2018/04/05 のログ
ヴァルブルガ > 「それでは、まずは乾杯を」

ジョッキを差し出し、微笑むが自分の名前で首をかしげるセインの姿に不思議そうにして。

「ご存じですか?この辺りではあまり聞かないのですが、私の祖国では珍しくない名前なのですよ」

同郷の人間と会ったことがあるのだろうか、と思えばなにか思い出す一助になれば、と
ばかりに国名や、自分の板地方の名前などを思い出すままにつらつらと並べて。

「潜入……?」

ちょっと意外だ。どこまでが冗談なのだろうか、と話半分にききながらもちょっと興味がわいて。

「そんな仕事もするんですね、冒険者の方って。」

私は逆に依頼に行ったんですよ、なんて笑いながら、冒険者との会話を弾ませる。

セイン=ディバン > 「えぇ。それでは……乾杯」

相手に応じ、男もジョッキを掲げる。……しかし。
柔和な態度の割りに、ジョッキでビールとは。なかなかの酒豪なのだろうか?

「いえ、どこかで聞いた覚えがあるような……?
 ……祖国? ヴァルブルガさんは、この国の方ではないのですね?

相手の言葉に、男の記憶の糸が繋がり始める。外国の人間。ヴァルブルガという名前。あと少しで、何かを思い出せそうなのに。

「はい。例えば、悪徳貴族の家。例えば、非合法カジノクラブ。例えば……。
 マグメール王城……なんて」

どこまで本気か分からぬように。男はそう小声で口にして笑うものの。
相手の言葉に、目を開く。

「奇遇ですね。ちなみに、どんなご依頼なのかお聞きしても?
 何かの縁ですし、もしも私の得意分野であれば、ご協力できるかもしれません」

相手が依頼をしにいった、と聞けば。前のめりになって食いつく様子を見せる。
男にしてみれば、この美女との縁を深めるチャンス、と思っているのだろう。

ヴァルブルガ > さほどペースは速くないが、おいしそうに麦酒をのどを鳴らして飲む。
時折料理にフォークを向けながら、のんびりと食事を楽しんで。

「ええ、昔は騎士……いえ、今でも騎士ではあるのですが……まぁ、負傷してしまいまして
今はあちこちを査察、まぁ旅行記のようなものを書いて本国に報告して
回っています。勿論マグメール王国の許可を取った上です、つまりはあまり重要じゃないこと
ばかりですね。」

クスクスと笑いながら、たまーにマグメール王国のお仕事もお受けすることもありますが、と軽く付け加えて。

「なんだか、冒険者というより義賊みたいですね」

勿論冗談だが、悪徳貴族の家に潜入、なんて言われればそんなイメージが浮かぶ。

」ええ、数日の短期の護衛の依頼です。定期的に出すつもりですが、毎回短期契約なので
お時間の合うときにでもぜひ。」

軽い話題のつもりで振って。

「女一人ですし護衛を付けたいときもあるんですが……やはり斡旋所を仲介しないと……送り狼とかになっても危ないですしねぇ」

セイン=ディバン > 男もかなり酒は嗜む方だが。目の前の女性のその飲みっぷりたるや。
見ている男のほうが気持ちよくなるというものだ。

「いや、いい飲みっぷり。ささ、じゃんじゃん注文してくださいな。
 ……騎士、ですか? これは意外な……。ん?
 負傷? ……騎士、負傷、義手、ヴァルブルガ、外国人……。
 ……。…………。……あ゛っ」

相手の飲みっぷりに、遠慮なさらず注文どうぞ、と言いつつ。
聞こえた、騎士、という単語。深い思索。そうすれば、記憶の糸がぴん、と繋がり張り詰めるが。
いやいや、そんなハズは、と一度冷静になる男。

「あ~、その呼び名は少し。辞めていただきたく。
 そんなキレイなもんじゃありませんので」

いい所、こそ泥ですよ? なんて。相手の冗談に困ったような演技をする。
義賊、だとか。正義の味方、なんて言葉。嫌いで嫌いで仕方ない男。

「短期の護衛、ですか。ふむ……。
 もしよろしければ、ぜひとも契約させていただきたいですね。
 こう見えても、多少は荒事慣れしておりますし。
 ……げほんごほん。ヴァルブルガ様は……送り狼はお嫌いで?」

相手の依頼内容に、男は乗り気な様子を見せていたが、送り狼、などという単語が聞こえれば、くすり、と笑いつつ。
相手の手に、そっと自分の手を載せようとする。瞳は真剣、なフリ、だ。
この男が女性を落とす時によくする表情。いわゆる、真面目っぽい顔。

