2018/06/22 のログ
ソウレン > 水割りを飲んだ表情を見ると、クリティカルという事も無い様子。
ただ飲みづらくはないようだから、悪くないのだろう。
あまり強く勧める事もないか、と考えながら注文を承る。
料理が出るまでの間、つまみにしておくといい、と浅漬けを小鉢に盛って出してやる。

「ワインか。あれもいい酒だな。
値段や品質にバラつきがかなり多いが…まぁ、酒はそんなようなものとは思うな。」

小鍋に引いておいた出汁を注ぎ、焜炉にかける。
具材はどうするか、と少し考えてから下ろした後の魚のアラがあったのを思い出す。
これならボリュームが出るだろう、と頭と中骨を出汁の中に入れて弱火で置いておく。

汁を温めている間に鶏肉に串を打ち、塩を振ってから七輪で網焼きに。
それらが焼け、温まる間にゆでたタコの薄切りと野菜を和え、軽く酢で味をつける。

「ボリュームはあっていいのだろう? 男の子だものな。
まずは鶏の塩焼きと、酢の物だ。酒に合うぞ。」

小さく微笑みながら、網焼きの鶏肉を串から外して皿に盛り、
同じように酢の物も更に盛って2つを先に出しておく

マイ > 「僕もまだそんなに詳しいわけじゃないけど、和食に会うワインもあるんじゃないかな。
あ、おいしそう」

和食のような比較的さっぱりとした料理であるならば、辛口の白ワインあたりが合うのではないだろうかと。
今度来店するときは、そういうものをお土産にするのもいいかもしれない。
と、つまみとして出されたものを箸でつまんで口に運ぶ。
家業だけでなく育ちがいいこともあってか、箸使いもなかなかのもの。
さっぱりとした漬物に、清酒はよく合う。
こういう時期なら尚更だ。

「もちろん、好き嫌いも無いし食べ残したりもしないよ。
おー…鶏の焼き目がいいね」

料理が出てくるまでの間に漂う匂い、そして彼女の繊細な手の動きと調理の様を眺めていれば、ぐううと腹の虫が鳴って食欲を増進させていく。
出された鶏の塩焼きの独特な焼き目に感心を見せたりしてから、それぞれを口にする。

「ん~…いい具合に油が落ちてて、塩が素材の味と身を引き締めてて美味しいよ。
酢ってあんまり馴染みが無いんだけど、くどくなくてさっぱりしてて、いい感じ」

それぞれの料理を口にして、またお酒もちびちびと飲んでいく。
ただ単純に美味しいと言うだけではないあたりは感心されるか。
テーブルの上の料理はいかにもオヤジの晩酌感が満載であるが、少年はさすがにそこまでの認識を持っていなかった。

ソウレン > 「魚介とワインがあまり相性がよくなくてな…。
いい酒があったら紹介してもらえると嬉しいかな?」

浅漬けをつまみに酒を進める様子を見れば良い選択だったな、と思う。
少々オヤジ臭いのは仕方がないとも言える。
若者向けのこってりしたものが食べたければ他所の酒場を薦める事だろう。

「肉料理のレパートリーはそこまでないのだけどね。
塩して焼くだけでも美味いものは美味いから助かるよ。」

喋りながらも、手は止めず。
いい感じに魚から出汁が出たところで火から下ろし、骨だけの部分は除く。
カマなどよく身の付いた部分を残し、味噌を溶いておく。

それから、手早く握り飯を二つ作って皿に盛り、先ほど作った海藻を煮詰めた物…佃煮を添える。
みそ汁を椀に盛って、握り飯の皿と一緒に少年の前へ。

「酢の物は苦手な人は苦手なんだが。この季節は美味いと思うな。

ほら、魚のアラ汁と、握り飯だ。
海藻……佃煮は酒も進むし、飯のおかずとしてもいい。
定食としてはこんなところかな。」

少年の食レポを微笑んで聞いている。
酢の物はどうかな、とも思ったが季節柄さっぱりしたものはやはり良い様子。
軽く手を洗いながら、使った調理器具などを洗っていくだろう。

マイ > 「じゃあ今度、よさそうなの持ってくるよ。
それとも一緒に見に行く?」

あまり後味の残らない、さっぱりとしたワインにいくつか心当たりがあるので、それを持ってこよう。
或いは、彼女と一緒にワイン商を巡ってみるのもありか。

肉料理について、ただ焼いただけと謙遜する彼女だが、焼き加減一つで食材の良し悪しは変わるもの。
言葉は無くとも、鶏肉をかじる少年の表情を見れば美味しいと感じているのがわかるだろう。

