2018/08/12 のログ
■ミンティ > 料理やお酒をふるまって回っていると、ときどきこちらのお店についても尋ねてもらえた。話が振られるのを急に感じてしまう癖があるから毎回しどろもどろになってしまうけれど、勇気をふりしぼって控えめにアピールは忘れない。中には今度お店を訪ねようと言ってくれる人もいたから手伝いにきてよかったと思える。
あまり数が多くないテーブルは大体埋まっていて仕方なく相席をお願いもしていたけれど、時間が経ち夜も更けてくると賑やかさも落ち着いてきて。
そんなタイミングだったから、気がつかないうちに新しいお客さんが手をあげているのを見て驚いた。あわてて駆け寄り、注文を聞こうとして、びくっと身震い。
「……ぁ。……え…と」
ランプの明かりがあっても、離れていると顔の判別が難しく感じられるくらいには夜らしい暗さ。近寄ってみてようやく知った顔の男性だと気づいて言葉を失う。こんなところで出会うとは思ってもいなかったから、目を泳がせて戸惑って。
■クウィン > 小柄な身体がぱたぱたと駆け寄って来たかと思うと、男の顔を確かめるや小さく震えて立ち止まった。
翠の瞳は頑なにこちらを見ようとはしなかったが、魔族の男はまるで取るに足らないことのように目を細める。
「今晩は、お嬢さん。お久しぶりですねえ」
自分のことなど忘れているかとも思ったが、いい意味で外れたらしい。
男はくすりと微笑みながら首を傾け、エプロンを纏う姿を視線で軽く撫で上げる。
「お祭りのお手伝いでしょうか? 私の記憶では、貴女様のお店はお食事処ではなかったように思いますが」
春の色を溶かしたような滑らかな髪。その一房をそっと指で掬い上げると、自分の鼻先に宛がい、より強く感じる甘美な香りに恍惚の笑みを浮かべた。
「ああ、フフ…、この香り……。やはり貴女様の精気は芳しい……」
鼻腔を通り抜ける甘さに胸が熱く掻き立てられ、食欲に似た疼きが全身を駆け巡る。
さすがに振り払われてしまうだろうか。どこかそれすら楽しみな気分で男は悪戯っぽい瞳を向けた。
■ミンティ > 「はい……、その……おひさしぶり、です」
かけられた挨拶にそのまま返すしかできない。怯えているわけではないけれど身体が萎縮してしまって、しきりに周囲の様子をうかがい、ちらちら視線を走らせる。
よそ見をしていたから伸びてくる手に気がつくのも遅れて、視界に手袋の色が見えて、また竦みあがってしまった。髪をすくわれると肩を強張らせ、匂いを嗅がれると困ったように眉が下がる。
おろおろしながら胸元でぎゅっとトレイを抱き締めて、なにか言おうと口をぱくつかせた。
「はい。今日はお手伝いで…、ぁ……あの……っ、
その、ここで、こういった事をされるのは、困ります……」
すぐには声が出てこず、やっとの思いでしぼり出すように言う。意識しすぎかもしれないけれど、わざと思い出させるような言い方をされるから頬が熱くなる。
髪に触れている彼の手に指先だけで軽く触れて、離してほしいと控えめな意思表示をして。
「え…と、ご注文を……うかがっても、よろしいですか」
■クウィン > 少女の白い頬に赤みがさしたのがわかって、男は満足そうに喉を震わせた。
愛らしいその唇で懸命に抵抗を紡がれるも、抑止どころかむしろ卑しい悦びで胸が熱くなってしまう。
「おや、どこか別の場所なら構わないのですか?
ああ……、貴女は以前も随分人目を気にしていましたね。
私に押さえつけられて、泣きながら"ここじゃやだ"って……フフ、とっても可愛かった……」
懇願する彼女の姿を思い浮かべるだけで身体が昂り、イスから垂れた長い尾が興奮を持て余すように左右に振れる。
髪から手を離すと、その手で今度は華奢な手首を掴み、抗われる前にぐっと引き寄せた。
座ったまま少女の身体を絡め捕ることが叶えば、耳元に唇を寄せて試すように言うだろう。
「私の一番欲しいものを、貴女は誰よりご存知でしょう?
