2018/01/03 のログ
■イグナス > 「おじ……っ。」
がん、とその言葉に衝撃を受ける。ぐらっと一瞬身体が傾きかけすらするが。
言いかけての訂正から、何とか持ち直した。話し相手にも、なってもらえるようだし。
椅子に腰を下ろしつつ、彼女の疑問にからからと笑う。
「っく、っく。違うちがう。
静かなのはここの店が流行ってねエだけなの。
ツレがないのは、…どーなンだろうな。別に独り身専用ってワケじゃねンだけど。」
店主が独身だからかな?って笑うと、後ろの方から、どうやら会話を小耳にはさんでたらしい店主から、”うるせえ”と文句。
それにまたくくくと笑う。彼女の方も飲み物が運ばれてくるならば、ぐいと軽くジョッキを持ち上げて、乾杯のポーズ
■セラ > 相手の反応に、言葉選びを修正していなかったらそれなり以上の精神的ダメージを与えていたらしいと察し。
修正して正解だったようだと、ひっそりと自画自賛しつつ相手の言葉に耳を傾け。
「そういう客層を狙った雰囲気作りとか、そういう店づくりではないのか」
独り身専用の店など、客の選び方に癖があり過ぎるだろうなどと小さく笑い。今の店内の客層は、単なる偶然なのだろうと受け入れて。店主が独身との台詞に、ちらりと店主を眺め。店主との間で交わされる気安い会話に、この男は常連客なのだろうかとふたりを眺めて首を傾げ。
「うむ、とりあえずは。新年を祝って、おめでとう。ついでに、独り身連中にも相手ができますように、と」
果実酒入りのグラスを乾杯のポーズに合わせて、とりあえずの祝いの言葉を紡ぎ。
唇を湿らすように、軽くグラスに口をつけながら男の巨躯を眺めて。相手を見繕うにも、似合う体格となるとかなり大柄の女性になりそうだなとか。やはり、アレも体格相応で相手を選ぶのだろうかなどと、どうでもいい事を済ました顔で考えて。
■イグナス > 「いやァ、腕悪かねエんだけどよう、店主の愛想が悪くてさあ。
――いやでも今時期ってのもあンじゃねえかな。普段はもう少し、いるし。」
冒険者向けの店、ってこともあるのかも
年末年始なぞ、特にそういった人種は働きたがらず家でごろごろしているものなのかもしれない。
もちろんこの男はごろごろする場所もあんまりないから、こうしているわけだけど。
「はい、おめでとう。余計なこともついてっけども。
――俺はイグナス。お前さんは?独り身仲間さんよ。」
軽く飲む彼女とは正反対にぐびりとたっぷり喉に通し――どころか飲み干して。
ごとん、とジョッキを机に置きながらの言葉。
彼女の思考なぞいざ知らず、独り身仲間と決めつけての、あるいはだいぶ失礼な物言いで問いかけて。
■セラ > 「普段から、こうも人がいなければ店としても立ちいかないだろうし。
ふむ、今日の雰囲気はたまたまという事だな」
愛想は悪いとは言わないが、いいとも言えないかと少々無口な店主にちらりと目をやり。
普段からこのような客の入りでは稼ぎが悪すぎるだろうし、今日の様子が日常というわけでないかと頷き。
「いや、おめでとうだけでは寂しいかと思ってな。
わたしは、セラ。独り身仲間と言われると心外だが……独り身だしな」
豪快な飲みっぷりを横目に、ゆっくりとしたペースで口の中を潤し。
確かに、いちゃついて過ごすような相手もいない独り身だしなと否定もできずに苦笑を浮かべる。
情の有無や種類をさておけば、相手は見繕えるし。娼館や奴隷など、金で相手を手に入れるのも難しくは無い。
だが、やはり決まった相手がいるわけでもなし。独り身と言えば、独り身になるかとちょっと悩む風情を見せつつも、同類扱いを受け入れる。
■イグナス > 「そゆこと。普段は結構活気あっておもろいよ。
そういう時に来るといい、そうすりゃ俺も、美人と酒が飲めてありがてエ。」