「おおすごい、東のファストフードだ。
味噌汁もいい香り…出汁は魚かな…まぁいいや、いただきます」

久々に目にしたおにぎりは、東の国ではポピュラーで手軽な料理。
持ち運びにも適していることから、いわゆるファストフードのようなものか。
ここでは珍しい料理の数々にいろいろ観察したいが、食欲に勝てるわけもなくまずはお腹を満たすことに。
まずは味噌汁をずずっと口にしてから、おにぎりをかぷりとかじる。
もぐもぐと咀嚼すればまた味噌汁へ、そしておにぎりに佃煮を乗せてまたひとかじり。
おいしそうに、そして満足そうに料理を食べ進めていけば、食べ盛りの少年は数分も掛からず平らげてしまうだろう。

「ふぅ~、ごちそうさまでした」

ソウレン > 「はは、時間があえば一緒に見に行くのもいいね。
まぁ、ここは東方の料理がメインだ。そのうちでいいさ。」

食事には喜んでくれているようで何より。
食べるペースも早いな、と少し急いで茶葉と氷を急須に入れておく。

じゃぶじゃぶと洗い終わった鍋などを逆さにして順次干していく。
この季節はしっかり洗っておかないと色々と危ないのだ。

「魚の骨からはいい出汁が出るからね。脂も出るし、食べ応えが出る。
アラがある分くらいしか出せないがね。」

そうして眺めている内に綺麗に平らげてしまった。
さすがに若い食べ盛りだな、と感じながら湯のみを用意する。
氷から出した緑茶を注ぎ、少年の前へ。

「お粗末様。満足できたかな?」

そういって微笑む。
自分の分のお茶も注ぎ、しばしの間食後の雑談へ。
その後の事は気分次第。
お茶を飲みつつ雑談か、ツマミを作って酒を飲んだか…。
はたまた別の来客があったか、店を閉めたか。
全ては気まぐれな女店主の思いのままに。

マイ > 「ああ、確かに…それ目当てで来たのにワインが出てきたらなんか違うかも…
じゃあ個人的な飲みのためにってことで、そのうちね」

せっかくの和の店なのに、ワインが出ては確かに違和感があるかもしれない。
ならばワインはあくまで個人的に楽しむためにしておこうか。
食事をしながら片付けの音が聞こえるのは、なんだか家庭的な感じがして悪くない。
異文明に触れる瞬間というのは、わくわくと驚きに満ちていて、新しい発見ができるものだ。

「うん、美味しかったよ。
なんというかこう…素朴?なのに満足感があるというか…
まぁとにかく美味しかった!」

どうやらアラ出汁の味噌汁は限りのあるものらしく、口にできたのは運が良かったようだ。
美味しい食事の総評をしようと思ったが、人生経験の未熟さからか上手い言葉が出てこなかったようで、シンプルな感想を。
水出し…ひとつの技だがまだそこまでの知識があるわけじゃないので、美味しい緑茶だなと飲んでいく。

食事が済めば、ささやかな談笑へ。
その後は夜も更けてきたこともあり、解散となっただろう。
お店について、家業をつかって手助けできるかも…なんて思ったが、
彼女一人で切り盛りしている店であり、彼女のリズムというのもあるだろう。
そういう手助けは、本当に困っているときに差し伸べることにしよう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からソウレンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からマイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > やっと王都に帰ってきた。
ダイラスでの仕事を終えて報酬は貰ったものの
あの労働の対価としては割に合わないと思ってしまって
少しその表情は不満げ。
だが、少なくはない報酬だ。
疲れた身体をねぎらうのも悪くないと、昼間から繁華街にやってきたわけだが…。

ブレイド > どっと疲れたから、なにか疲れをとるような…
そんな施設があればいいのだが。
ヒーラー?マッサージ?など、いろいろだ。
昼間っから開いてる店なら、まぁ健全だろう。

「くあぁぁぁぁあ…」

真昼の空の下、大きなあくび。
肩をグリグリと回しながらダラダラと歩く。
何もなければ温泉も悪くないか。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエレミアさんが現れました。
エレミア > 少年がだらだらと通りを歩いているなら、視界の端にある意味見慣れているものが映るだろうか
それは酔っ払い。昼間から繁華街に置かれた平たい椅子を使い、うつぶせで寝ている女性の姿で
うー、だとか、あー、とか唸って気持ち悪そうにしている


