2018/02/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルルさんが現れました。
■ルル > 「あー! もうやってられないわ!」
今や貴族や王族までもを虜にする歌姫ルルは、相変わらず平民地区で管を巻いていた。
「ルル、歌姫ともあろうってお方が荒れてるなあ」
馴染みの客たちがからかうように声をかけるが、彼女は意に介さず酒を注文する。
のうのうと過ごす人間どもが
それはあまりにも小さな声での怨嗟。もちろん、ここで「あのような真似」はできないが。
「ま、舞台が終われば酒が一番よ…」
彼女は運ばれてきた酒をぐぃっと飲み干す。人間らしく振舞っているが、その実ミレー族と魔族のハーフである彼女には少々の酒では酔いが回らないようになっているようだ。
「もう一杯ちょうだい! 喉が焼けるほど強いのをね」
…歌手として大丈夫だろうか、といささか心配される量をどんどんテーブルに持ってこさせるのだった―
■カーレル > 静かだ――――
と言うのは、当然、酒場としては静か、というのであって実際はあちらの席でもこちらの席でも
客たちがそれぞれ話しているから静寂に包まれている、という訳では当然無い
酔っ払っている様な姿もチラホラと見えるが、まあ、放っておいても構わない範疇、
仮に暴れられても「看板娘」の代わりであって用心棒ではないから、止める気もサラサラ無いのだが
「―――はいはーい、ただいまーっ」
何やらずいぶんと良い飲みっぷりの女がいる
注文されれば店にあるものであればなんでも出すのが自分の仕事
喉が焼けるほどに強い酒、と聞いて思い浮かぶのは北国で作られる無色透明の酒であったから、
それをグラスに注いで注文のあった彼女のテーブルにまで運んでいく
流石にこれをジョッキでやったら、ひっくり返るだろう…そんな、酒である
「はい、お待ちどうさまー…当店で一番強い酒です」
かたん、と彼女のテーブルにグラスを置き、空いたジョッキやらグラスをトレイに載せていく
去り際に、ごゆっくりー、と声を掛けてテーブルを離れようとして
■ルル > まったく今日の客と来たら! これなら変態客相手の歌を聴かせる方がまだマシってものだわ。私の歌の最中で居眠りだなんて!
そんな鬱屈した思いを抱えつつ、酒を運んできた男に少し目を惹かれた…こんな場所にウェイター?
「ふーん。ありがと…ねえ、ここって可愛い女の子がウリだったわよね。看板娘っていう…まあいいか」
そして男がその場を離れるより早くその酒を一気に飲み干し…流石に周囲の客たちをざわめかせた。
「ルルが飲んでる酒って、まともな人間が飲んで平気でいられるモノじゃねえよなあ」
「え、お前知らない? ここだけの話だがルルは魔族とミレー族のハーフだって…」
「まさか。そんな奴が王族や貴族の邸に招かれて歌を披露するわけないだろ…流石は我らが歌姫ルルだ! もっと飲みな!」
酔客の囃し立てる声。この程度の酒では彼女を満足させることはできない…そうね、明日あたり酔狂な貴族の家に歌いに行くとでもしようか。
そう考えるとルルの嗜虐心がむくりと目覚め、知らずに知らずに股間にむず痒さを感じるのだった―
「ちょっと、お兄さん。もっと頂戴よ」
彼女は看板娘ならぬ看板青年に命じ、せっかくだし一緒に飲まない?と誘うことにした―
■カーレル > ささっ、と空いたジョッキやグラスを片付けて立ち去ろうとしていた
酔っぱらいには近づかない、話しかけない、目を合わせない…それが一番である
しかし、彼女はテーブルにグラスを置くなり、ぐい、と一息に飲み干してしまった
なんだ、この女は…と、思わぬではないが表情と思考を切り離すのは訓練されている
有る事無い事、周りの冒険者は語っているのを横目にささーっ、と気配を殺して立ち去ろうとしたのだが…
彼女に捕まってしまう…不味い、と思い彼女に視線を向けるより先に、偶々、奥の厨房から顔を出した店主に
視線を送る…しかし、ふるふる、と店主は顔を横に振ればまた奥に引っ込んでしまった
「…人身御供か、俺は…」
ぽそり、と彼女にも聞こえぬように呟けば彼女の方へ向き直る
少々、お待ち下さい、と一応。笑顔で彼女に伝えれば、新たなグラスと先ほどと同じ酒、