ねえ、お嬢さん……? 私はここでも構いませんよ。
ああ、でもこんな場所で始めたら……きっと"周りの皆様"も貴女を欲しくてたまらなくなるでしょうね。
フフ……、困りました。どうしましょうか?」
口調は変わらず穏やかなものの、告げた言葉は脅しでしかない。
大切な獲物を他の男と分け合うなどまっぴらだが、娘の純粋な心に爪を立てるには十分な文句だろう。
■ミンティ > 口調は穏やかで礼儀正しいものだけれど言葉を選んでもらえない。こちらを困らせたいのか、そもそも言葉を選ぶつもりもないんだろうと察しもつく。そんな相手にどう頼めば諦めてひいてくれるか、人より口下手な自分にうまい切り返しが思いつくはずもない。
この会話を周囲の人に聞かれていないかと思うだけで気が気でなくなって、見るからに挙動不審な動きでまわりをきょろきょろと見回して。
「そう…いう話では、なくて。……あの、今はお手伝いの途中なので…
できたら、普通に……お食事やお買い物を楽しんでいただけたら…っ」
無駄かもしれないとわかっていても素直に折れるわけにもいかない。声を細く震わせて、言葉を選びながら理解を得ようとする。
そのかいもなく急に手を引かれると、身体のバランスを崩して前のめりにさせられる。耳元に囁く声がくすぐったくて、肩をすくめて堪えようとするけれど身体に震えが走った。はう、と少しうわずった息をこぼしてしまう。
「…………っ……やめて…ください。…困ります。
…あと、…あとすこしだけ、時間をいただけたら……
休憩をもらえるように、お願い……してきますから……」
脅しをはねのけたつもりだけど抗いきれなかった。まわりにいる人たちの中には普段からの顔見知りも多い。脅されたとおりになってしまったらと思うと、その先を想像するのも怖くなって、弱々しい動きでこくんと頷いた。
あとすこしだけ時間がほしいと、泣きそうな顔でせめてものお願いをして。
■クウィン > 戯れめいた脅迫は有効だったらしい。
男の腕の中、少女の大きな瞳は今にも泣き出しそうに揺れている。
清廉な娘の見せる弱さに、その儚さにぞくぞくする。
自分がどれほど蠱惑的な表情を浮かべているか、彼女は本当に知らないのだろう。
その無垢な色香を早く味わいたくてたまらない。
「フフ……いい子ですね。後でたくさんご褒美を差し上げなくては。
……では、お待ちしていますよ」
強引に交わした約束に機嫌を良くすると、抱き留めていた小さな身体を解放する。
逃げ出そうなどと考えないように――と、血のように紅い瞳で言外に訴え、離れていく娘の背を見送るのだった。
■ミンティ > 解放されて仕事に戻る。まわりを見渡してみると、小さなお祭りもそろそろ終わりが近いらしい。ひととおり商売を終えた人たちが露店の後片付けをしたあと、こちらにやってきて仕事上がりのお酒を頼んでくる。
さっきまではぎこちないながらも自分にできる限りは愛想よく応対していたつもりだったけれど、今はそれも難しい。いつもどおりの人見知りな態度に苦笑されたりしながら、大方の注文をどうにか取り終えた。
相手の脅しが頭から離れなくて、すこしでも休憩が遅くなってほしいと注文が途切れないように祈っていたけれど、一通り回り終えると暇ができてしまう。覚悟を決めて屋台の店主に休憩を申し出て、もう遅い時間だからあがってもいいと手伝いの手間賃を渡された。受け取ったお金を財布に入れて、肩を落とす。
「……お待たせしました」
相手のもとに戻って、ぽつりと声をかける。強引に迫られた時のかわし方が一向に身につかないから情けない気持ちになるけれど、他にどうしたらいいかも思いつかない。