なんて冗談めいた声音で笑う。下い空気だとか、欲望だとか。
隠さない――あるいはちょっと隠したつもりでも隠し切れないタイプの人間らしい。
鼻の下はきっちり伸びてるし、ちらーっと胸元に視線もいってた。
「セラな。――やっぱ独り身仲間じゃあねエか。
せっかく美人なのに勿体ねエの、…いやこれは口説いてンだけどな?」
へらりと笑い、冗談めいた様子で口にする。
軽口ながらも、実際半分以上はほんとにナンパ。
成功したところでしないところで、どちらに転んでも楽しいとばかりに言葉を口にしつつ、たっぷり飲むのも変わらない。
普通のお水バリにぐびぐびと飲んで、それでも酔う気配はなかった。この体格にアルコールを回らせるのも大変だろう。
■セラ > 「美人と言われれば、世辞としても気分がいい。
酒のひとつもつきあおうという気には――なるな」
ゆっくりと、果実酒の味わいを楽しむようにグラスを傾けながら本音も隠せぬ台詞回しに口元を綻ばせ。
向けられる視線に気づいても、特に避けるような様子は見せず。体格差もあって、上から覗く位置関係であれば服の隙間から胸の谷間が覗き見れるやも知れず。距離を詰めるほどに、しっかりと覗き見ることができるだろう。
「素直に肯定するのは、ちと癪ではあるが。独り身と言われても、否定しがたい。
ま、イグナスの言う通りわたしは美少女だからして、その気になれば相手は簡単に見つかる……はずだ。
今もこうして、口説かれているわけだし? 独り身のおじさんを、美人のわたしが慰めてやろうか」
美人と言われて悪い気もせず、手の早い相手だなとは思いつつも、にやにやと悪戯めいた笑みを浮かべてからかうようにおじさん呼ばわりを入れながらでも、応じる程度には機嫌が良い。
既に酔いが回っているのか、白い肌にはほんのりと朱がさしていて、普段よりもガードが下がってもいる様子。
■イグナス > 「そいつァ重畳。
いやあ、なんだかんだでよう、独りで飲むよっか誰かがいる方がいいもんだ。」
美人なら余計に、って付け加えるのも忘れずに。
安物のエールで酔うことはないが、身体が火照ってなかなか気持ちいい。
ついでに眼福もプラスされるなら言うことはない。
見える胸元に口元は緩んで、ふへー、と声が漏れる有様。こう、実に満足そうにウヌンと頷いて。
「いや、うん、その通り。
セラほどの美少女ならすぐに相手も見つかるだろうが――
っくく、そうそう。そうして、悲しく哀れな独り身のオジサンの相手をしてもらえると嬉しいぜ、優しさに泣けてくる。」
ここまでお互い軽口がノるならば、ちょっとばかしおどけたような声音で笑って言って。ごとん、とジョッキを置くならば。
「俺はココの2Fの部屋を宿に使ってンだけどよ。
イイ酒――あー、ここの安酒よっか、だいぶ美味いやつがある。
一緒にどうだ?」
■セラ > 「ひとりで、ゆっくりと飲むのものんびりとして良いが。
相手がいる方が、賑わいがあってよいという事かな」
ひとりで飲むなら良い酒がよいが、相手がいるなら雰囲気が良ければ良い。
美人が相手なら、余計に良いという事はそういう事なのだろうと認識して、見目麗しい相手と酒の席をともにするのは確かにいいものだと同意するように頷き。
ちらりと見上げた相手の顔が、だらしなく緩んでるのを見て女性的自尊心が満たされて機嫌よく気分に浸る。
「む……そこまで言うのなら、美少女のわたしが哀れなオジサンを優しく慰めてあげよう」
さっきはダメージを受けてた様子なのにと、受け流されて不発だったかと仕掛けたからかいの結果にちょっと不本意そうにしたが、美少女呼ばわりにくすぐったそうに目元を細めながら機嫌良さげに口元を緩め。
受け入れて、相手をするぞとばかりにイグナスの方を向いて両手を広げてみせ。
「……安酒呼ばわりして、いいのか?