ヴァルブルガ > 「ああ、いえいえ……」

いっぱいで寝酒には十分です、とゆるゆると首を横に振る。
お酒はすきだが、強いかと言われればそうではない。

「?」

ここまではなしておいて、ようやくもしかして自分自身を知っている?と
ちょっぴり不安になる。引退したのは本当はもう30年は前の話だし
あまり派手な生き方はしていない。まさかと思いつつ、あ゛っ、の続きを待つ。

コソ泥、との言葉には、もしかして本当に義賊のようなこともしているのだろうか
と興味がわいて。とりあえず自分の部屋に入られることはなさそうだ。なにせ清貧だから。
もっとも潔癖な性格というわけでもないが。

手をかされられれば少し嬉しそうに照れるが、慌てて引っ込めるでもなくあらあら、と笑っている。
うぶな反応の人からしたら物足りないかもしれない、余裕のある表情。

なにせ55歳、若い盛りのまま過ごしているのだ、一夜のロマンスの経験値は普通の人間としてはやけに高い。

「そう……ですねぇ、女の一人旅、色々と経験もありましたし……嫌いということもないですが……」

むしろ淑女のエスコートを期待しているならがっかりさせてしまうかもしれません、と
愉快そうに目を細めて。
そしてふいにため息

「とはいえご予算が我ながら貧相なもので」

申し訳なさそうに告げる金額は確かに貧相だ。

セイン=ディバン > 首を横に振るを見ながら、男はそのおっとりとした仕草に微笑む。
そう、微笑んでいたのだが。男の記憶は、なんとも間の悪いことに何かを思い出したようであり。

「……あのぅ。もしかして、なのですが。
 フルネームは、ヴァルブルガ……ファウストさん、だったりしませんか?」

少し汗をかきながら、男はそう尋ねてみる。もしも男の勘が正しいのならば。
相手のことを、男は知っている。いや、本当に記憶しているだけだが。
男の仕事の中には、事務仕事なんかの依頼もあって。戦死者の記録などを見ていることもあって。
その中に、そんな名前があったような。当然、冒険者ギルドの情報管理なんて、結構適当だったりするから。真実やいかに、であるが。

相手の視線や考えには気づけぬまま、男は相手の手に触れる。
そのまま、余裕綽々に、あらあら、なんて笑われてしまえば。
男としては、逆にその仕草にそそられてしまう。
見た目こそ若いようだが、その物腰の柔らかさは、どこか大人びてすら居る。

「ふふふ、そうなのですか? ……はて、がっかり?
 それはどのような……。
 ……ふ、む。なるほど。でしたらそれこそ……」

相手との会話がついつい楽しくて、相手の正体を探ろう、という話はどこへやら?
相手の提示した金額にうなる男だったが、顔を近づけると。

「アナタの体で支払う、などはいかがですか?
 アナタと夜を共に出来るのなら。十分すぎる報酬だと私は思いますが」

そんなことを大胆に、そして失礼に提案する男。調子に乗るととまらないのも、悪癖の一つであった。

ヴァルブルガ > 「あ、はい……そうですが……」

ドキッとするが、ふと思いなおす。こちらに来てからそう短くもないのだし、別に故郷のことが
知れたというわけでもないのではないか、と。

「あ、はい……ご存じ、ですか?」

かつては監査官という密輸の取り締まりなどの仕事もしていたため、一瞬初めから狙われていた?
なんて考えてしまったが……それならこんな人気のないところで言わないだろう。
やっぱりいきなり危険が迫ってくる、なんて状況ではないはずだ。

とにかくなぜ相手が自分を知っているか気になって神妙な顔でじっと見つめ返す。

まぁそれはそれ、護衛の依頼に関しては幾分肩の力が抜ける。
ちょっと額の汗をハンカチで拭いながら息を吐く。やはり自分の年齢バレ
は怖い。

「そんなに清楚な女じゃないってことです」

傷物ですしね、とは冗談っぽく。長い前髪を掻き揚げれば、長剣でできたらしき疵があらわになる。
中性的な美貌だ。

んー。と、体を条件にされれば唇をわずかに突き出して横を向き、わずかに考えるような
仕草をする。

「そうです、ねぇ? 詳しく条件を提示していただけますか?希望どおり素直に言っていただけた方が私も安心ですから」

冗談めかしていう目は笑っている。どんなことをしてくれるのか、と好奇心を浮かべていて。

はっきり言って期待している目だ。

ヴァルブルガ > さてはて、商談はまとまったようで
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からヴァルブルガさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にノアさんが現れました。
ノア > 殆どの者は寝静まり、酔っ払い達も各々帰路へ就く時間帯。女もまたほんのり酒気を帯び、自宅へと向かっている。