冒険者たちが言う所の「まともでない酒」の新しい瓶をもって戻り、エプロンを椅子に掛けてから席に着く
「…少しだけ付き合ってやる。奢れよ、姉さん」
新しい瓶の封を開け、彼女のグラスになみなみと注ぐ
続けて自分のグラスにも酒を注げば、ぐい、と一息にグラスの中の酒を飲み干した
■ルル > 「ふん、意外と冷静ね」
言葉こそ険があるが、こんな人間では堕とす気にもなれない…ある意味、彼は人畜無害なのだ。今までさんざん虐げられて今の地位を得た彼女にとって、敵はあくまでも「差別的な人間」なのだ。
「いいわよ。お金ならいけ好かない貴族や王族どもからギャラ以外にもらってるからね…所謂口止め料…おっと、それは言わぬが花ってことね。あなたも遠慮せずに飲んで…」
それからまだ名乗ってなかったのを悟り「私はルル。劇場で歌ってるわ。あと、やんごとなき方にも私のファンは多くてね…」
その「やんごとなき方」は揃いも揃ってルルの歌を聴き被虐に目覚めてしまう変態なわけだが。変態相手ほど稼げるものなのだ。
「あら、お兄さんもイケル口ね。景気づけにちょっとだけ歌ってみようかしら」
小声で、しかもカーレルにはしっかり届く声で淫らなセレナーデを歌い始める。他の客は喧騒の真っ只中で聞こえない。
まあねえ。これで勃起したり濡れる人も多いけど…全員じゃないのよね。
彼女はそう思いながらも歌をやめず―いささか不調法だが相手の股間に目をやっていた―
■カーレル > 「カーレル。『何でも屋』…今夜は看板娘代行」
彼女が名を名乗れば、自分も名を返す
空いたグラスにまた瓶から酒を注いでいけば、くぴくぴ、と三分の一ほど飲んで見せる
自分は全く酔うことが出来ないが味は良くない。貧民地区でよく飲む密造酒より幾らかマシ、という感じがする
「ん…姉さんは歌手なのか…へぇ…」
グラスを傾けながら、彼女に視線を向ける
彼女が歌を口ずさみ始めれば、グラスに残った酒をぐい、と飲み干し、さらにグラスへと注いでいく
味はイマイチだが、タダ酒である。飲まなければ損…とか、ぼんやり考えていた
「…俺は歌や芸の良し悪しはさっぱり判らんが歌声は綺麗だな
―――そんなにマジマジと見られても酔って前後不覚、なんて事にはならないからな?」
歌を紡ぎながらもマジマジと彼女がこちらへ視線を向けるから酔わせて金品を盗む類の人種と思ったらしい
彼女の歌も気を逸らす手段の1つ、辺りと思った。歌の効果の程は身に宿した精霊の為か、
それ程までに効果はないようであった…それでも、僅かにムズムズするような妙な感覚はあったけれども
■ルル > 「ふふ、カーレルね。覚えておくわ…この私に気に入られたのだから幸運に思うのね」
彼女はそう返したが次のカーレルのせりふが妙に鼻についてしまった。
「あら、ここでルルという名前を知って即座に評判…悪評も含んでね。を持ち出さないなんてますます気に入ったわ」
彼女は珍しく「悪意のない人間」に遭遇できたことを有難く思った。ずっと人間への恨みや憎悪を抱え、それをバネにして今の地位を築いた彼女としては―
「あら、歌声が綺麗だなんて―そうでなきゃ歌姫なんか務まらないわ」
流石に少々酔いが回ってきたようだ。だがどうやらあちらは自分を警戒している様子だと気づき、たまには出血を伴わないのもいいだろうと、カーレルに寄りかかることにして―
■カーレル > 「そりゃあ、どうも…」
軽くグラスを掲げて言葉を返す
続いた彼女の言葉に評判だとか、悪評だとかそんな単語が続いたから、彼女は名の知れた人物なのだろう、と思った
芸事には全くと言って言いほどの無知であったからそうなのか…とマジマジと彼女へ視線を向ける
名前くらいは耳にしたことがあったかもしれないが、すっかり頭から抜け落ちていた
「いや、それは俺が無知なだけだ。気分を害したなら謝る」
歌声が綺麗でなければ歌姫なんて務まらない、と聞けば、確かにそうだな、と頷いて
彼女のグラスが空いていたら彼女のグラスに酒を注ぎ…不意に彼女が身を寄せてくれば、
金目のものなど持っていないと言うのにそれでも何かするつもりだろうか、と身体を強張らせた
「名の知れた歌姫がこんな姿を見られたら拙いんじゃないか?
