2018/01/19 のログ
ブレイド > 「!?」

思わず上体を起こしてしまう。
何故脱いでいるのか…そして、なぜ隣に?
理解が全く追いついていない。追いついてないが……

「それは…誘ってんだよな…?」

ゆらりと起こした身体でホルンの上に覆いかぶさるように。
少し座った目でホルンの頭を挟むように両手をついて見つめる。
酔った勢いで少し強気になっているのか、服を着ろとは言わない。
さっきから勃ちっぱなしなのだ。我慢もできるはずがない。
返事を待たずに、首筋にキスを落とす。

ホルン > 「さあ?ふふふ……」

やっとその気になったようだ。
ここまでして酒が入ってようやくこれとは、随分と理性が固い。
自分が誘惑に向かない体つきというのもあるのだろうが。
とりあえず最初は好きにやらせてあげよう。
そのほうが後々楽しそうだし。

「興味がなかった訳じゃ、ないんですよね?
さっきも、こっそり触ってましたし」

ここまで来たらもうバラしてしまってもいいだろう。
秘密にしている後ろめたさがない方が彼もやりやすいだろうし。

ブレイド > 「(最初からその気…とかじゃねぇよな?)」

少女のような身体が更に興奮をあおる。
いろいろあって、少し少女性愛が混じってしまった少年としては
十分に魅力的なのだが、それをあえて言う必要はないだろう。
首筋を甘く噛んでから、少しザラリとした舌先で舐め上げる。
ホルンの身体を抱くように身を寄せ、控えめな胸に触れる。

「うぐ…そりゃあんな風にくっつかれたら…」

恥ずかしげにそう答えつつも、張り詰めた肉棒を晒して。
ここまで来たらスるしかないのだが、フードは外さない。
ズボンの前をひらくに留める。

ホルン > こういった事はそれなりに経験があるという風情だが、その辺りも後で聞いてみるとしよう。
しかしこうなっても頑なにフードを取らないとは、余程見せたくない物が納まっているのか。
別に何が出てきたところでそれほど驚きはしないし、今暴くつもりもないのでフードに関する思考は一旦打ち切る。

「ふふっ、苦しそう……。どうしたいですか?」

横たえていた体を起こし、眼前に晒された肉棒に視線を向ける。
以前のように咥えてもいいのだが、今回は彼の望むままにしてあげよう。
大抵の行為は応えてあげるつもりだが、どこまでを望んでくるのだろうか。

ブレイド > 「むぐ……ここまでして言わせんのかよ」

酒気で赤くなった顔ではわからないが
それなりに照れている様子。
わかっているくせにというような表情で。

「シたい、挿れたい」

前戯でおさまるようなものでもない。すでに。
肌まで見せられて、お預けをくらいたくはない。
幼く視えるその体を犯したい。
理性が緩んでるせいかそれすらも口にしてしまう。

ホルン > されたのではなく自分から望んでという体裁は大事だ。
素直に欲望を口にしたブレイドには望みどおり体を開き。

「いいですよ、さあどうぞ……」

特に指定がなかったし、体位は正常位だろう。
再びベッドに寝て、ブレイドを受け入れる体勢だ。

「ほら、好きなようにしていいんですよ?」

これからの行為に物怖じする様子はなく、微笑を浮かべているホルン。
人が良さそうで清純そうな演技は段々と鳴りを潜めている。

ブレイド > この状態でもほほ笑みを浮かべるホルンの姿。
妙にゾクリとしてしまう。
主導権を完全に握られているような…
だが、それでも抗うことなどできるはずもない。