「あーー…ぅーーー……、イライラ、してたから、って…のびずぎ、だ…うぷ…」

ごろ、ごろ、と椅子を転がる姿。よく見るならば中々端正な顔立ちの女性。
それだけならばこの町では、特筆するわけでもない光景だが
不思議なのは周りの人間が…心配や、劣情含めて全く相手にしない事だろうか
明らかに目立っているにもかかわらず、道行く人は視線をやるだけで去っていく

服装は外れかかったとんがり帽子に軽鎧。衛兵ではないだろうが腰の剣から、戦う職に就いていることはわかるだろうか
声をかけるも、周りの人と同じように無視をするのも、少年の自由だ

ブレイド > 明らかに目立っている。
いい意味で目立っているというわけではないが。
視界派の端にうつった女性は、椅子の上でゴロゴロ…なんで誰も声をかけないのか。
誰もみないのか。
意馬心猿のチンピラ共なら群がりそうなものだが…

「お、おい…あんた…えーと、大丈夫か?
水、飲むか?」

無視をするのもなんだ、というか、よくよく見ればなんか気分悪そうだ。
女性の寝転がる椅子に歩み寄りしゃがみこんで声を掛ける。

エレミア > 声をかけられると、女性は酔った者特有の虚ろな目で少年を見るだろう
短めにそろえた紅い髪と薄い金の瞳が特徴的だ

「ぁー…?、水?水ぅ……、冷たいのが、いい…あだま、いだいい…――」

少年が声をかけた瞬間、周囲が少しざわついたような気もするがそれはすぐに収まり
かくいう女性は、起き上がるのも辛そうで、仰向けになったまま
水という言葉にだけ反応し、うぐぐ、なんて呻きながらも冷たいのがいいと誰かもわからない相手に注文まで付けて
吐きそう、ではあるがすぐに吐くことはないだろうという様子だろうか

ブレイド > 虚ろな目、表情、頭がいたいとの言葉。
完全に二日酔いだ。注文をつけてくるところを見れば、まだ意外と余裕があるのかもしれない。

「…冷たいのって……今はこいつで我慢しろって。
てか、あんた有名人らしいな。ったく…こんな状況だってのに誰も声掛けねぇたぁ…
大した人望だ」

苦笑しつつもざわつく連中を一瞥し、女性に水袋を差し出す。

エレミア > 強いといえば強いが、呑みすぎれば二日酔いもする、そんな女性は
普段命のやり取りをしているからこそ、こういった場合にも余裕が生まれるのかもしれない
それ以前に二日酔いなどなるな、と言われればそうなのだが

「ぅあー……ありがとー…」

少年から水袋を受け取り、慣れた手つきでぐびぐび、とまるで遠慮なく飲み始めて

「ぷは…、へっへっへ…、マグメールのエレミアさまといえばーゆーめーじーん…だからー…うぅ…」

いつからいつまで飲んでいたかはわからないが、まだ酔いが抜けていないのかほぼ飲み干した水袋を返した後、変な声をだしつつ
自分の名前らしい名前を告げて
傭兵事情などに詳しければ、雇えば大損をするか大得をするかのどちらか、あるいは戦場でも交わる淫売、もっと端的に言うならイかれた女、などと言われている傭兵と同じ名前であることがわかるだろうが、さて

ブレイド > まぁ、所詮水袋の中身はただの水。
旅先でなければいくらでも飲んだって構いはしないが
無遠慮に飲み干された水袋を受け取れば流石に苦笑する。

「あー、ちょっと小耳に挟んだことはあるぜ。
オレはブレイド。冒険者だ…ってか、まだつらそうだな…背中出せ。さすってやるから…」

小耳に挟んだ程度ではあるがあまり良い評判は効かない。
なるほどそれで遠巻きに見ている人が多かったのかとなっとくする。
まぁ、自分は別に伝聞の評判は気にしないたちなので構いはしないが。