だが、美味い酒が飲めると言われたら、その誘いに乗ろう」
店主の耳に入るようなところで、そのような事を言うのかと驚いたように瞬きをしたが、それはそれとしてと。誘いの言葉に、あっさりと頷き。期待の瞳を向ける。
■イグナス > 「俺は賑やかな方が好きだねエ。独りで飲むのはいつでもできる。」
軽口を続けながら。おじさん呼ばわりにダメージ受けないのにちょっとだけ不満そうな様子の、彼女。
それにこっちはおかしそうに、くくくと喉を震わせて笑って。
揶揄の気質はお互い様、からかうほうにまわるならば、ちょっとくらいのダメージは受け流せるよう。
お願いするよ美少女さん、と言葉を続けつつ、ごとんとジョッキを置きなおして。
「いいンだよ、実際安酒だし、それに。…ま、いつものことだ。
よっしゃ、決まったなら、善は急げだな。こっちこっち。」
実はお酒はここの店主から買ったモノなんだけど。
それだと2Fに連れあがる理由も薄くなるからちょっとだけごまかしつつだ。
店主の方はといえば、いつものことだ、とばかりに巨躯の男の物言いは聞き流していて。
で、男の方もやっぱり、いつものことだといった風情。がたんと音を立てたら立ち上がって、そのまま部屋へと道案内。
■セラ > 「月見酒とかは、ひとりとか少人数のほうが風情があってよいと思うのだが」
賑やかなのも嫌いではないが、ひっそりと雰囲気を楽しむのも良いものだと思うのだがとグラスを揺らし。
オジサン呼ばわりを受け流して、愉し気に笑いを溢す姿を横目に眺めてなんとなく負けた気分になって、口元を歪めて不満げな表情を浮かべる。
「すまないな、店主。
お代はここに置いていくぞ」
店主が聞き流している風情ではあるが、目の前で安酒呼ばわりされて気分が良いはずもなかろうと詫びの言葉を添えつつ、その場にお代を置いて。
立ち上がった男の後を、とことこと部屋までついていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からセラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・夜の通り」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 人通りの少ない夜の通りを歩く影が一つ。
賑やかさもなりをひそめ、悪漢すらも眠る。
そんな時間に、一人歩く。
目的というか、用というか、そういうものがあるわけでもない。
ただ、眠れなかったから散歩。それだけのことではあるが。
「ふぅ…寒いねぇ」
時折頬を撫でる寒風が、意識を覚ましていく。
■ブレイド > どうせ店が開いている時間ではないし
人が起きているような時間でもない。
そのため、金目のものはもってきていない。武器・服等防具・いつものフード付きマントくらいしか身につけてはいないのだ。
気楽なものではあるが一応の用心。気を抜きすぎてフードを外さないように。
静まり返った街は異質な感じがする。
ちらつく雪も相まって。
それが少しだけ、楽しい。
■ブレイド > 口笛でも吹けば、音が響いて気持ちいいだろうが
別に市民の安眠妨害をしたいわけではない。
「~♪」
鼻歌くらいは勘弁して欲しいが。
雪が舞う夜闇の中に溶けそうな暗色の外套。
歩く足取りは少し楽しげ。
■ブレイド > 空を覆う雲が月明かりをにじませている。
分厚い…というほどでもないが、雪を降らせているのだから当然か。
先まで晴れてたのに。
雨男…いや、雪男…?これでは別の意味になってしまうだろうか
「(あほくさ…)」
自身の巡らせた益体もない思考を鼻で笑う。
■ブレイド > 娼館…などは開いてはいるだろうが
引く客もいなければ表から見るには静かなもの。
中はまぁ…ともかくとしても。
娼館通りに差し掛かってしまえば、いろいろと思うところはある。
頭に思い浮かぶ金髪を振り払って
散歩を続行。
「(まったく、通りを通るだけでこんなんじゃまたバカにされちまうな…)」
■ブレイド > 吐く息も白く、思わず体が震える。
いい加減冷えてきたし、そろそろ頃合いか。
夜の散歩も切り上げて、家路につくことにする。
「風呂……ちょっと、面倒だな…」
冷えた身体を暖めるのはそれが一番だろうが
手間がかかるのが難点だ。