「はぁっ…お、おう…っ!」

酒気を帯びた息を荒げながら
少女のものとも思えるホルンの割れ目に押し当て一気に突き挿れてしまう。
酔いもあってか、勢いがつきすぎてしまう。

「う、ぐぅっ!!」

唸り声とともに、ホルンの最奥を突き上げる。

ホルン > 酒も入っているせいだろうが、技巧に乏しい荒々しい挿入だ。
しかし見た目よりもこなれているホルンは、このぐらいは楽に受け止められる。
趣味の都合上普段は苛烈な責めを好んでやっているが、性交自体それなり以上の経験があるのだ。
それにこうして自らの中を、一生懸命突いてくる若者を見ると嬉しくなってしまう。
これから犯される側になると知らず、抱いているつもりになっている姿がどこか滑稽で嗜虐心がそそられるのだ。

「んっ……、そう、そのままっ……」

抽送に合わせて吐息や声が少し漏れるぐらいで、派手に喘ぐ事はしない。
しかし締め付けは返し、表情からも快感を得ている事は分かるだろう。
ある種健全な、そんな交わりである。

ブレイド > 少女のような身体に挿入するも、ホルンは余裕を崩さない。
少し艶の乗った声ではあるものの。
だが、相手が少女の姿でありながら、明らかにリードされているこの状況。
少しだけ、ドキドキする。
もちろん、この体を犯していることにはそれ以上の興奮をおぼえてはいるのだが。

「あうっ!ふ、く…ぅ…!」

むしろ、こちらがだらしなく声を上げてしまう。
口淫を受けたときからお預けを食らっていたのだから…。

ホルン > 腰を振りながら喘ぐ姿は可愛らしい。
そろそろ限界も近そうだ。
足でブレイドの腰を挟み込み、更に深く結合する。

「ほらっ、我慢、しないでっ」

少し声が上ずっているが、ホルンの方はまだまだ余裕。
明確にブレイドをリードしている。

「いいよ、そのままっ、きてっ……」

中に出してもいい。
言葉数は少ないが、この状況だし意味は伝わっただろうか。

ブレイド > 「くぅっ!あ、ホルンっ!?」

ホルンの脚に捕らわれ、根本まで飲み込まれてしまう。
驚きながらも止まれるわけもなく
腰を押し付けるように動けば、ホルンの膣内でどくりと一つ大きく脈打って。

「は、あっ!出るっ!イッ…く、ぅぅぅっ!!」

そのまま…つまりは中に出せということ。
捕まってしまっているのだから逃げようもなく、酔いもあってか我慢も効かない。
しっかりと奥まで挿入して、ホルンの中を白濁で満たしてしまう。
勢い良く打ち付けるように、何度も射精して。

ホルン > ブレイドのイキ顔を見ながら、胎内で精を受け止める。
今回は薬で増強していないが、流石若いだけあって中々の勢いと射精量に満足げ。

「んっ……!ふぅぅぅ……」

中出しを受け、ホルンも軽く達する。
肉体的な快感よりも精神的な充足感の方が強い。
そして結合をしたまま、話しかける。

「ふふふ、すごいいっぱい出た……。
ねえ、初めてじゃないよね?いつもは、誰としてるの?」

様子からして初めてという事はまずないとして、酔いを考慮してもそれほど熟達している風ではない。
懐具合の話しからしても商売女と定期的にという線も考えにくい。
となると、見た目の年齢的にも恋人か誰かと何度かしているという辺りが妥当なところか。
射精直後に、まだ繋がったまま他の性経験を聞き出そうとする辺り性根の黒さがにじみ出てきている。

ブレイド > 「は、あ…ぁぁ………」

どくりどくりと脈打たせて、たっぷりと注ぎ込んでしまった。
繋がったままの状態。ほぼ一方的に気持ちよくなってしまってバツの悪さはあるもののそれはそれで余韻に浸る。
酒と快感で頭の中が霞がかった状態で、ホルンの声をききながら。