エレミア > 酔った影響で普段からない自制心が更に無くなっており
申し訳ないとも思っていないようで
どちらにしても、後々から請求すれば返してはくれるだろうが

「ブレーイドー…、優しいねぇ、おー小遣いあげよっかー?
う、う……ふー…はー………この街ときたら、ちょーっと暴れたくらいではくじょーで…」

覚えているのかも怪しい口調で相手の名前を繰り返し
背中を擦られているお返しなのかよしよし、と撫でようと手を伸ばす
周りの様子から、ちょっと、という範囲で暴れたわけではなさそうだ
擦られていけば、だんだんと息も落ち着いてきて、ようやく体を起こすだろう

ブレイド > ほぼ空になった水袋をしまって
エレミアの背中を擦る。
気分が悪ければ吐いても構わないくらいではあったが、なんとか持ち直した様子。

「小遣いなんていらねーよ。暴れたのはあれかもしんねーけど…
ほっとくのも後味わりーしな。つか、大丈夫か?立てるか?」

撫でられるとフードの下に少し違和感があるのがわかるかもしれない。
どうせ二日酔いの酔っぱらいだからと好きにさせつつも
彼女が落ち着くまではさすり続ける。
身体を起こせば手を離して。

エレミア > そこは女性としての矜持だったのか最後まで吐かず
漸く意識もしっかりしてきたのか目に光が戻ってきて

「えー、女性からの贈り物を断るとはー…
ん。問題ないー、……?、ブレイドー…、あんた…?」

ぶー、とか言いつつ、懐から取り出しかけた硬貨をしまって
大丈夫か、と聞かれればこく、と頷けるまでには徐々に回復していくだろう
その後、撫でた手に残った奇妙な感覚に首を傾げる。

ブレイド > 別に金が欲しくて声をかけたわけでもないので
硬貨を取り出そうとした彼女の手を制するように
ひらりと手を振り

「こんな程度で金なんざもらえねーってだけだよ。
ったく、周りが引くほどあばれんなよ?次はさ。
次同じようなことがあったら、めちゃくちゃに乱暴されても知らねーぞ…
……って、なんだ?」

二日酔いから回復したのを見れば満足げに。
だが、彼女の尋ねるような声に、今度はこちらが首を傾げて。

エレミア > 別に使う先ないのにー、とか言いつつ
手で制されれば適当に椅子に放り投げる
あまり金などには興味が無いようで

「へー、すごいねー…。あはは、そりゃ無理だー暴れるのが私だからねー」

反省などまるでしておらず、快活に笑う

「ん?ここの連中、多分私が裸で寝てても襲ってこないよ。怖がってるからね
それよりー…」

あっけらかんと。確かに先ほどの引きようから見ればそういうこともあるだろう
そうした後、撫でた手をしげしげと眺めて

「初めてみたかもー。へー、こんな感触なんだ。意外とやわっこい…」

往来であるため、種族の名前は口に出さずにまにま、と面白いものを見る目で相手を見るだろう

ブレイド > 無造作に金を放り投げる女性。
まだ酔ってるのだろうか?
興味なさげというかなんというか。

「すごいってなにがだよ。ったく、金も!放り出してんじゃねーよ。
ちゃんとしまっとけって」

世話が焼けるとばかりに、硬貨を拾って握らせる。
暴れるのが自分だと堂々と言い張る女性に対してはため息。

「怖がってるって、何やってんだよ…つか、いいけどさ。
怖がられてんなら余計に自分の体大事にしろっての…」

この女性がどういう暴れぶりをしたかとかはしらないし
噂話程度にしか聞かない名だ。
遠巻きに自分を見る視線も気になるが、目の前の女性を怖いとは思えなかった。

「ん?あー…気づいたのか…で、どうすんだ?売るのか?捕まえるのか?」

どうやら気づいた様子だ。酔っ払いと侮っていたのが災いしたか?

エレミア > 見るなら、軽鎧の腰に重そうな革袋
間違いなく同じような効果が詰まっているのだろう
高額の依頼を受けている彼女には金は別にどうでもいいのかもしれない

「ん?そのまま取ってもよかったのにー
はいはい、母親みたいだねー」

やれやれーなんて言いながら
受け取って革袋に

「そりゃあ襲ってきたら搾り取った挙句、爆発魔法でぶっ飛ばすからね
そんなの、うまみないでしょー?」

くっくと笑う女性
端正な顔立ちではあるが粗暴というどこか矛盾した印象をうけるだろうか
そして、売るのか、捕まえるのか、という質問には

「んー、どうしよっかなー♪、捕まえとこー!」

まだ少し酔いは残っているのか、捕まえる、などと言いつつ抱き着こうとする
金などいらない彼女からは悪意は感じられず、そのままでいるのならスリスリ、と体を擦りつけてくるだろう

