2018/03/27 のログ
シャルレ > むーっと顔を険しくしたとこで、猫なのでそこは表情としてわかりにくい。
ただ否定も通じないのは、悲しくなってくるし…と、急に大人しくなってると
先ほどの通りよりも人気のないとこに入っていく、地面に下ろされると…。
ポンと姿を変えたと同時くらいに、そのままの勢いをつけて、彼の腰のとこにドーンと体当たりしながら。
腰のあたりに抱き着こうとする。

「デートとかしないもん、そんな相手もいないもん
 うぅぅううぅぅ」

勢いよく、ムキになったように先ほどの言葉を否定する。
彼に対する気持ちは変わってないのに、知ってるはずなのに、と一通り否定したあとは、
唇を噛んで、どう言えば伝わるのかわからず唸ってもどかしく思うばかり。

スヴェン > 華奢な少女が姿を表す
しっかりと重心を落とし、勢いよく腰の辺りにぶつかってこられると酒が入っている所為もあってか
倒れるまではいかないものの、上半身がぐらり、とぐらついた
歴戦の傭兵をぐらつかせる辺り、戦士としての素養があるのではないだろうか…
よくよく思い出せばしなやか身体に日々の力仕事…これはひょっとしたらモノになるかも知れない

…それが集団戦闘を基本とする戦場で役に立つのかというのは脇に置いておいて
ともかく、彼女のタックルは日々力強さを増しているに違いない

「んー…そうか、意外と王都の猫も見る目ないんだな…
 判ったからうーうー唸るのは止めてくれ」

少女に腰に縋りつかれて唸る様子を警ら中の兵にでも見られようものなら面倒になりそうである
判った、判った、と彼女の白い頭を撫で彼女が離れてくれれば腕を組むように彼女に促す

シャルレ > 「別に見る目なくていいっ」

クンと匂うお酒の匂い、珍しく彼の酔っての言葉としても、なんだかモヤモヤした気分でもあり、
足腰の力は、猫なりのしなやかさと柔軟さのわりには、日ごろの雑務で力もついてきたのかもしれない。
腰のとこで唸ってると、頭をしばらく撫でられたあと、
唸ることをも止まって、少しジーっと制止…この後どうしょうと思って顔をあげると、

「うん…」

体を少し離し、腕を出されたので、そこに手を差し込んで、
今度はその腕をぎゅっと抱き着くように、体をくっつける。
まだその唇は、かみしめたようになったままだけど…。

スヴェン > 「そこまで言い切らんでも…」

何をそこまでムキになっているのか、と不思議に思いつつ彼女が唸るのを止めて顔を上げれば腕を組むようにして
彼女が腕に捕まるのを確認すれば彼女の歩幅に合わせてゆっくりと歩き出す
猫の時ほどではないけれど、やはり年頃の娘の考えることは自分にはよく判らん、とか思いつつ
再び人通りの多い酒場の立ち並ぶ通りに戻ってくる

この辺りは酒場だけでなく屋台もおおい
冒険者や傭兵ばかりでなく職人などもおおく飲んだ帰りに家族や妻に詫びるための手土産に
甘いものや菓子をなんかを売る屋台なども見られる

「…シャル、なんか甘いものでも食べてくか?」

ちょっとした菓子なんかを売る屋台の前を通りかかればそちらに視線を向ける
糖衣を纏ったナッツや果物を売る屋台のようであった。彼女の返事を待たずに、
自分も少し甘いものが欲しかったからナッツに飴をかけたような菓子をひとすくい袋に入れてもらい、
代金を支払えばその場で袋の中身を1つ摘み、ぽりぽりと食べて、ん、と彼女の方へ開いた袋の口を向けて

シャルレ > 「他の猫とか雄とか、興味ないもん」

彼の腕をぎゅっとつかんだまま、ゆっくり歩き通りに戻ってくる。
明るくて、人通りもあるから多少は不安になるけど、一人で歩いてるわけでないから、
そこまでの緊張はなくて。

「甘いの…」

甘いものと聞いて周囲を見回すと、いろんなものがあって選びきれないでいると、
彼の買った袋が気になってた。
クンと鼻先で匂いをかぐと木の実なのに甘い匂い、袋を差し出されると、
手を入れてはアーモンドの飴がけみたいなのを指に摘まんで口に入れる。

「ぁ、あまーい」

カリカリした感じと、甘い感じ、初めて食べたので不思議な食感だけどおいしくて。

スヴェン > 「俺も猫の良し悪しは判らんなあ…」

人なら美醜の判断も付くけれど猫になると難しいような気がする。不細工な猫もキツい顔立ちの猫も
それはそれで愛嬌があるように思えるし、貴族が飼っているような猫は確かに見た目は良いように思える
…そんな事を考えていたから、隣で彼女が不安を感じている事など気がついておらず

