2018/03/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──くぁぁぁ……」

大口開けてでかい欠伸をかましながら、人気のない裏通りを一人ほっつき歩く金髪の男。
その退屈そうな目元を人差し指で軽く擦り、へふ、と溜息一つ。

「人生忙しい日もあれば暇な日もあるのはまあ当然のことなのだが……今日はあまりにも暇すぎた」

などと、大げさに肩をすくめながら独りごちる。
今日のこの男は、特にこれといって仕事にもイベントにも恵まれず暇を持て余していた。
強いて言えば、数分前にこの通りでガラの悪い男共に絡まれたりしたぐらいだが……彼らは今、地べたの上で休憩中である。

「宿もまだ決まってねぇーしな……いっそそのへんで野宿でもするか? 街中だけど……」

人間、暇になると何ともしょうもない方向に思考が行きがちになるものである。
ともかく、男は一抹の期待を抱いてスタスタと歩みを進め続けるのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にノアさんが現れました。
ノア > 暖かいのか、寒いのか… 洋服選びの難しい季節。春先にも使えそうな薄手の羽織を、ウィンドウ越しに眺める。其の他にも、シーツに使えそうな布地だったり、ティーカップだったり… 既に替えまで持っているような物ばかりだけれど、気分転換にと見て回り。

「 …………… 」

時折 素敵な靴に目を奪われたり、可愛い雑貨に脚を止めたり。特に目的のない散策を楽しめる位には、体調も回復していた。

さて… 何処かで買い物をしようか、其れとも ゆっくりお茶でも飲もうか。ふらりふらり、宛もなく 緩やかな歩調で歩き出す。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にフォーコさんが現れました。
フォーコ > 先日の一件で件の組織を配下に抑えることが出来た。
来場客の一人であった私が一夜にして主となったわけである。

そんな奇蹟は何もなしに起こるわけではなく。
ほとんどがとある女性の助けによるものであった。

私は所在も分からない女性に今度会えたら心からの礼をせねばと思っていた。

そんな時であった。 ウインドウショッピングの途中だったのか。
見覚えのある女が歩いている所を見つける。

「無事に出れたようだな。
元気そうで何よりだ。」

さて、どんな顔をされることか。
私は彼女の後ろまで近づき、耳元で囁いた。

ノア > 忘れもしない其の声が、いつかと同じように耳元へ囁きを落とす。ぞく と背筋を震わせると同時、直ぐ様振り返れば

「 ?!  ……… っ、 」

褐色の肌、燃えるような紅い髪… そして、特徴的な尖る耳。其処に居たのは間違いなく、あの日女を買った相手だった。

しかし前回とは、立ち位置が違う。地位や身分に優劣はあれど、少なくとも今の女は "鎖に繋がれた商品" ではない。未だあの光景が、鮮明に思い出されてしまうけれど… 女は懸命に、凛とした態度を保って

「 言ったでしょ…… 諦めてない、って。」

つん と目元を細め、素っ気なく返す。貴女を見ていると頭の中で、あの光景が再生されてしまうから… 居心地悪そうに目を逸らし、意味もなくウィンドウ越しへと視線を向けた。

フォーコ > ううむ、嫌われたものだ。
初対面があの状況だったのだ、仕方がないが…。

「あの後、私の所に手紙が来てな。
おかげであの組織を私の支配下にすることが出来たのだ。
その礼をしようと思ってな。
何か買い物に来ていたのだろう?
良かったら今日の支払いは私が持とうではないか。」

取りつく島のない様子だが、私は図々しく話しかける。
他に彼女が望むことがあればそちらを優先しても構わないのだが。

ノア > 全員纏めて制裁を ── なんて、 そんな大層な力はない為、客は逃がしてしまったものの… 女を捕らえ売り物にしたあの豪商だけは 円形のステージ上で薬漬けとなり、見るも無惨な姿で発見された事だろう。基本的に荒事を避ける女が態々、体調も回復しきらぬ内に報復へ行ったのだから… 例の組織がどうなったのか、気にならない訳がない。

「 ………配下、ね… 」

物理的な制裁は其れだけ。地位もない一人の女が騒ぎ立てるより、余程効力を持つと考え… 残りの証拠を、全て貴女に託したのだった。だからこそ、組織の行く末が壊滅や法的罰則でなかった事がわかると