ブレイド > 名前が噂になる程度には有名な冒険者…
冒険者?でいいのかどうかはわからないが、近しい職業だろう。
そんな彼女に硬化の一枚二枚などどうでもいいのだろうが
若輩冒険者の自分は黙っていられなかったというだけ。
ちょっぴり貧乏性なのかもしれない。

「放り投げたもんを懐にーなんてカッコわりーだろ。
男だってのに母親の苦労なんざ知りたくもなかったぜ」

笑いながら女性の軽口に付き合う。

「うまみどころか命もねーな。
そりゃ誰も近寄らねーわけだ。人当たりは悪くねーのにもったいねー」

笑う女性の姿は、暴れて殺して犯しての好き放題魔人という噂からはかけ離れている。
こちらがミレーだということに気づいても、大して騒ぎもしない。
まぁ、そういう性格なのだろうとか思ってたら、なんか抱きつかれた

「なっ!?捕まえるって…そうじゃなくて…あー…」

すりすりされると頬を赤くして。ほんのり残る酒の匂い。
女性らしい柔らかさも感じてしまい、強く振りほどくこともできずに困った顔。

エレミア > 雇われではあるが、今の少年とそう立場は違いないだろう
実際、ただ単に壊すだけ、というような依頼において彼女は適任であり
砦攻めの際などには先鋒として呼ばれることも多い様子

「かっこつけー。もらえるものは貰っとけばいいのよー?」

苦労なんざ知りたくなかった、という言葉にあはは、と笑いつつ

「そりゃあ私を怒らせるからさー。酒を売ってくれないー、とか
衛兵呼ばれたりねー。全員ぶっ飛ばして寝たけどね」

戦場にいればそうだし、言葉通り、怒らせればそうなるのだろう
沸点が低い、というのも原因であろうか
そうしてそのまま、久々に介抱されたことで機嫌がいいのか、ぎゅーっと抱き着いて
力はあまり込めていないだろう。振り払おうと思えば振り払えるが…

「んー?そうじゃないってー?、私だっていいヤツをわざわざ差し出すようなことはしないよー?
ふんふん、あんまり獣臭くはないのねー、へー…」

逃げない相手に更に気をよくして、なでなですりすり、と
ついでとばかりに自分の好奇心のまま鼻を鳴らして匂いを嗅いでみたりもする
傍から見れば、ああ、またあいつが気に入った奴を襲っているのか、ぐらいしか見られていないようだ
そういった視線がわかっているのか、酔ってはいるものの、耳を隠しているフードは外さないように気を付けていて

ブレイド > 彼女に捉えられたまま、ちょっと身じろぎする。
嫌というわけではないが恥ずかしいというかなんというか。

「かっこわりーよりかっこいいほうがいいだろ?
零細冒険者でも意地があるってやつだよ」

笑う女性の言葉。
なるほど、暴れるのが彼女とはよく言ったものか。
結構乱暴な女性らしい。短気というかなんというか。

「指名手配とかされねーようにはしろよ?
怒って暴れるのはいいけどさ…ったく、こうやって話してる分には
わりーやつには思えねーんだけどな…」

抱かれてすりすりされつつどうしたものかと。
振りほどくこともできる力加減だが、振りほどけば
彼女に少しながらも痛みを与えることになりそうで、それができない。
明らかに害意を持つ相手ならそれくらいはするが、そうでない相手には強くでれない。
自分の悪いところでもある。