少し肩を落として歩き始める。今日もおそらくは寒くなるだろう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・夜の通り」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・公園」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 公園。そのベンチの一つ。
少年はそこに身体を横たえていた。
腕を枕にし、寝息を立てている。
平民地区とは言え油断し過ぎかもしれない。
■ブレイド > 風は少し冷たいし、日は沈んでしまった。
いずれは寒さで目を覚ますだろうが、今見せている寝顔は穏やかなもので
くかーっと寝息を立てて、昼寝だったであろうそれを満喫している。
時折むにゃむにゃと寝言めいたものを口にするも、言葉になっていない。
こんな状況でも、しっぽや耳を晒さないのは、日頃の正体隠しの癖によるものか。
■ブレイド > 「んっ……んぅ、んー…」
冷たい風が吹き、少し眉をひそめて呻く。
マントを手で引き寄せながら、身体を丸めるようにかがむ。
まだ目を覚ましたわけではないが。
昼の日の高いうちに思わず眠くなってしまって
日差しの誘惑に負けてしまってこの始末。
夕方くらいには目が覚めるだろうと踏んでいたが…
■ブレイド > 「んぐ……ふひゅぅ…すぅ……さむ…」
寒さもあるが、結構長く寝入っていたためか
少し浅くなった眠り。
寝息も少し声混じり。寝返りも少し多くなってきた。
腕枕は起きれば感覚なくしびれているだろが、今はその兆候もなく機能している。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・公園」にエンジェルさんが現れました。
■エンジェル > 日中の用事を済ませ、そろそろ仕事の時間だと店へと戻る途中、ふと通り掛かった公園でベンチで寝そべる人間の姿を見つける。
何やら見たことがあるようなそのシルエットは……。
「お前、浮浪者かよ。」
近寄り、遠慮なくその頭を踏みつける。
見上げれば、白いダッフルジャケットに身を包み少し寒そうにしながらも健康的な生脚を晒した少女の姿が見えるだろう。
愛用のパイプを咥えた少女は呆れたように半眼で少年を見下ろしつつ、冬の寒空に紫煙混じりの白い息を吐き出した。
■ブレイド > 「むぐ…ん、え……なん、いてぇ」
踏みつけられれば流石に目を覚ます。
といっても、まだ寝ぼけ眼ではあるが。
目を開ければぼんやりと、エンジェルの姿が見える。
と言うか、なんでもう夜なのか
「え、あー…どうなってんだ?」
漂う煙にまじる匂い。すこしぼーっとしたまま…身体を起こすに起こせぬ状況で。
■エンジェル > 「そりゃこっちの台詞だ。そんなに金がないのかよ?」
宿も取る金がないのかと呆れたようにため息を漏らし、小さな足でぐりぐりと少年の頭を踏みにじる。
「それか彼女の家追い出されたか?まったく、どうせ猿みたいに盛ったんだろ?ほれ、さっさと起きろ、馬鹿。」
続く罵倒、見上げればホットパンツの裾から黒い下着が覗き見えるだろう。
長いポニーテールが風に揺れ、紫煙と共に冬の空になびく。
■ブレイド > 「金がねーとかじゃなくて、ちょっと散歩ついでに…ぐりぐりすんな!いてぇだろ」
ちょっと日差しが暖かくてついウトウトしてしまっただけだ。
むしろ、こんな時間になってたことに驚きだ。
「起きるから足どけろって!…ぱんつ、みえてんぞ」
そんなところを目ざとく見てしまう自分もどうかと思うが。
ゆっくりと身体起こそうとするも、とりあえず足をどけるのをまつ。
■エンジェル > 「ったく、風邪でも引いたらどうすんだよ。お前冒険者じゃねーのか?」
少年が起きると言えばゆっくりと足を下ろし、少年の傍らで両手をジャケットのポケットに突っ込んで様子を眺める。
咥えたパイプがぴこぴこと動き、少女の苛立ちを表す。
「パンツ?お前、もっと色々見てんだろが。ケツの孔まで見せ合っといて今更何言ってんだ、童貞か。」
仕事中からは想像も出来ないような荒んだ瞳で少年を見下ろしつつ、あけすけもなく言い放ち、パイプを咥えたまま少年に向かって紫煙を吐き出す。
■ブレイド > 「いや、冒険者だけどよ…てかなんかめちゃくちゃ荒れてんな」
体を起こして大きく伸びをする。
荒んだ目つきや言動がやや荒いことから、少女がご機嫌斜めであることを悟る。
「そーかもしんねーけど、一応だ、一応…っ!?ごふっ!それ吹きかけんのやめろって…頭クラクラすんだよ
てか、お前こそこんなとこで何してんだ」
ただのタバコならまだましなのだが。
煙を払いつつ立ち上がって、コート姿の少女を見下ろす。