「ふ、は……
ぁ、え?
それ、聞くのかよ……」

ホルンの読みは大体当たり。
大体は当たっていたが、関係している数人を教えるのも少しはばかられる。

「ま、まぁ…同居人とか仲間とか…?」

結局当たり障りのない言い方でお茶を濁すにとどまるが、やはり困惑の色は隠せない。

ホルン > 「そう?恋人がいたら、浮気になるねって思ったけど」

同居人という言い回しは妙ではあるが、その辺り何か隠していても追々判明するだろう。

「仲間と、そういう事するんだ。まあ、冒険者だとそういうのも手っ取り早いしね。
ねえ、その子って女の子だよね?私とするのとどっちが良かった?」

尚も止まらない追求。
女の子かと確認するのは、両刀という事も往々にしてあるからだ。
そういった事を根掘り葉掘り聞こうとするのはピロートークとしては中々に悪趣味である。

ブレイド > 「うぐ…」

一応許可は取ってあると言うか何というかなのだが
流石にダイレクトに言われると言葉に詰まる。
気の利いた説明もできないのは悔やまれるが。

「そりゃ女だけどよ…って、どっちってなんだよ!?
くそ、意外と意地が悪いんだな…」

両刀ではないことは伝わっただろうか。
それ以外は極力言葉を濁すが。
酔っぱらいには厳しい質問だ。

ホルン > 「ふふふ……。そうやって狼狽えてるところ、かわいい」

流石に中出しして繋がったまま、他の女の方が具合が良いとは言えないだろう。

「それじゃあ、正直に言ったら今度は口でしてあげる。
どう?その同居人の子と私、どっちとした方がいっぱい出た?」

微妙に言い回しを変えて、それでも追求は続く。
更にもう一つ餌も釣るして。

ブレイド > 「からかうなよ…いや、からかってんだよな?」

そりゃ狼狽えるというものである。
繋がったままだというのに肝が冷える思いだ。

「そ、そりゃずりぃぞ!!
んなの…お前……あー、くそっ…」

餌つるされたとしても、流石に言えるはずもない。
遊ばれてるのかなんなのか…
サディスティックともいえる質問を受ければ困った顔になってしまう。

ホルン > 結局具体的に口を割らなかったのは中々義理堅いというべきか。
まともな神経をしていたら何も言えない質問ではあるが。

「ふふ、残念。ご褒美はなしです」

一応は約束だし、今回は口でするのは無しとしておこう。

「それじゃあ、今度はこっちから楽しませてもらいます♪」

ようやく足を離し、結合部が離れる。
引き抜いてみると、中々盛大に出してくれたようだ。
普通の人間だったらこんな事をしていたら簡単に孕んでしまいそうだが、お仲間は大丈夫なのだろうか。
まあ要らぬ心配だ。
ブレイドの後ろに回ると、彼のお尻を揉みだす。

ブレイド > 「むぐぅ…楽しそうだな…」

流石に口でしてもらえるからと口を割る訳にはいかない。
少し恨みがましくホルンを見つつも楽しませてもらうという言葉に首を傾げる。

「んう?なん…え?なに、を?」

溢れるほどに射精してしまったが…
それよりも、何をされているのだろう?
マントの中では尻尾が手に触れないようにと避難しているが
それよりも何故こんな子をされているのか…混乱した様子で。

ホルン > 「お尻でするのは初めてですか?
大丈夫すぐに病みつきになりますよ」

困惑するブレイドに対して説明も程々に、まずはお尻を揉んで解しているが……。

「ちょっとズボンは邪魔ですね。脱がせますよ?」

行為中も半脱ぎぐらいでまだ履いたままのズボンが邪魔である。
手をかけ、半ば強引に脱がそうとする。

ブレイド > 「え?え?ちょ、まて…
いや、なんだって?」

何を言ってるのか理解はできる。
理解はしたが何を言っているのかわからない。
尻尾とかもうそういう問題ではない気がする。明らかに。

「ちょ、ちょっとまて!まてって!?
オレはそんな…うおっ!?」

半脱ぎであったこともあって、脱がされてしまう。
酔っているのもあってか、逃げるにしたって足元がおぼつかない。
やばい。

ホルン > 抵抗も弱く、ズボンは割りと簡単に脱がす事が出来た。
露わになった下半身には尻尾が見える辺りミレー族だったのか。
迫害されている事は知っているのでフードを被ったままなのも合点がいったが、人間だろうとミレーだろうとホルンにとっては大して違いはない。

