使う。そう、しっかりしたお父さんなんだろうな、と。
なお、ルルが箱入りかどうかには気づいていない模様)

「ああ……うん。あの夜のがないと、かぁ。ルルの身のためになれて、嬉しいよ
あは。案外気さくな人多いよ?品はないかもしれないけど、女の人だって多いし。
うん……。僕は、尖ったのしかできないからなあ」

(だから、冒険者の酒場なんて連れて行ったらご両親から怒られるだろうけれど
実際に会って話して、僕の友達だって言えば、きっと良くしてもらえる。
女冒険者たちは、不埒者が出ないようにガードもしてくれる。
そして、自分は隠密系以外は、叩きつけるようなことしかできなくて。
もしかしたら、この先……教えてもらうことがあるかもしれない)

「ああ……痛い思いしたんだね。でも其処に先生がいたんだよね
……うん……(これ以上、この先生に自分は言葉を重ねられるべきではないと判断し、抱きつくルルの背中を、ポンポンと)」

(失敗の痛みを知らない人間では、上に登れない。
痛みを癒やされたことのない人間では、人に優しくなれない。
そして、たぶん、こうしてくれているのなら、僕はご両親の目に通りやすいのだろう……)

「あは。僕も嬉しいよ。 ルル。僕だって、知らないわからないでいっぱいだよ。
だから……そうだね。ふたりで、教え合おう? んー。僕は、何が良いかな?」

(大きめではないとはいえ、痩せているこの少年には、胸をおもいきり押し付けられる柔らかさは、鼓動を早めて高めて、自分が男なんだって否応なしに教えられて。
役に立つこと。役に立つもの。いっぱいのお礼。
そんなことを聞けば、やましい気持ちもでてしまう。
やましい、下卑たきもちがでてしまう。でも)

「そうだね……じゃあ、必要なお買い物が終わったら……
ルルの好きな喫茶店に連れて行って? そこで、互いのことお話しよう。
それが、そうだね……。お礼その1,かな?」

(こちらからも両手で抱きしめて。ああ。温かいな。このお姉さんは、本当に温かい)

ルル > 「最初…驚いたけど‥…うん、厳しいけど…優しい」

狭い場所を歩くときはよくぶつけはするのだが、魔法を使うには凄く集中できる杖。
そんなきっといい杖を用意してくれた父親が大好きだというように笑みを見せ。

「あの時……会えてないと…きっと……ずっと会えてなかった気がする…から。
そうなの……?それなら……ギルド…?行ってみよう…かな。
得意不得意……誰でも…あるよ……」

冒険者の集まる場所は興味こそあるが危ない場所という思いから脚を踏み入れたことはなく。
でも少年が大丈夫というのならきっと大丈夫、今度顔を覗かせてみようと決めて。

「うん……あの時、痛かった…。なんで……知ってるの…?」

少年が言った事はまさにその通り、背中をぽんぽんとされながらどうして知っているのかと眠そうな目を丸くして驚き。
どうして背中をぽんぽんとされるのかはわからないが心地よく感じ。
やっぱり少年は安心して両親に先生として紹介できると。

「…それじゃ……私……リルに……色々教わって……代わりに…魔法……教える…?
なんでも……言ってね…?」

男性に対してするにははしたない事、両親や級友がいれば注意される行いも少年には自然とできてしまい。
男として見ていない訳ではないのだが抱きしめたまま。
そして世間に疎い自分に教えてくれる少年が求めるお礼が気になって。

「喫茶店で……お話…?うん、いいよ。一番好きなお店に…案内するね」

少年にも抱き返されて心が温かくなっていき。
このままこうしていたいと考えてしまうが、店主の咳払いで我に返り。
ごめんね、と囁いて少年をそっと開放した顔は頬が赤くなっていて。
それを隠す様に短杖を買うために受付にと向かう。