2018/06/01 のログ
■テオドール > その後も案の定目ぼしい奴隷などは見当たらず、今日は引き上げていくのであった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からテオドールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区の小道」にフィル=クォーレンスさんが現れました。
■フィル=クォーレンス > 段々と、日が沈んでからも昼間の暖かさが残る様になってきた街中。
夜風が寒さを感じさせる日も、まだ時折あるものの、吹き抜ける夜風は涼しく過ごしやすいものであり。
人気が大通りからも減り始め、過ごしやすい夜に誘われるように、人々は宿屋や酒場の並ぶ通りへとその賑わいを移している。
大通りですらその静けさであれば、普段から人通りのない小道は靴の音が響き渡るくらい静まり返っており。
そんな小道に並ぶ雑貨屋の前で、うっすらと光が零れている店内から出てきた少年が、掛け看板をひっくり返す音は良く響いていく。
「今日も相変わらず、お客さん少なめだったなぁ…」
今日の一日の店番を思い返せばポツリと零れる一言。
雑貨屋でありながらも、持ち込まれるアイテムなどを店主が持ち込まれてることが多ければ、売り上げなどが多少気になる部分はあるのだろう。
看板を裏返し、扉の鍵を何度か締め直したことを、扉を揺らすようにして確認してから夜道へと踏み出し。
夜風に吹かれるローブのフードを、しっかりと手で引っ張って深く被り直して進む先は更に静かな小道である。
軽く酒場で夜食でも買ってといった所であれば、其処までゴミなどが放置されてない、比較的安全そうな近道を通ってと言う所か。
■フィル=クォーレンス > 自らの足音だけが、しっかりと響くほどに静まり返った小道。
時折聞えてくる喧騒がいつもより大きく感じられるのは、それだけ酒場等がにぎわっているからであろう。
段々とその声が聞こえる人気のある方へと、分かれ道を間違えないように、しっかりと視線を走らせてから進んでいく。
流石に人気のない小道で人とすれ違うこともなく、人気が無さ過ぎる故に、人影があれば少しビクリとしてしまいそうである。
「空いてたら食べて行くのもいいけど…やっぱり持ち帰りがいいかな」
大きな通りに面した酒場は何時も賑わっていて、明け方近くまで人気があることも多い。
落ちついて食べられ、持ち帰りもしやすい場所は通りから少し入った場所の酒場などであり。
小道から裏を通って進んでいるのは、ちょうど都合がいいと言えるであろうか。
時折風で空き瓶が転がり硬質な音を響かせたり、積んである木箱にかけてある布が不意に音を立てる度に、ビクリとしてしまってはおり。
■フィル=クォーレンス > しばらくすれば段々と人気が感じられ、大通りに面した通りへと目を向ければ人影が見え始めてくる。
数本裏の小道というところまで来ていれば、あと少し進めば酒場などが並ぶ通りの裏道にでるのであろう。
一応ちゃんと周りへと注意を払っているが、段々と進める歩は足早になり。
「あの角を曲がれば…っと」
何度か来たことがあり、見覚えもある通りへと繋がる小道の先。
間違えないようにと、辺りへと視線を何度か揺らめかせ。
目印になる建物をしっかりと確認したところで、少し落ち着いていく歩幅。
人気が増えてきたというのと、目的地まであと少しだからといったところであろう。
そのまま酒場へつけば、持ち帰りの注文をして受け取り。
まっすぐに帰路へとついていったか―
ご案内:「王都マグメール 平民地区の小道」からフィル=クォーレンスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 商店街の表通りから外れた静かな細道、賑わう時間帯でも客足まばらなのが当たり前な、小さなお店がいくつも並んでいる。
隠れ家的な喫茶店や道具修理の職人のお店に混じって、自分が任されている古物店の前。
朝日を浴びて眩しそうに目を細め、箒を片手に道を掃いている。
足元に細かいごみを集めながら、視線は西の空に向けていた。今日は晴れるかなと雲の様子をぼーっと眺めて小首をかしげる。