どうしようもないから、素直についていくしかできなくて…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からクウィンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミゲルさんが現れました。
■ミゲル > 王都で炊き出しが行われる神餐節。
貧民地区だけでなく平民地区でも行われ、普段は憩いの場である広場も炊き出しに使われる。
修道士や修道女が忙しく炊き出しを行い、それ目当てにやってくる住人が集まり普段にない賑わいがそこにはある。
そんな広場を見渡せる高台の一角で炊き出しを受け取り人込みを眺める。
忙しく炊き出しをする教会の関係者、それを受け取る住人、そしてこの間にと…悪事を働く者たち。
この場についてから少なくとも十人前後の若い女性や修道女が悪漢に連れていかれるのを目にしている。
「……馬鹿ばっかりか」
それを阻止する仕事を受けているなら止めもするが今はそういう依頼を受けていない。
なら気にせずにと炊き出しに口をつけて、人の海を眺める。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミゲルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタピオカさんが現れました。
■タピオカ > 「楽しかったなー、神餐節!
ふふ。みんなまだ、お祭り騒ぎの気分のままみたい」
神餐節の最終日。今宵をもって炊き出しが終わり、朝に夕にと人が流れ、陽のあたるところあたらないところでのやりとりも終わる。
名残惜しさと覚めやらぬ熱狂で平民地区は浮かれている。
その浮かれようは、賑わう大通りからやや離れた、この水路にかかる橋の上にまで届いてきて。遊牧民はくす、と肩を震わせて笑った。
「明日からどうしようかな。
ん……。涼しい……」
明日から王都に滞在しようか、それとも別の場所に旅しようか。色々思い巡らせる橋の上。
石橋の欄干にもたれて、人通りのあまり無い場所。
川の上に流れる少し冷たい夜風が頬撫でて、気持ちよさそうに短い髪を揺らしている。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアシュトンさんが現れました。
■アシュトン > 「くっ……ただ飯期間が終わってしまう……ッ!」
(最後に燃え上がる熱狂を背にして、何とも悲痛な――悲痛かなぁ?そんな悔しげな呟きと共に、一人歩く男が。
世間一般様に比べれば稼いでいる筈なのだけれども、節約できるところでは、節約したいようである。変な所で貧乏性。神餐節絡みの仕事で、懐事情は良い筈なのだが。
その辺の炊き出しで貰ってきたハム入りパンを齧りながら、橋の方へと、やってくる。
少々人の熱にあてられた、というのも理由だろう。
一つため息を吐いてから、大きく伸びをして)
「さって、どうしたモンかね。また普段通りに――っと。なんだ、コッチ来てたのか」
(誰かさんと似たような呟き声を発した後であった。
暗くなった頃合いと言えども、髪の色が良く目立つ。心当たりのある人物を見つければ、口端軽く笑みを浮かべながら近づいてゆくのであった)
■タピオカ > 炊き出しの意味が宗教的にどうあれ、人が作り出した主神の御心に叶うかどうあれ。
王都の思惑に叶うかどうかどうあれ、人族に攻め込む魔族の野望に叶うかどうあれ。
そして、別にお金にこまるほど腕が悪いわけじゃないのに、ハム入りパンをぱくつく歴戦の傭兵にどうあれ。
賑わいが去っていく事に、暑さも過ぎていく事に時間の流れを感じ。
夜風になびいた前髪に指先絡ませ遊んでいると、よく見知った親しい人の声がして。
振り返る前から、ぱ!と顔色が明るくなる褐色の遊牧民。
「わあー!アシュトン!