一度は逸らした視線を戻し、真っ直ぐに…
無表情ながら、悔しさのこもった琥珀色で貴女を見詰めた。

「 礼なら其の配下とやら を、死ぬまで絞り上げて。」

フォーコ > どうやら私の行った処分が気に食わないようだ。

逸らした筈の瞳がこちらを強く捕まえる。

「それは今も行っている。
ただ、ああいう手合いは一組織を潰した所で
他の連中がその座に座るものなのだ。
この国にああいうことを好む空気が漂ううちはな。
ならば私の眼が届く状態を保っておいた方が色々と都合がいいのだ。
とまあ、私なりに考えたうえでの判断だ。
御納得頂けるかな?」

恐らく、当局に通報して一斉検挙のようなことを期待していたのだろうが、
あのメンツではトカゲのしっぽ切りで根元までは捜査が及ばないだろう。

だが、そんな事情で彼女が納得してくれるか。
戦場でも感じない程恐々とした気持である。

ノア > トカゲの尻尾切り… 其の言葉に、睫毛を伏せる。この国を正そうなどとは考えてもいない女だけれど… あまりの無力感に、細く長い溜め息を溢して

「 ………納得出来ないけど、 納得 した。」

何とも不服そうに、子供染みた返答を。貴女の判断が懸命だったと理解するには… あまりに感情的で、冷静さを欠いていた。其れでも、貴女に託したのは自分自身で。きっと女一人では、全て揉み消されてしまっただろう事位は想像出来たから…

「 それで… 師団長が態々、礼を言いに ? 」

す、 と表情切り替えて。僅かに口角を上げ

「 其れなら、ドレスの一着でも見繕ってくれる ? 」

なんて… 礼は礼として、確り受け取ろうと強請る。そうする事で少しでも、対等でいようとするかのように。

フォーコ > 「納得頂いたようで私も助かるよ。」
彼女が口を開くまでのほんの数秒あるかないかの時間。
私は久しぶりに鼓動が早まった気がする。
が、言葉だけかもしれないが納得したと言われると私は肩の力が抜ける。

「それが筋だろう。
…なら幾らでも私が買ってあげよう。
君は何を着ても映える女だろうから選ぶのが楽しそうだ。」

彼女が笑みを浮かべると、私はつられて表情が緩くなる。
さて、ドレスか。

「ここなんて良いのではないか?」
私は通りの中でも評判の店を指差す。
いつも華やかな女性たちが出入りしている店だ。
私一人では気おくれする所だが、今日はとびきりの美人が一緒なのだ。

ノア > "マグメールの炎" などと呼ばれる程に其の名を知られ、地位も実力も兼ね備えた貴女が… 一人の女を相手に一喜一憂していようとは、微塵も思わぬまま。

「 いつもパンツスタイルみたいだけど、 」

貴女と共に歩き、店へと入る。華やかで可愛らしいドレスから、シンプルで上品なドレスまで… 様々なドレスが並ぶ中、 ふと 隣のパンツスーツ姿へ視線を向ける。お節介を妬く程、其処まで深い仲じゃない。けれど… 何となく、勿体無い気もして。

「 こういうの、貴女は着ないの ? 」

少なくとも女より、ドレスコードのあるパーティーに招待される機会も多いだろうと。光沢のあるシャンパンゴールドのAラインドレスを手に、ぽつり とそんな問い掛けを。

フォーコ > 「その通りだ…。」
グサっとする事を言われた気がする。
いや、私はいつ戦闘になるかもしれない訳だしと思ったが綺麗なドレスが並ぶこの場でそれを言っても空しいだけだ。

「たまに着るぞ。 城でよくわからないパーティがある時に着ていくな。
最近は買っていないが。 ううむ、君の服を買いに来たのに私が見繕ってもらうのもな…。」

彼女は私よりも遥かにお洒落でセンスも良い。
手にしているドレスも綺麗なものだ。
ただ、私が着るよりは彼女が着ている所を見てみたいものだが。

私は彼女との会話を楽しみながら、ドレスと彼女のボディを交互に眺めていた。
うん、やはり綺麗な身体をしている。
見惚れていた私は気付いた時には彼女の臀部を確かめるように触っていた。