「 …………… 」

何とか真っ直ぐには歩けているものの、何処かふわふわと頼りない足取りで。辺りには コツ コツ… と、石畳とヒールとが不規則に音を響かせていた。

ノア > 大通りから細い路地へと入れば やがて、二階建ての自宅が見えてくる。そしてもう一つ… 二階の窓枠部分で丸くなり、女の帰宅を待ち伏せている薄灰色も視界に捉え

「 宿屋じゃないんだけど。」

じぃ と目を細め此方を見下ろす猫へ、一言文句を。あちこちで餌を貰っているだろう事くらいは、其のどっぷりとした腹を見れば一目瞭然。ところが寝る時だけは、しっかりちゃっかり此処へ戻って来るものだから…

「 ………ほら、 開けたよ。」

文句を言いつつも、ついこうして招き入れてしまう。鍵を開けながら窓枠を見上げ、近所迷惑にならない程度の声量で猫を呼んで。これより、 共に家へと入っていった 一人と一匹による "ベッドの使用権争い" が始まるのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からノアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリューゼさんが現れました。
リューゼ > ぶらぶらと酒場の集まる通りを歩いていく。
晩酌、晩酌かぁ、と小さく呟きながら。
今日の依頼でオマケとして鹿の燻製をちょうだいした。
これで一杯やってくれ、とは依頼人の言。
さてそうなると宿に持ち帰れてそれなりに良い酒が飲みたいなと思いはしたのだが。

「…ピンとこないな。」

酒場の多い通り。酒屋もあるのだが並びを見てやめるという事を繰り返している。
この際安酒にでもするか…?と考えはするものの、
まだちょっと未練がましく美味しい酒を探して歩いていくのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシャルレさんが現れました。
シャルレ > 白い猫が今夜も出てきた。平民地区の酒場通りは夜のお散歩コース、
屋根の上を足音もなく横切り、塀の上を通って、がれきの隙間をくぐり、
酒場通りの屋根の上に到着し、屋根の先のほうで座る。

背中や前足を舐めて毛づくろいをして一息ついてた、
通りからは明るさと賑やかな人の声がしてて、ここならばと…寂しさを紛らわせるにはちょうどいいとこだったから、
最近はよく夜の散歩中に休憩をしてる場所だった。

リューゼ > 白猫の座る前、軒下の近くをてくてくと歩いていく。
ちょうど近くの酒屋にふらりと立ち寄る。

「…おやっさん、いい酒ないかな? 肉に合うやつ。」

あまり景気の良さそうな顔はしていないが、酒屋の店主に向けて笑顔で話しかける。
一つ鼻を鳴らせば重い腰を上げるようにして棚からビンを取り出す。
ぶどう酒なのだろう。透明なビンの中で赤紫の液体がちゃぷんと揺れる。
黙って差し出すそれを受け取り、コルクをポンと抜いて香りを確かめる。

うん、と一つ頷く。気に入った様子。
もらうよ、と一言告げて代金を差し出す。
依頼料をもらったばかり。懐へのダメージはさほど感じるものでもなく。
気に入った酒が見つかってよかった、と手を振って店から出てきた。
店主は、と言えばまたかったるそうに椅子に腰かけてだらだらしている。

ふ、と小さく笑った青年は、ふらっと宿の方へと脚を向ける。
白猫が見ている事にはまだ気づいていない感じ。

シャルレ > 毛づくろいをしてた時、三角の耳がぴくんと動く。
聞き覚えのある声がした、金色の瞳を通りにむけて、今の声の主を探してると。

お酒の匂いの混じる中にも、スンと鼻先をむけて匂いも探してると、ちょうど
店から出てきて歩き出してる後姿を見つけ。

腰を持ち上げ適当なとこから地面に降りて、後ろをついて歩いてみる。
人の歩幅と猫の歩幅では差が大きく、少し早歩きになりながら、

「にゃーん」

なんとなく鳴いてみた。

リューゼ > 酒瓶の入った革袋を肩に下げながらぶらぶらまた歩いていく。
今日はつまみの心配はいらないと思えば、早く帰って飲むか…とちょっと笑みがこぼれた。
楽しみは楽しみなのである。