そうだよ。ダイラスから戻ってきてたんだー。
暑さも楽になってきてるし、神餐節たのしみたくって。
アシュトンも来てたんだね。……お仕事いっぱいこなせた?ご飯いっぱい食べられた?」
自分からも数歩、小走りで駆け寄ると偶然の再会に表情緩ませ。
にこにこ、風まかせの傭兵の大柄な身体を見上げた。
彼がここに来てる用件に見当つけると小首傾げる風に語尾を上げて。
「今日でお祭り騒ぎ、おわっちゃうねー。
夏が過ぎるって早いやー」
■アシュトン > (傭兵、冒険者は収入が安定しない。なので、なるべくなら節約したいという根性が染みついてしまっている。
もっとも、散財するときは盛大にやらかすのが、この手の人間のよくある話なのであるが。
なお、炊き出しで2度程食あたりかましたのは秘密である)
「俺はどちらかと言えば王都が拠点だらな。来てるっていうよりも、ココから出ていくって方向が正しいかもしれんな。
仕事はそれなりにな、この時期は貴族やら王族絡みが増えるんでね。ま、スポンサー様方だから断れんってのもあるが。
ふ、飯については他所に出ている時以外は、須らく炊き出しに群がってたぜ!」
(謎のサムズアップをかます。自慢できるような事では、無いような気もするが。
何時にもましてワンコ感溢れるように思える彼女の頭へと、片手をユックリと伸ばし。頭をワシャワシャと、撫でてやろうとしつつ)
「そうか、もう八月も半ばなんだな。熱さが過ぎるのは、有り難いけども――……」
(彼女をの方暫くじーっと見つめた後。
唇が弧を描けば、やや前屈みになり顔を近づけて)
「外でし辛くなってくるのは、ちょいと残念だよな」
(喉元が愉しげな声を鳴らしていた。
外で何をするのか……まぁ、ご想像の通りである)
■タピオカ > (炊き出しで食あたりするなんて、よっぽどたくさん召し上がったのか、
たまたま運悪く衛生状態の悪い炊き出しにあたってしまったのか。肩でくすくす笑うよな心地になりつつも)
「アシュトンのホームは王都なんだね。……なんとなくさ、僕が旅に行く先であちこち会うから、
ほんとに風の中、旅そのものがアシュトンの家って感じがしてたよ。
アシュトンのことだから、隠れ家とかマグメールじゅうに持ってるんだろうけど……。
自宅、みたいなのも王都にあるの?
……お仕事おつかれさま!どんなお仕事だったかっていうのは、あえて聞かないよ。
聞いたら口封じされちゃいそうだもの」
(彼との付き合いもそれなりに長いけれど、確か自宅の事について尋ねた事がなかったと思う。
それらしき住居、セーフハウスみたいな場所があればお邪魔してみたいな、なんて思いながら問い重ね。
王族絡みらしきお仕事の内容は聞かないまま、笑みかけて労苦ねぎらい)
「あは!それならよかった。
冒険者なら、食べられる内に食べておかないとね!
……んっ……。ふふっ……くすぐったいよ、アシュトン……!」
(サムズアップに、つられて自分も親指たてて戯れる。
彼とはクラスも地位も違うけれど、同じようなその日暮らし稼業の鉄則を告げて頷き。
頭を撫でてもらえたら、ふるふるっとわんこみたいに身震いしては気持ちよさそうに瞳を細め)
「……うん。……冬になると、お外でしちゃうの、寒いもんね。
……だから……。……、アシュトン。……今のうちに、しちゃお?
ひとけ、あまりないから、ここで……、さ。
僕……。また、アシュトンに……。いっぱい、えっちなことされてみたいな……」
(じっと見つめられて、きょとんと首傾け。
その意図を察したら、少し気恥ずかしそうに視線を反らして顔を赤くし。
ちらちら、上目遣い。野外での睦み合いに誘い。
そっと身を寄せると、身体を少し擦り付けて甘える)
■アシュトン > 「何だかんだ言って、王都が一番仕事が多いからね。
あぁ、と言っても滞在期間よりも、外に出てる期間の方が長いだろうから、それも間違いじゃない。家のベッドよりも、野宿の回数の方が多いんじゃないかな、はっはっは。
ん、そうだな。王都内で数か所、後はダイラスやらシェンヤンにも……なんだ俺の家に興味があるのか?なんなら、後で来てみるかい?