ノア > 女が勝手に抱いていたイメージとは異なり… 会話をしてゆく中で "マグメールの炎" は、様々な反応を見せた。表情も声色も随分と感情豊かで、思っていたよりもずっと "人らしさ" を感じ

「 ……… っ、 」

思わず くす、と肩を揺らす。最悪な出逢いは変える事が出来ないけれど… もしも、そうでなかったなら ── なんて考えてしまう程に、女は貴女を受け入れ始めていた けれど…

「 勿体ない。コレなんか、すごく きれ…………… 」

綺麗 と最後まで言いきる前に、女は言葉は途切れさせる。原因は、柔らかなニットの生地越しに尻を撫でる手のひら。

「 "礼" だの "筋" だのは、どこいっちゃった訳… ? 」

くるり と顔だけ振り返り、 ジト… と細めた目で貴女を見詰めるけれど ── 女の感情とは関係なく、いつかの感覚を忘れられずにいる身体は 正直で

「 いいか ら… はやく 選んで、 っ…… 」

僅かに、其の白い頬を紅潮させる。つん とドレスに向き直り、そわそわ意味もなく次々と手に取るけれど… 上手く冷静を保てているかどうか。

フォーコ > 彼女の私に対する印象は少しずつだが変わっているようだ。
そして、それに伴って彼女の見せる表情も柔らかい物が増えてきた。
触れた者を傷つけそうな薔薇のような彼女も良いが、今のひまわりのような明るい彼女も素晴らしい。

「いや、そのつもりだったのだが。
その、どうにもあの時の君の姿が綺麗すぎてな。」

私にはない陶器のような肌。
今手に伝わる感触も柔らかく、ジト眼で返されると私は気まずそうに視線をそらしてしまう。

だが、彼女もあの時の記憶が色濃く残っているようだ。
咎めるだけでなく、顔を赤らめていた。

「これなんてどうだろうか。
私には似合わないが、君なら可愛いから大丈夫だろう。」

私はシースルーのピンクのドレスを指差しつつ、彼女の後ろへと立っていた。
傍目からだと、仲の良い女性二人が買い物を楽しんでいる姿に見えるだろう。

実際の所は店の死角から彼女の臀部へ熱が灯りつつある己の秘部を擦り付けていた。
そして、脇から伸ばした手で彼女の胸元を掴もうとしている。 

ノア > 「 ちょっ、と……… やめ 、て… 」

制止の声を上げるけれど、店員の目を気にしてか其の声は小さく。ドレスと貴女に挟まれた状態で 胸元を手のひらに掴まれ、尻には熱を擦り付けられて

「 ……… っ、 」

びくん と肩を震わせた時だった ── ピンクのドレスを持った貴女に気付いてか、店員が一人 控えめに歩み寄り

『 宜しければ、ご試着なさいますか ? 』

なんて、仰々しく声を掛ける。貴女がアッサルト家の人間と知ってか、店員は態とらしい程の笑みを浮かべていた。

フォーコ > 「大丈夫、ここからだと見えない。」

自分でも何を言っているのかわからないが、彼女の前で思考が早くも蕩けているようだ。
掴んだお山はボリュームがあり、形も良い。
そういえばあの時はここまでじっくりとは触れていなかったなと思っていると店員がこちらに声をかける。

「ああ、そうしよう。
ただ今日は大事な友人との久しぶりの時間でね。
良かったらもうしばらく二人の時間を楽しませてもらえると嬉しいのだが。」

口から出まかせを言った後、私は店員にチップを渡す。
ひょっとしたら我々が何をしようとしているか感づいているかもしれないが、
私がチップを渡すと店員は試着室の場所だけを伝え去っていく。

「あちらが試着室の様だ。
どれ、何着か試してみようか。」

私は下腹部を擦り付けた状態で彼女にドレスを手に取る様に促す。
彼女がそれに従えばドレスを手に試着室へと入り、カーテンを閉めることだろう。
ちなみにこの店の試着室は広く、大人なら2~3人は入れる広さだ。

