2018/09/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にぼたんさんが現れました。
ぼたん > 両手で買い物かごを抱え、雪駄をぺたぺたと音立てながら歩いている。
重たげに下へ膨らんでいるかごからは、時々かちんと瓶同士が触れ合う音がする。闇夜で転ばないよう、足元を確認するのに必死だ。

ぼたん > 「ああ重……」
坂道の手前で、いちど石畳の地面へかごを降ろす。うーんと伸びをして、ぐるぐると腰をひねる

ぼたん > 恨めし気に上り坂を見上げる。そうきつい勾配ではないが、持っている荷物を思うとため息が漏れる
ぼたん > 「いつもみたいに、届けてもらえやよかったねえ…」
ひとりごちてから、よいしょとかごを抱え上げる。

ぼたん > 月明りを集めたように、女の墨色の瞳に黄緑色の光が宿る。慎重に歩を進めながら、坂道を登っていく…
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からぼたんさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルルさんが現れました。
ルル > 商店街にある本屋にと頼んだ本を受け取った帰り道。
すっかりと日も落ちて人の少なくなった通りを早足に歩く。
通りにはほとんど人の姿はなく、あったとしても自分と同じように早足に歩く仕事帰りの男性、
酔っぱらった一団などであり同性の姿は見ずに。

「……遠いし…どうしよう…」

出来れば家に帰りたいところであるが、この場から富裕地区まではまだ遠く。
近くで宿を探す方がいいかもしれない、そんな誘惑に駆られながらも足を進めて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリルさんが現れました。
リル > 「どうしたの、お姉さん?」

本来はもう家路についているであろう、矮躯の子供がそう尋ねる。
服装は、子供に着せる平服と比べれば……ずいぶんと丈夫そうだ。
できが良い、名のあるブランドだ、そういう意味ではなく……
「単純に、飛んだ跳ねた、切った張ったに耐えられそうな出来」
つまりは、冒険者に向いているような、そんな服。
そんな少年が、くりっとした赤色の瞳を向けて、なんてことはなく、自分より背の高い少女の早足に並走するように歩く。

ルル > 「……え…?あ、うん。…時間、遅いから…早く帰ろうって思って…」

突然の声に視線を向けると、自分と並走するように歩く少年の姿。
年下に見える少年がこんな時間に出歩いている事、そして声をかけられるまで気が付かなかった事に二度驚いて。

「君は…帰らなくて……いいの?」

失礼と思いながらも視線を上下に向ければ普通よりも上部層に見える着衣。
その辺の子供、貴族が着るよりも丈夫に見える服装は例えるなら冒険にうってつけに見え。

「……冒険者…?」

ふとした思い付きを口にしてしまい、少年の赤い瞳を、前を気にするのを忘れてみてしまう。

リル > 「うーん。でも、帰ろうにしても……」

失礼にならない程度に、すっと上下をみやる少年。
値踏みとかそういうものではなく、ただ、すっと視線を上下に。

「お姉さん貴族さんだよね? その区画にいくには、うーん……」

遠いというべきか、一人では危ないと言うべきか。

「ん?僕は大丈夫ですっ。 これでもちゃーんとした、一廉の冒険者ですっ」

えっへん。と胸を張る仕草は、いかにも子供ではあるが……。
背に負ったリュックなど、普通子供はもたない。

「はいっ。冒険者です。 基本的には何でも屋さんです」

ぱっと花咲く笑顔で返す。赤い赤い瞳は、この宵の中でもひときわ輝いて見える。