「好きだろ?甘いの」

彼女がきょろきょろと周囲を伺っているうちに自分は勝手に食いたいものを買う
そうして彼女にも勧めてみれば、まずは鼻先を近づけるからその仕草にやっぱり匂いを確かめるのか、と
笑ってしまう

「美味いだろ?でも、あんまり食べすぎるなよ…ナッツは食いすぎると顔に出来物が出来るから」

自分も袋の中からぽりぽり、と摘みつつ隊舎に向かって歩いていく
時折、開いた袋の口を彼女の方へ向けながら隊舎までの道のりを散歩がてら歩いていき

シャルレ > 「私もわかんない」

猫は猫くらいの認識で、興味もなければ惹かれることもない。
夜に人の姿で通りを歩くのは、お使いがあるときくらい、彼が隣にいるからそこまでの不安もなくて。

自分の好きなリンゴ飴は、見えるとこの屋台にはなくて。
袋の中に時々手を入れては、ナッツをカリカリ食べてた。

「ぶつぶつなるの?やだぁ…帰ったらスヴェンのお部屋で一緒に寝てもいーい?」

彼の説明に想像したのは、ヒトの顔にできたグロテスクなブツブツの極端な想像
嫌そうに顔をしかめながら、手にしたのを2粒袋に戻して、1つずつを食べながら、
さっきまで拗ねるように不満を持ってたことも、彼が戻ってるときは一緒に寝ることを伺いながら隊舎へと。

スヴェン > 「シャルに判らんなら俺にはもっと判らん」

半分くらい?猫のはずの彼女にも判らないらしい
ともすればただの人間の自分に判るはずもない…余程の猫愛好家であれば判るのかも知れないが

彼女と歩きながら交互に袋の中に手を入れてはカリカリ、とナッツを食べる
自分の言葉を聞けば手に持っていたナッツを袋へと戻す彼女には笑ってしまったが

「なるらしい…ほら、隊にいるだろ…先日入ったばっかの若い―――」

自分の部下になったばかり、少年と言っても差し支えない年齢の部下の名前を出す
思春期の彼の顔には彼女の想像したもの程、酷くはないけれど確かに顔に出来物があって、
それを古参の傭兵たちがからかっている所を彼女も見たことがあるはずである

「……という感じだけどな
 まあ、アイツの場合は若いからなんだろうけど」

そんな話をしつつ歩いていくとナッツの袋が空っぽになる頃には隊舎に辿り着いて

「はいよ…そういう約束だしな。抱き枕にでも毛布代わりにでも好きにしてくれ」

彼女の申し出をあっさりと了承する
そうして隊舎へと戻れば部屋で彼女を待ち、約束通り一緒にベッドで眠ったはずで

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシャルレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からスヴェンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシエルさんが現れました。
シエル > そこは平民地区にある商店。
それなりの規模のその店には色々と商品が並んでいる。
さすがに夕方も過ぎた時間、生物は少ないが衣料品日用品なんでもござれだ。

そんな商店の中を少年は一人うろうろと歩き回っていた。
時折、しげしげと商品を眺めては他に聞こえないような声で小さく呟いている。
これとこれは…だの、これがこうだから…だの。

種を明かせば少年は一人商品の勉強に来ていた。
モノを見る目を養うというか、つまりそういう事だ。
尤も、ここに並んでいるのは信用のおけるものだろう。
真贋を見る、という程の事でもない。
品を比べ、どちらの方が良品であるか…などを主に見ていた。

なるだけ迷惑にならないよう、商品に触れるのも最低限にして見回ってはいる。
しかし、集中しているという事でもあり…ひょっとしたら気づかず誰かにぶつかる。なんてこともあるかもしれない。

シエル > その後、満足した少年はいくつかの商品を買い求め、店を出ていく。
はしごしようかな、帰ろうかな、と迷いながら通りを歩いていった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にチュチュさんが現れました。
チュチュ > 三寒四温、とはよく言ったものだ。
数日前までの、冬に逆戻りしたような寒さは和らぎ
日中はもう外套は必要のない陽気になっていた。

とはいえ、まだ夜になれば花冷えすることもあったが。
春の到来を祝すわけではないが、平民の住まう地区の歓楽街は
賑わいを増していた。

酒を酌み交わすもの、唄を唄う者、様々に。
そして―――快楽に身を投じる者も絶えることはない。

歓楽街の外れ、色街とも称される区域。
その裏手の路地に、幼女は居た。
全身白づくめの、季節外れの雪のような色合いの存在。

幼女は何をするでもなくその場に佇み、自らをここに引き寄せたモノ―――「快」の気配を身に受けていた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からチュチュさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にチュチュさんが現れました。
チュチュ > やがて夜が深まる。
春の宴はまだまだ続く。

けれど幼女の姿は、何時しか消えていた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からチュチュさんが去りました。