「いいですねえその反応。ゾクゾクしますよ。
でも怖がらなくても大丈夫です。じっくり開発してあげますから、痛い事もしませんし」

言いながら、まずは暴れないよう組み敷く。
そして空いた片手はお尻の谷間に滑り込ませて、肛門付近を指先で軽くもみほぐしていく。

ブレイド > 「まてって!うぐっ!?」

意外と力が強いのか、組み敷かれてしまう。
酒が入っているせいか、それとも別の要因か。
跳ね除けることもできず、されるがまま。
流石にこれは…

「うわっ!?う、く…」

普段刺激を受けたことのない箇所。
そんなところをもみほぐされるのはとても変な感触。
声にならない。

ホルン > 本来性器ではない箇所。
痛みを与えないようじっくりと時間をかけてほぐしていくが、すぐに使えるようになるものではない。
とりあえず今日のところは長期的な仕込みを残しておくための準備が出来ればいいといったところか。

「暴れない方がいいですよ?うっかり怪我をしたら大変ですからね」

多少暴れたところで力づくで押さえつける事は出来るが、実際怪我をすると色々と困るのはブレイドである。

「まだ気持ちよくなるのは無理でしょうけど、男の人でもお尻の方が中毒になっちゃう人だっているんですよ?
楽しみですね、ふふふ♪」

話しかけながら、楽しげに肛門マッサージは続く。

ブレイド > 痛みはない、痛みはないのだが…
怪我と聞いてしまうと、思わずキュッと力が入ってしまう。
それもほぐされていってしまうのだが。

「冗談きついぜ……」

怪我のことか中毒の話か。

「楽しみって…またやんのかよ!?」

下手に動けないためか、マッサージを受けたままではあるが。
きもちいいのかわるいのか、ゾワゾワするような変な気分だ。

ホルン > 「はい。もちろん。長期的に続けて気持ちよくなれるようにしましょうね♪」

普通の男がいきなりお尻の開発を宣告されればこのぐらいの反応は想定内。
気にせず肛門周りをほぐし続ける。
抵抗も弱まり、暴れて無理やり逃げ出す様子でもないので押さえつけずに空いた手で今度は肉棒にも触れて。

「お尻だけだと怖いでしょうし、こっちで気持ちよくなりながらほぐしましょうね」

とんでもない事を言ってはいるのだが、口調は楽しげで剣呑さはない。
手慣れた調子で肉棒をしごき始める。

ブレイド > 「楽しそうで何よりだよ…ちくしょう…」

楽しんでもらえること自体はいいのだが、こうなるとは…因果応報だろうか?
それにしたって突然がすぎる。
『酔っているから』というわけではないだろうが…

「へ?あうっ!?」

おもむろに触れられるとビクリと大きく跳ねる。
いや、なんで勃っているのか。
いじられて扱かれて、無様に声を漏らしてしまうのは仕方のないことだろう。

ホルン > 「とりあえず一回射精できたら今日のところはそこまでにしましょうか」

道具や準備もないし、まだ最初だから刺激に慣れるぐらいでいいだろう。
肉棒をしごきながら、今度はお尻に顔を近づけていく。

「それと、少しサービスもしてあげます」

そう言うなり、舌を伸ばして肛門に差し込むように舐め始める。
片手で肉棒を、更に空いた手は陰嚢を軽く揉みながら三点奉仕である。

「どうです?ここまでしてくれる子はそうはいませんよ」

肛門を舐めるという行為に、ホルンは忌避感を全く見せない。
やはりどこか楽しげなままである。

ブレイド > 「え…ちょ…待てって!?ちかい、ちかいっ!?」

肉棒扱かれながらも、吐息がかかるためか距離感はぎりぎりでつかめてしまった。
これはちょっとどころではなく恥ずかしい。
羞恥はあるものの激しく抵抗できない。

「サービスって…うあぁっ!?ひ……なんっ…だっ…!?」

そこに舌を差し込まれるのも流石に初めてのことである。
ましてや三箇所同時に責められるなど。
確かにここまでされたことはないし、されたいと思ったこともないのだが。
半ば無理やり勃起させられたような感触。
だが、この強い刺激はすぐに射精感を呼び起こして…