「そりゃ風呂とかはいって…あー、ダイラス帰りだからまだ今日ははいってねーけど」

好きなようにされている。撫でられるのも嗅がれるのも正直恥ずかしい。
抵抗はしないものの、周囲の視線もちょっぴり気になる。

エレミア > 恥ずかしがる相手にカワイイーなんて思いつつ

「かわいいー。冒険者かー。依頼最近めんどくさいの多くない?
何かを捕まえろーとかさ、私依頼人のブツ、粉々にしちゃってー」

口にも出しながら
零細という言葉はスルーして、世間話を振ってみる
要するに自分の思い通りにならないものは嫌いだ、という性格のようだ

「あっはっは。追いかけてくる奴が私より強かったらやばいかもねー
少年ー、良いか悪いかなんてどっちがどっちがわからないんだよー?」

したり顔でいいながら、ぎゅー、と身体を密着させる
凭れ掛っているだけのような状態だが、抵抗しない相手にどんどん調子に乗ってくる

「んー?そう?確かにちょっと汗のにおい…。あ、赤くなってる、あはは、恥ずかしい?」

くんくん、とまた嗅いでから。またかわいー、と言いつつ頬をつん、として身体を離す
うーん、と伸びをした後

「ふぁー、お腹空いた。…これから朝?昼のごはん?だけど、奢るよ。それくらいなら受け取るでしょ?」

ブレイド > 「むぅ…たしかに多いけどよ…
アンタ結構雑な性格だな。いや、はじめからわかってたことか」

彼女の言葉に少し呆れ顔。
細めた金色の瞳の視線彼女に送りつつ。
頬が赤いのでかっこもつかないが。

「いいわりーじゃねーのはいいけどさ。少しでもまぁ
縁のある人間が嫌な思いしたらやだなーってのもあるだろーが。
例えば、アンタが死んだとか聞いたら、少なくともオレは少し嫌な気分になる」

密着する彼女にされるがままになりながらも
自分はそういう、自分と関わったものの不幸には敏感であることを伝える。
この国で言わせればかなり甘い考えなのかもしれない。

「あーうー…汗の匂いとか…恥ずかしくわけねーだろ…むぅ」

ぷにっと頬をつかれながら、ようやく解放されたことで肩を落とす

「あー、メシくらいなら…つーか大丈夫か?出禁とかになってねーかアンタ?」

エレミア > 「あはは!よく言われる!
『なんでお前は探せと言われたら更地にして探すんだ!』とかねー」

至近距離でにこにこ、と笑う彼女
笑っている分には魅力的ではあるのだがいかんせん性格が雑である

「へー…へーーー…、面白いね、ブレイド、私初対面だよ?
…私は楽しめればそれでいいから。家族なんてもう何してるか知らないしねー。どうでもいいけど」

相手の言葉に眼を真ん丸にして
撫でるのをやめて感心した声をあげる
甘い考えだとは思うが馬鹿にはせず。自分に向かってこない限りは彼女はどちらかと言えば善良なのだ

「でもねぇ、男の汗の匂いとかいいと思うよー?セクシーだし…昨日発散したけど、うずうずしちゃうかも♪」

妖し気な言葉を言いつつ、くすくす、と笑いながら堪能し、離れて

「だいじょーぶ。そこの人は、私に歯向かってこないから何にもしてないよ?
ブレイドと同じように、私を変な目で見ない人だしー」

少しふらつきながらも立ち上がり、いこー、とまた勝手に歩き出してしまう

ブレイド > 「そりゃアンタがわりーよ。
仕事選べ、仕事…ったく…有名冒険者もたいへんだな」

呆れ顔に対してニコニコ笑顔の彼女。
思わずこちらもつられて苦笑してしまう。
揃いの金の瞳…自分以外でみたのははじめてかも。

「初対面だけど、別に殺し合う仲ってわけでもねーし…
むしろこうやって笑って話してる相手じゃねーか。
そういうやつが死んだり奴隷になったり…傷ついたりすんのは嫌だ」