平民区の普段使ってる家なら、ここからもそう遠くはないし」
(チョイチョイと、その方角を指さしてみる。
まぁ、外装も内装も、普通の家とそう大差はない訳であるが――隠されている場所とモノを外せば、だが。
彼女が敢えて聞かなかったお話に関しては、意味深な笑みを浮かべて手をヒラヒラと振るのだった)
「そーゆーことだね。腹が減っては戦は出来ぬ、なんて言葉もあるみたいだしな。
……けどまー、あんまりがっつき過ぎると『当たる』事もあるから気を付けような。うん、別に誰の教訓って訳じゃないから」
(言葉尻に視線が一瞬、スッと横の逸れたのは気のせいだろうか。
炊き出しのなー、順番待ちのなー。待ちが長くて、余りヒトが居ない所で貰ってしまったのが、運のつきだったかもしれない。
その辺チョット誤魔化すように、頭をグリグリとしてから手を離し)
「たき火の傍でってのも悪くはないんだが、どうしても風がね。
はは、そういう大胆なおねだりは、嫌いじゃない。
寒くなる前に、沢山しちゃおうか……まだまだ、騒ぎは続いてるからな。大きな声、出さなかったらバレない、かもね」
(そう言う意図で伝えたかと言えば、勿論イエスだったりするのだが。
肩を僅かに揺らせば、頭を撫でていた手をするりと彼女の背後へと。軽く抱き寄せるような手つきで摩り。
恥ずかしげに染める顔へとさらに近づけば、そのまま、唇へと口づけを重ね付け。伸ばした舌先が、彼女の柔らかい口元をくすぐってゆく)
■タピオカ > 「ベッドより野宿、なんてアシュトンらしいなあ……!
きっとテントを張る作業なんて目を瞑ってもできるんだろうね。
へえー、結構いくつも持ってるんだ。アシュトンほどになれば、ひとつだけじゃ危ういのかな。
あ!いいの?うんっ!家に行ってみたい。
僕の知らない土地のものとか、きっと置いてあるんだろうし。地図も見てみたいし。
アシュトンがどんな部屋で過ごしてるのかも興味あるなあ」
(自宅がいくつもあるなんて、まるで国に雇われてる草や隠密みたいだ。
自分のように安宿や冒険者ギルドの一室を拠点としている駆け出しとは違う生活に関心しきり。
いろんなものを見てきたんだろう黒い瞳を見上げて。
方角示されたら、嬉しそうに頷き)
「……?
あはっ、……お気の毒さま」
(あんまりがっつき過ぎると、に続く話にどういう意味かと一瞬目を瞬かせ。
あっ、食べ物にあたったんだ、と悟ればふっと笑みを浮かべる。
ぐりぐりされて、彼のあたたかい大きな手の感触が残る頭。
髪を手でくしけずって整えた)
「あっ、でもそれも素敵かも。焚き火のそばって。真冬は風がきついけど
……また、秋の頃にでもそうやって僕と遊ぼ?