「ひ、あっ!?なん、でっ…?う、ぐぅぅぅぅっ!!」

肛門を舌で奉仕され、陰嚢も含めて男性器の全てに快感が走れば、しっぽがふるるっと震えて
そのまま白濁を撒き散らす。

ホルン > 「流石に、こうされちゃうと早いですね。
それにしても凄い量……。お仲間さんは大変そうですね」

先程出してから間もないというのに、中々勢い良く射精してしまっている。
どのぐらい相手をしているのかは知らないが、同居人だか仲間というのは苦労してそうだ。

「とりあえず、約束通り今日はここまでです。
どうですか?結構悪くない体験だったと思いますけど」

他人の肛門を舐めていたというのにホルンはけろりとしたものだ。
ブレイドにとっては災難かもしれないが、初めての反応も色々見られてホルンとしては中々楽しめた時間であった。

ブレイド > 「ふへ、えぇぇ……」

たっぷり射精してしまえば
腰から一気に力が抜けてしまうかのように脱力。
仲間は関係ないだろと思ったが、返す気力もない。

「はっ、はぁ…ひ……
なん、どうなってんだ…!?それに…」

さっきも言っていたが
『今日は』ということは、やはり冗談ではなくまだ続くということだろう。
本当にどうなってしまうのか…。流石にこれ以上ブザマを晒すようにはなりたくはないが。

ホルン > 「うふふ……。色々言いたいでしょうけど、続きはまた今度です。
まあ今はゆっくりと休んでおいてください」

酒を飲んでからあれだけ立て続けに射精をして、いくら若いとはいえ疲労は軽くはないだろう。
ここで密かに魔法を発動する。
対象はこの室内で、効果は睡眠だが効力は弱く意志力があれば簡単に跳ね除けられる程度のものだ。
だが効力が弱い分感知されにくく比較的長時間持続するので悪用しようと思えば色々と使えてしまう。
ホルンの使う用途も概ね悪用といえる。
ブレイドが眠りについたら後は部屋を元通りにして、一人でこっそりと抜け出しておこうか。
上手くすれば魔法の影響で記憶も混濁して、今夜の体験も夢かうつつか曖昧になるかもしれないが、まあそれは期待しすぎだろう。
直接記憶を弄る方法もあるにはあるが何となくそれではつまらないし調整も面倒だ。

ブレイド > 「うぐ…またって……あ、う……」

酒に疲労、それに混乱。様々な要因があったせいか
抵抗の意思はほぼほぼ残っていなかった。というか、魔法に気づくことができたかどうかすら怪しい。
クラリと意識が反転するのを感じる。
おそらくは思惑通りそのまま眠ってしまうだろう。
流石に、強烈すぎる記憶であるため忘れることはないだろうが…。
何もしなければ抜け出すことにも気づかずに眠り続けるだろう。

ホルン > 無防備に眠ってしまえば、記憶を弄るのはやりやすいがやっぱりやめておこう。
覚えていたとしてもまさかこんな体験を言いふらしたりもしないだろうし、言われた方もどれだけ信じるか。
それに覚えていた方が楽しい。