ある種のわがままかも知れないし
甘く、馬鹿らしい考えだというのは自分でもわかってはいるのだが…
嫌なものは嫌だ。

「あ、う…ば、馬鹿なこと言ってんなって!セクシーっつったり可愛いっつったり…
エレミア、アンタ距離ちけーな」

人のことは言えないが、彼女ほどでもない。
それが悪いとは言わないが、気恥ずかしいのは事実。

「足元ふらついてんじゃねーか。ほら、つかまれって」

彼女の横について支えるようについて行く。

エレミア > 「…あは。お菓子みたいに甘いけど、頑張りなー。こまったら、助けて、あ・げ・る♪」

またくすくす笑いを繰り返しつつ金の瞳を細めて
まあ彼女を呼べば、非常に暴力的な手段で大抵は解決はできるだろう…

「いーじゃないか少年ー。嬉しいんだろー?、嫌ならあれくらいの力、振りほどけるはずだしー?
おとと、…わ、紳士―惚れちゃいそー♪」

支えられながらまた相手をからかって楽しみ
ふらついたところを助けられればきゃー、なんてわざとらしい声を上げて

そのままゆっくりと、古い宿屋兼、食事処に向かっていく
何もなければ扉を開けて少年と共にその中へと入っていくだろうか

「おばさーん、いつもの2つー」

と言って、こっちこっち、と一番奥の席へと
注文も勝手にする辺り、非常に自己中心的ではある

ブレイド > 「そんときはなんか頼むかもな。
なんか壊すときくらいだろうけどよ」

茶化しながら彼女を支える。
彼女のからかいまたも頬を染めてしぶーい顔

「振りほどいたらコケちまうだろ、アンタ…足元もこのとおりだしよ。
嫌がらせしてるわけじゃねーなら痛い目とかあわせたくねーし…
って、からかうなっての。いいから真っすぐ歩けって」

彼女の誘導にしがって店に入れば奥の席へ。
いつものとはなんだろうか。
まぁ、あまり苦手な食べ物もないし、あまり問題はないだろう。

「へえ、ここがアンタの贔屓の店か?」

エレミア > 「へへー。それは任せなさい。なんでも塵にしてあげましょう?」

くっくと笑いつつ。手品師のようだがやることはただの暴力である
頬を染める相手ににんまりしながら

「いやー、そこで庇ってくれるのが良い男だわー
ねー、本当に惚れていい―?いいよねー?」

冗談めかしながらゆっくりと。道中何度もからかわれたのは間違いない
そうして贔屓の店へと案内する。
内装はぼろいが、掃除はされており、不潔感は感じない場所

「そーそー。あ、フード、外してもいいよ。このお店、実は困ったミレーとか犯罪者とか泊めてることもあるらしいし。
しかも奥の席だしねー。入り口が遠いから衛兵が来てもあーんしん♪」

料理を待つ間、暑くない?などと言ってフードを外してもいいと
外すかは自由だが確かに温厚そうなおばさんが営業しているこの店は妙な安心感があるだろうか

「まあ、本音を言うと、さっきの感触を直で触りたいだけなんだけどね」

と、隠すことなく、本音を暴露したりもしている

ブレイド > 「だーからからかうなって!手ぇ離しちまうぞ…
まったく…」

そういいながらも顔は真っ赤だ。
そりゃ、男の子なのだから、美人に褒められて悪い気はしない。
惚れる惚れないはともかくとしても。

たどり着いた店、腰を下ろし、荷物も椅子の横に置く。
彼女の言葉に早速フードも外してしまう。
彼女のような人間が足繁く通う店ならば大丈夫だろうと判断したからだ。
むろん、彼女を信じてのことでもある。
フードを外すと、黒髪。そして黒い猫の耳をピンっと立ててパタパタと動かす。
ずっと寝かせているのは流石に窮屈だったらしい。

「ぷぅ…なんか、ミレー族だって知られると毎回耳とか尻尾とか触られるのは何なんだろうな」

別に構わないといったふうに
勝手にしろとテーブルに頬杖をつく。

エレミア > 純情で甘い考えの少年に興味が湧きからかいの言葉は湯水のごとく
反応が初々しいのもまた、彼女の悪戯心をくすぐったことだろう

「おー。いいね、かわいいー♪」

フードを外してくれる相手に喜色を浮かべ、ぴん、と跳ねてぱたぱたと動く耳に目を輝かせて
早速、と手を伸ばして、頬杖をつく相手の対面からふに、とまずは指でつまんで感触を確かめる

「そりゃあねえ、自分たちに無いもの、ってやっぱり気になるんじゃない?」

やわらかーい、などと言いつつ、両手で両耳をふにふに、と
耳の裏側、表側などを柔らかい指で擦りつつ
夢中になる度、少年の眼前で彼女の胸が揺れていたりもする

そうしていれば、料理が運ばれてきて。
メニューは質自体は悪いものの肉を焼いたものと付け合わせの少々しなびた野菜
後は少し赤いスープ、という女性が頼むには少々ヘビーなもの

「お。きたきた。中々ねー、悪い材料をうまいこと使って美味しくしてるから好きよー
ほら、純情ブレイドくんも食べて食べて―♡」

と言いつつ、耳を弄るのを一旦やめて
わーい、と子供のように肉を口に運び始める

ブレイド > 「反応はえーよ…いや、いいけどよ。
あんま強く引っ張んなよ?わかんねーかもしんねーけど
引っ張られりゃいてーんだからさ」

フードを外してしまえば早速弄られる。
勝手にしろという態度をとった手前、払うこともせずに触られて。

「いや、それもいいけど…その、なんだ…
自分の方も気にしろって。いや、あー…なんだ…
ったく!」

はっきり言うのもはばかられたので、彼女の胸からは視線を外すことにして。
耳は触られるとくすぐったいというかなんというか。
心地よさもあってか、たまにぴくっと動いて。
などと遊んでいれば、料理が運ばれてきて。