――うん……!……それに……。えへ……。
誰かきちゃうかも、って思うと……。どきどき……しちゃうんだ……。
……ん……、ん……っ……、ふ、……、ぁ……っ……、ぁ……!……ぁ……!」
(彼の腕に包まれながら、そう告げてにこやかに笑った。
いつか、キャンプの火に照らされながら、身体を重ねてみたいと強請って。
野外で密やかに、けれど人目につくかもしれないという危うげの中で睦み合う事に興奮を覚えると改めて伝えて。
唇触れると、かすかな甘い鼻息が漏れる。舌で口元くすぐられ、小刻みに肩が跳ねてよがりだす声。
彼の舌先にケーキのホイップみたいな柔さが伝い)
■アシュトン > 「長距離移動とか山中だと、どうしても野外になるからね。
余程遠出する場合はテントも張るけど、荷物が増えるからその辺のモノで簡易に済ます事の方が多いかな。
感心してもらってる所申し訳ないが、大半は俺の先代――育ての親から引き継いだモンでね。俺が作ったのも、幾つかはあるけど
詳しくは言えないけど、『仕事柄』ね?」
(ちょいと肩を竦めてから、顔を横に振る。先代に関しては実際に『そう言うレベル』だった訳だが。まだまだ追いつけそうにもない。
一代で始めた人物と比べれば、その辺の下地が有るのは、有り難い点であったりもする。少なくとも、寝床には困らない。
危うさに関しては、先と同じように。ご想像に、お任せしようか)
「祭りの始まりの頃なら、暫く使ってくれても良かったんだが。もう終わりだしなぁ。
なんだなんだ、家じゅうひっくりかえされそうな勢いだな。
まぁ部屋の中自体は、そんな変わったモンじゃないけどね」
(思いのほかの食いつきであった。実際、出来のいい地図なんかは値も張るし、書き写したりしてもいいかも知れない。
もっとも、先の通り出ている期間の方が長いので。室内は意外に質素だったりするのだが)
「……本当、お気の毒な誰の事だろうねー……」
(追加でポスポスと頭の天辺を掌で軽く叩く。
勘のいい子は――別に嫌いじゃないけども)
「秋口辺りなら、風よけ考えればまだ大丈夫かなぁ。それでも空気が冷える分、普段よりくっ付きたくなるけどね。
そうだな、また久しぶりに。仕事で一緒に、何処か行きたいところ、だなぁ。
ん?おやおや……随分とはしたない趣味をお持ちで。
それじゃぁむしろ、遠慮なく声上げた方が、もっとドキドキできる、かもね」
(仕事するのが目的なのか、エッチな事するのが目的なのか。何やらあやふやになってしまいそうでもあるが。
やや冷たい風を避けるように、身を寄せ合ってというのも、良いだろう。
彼女の言葉に肩が揺れると、言葉を改め。
柔らかな唇に触れると、数度重ね付けた後に、強く押し付け。
その感触を味わうようにしながら、伸ばした舌が彼女の唇の合間へと。潜り込み、内側をなぞり始め。
へその辺りからなぞるような手つき。胸元へとたどり着けば、掌全体を使い、揉むというよりも摩るような手つきで、柔らかな膨らみを愛でてゆく)
■タピオカ > 「それじゃあ、動物の居ない木のうろとか、張り出した岩場の下とか、かな。
さすが傭兵さん!タフだなあ。まるでタナール砦の兵隊さんみたいだね。
あぁ、あの……。」
(寝床に天幕も張らない様子を聞けば、冒険者というよりも軍人みたいな気がしてくる。
頼もしげにいくつも危険くぐりぬけたよな身体を見上げて。
先代や仕事柄、といった場所にはひとまず納得だけして。闇にまぎれて動くよな仕事なんて、
自分の知らないところじゃいくつも進行しているだろう。顎先で頷くだけに済ませ)
「ふふ。アシュトンの私物漁るわけじゃないよ。
僕は旅と、旅で得られるものとか道とかいろいろ知りたくって。
お礼になにかもってくよ。
それに……。アシュトンのおうちで、アシュトンとゆっくり過ごしてみたいな。
きっと、この先もずっと忙しいだろうから、いつか暇な時に。」