さて、機嫌のよさそうに見える青年。
歩いていればそのすぐ後ろから猫の鳴き声がした。
ん?と振り返れば、よく見知った白猫の姿。

「やぁ。…今日も散歩かい?」

脚を止めて、にこっと笑いかける。
かがみ込めば、おいで、と片手を差し出す。
撫でられるのが大好きな白猫。今日もなでてあげよう、という風体。
そういえば前にもこんな事があったな、と小さく思いながら。

シャルレ > 気づいてくれた、と顔にはわからないけど嬉しくなる。
振り返り手を差し出してくれた相手へと、しっぽを立てて近づいて、その手に頭を寄せて擦りついてみる。
白くふわふわの毛を寄せたまま顔をあげて。

「にゃーん」(リューゼ)

酒場通りはいろんな人が通るけど、見知った人に会えるのはごくわずか、
だから嬉しいと伝えるようにしがんだ手に足元にと頭も体もすりつけてみたり。

リューゼ > 手を差し出せば猫のひと鳴き。
最近はちょっとだけだが鳴き声の感情もわかるようになってきた気がする。
単に聞き慣れただけかもしれないが…少し上ずった、嬉しそうな声に聞こえる。

「こんばんは、シャルレ。今日も美人さんだ。」

名前を呼んであげて、擦りつけてくる頭をふわふわと優しく撫でてあげる。
白い毛並みはいつも綺麗に手入れされている。
触っていて心地よいので、ちょっと梳くような感じでさらさらと撫でてあげるのだ。
甘えるように頭や身体をすりつけて来れば、青年もにこにこと撫でてあげる。

「今日は抱っこするかい?」

笑顔で問いかけながら、膝を少し下ろして飛び乗りやすく。
乗ってくれば、片手で抱きかかえてあげるだろう。
残念ながら、もう片方の手はさっきから革袋で埋まっているのだ。

シャルレ > 「にゃーん」(抱っこ?するー)

足元をくるくる、手にもすりすりしてた時に、嬉しいお誘いが聞こえた。
正面に戻り、前足を伸ばしてその膝に手をつくようにして、勢いつけて膝に飛び乗る。
猫ならば体は軽く、服に爪をたてないように気を付けながら、

「にゃーぁ」(お酒飲みにいくの?どこいくの?)

酒場から出てきたのを見てたから、次のお店なのか宿にいくのかと
届かない問いかけになる鳴き声をあげる、片腕にでも抱かれてる間は、ご機嫌に肩のとこにでも頬をすりすりしながら

リューゼ > 白猫が飛び乗ってくれば、よしよしと笑顔を浮かべて片手で抱きかかえる。
そのまま立ち上がれば、ゆっくりと歩みを再開していくだろう。

「だいぶ温かくなってきたね。」

片手で抱いたまま、器用に指先を使って顎の下をさわさわ。
猫が鳴き声を上げれば、ん?、と少し不思議そうに見下ろして。
肩に頬を擦りつけてきている様子に、くすっと笑みを漏らす。

「今日はこのまま帰るけれど、また寄っていくかい?」

そんな風に問いかけながら、宿への道を歩いていく。
酒場通りまで出てきていたので、それなりの距離。
通りからぶらぶら離れていく時間は、白猫さんには楽しい散歩になるだろうか…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリューゼさんが去りました。
シャルレ > 片腕に抱かれて顎のとこを指で撫でられると、抑えきれないゴロゴロが出てきてしまう。

「にゃーぁぁん」(うー気持ちいい)

撫でられる気持ちよさにうっとり前の宿とわかれば

「にゃー」(いくー)

寄り道ならと…自分で歩かず、もう少し抱っこされたまま夜の街を散歩して帰る

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシャルレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアラミルさんが現れました。
アラミル > とっぷりと日が暮れた平民地区
貧民地区と比べると明るい、富裕地区に比べると暗い、と中間になるその地区の裏路地
表通りよりは薄暗く、少々不気味なそこに、じゃら、じゃら、と固いものが擦れ合う音が響く

「………」

音を出しているのは、貴族のような出で立ちの女性
その音の正体は手に無防備に持った袋に詰まった硬貨が擦れ合う音
何かを考えているように無言でじゃら、じゃら、と音を響かせ

「………」

ぼう、と今まさに物盗りにその袋を取られても気づかないのではないか、という不用心さで、ゆっくりと歩いている…

アラミル > そのまま、周辺の住民に不気味がられながら、どこかへと
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアラミルさんが去りました。