「純情は余計だっての。ま、いただくぜ」

自分はスープから口をつける。
空きっ腹には染み渡る感じがする。

エレミア > 「わかってるわかってるー♪、ブレイドが私を怒らせなきゃ大丈夫よー」

すぐに動き出した速さとは別に、触る手つきは優しいもので
暴れまわる傭兵とは思えない細い指で弄り続ける
自分にとやかく言ってこず、好きにさせてくれる相手に、むふー、と満足げ気に息を漏らす

「ふふ、堪能堪能。……あ、えっちー♪」

手を離す直前、相手が目線を反らしていることに気づけば
むしろ見せつけながらも、またからかう
ただ、はぁ、と少し色の違う吐息を漏らしたのは気のせいか

「ふぁっふぇ、ひゅんひょうじゃん。んぐんぐ。どう?なかなかいけるでしょー」

だって純情じゃん、と言いつつ。もぐもぐごくん、と肉を飲み込み
良い材料を使えない店でのスープは安いスパイスがいくらか入っており、ぴり、とした辛みが舌に感じられるだろう
王都の有名店などには遠く及ばないが、それでも工夫が凝らされている

ブレイド > 「好きで誰かを怒らせる趣味はねーよ。
まぁ、アンタが何に対して怒るかはわかんねーけど」

彼女の噂とは裏腹の柔らかなタッチ。
むしろ心地良いとすら思えて
思わずぺたりと耳を寝かせて。

「ば!?むしろ目ぇそらしただろ!
なんでオレがエッチになるんだよ…」

むーっとふくれっ面で肉を口に運ぶ。
平民地区には珍しく…いや、店のあり方を考えれば食材と工夫は妥当か。
まずいわけではない。むしろ、材料から考えれば美味いといえる。

「アンタがあけすけなだけだろ!それにオレはこの街の金持ち連中やチンピラとは違うんだよ。
女と見れば犯して回るような…そんなもんになりたかねー」

エレミア > 「私はねー、私を馬鹿にしたり、私に歯向かわなければ別に怒らないからね
ま、体のせいでもあるけど…」

ふふふ、と笑いつつ
酔いと驚きのせいで遠のいていた体の疼きが段々と彼女を焼いてきて
ただ今はまだ前にはあまり出てこないが

「眼を逸らしたってことは見てたってことでしょー?
やっぱり男の子だから、むぐ。触りたい?」

もぐもぐと食べ進めつつ、わざと体を揺らしてみる
それから相変わらず美味しい、とおばさんにぐ、と親指を立てたりする


「あははー、じゃあ私はブレイドが嫌いなタイプかもねぇ。私はね、男の子も女の子も大好き。犯したいし犯されたい。誰でもいいからむちゃくちゃにしてほしい…
らぶらぶなのが好きなの?俺の相手はこいつだけだー、みたいな」

くすくす、とまた笑いつつ、どこか試すような眼で相手を見ている

ブレイド > 「別に馬鹿にする要素はねーな。今のところは…
………からだ?」

歯向かわないかはどうかはまぁ、ことと次第によるが。
しかし、体のせいとはどういうことかと首を傾げる。
野菜を貪り、スープを飲みながら。

「ちげーよ!アンタが眼の前で耳触るから…その、目についたっつーか…
わざとじゃねーし…っ!?触っ!?」

ちょっとむせそうになった。
慌ててスープを飲み込んで落ち着くも、からさで喉がヒリヒリする。
はぁっと一息ついてから、恨みがましく睨んで。

「そういうわけでもねーよ。オレだって、ろくでなしだ。
好きが一つでおさまんねーっつーか…そりゃー、誰でもいいってわけじゃねーけどさ
好きだと思うやつには好きって言っちまうし、いいって思ったもんはいいって言っちまう」

ははっと苦笑しつつ、やや自嘲した様子で。
悪癖だとは思うが、いいもの、好きなものに対してそれを言わずにいられないのだ。
愛し合うというのは好きだが、一途とは言えないのかもしれない。