「一応片付けはしておいてあげます。
まあ、もう聞こえてないでしょうけど」

すっかり眠りこけるブレイドに話しかけるが、聞こえてはいないだろう。
とりあえず服も着せておいてあげて、汚れも魔法を併用して片付ける。
これで第三者が見ても何かがあったとは思うまい。
後始末が終わるとホルンはそのまま何食わぬ顔で部屋を出て、上機嫌に酒場を立ち去るのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区・ギルド近くの酒場」からホルンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・ギルド近くの酒場」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > なんとも底冷えのする日であった。
こんな日は温い場所に引きこもっているに限る――
そういうワケでか、なにか、場所は図書館。
普段から騒がしいこの男にしてみれば似合わぬ場所のようでありつつ、

「…………、んー…これ、読んだか。」

存外、静かに本を選んでいた。むしろ量は多い。
既にどさりと己の脇に、それと抱えてるハードカバーの本はたっぷりと。
物語とかではなくて、主には学術や冒険に関するものが主だった。
そうして何時もよりは静かにしていたけれども、…限られたスペース内でサイズ感は割とあった。
書棚の間を通り過ぎようとして、なんか通せんぼみたいなことになること、既に数度。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にセラスさんが現れました。
セラス > 「申し訳ございません。後ろ、失礼しますね…んっ……」

図書館に訪れたのは、当然ながら調べ物をする為という理由が全て。
書棚を巡り、目当ての蔵書のある棚を見つけたのですけれど。とても大柄な殿方が通せんぼするように立っており。
失礼しますと一声かけてから、ギリギリとも言えぬスペースを通り抜けようといたします。
体勢に関しては殿方の方へと身体の前が触れるような状況と相成り、修道服に包まれた身体が接触するのも仕方ありません。

「えっと…何処だったかしら。上の…これ、かしら?」

キョロキョロと視線を彷徨わせて棚の上の方を探し。
どうにか目当ての書物を発見する事が出来たものの、どうにも高い位置にあって背伸びをしても届きそうにありません。

イグナス > 「おぉ?――なンだ、悪いな。」

通せんぼをするような格好になっていたのに今更気付くようで。
なんとか身体を縮こませるもまったく十分ではない。
すり抜けるように移動する彼女を見下ろして、ほうと軽く鼻息。
実に美味しそうな身体が己とこすれ合って通り過ぎていく感触はなかなか良い。
――目当てのモノはすぐだったらしいが、取り出すのは困っているよう。
代わりに腕を伸ばして取るならば。

「なンだ、これか?………ふむ、尼サン?」

修道服に、珍しいもんでも見たとばかりに首を傾げた。
普段冒険だの戦だのの人間とは、縁遠い。

セラス > 「ええ、すいません。助かりました。えっと…そちらは冒険者さんでしょうか?」

目当ての本を取ってくださった事に、頭を下げて感謝の意を。
とても大柄な殿方を見て、ほぅっと少し驚いたように吐息を吐き出した。
見た目的には人間でも、異種族の方の血が混じっているのかなと脳内で考えつつ。
受け取った本を開いて中身を確認して、パタリと本を閉じる。

「これで間違いありません。貴方は―――失礼、自己紹介がまだでしたね。セラス、セラス・マグダレナと申します。」

嫣然と口元に微笑を浮かべて自己紹介を。
スカートの裾を両手でちょこんとつまんで、軽く持ち上げるようにして会釈する。

イグナス > 「そう、冒険者。あちこち旅して遺跡漁ったり、戦争したり、だな。」

傭兵の真似事もしているならばそう答えて。彼女に本をまず手渡した。
どんな本かと興味も持つが、その前にされた自己紹介に、おお、とこちらも頷いて。

「おれはイグナス。ただイグナスっつってくれたらいい。…セラス、だな。
 ……いや、不躾に悪いな。あンま、尼さんなンて見ねエもんでよう。」

物珍しさゆえにこうして話しかけて会話も続けているのだと。
かか、と笑う。ただでさえ大きな体と声で笑えば、周囲からジロと飛んでくる視線。
流石に場所柄くらいは把握していたか、おおと、と口元を抑える仕草と苦笑い