美人に寄っかかられるのは約得だけど…それで、悪評を重ねてたら世話ないぞ?」
無警戒、というわけではないがあまり気にする様子もなく、グラスを傾ける
歌声に加えて色白の肌に黒い髪…彼女が歌姫として人気があるのもわからぬではない
■ルル > 「あなた、人間にしては優しいのね」
酒のせいか、ついそんな言葉が口を突いて出た。
「ふふ、気分を害するだなんて…そんなことあるわけないわ」
改めて、迫害される民族同士で生を受けた彼女はやや寂しげな微笑を留める終わった。
「歌姫の悪評…ふふふ、何も知らないのはあなただけじゃないかしら? いいわね、やっぱり気に入ったわ。存分に楽しませてあげる…」
そうは言うもののこの状態ではマグロになるしかないだろうと危惧されるが…「まあ、別の機会でもいいけどね」と彼女はあくに混じりに答えるのだった―
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルルさんが去りました。
■カーレル > 「そりゃあ、客には優しくもするさ…金貰ってんだから」
彼女の言葉に少し間を置いて応える
ミレーだから、魔族だからと言って差別的に扱えば恐らく店に迷惑がかかる。そうなれば自分も信用を失ってしまう
そもそも、自分にはミレーだから、魔族だから、という感覚が無いというのもあるのだけど
「歌姫の気分を害した、なんて噂が広まったら不味そうだしな…気のよい人で助かった」
僅かに笑みを浮かべて息を吐く
彼女が名の知れた歌姫でその彼女が気分を害した、となれば彼女のパトロンがいい顔をするわけがない
だが、それはどうやら避けられたようで少し安堵する
「世の中、知らない方が良い事の方が多いからなあ…
なんだ、歌ならさっき十分、聞かせてくれただろ?あれ以上の感想なんて無理なんだけど…」
彼女の言葉にヒヤリとした
例え散々、彼女の歌を聞かされたとしても、陳腐な感想が関の山である
別の機会、と聞けばそりゃあ、助かると返してぐい、とグラスを傾ける
…そうして、瓶が空くまでグラスを傾け続ける。彼女がそのまま眠ってしまったのなら、
しばらくは肩を貸していたのかもしれない――――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からカーレルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」にピングさんが現れました。
■ピング > 相も変わらず閑散とした雑貨屋。
店主たる己はカウンターに座し、本を広げてだらだらと店番中。
一つ特異な所と言えば、本日はお勧め商品なる物がカウンターの上に広げられている事であろうか。
”アナル入門セット”等と、そのものズバリな看板を掲げ、広げられたるは各種道具。
試したい場合はお気軽にお声かけ下さい、という注釈までついていたがそれに反応する客がいるかは微妙な所。
・浣腸はちょっと難易度が高いという方に…特製ゼリー玉(腸内で排泄物を分解、無色透明のローションに)
・ワンランクアップで排泄の快楽を…普通の浣腸器
・初心者用バイブ…つぶつぶ細めのアナルバイブ
・動かせます、動きます…太目のアナルプラグ付き尻尾
・感じるポイントを是非探してみてください…マドラ―、耳かき、歯ブラシ形状玩具各種
等が一纏めにされている。
それがカウンターの上へと、会計時に邪魔になる範囲で広げられているのだからもう酷い。
■ピング > こうして本日、特に客が来ない侭、暫し時間が過ぎたんだとか―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」からピングさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシエルさんが現れました。