ノア > 『 ─── 、 かしこまりました。』

チップを受け取った店員は一瞬の沈黙の後… 物分かり良く、貴女の思惑通りに動いて。試着室の場所を伝えると、丁寧に頭を下げて立ち去ってゆき

( 対等 に、 対等… に…… )

そう 必死で自分に言い聞かすのに、身体は言うことをきいてはくれなくて… たまたま目の前にあり掴んでいたドレスを手にしたまま、

「 待っ  ── 何考えてん の、 変態っ… ばか、っ 」

あれよあれよ と、試着室の中。途中幼稚な言葉で貴女を罵倒するも、流されてしまえば無意味。まるで見えない鎖に繋がれているかのように、身体は 貴女を拒み切れず

「 …………… ドレスを買いに、来たんで しょ… 」

フォーコ > 「私が変態なのはもう知っているだろう。
今更だぞ。」

試着室に入るまでも散々臀部へ押しつけて。
既に前戯をしたかのように身体は出来上がっていく。

カーテンを閉めると、いよいよ彼女の耳を舌で愛撫しようとして。

「そうだ。 君のドレスをな。
その為には君の身体をよ~~く確かめる必要がある。
さあ、脱いでくれないか。」

この後、彼女が望めばオーダーメイドのドレスも買っておこうか。

それには彼女の事をより深く知る必要があるだろう。

「そういえば、そろそろ君の名を教えてもらってもいいか。」

ノア > ( この女、 開き直った… )

女の幼稚な罵倒など全くもって効きめがなく、其れどころか開き直られてしまえば成す術もないまま… カーテンの閉まる音に、 ぞく と背筋を震わせて。これから起きるであろう事を想像すると首筋に、かつて嵌められていた首輪の感覚までもが思い出されて

「 そんな、 めちゃく ちゃな 理由 が通ると おもっ てん の… ? 」

耳を舐める舌遣いに声を震わせながら、鏡に手を付き びくんと肩を竦める。外には二人分の靴が乱雑に脱ぎ捨てられたまま、カーテンの中の温度だけが上がってゆき

「 ………ゃ、 だ… おもいださせ ない、で っ… 」

女はとうとう、弱々しい声を漏らす。対等であろうと 懸命に取り繕っていた殻は脆く崩れ、表情や声色に被虐性が滲み始めた。其れでも自ら服を脱いだり、名乗るような事は まだなく… あともう一押しされてしまえば跡形もなく崩れてしまうだろう殻を、必死で守っていて

フォーコ > 「カーテン一枚締めただけだが、あの時のようだな。
尤も、今は首に何も着けていないが。」

耳から頬を伝って降りた舌は女の首筋をねっとりと舐る。
ドレスの他にチョーカーも渡そうかと思ったりしていた。

私は彼女の問いかけには答えず、抵抗弱い彼女の服を掴み脱がせていく。
彼女の足元に乱雑に脱ぎ散らかした服が落ち、次いでに下着までも脱がして。

「やはり綺麗だな。」
私は染み一つない彼女の背中に口づけをしようと。
彼女が何もしなければ、純白の肌に鬱屈跡を付けるだろう。

そして、彼女の足元では金属が擦れる音がして。

「そこの壁に両手を着けてくれ。」
私は露わになった巨大な生殖器を手にしていた。
互いに先日の生々しい記憶が蘇るだろう。

ノア > 貴族出の物好きが、ほんの気紛れに手を差し伸べただけと思っていた けれど ── かつて首輪を嵌められていた女を蔑む事もなく、ただただ求めてくる姿を見ると… 貴女の考えている事が、益々わからなくなって

「 もう…… あの時 とは、 違 ───  っ、 ん… 」

困惑したまま、情けない位 貴女のペースに流されて… 気付けばまた、白い肌を晒してしまっていた。服を脱がされて乱れた髪も、其のままに

「 ……… ん、 」

酷く恥ずかしそうに、琥珀色を潤ませる。気付かないフリして、全てを貴女のせいにしているけれど… 本当は、自分でもわかっている。拒めないどころか、求めてしまっている身体。そして、認めたくない自分自身の被虐性にも。

白い背中に付けられた紅い花弁が、じん と熱く痺れる。女は言われた通りに両手を壁に付き、背後より聞こえた金属音に 身体の芯が疼くのを感じて…

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からノアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からフォーコさんが去りました。