まだ少し残っていた眠気のせいで、ふわあっと大きなあくびが一つ。あわてて口を押さえ、誰にも見られていなかったか周囲を見回した。
■ミンティ > 見回して、目が合った。人ではなくて野良犬が、じっとこっちを見ていた。このあたりでは見覚えのない顔。中型犬くらいで、茶色の毛並み。ご飯でも欲しいのか見つめてきて視線を逸らさないから、手招きをしたら近づいてきた。
「……おはよう。…どこからきたの?」
いきなり吠えたり噛んだりしてこないか警戒したけど、その心配はなさそう。思った以上に人懐っこくて、足に頭をすり寄せてくる野良犬を見下ろす顔が少し綻ぶ。
撫でてみようと手を伸ばしたら指先を舐められて、ざらざらした舌の感触がくすぐったい。
■ミンティ > やっぱりお腹をすかせているのかもしれない。懐いてこられると放っておけず、すこしくらいならご飯をあげてもいいかと考えてしまう。
もう片方の手で野良犬の頭をぽんぽんと叩いて立ち上がり、少し距離をとってからまた手招き。
「……おいで」
言葉がわかっているとは思えないけど、呼びかけたらちゃんとついてきてくれる。今日一番の変わったお客に小さく笑って、手招きを繰り返す。
お店から入って商品を壊されたら困るから裏に回って扉を開く。
このまま自分で飼うのがいいか、他に飼ってくれる人がいないか探してみようか、考えながら朝の時間は過ぎていった…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 「んー……んぅ……」
ベンチに寝転がる少年は少しうなされていた。
先日路地裏で喧嘩した際に傷を負ったのだが、同居人に心配をかけまいと公園で野宿をしていたのだ。
体力もつかい、疲れ果てていたのか、結局夜まで眠っていた。
およそ丸一日。だが、傷が熱を持ったのかややだるい。
「あ、ぐ…あ?」
目を開けると。暗い。
真っ暗。
喉はカラカラだし、腹は減ったし、なんかぼーっとしている。
■ブレイド > 「水……」
ガサゴソと荷物袋から水袋を取り出し
直接口をつける。も、喉の渇きは癒えない。
癒えないというか。そもそも水がでてこない、空っぽだ。
「………」
すこし遠間にある噴水を見る。
「いや、いやいやいや……」
流石に噴水の水を飲むわけにも行くまい。
絶対腹を壊す。出店や屋台のたぐいは…見当たらない。
夜もだいぶ深いようだ。
自分は一体いつまで眠っていたのか。
時間間隔すら曖昧だ。
■ブレイド > 「酒場…」
まぁ、飲食店ならどこでもいいのだが
この暗さ加減から言って、あいている店と言ったら酒場くらいだろう。
それにしたってだるいし変なところで寝返りもうたず丸一日寝ていたもんだから
体がギシギシきしむ。
これも絡んできたあのクソどものせいだと思うとイライラするが
それはいいとして…
「んっ…ったぁっ!?」
大きく伸びをしようとして左肩に激痛が走る。
そういえばナイフがぶっ刺さったんだった。
治療院で治療はしたが、回復魔法とかでどうにかしたわけではないので痛みがまだ残ってる。
■ブレイド > 鏡を見たら、きっとひどい顔になってることだろう。
丸一日寝ていたとはいえ
どう考えても健康的な眠りではない。
そして、夜になってしまったので魔法に寄る治療も望めないだろう。
というか、殴った拳やら膝やら肘やらも今更なんかズキズキする気がする。
とりあえず体を起こしベンチに座る。
「ふへ…」
そういえば、傷の魔法による完治がなされていないのだから
今日も風呂に入れないし、今日も酒を飲めない。
「………」
また噴水を見やる。
水浴びというか、体を吹く水に使うくらいならバチは当たるまい。
■ブレイド > ふら~っと立ち上がり噴水へ向かう。
ばしゃばしゃと乱暴に顔を洗い一息。
服を脱いで、布…そういえば布がない。
昨日使ったやつは血で汚れてつかえないし。
「………」
左腕を見る。
流石にそのまま水に浸かるのはやばいだろうか。
消毒やらはしてあるけど。
「あーぁぁ…」
なんかやる気がすぽーんっと抜けてしまった。
噴水の縁にまた腰を下ろしてしまう。
■ブレイド > 腹は減ってる。
喉もカラカラ。
身体はだるいし
傷は痛むし
気分もあまりよろしくない。
動く気力もわかない程度に腑抜けている。
まったく…口の中で悪態をつきつつまた立ち上がり、ベンチへと戻る。