(ゆるく首振りながら。地図があればその上だけでも旅ができるぐらいの旅好きな自分だとばかり笑って。
自分の行ったことのない場所が記された地図があれば書き写させてもらおうと。
これもまたいつか、になってしまうけれど。旅以外でも会ってみたいと求めてみせ)
「あうう。そんなにぽこぽこして何なのさー、アシュトンー。
……そうだね!一緒にお仕事したのは……あのゴーレム倒したのは、もう去年だもんねー」
(追加で甘殴りされたら、ぷーぷーと唇尖らせて。
一緒のお仕事は、自分も歓迎とばかりに笑顔ほころばせ。ついで、以前一緒にした事思い出せば懐かしむよな目つき)
「はぅ……、んっ、……ぅううっ……、ぅ……、ふ……、……っ……。
はぁ……、はぁ……。アシュトンとちゅう、するの……、気持ち、いい……、っ……。
……僕……、ほんとは、……はしたないの……、アシュトンの、前で……、はしたくなっちゃうの……。
ぁ……!ぁ……!あぁ……っ……!はっはっ、……、あっっ……!」
(強く唇押し付けられて、思わず踵が浮き上がった。同時にかあっと身体が熱うずかせたら、
甘い鼻息もせわしなくなって。口腔なぞられて、舌の根が震える。
声音が甘く切れ上がったのは、おへそから浅い乳房に彼の手がのぼっていったから。
擦られて、ふにふに、甘くひしゃげる小さな乳肉。ひどく気持ちよさそうに目尻がとろけると、なよなよと腰を揺すり始めてしまう)
■アシュトン > 「後はまぁ、木の上とかな。意外と寝心地いいぜ、堕ちなければ!
冒険者仕事なら兎も角、傭兵仕事の最中だと、テントどころか火も炊けないからね。
しかし兵士も凄いよなぁ、上の命令聞いて、辛かろうがしんどかろうが。群体としての力は、尊敬するよ」
(そりゃ、敵陣ど真ん中でのうのうとテント張る度胸のあるやつは、そうそうと居ないだろう。そして、そう言う場所に行かなければいけない仕事が、どーしても回ってくる訳である。
傭兵冒険者の中じゃぁ兵士を嫌う奴も少なくは無いが、統制された群れでの力は、自分達のような放浪モノには出せない所でもあり、素直に賞賛したい)
「ま、見られて困るようなモンは出てこないだろうけどね。
何だかんだと、色々な所行ってるからなぁ。欲しいモノがあれば、あげるよ。
ふーむ、そうだなぁ。何だかんだで出先で、って事が多いよなぁ。
祭りの終わりの時期だった事が悔やまれる……なるべく早い時期が、良さそうだけど」
(ちょいと首をかしげて考える。
何時か、となるのは毎度の事だけれども。お互い好き勝手にふら付いている身である、落ち着く丁度いい時期に上手い事会えるかどうか、中々に悩ましい話だ)
「いやぁ……頭の中から押し出せないかなって。いや、何がって訳じゃないが。
そーいや、そんな経つのか。月日が過ぎるのは早いというか……ちょっとは背伸びた?」
(からかうような口ぶりで、自分の身長とちょいとばかり比べてみる。
あまり……成長は、無さそうではあるが)
「全部受け止めてやるからな、俺の前ならいくらはしたなくなっても、大丈夫だぜ。
むしろ、タピオカの欲、全部見せてほしい位だな。
口の中も、胸も……柔らかくてさわり心地がいいな。はは、コッチの方も欲しくなってきちゃった?」
(唾液を混ぜ合わせ、己の咥内へと掬い上げれば喉を鳴らして呑みこんで。言葉の合間に離すと、混ざり合った粘液が糸を引き垂れてゆく。
大きさは、相変わらずと手に余る程度に小ぶりではあるものの。心地は柔らかく瑞々しく。こね回すような手つきから先端を探り当てると、指先を使い転がしてやって。
互いの身も寄せて近ければ、誘うような腰つきも自然と伝わってくる訳で。背にまわしていた手をするりとお尻へと近づければ、巻きスカートをめくり上げ。お尻の膨らみをギュッと掴んで歪ませて。力強く撫でまわす手つきが、やがて秘所へと近づき。下着、布地の上から穿り返すような動きで、膣穴を責めたてる)