■エンジェル > 「うっせ、荒れてねーよ。あたしはいつもこんなだろうが。」
まさかお気に入りが浮浪者のように寝てたのが気に入らないとか、どうせ暇してるのだったら会いに来いなどと思ったこととかは口が裂けても言えない。
眉を吊り上げつつ、勢い良く少年の横へと腰掛ける。
ドスンといい音がするかと思ったが、体重が軽いせいかトスっと軽い音がしただけだったのがまた腹立たしい。
「あたしはこれから仕事だよ。……吸えよ。」
頬を膨らませてむすっとした表情でそっぽ向きながら、愛用のパイプを少年の顔の前へと突き出す。
燻っているのは気分を下げ落ち着かせる効果のあるクスリ、常習性は低いがまっとうなものではないことは確か。
もっとも、それを吸っていながらこの様子なわけだから、少女の苛つき具合も分かろうと言うもの。
■ブレイド > 「そうかぁ?ま、いいけどよ…」
少女が座ったので自分も座りなおす。
前にあったときとは明らかに態度が違うので、わかりやすいと言えばわかりやすいのだが
不機嫌の理由まではわかるはずもなく。
「仕事か。あのへん最近良く通るんだけどな…」
流石に直接会いに行くっていうのも…気恥ずかしいというか
期待しているようでなんかこう、少年としては行きづらくはあるのだが
会いたい気持ちはもちろんあるためよくウロウロとはしている。
突き出されたパイプを受け取り、口にすれば…甘ったるいような、煙たいような、心が落ち着くような。
「けふっ」
無論、慣れない煙草にむせはするのだが。
■エンジェル > 「はぁ?よく通る?まさか他の店行ってんのか?」
足を組み背もたれに鷹揚に背中を預けた姿勢で少年を睨みつける。
大体、情夫になったんだからもっと足繁く通えとは思うものの、恋人もいることだし仕方ないとも思う。
その辺、どうしても苛つきに変わってしまうのだが、まだ幼いが故にその辺の感情の収め方がどうにも不得手だった。
「なんだよ。これくらい吸えるようになれよな、なっさけねー。」
少年が咳き込むのを見るところころと可笑しそうに笑い、パイプを取り返すとそれを咥える。
ふぅ、と大きく息を吐き出し少年へと何か言いたげにちらりと横目を向ける。
■ブレイド > 「いってねーよ!通るっつっても、お前の様子見に行ってるだけだってーの」
だいたい客がついているせいで、外からではあまり見かけないというのが事実なのだが。
口にしておいてなんだが、少々気恥ずかしくもある。
大体情夫になったのだから、余所などいけるものか。
「うっせー、馴れてねぇんだよ…。ったく…」
少女にパイプをとられて、少し恨みがましく見つめる。
息を整えながらも横目でこちらを見る少女に
「えっと、仕事って言ってたけど…なんか予約でもはいってんのか?」
■エンジェル > 「あたしの?あ~……。」
そういえばここの所同伴やら予約やらで店先に座ることなかったなと思い出す。
この時期、姫納めだ姫始めだと忙しいのだ。
「まあ、そいつぁ悪かった。つっても、昼とかに来てもいいんだぜ?何もなけりゃ昼過ぎには起きてんだからよ。」
少しバツが悪そうにパイプを揺らしつつ少年の肩へと頭を預ける。
「まあな、この時期忙しいんだよ。今日は変態爺の家にお呼ばれだ。」
思わず、あー、行きたくねー、と呟く。
■ブレイド > 「何だよ、急にしおらしいじゃねーか」
変なやつだなと首を傾げ
まぁ、この苛立ちも忙しさのせいだろうと、なんとなく察した。
「昼ねぇ…ま、確かに夜は混んでるからな、あのへん。
迷惑じゃねぇなら寄らせてもらうぜ」
頭を預けられると不覚にもドキリとしてしまう
そのまま呟く少女の姿。
「そりゃ大変だな。ってか…なんか言いたいことでもありそうだな」
先程の視線を思い出しつつ、少女のパイプをとって、もう一度煙を吸い込む。
■エンジェル > 「うっせーな。天使なエンジェルちゃんだってそんな気分になることくらいあるんだよ。」
むっすーと頬を膨らませ、少年の足をけしっと踏む。
「ま、いない時もあるけどよ、いるときゃきっちり指導してやるからよ、ふへへ。」
冗談めかして告げながら、肩を揺らして笑う。
パイプを取られると視線でそれを追い、少年がパイプを咥える姿にほぉとひとつ吐息を漏らし、そして、少年の横顔を見上げて短く囁いた。
「おい、キスしろ。」
■ブレイド > 「いって!?わりぃとはいってねぇだろ。むしろ可愛げがあったぜ」
踏まれながらも笑ってみせる。
さっき笑われたお返しと言わんばかりに
「まー、そんときは…な。
そーいうのつれーときは、言ってくれりゃ気分転換くらいにゃ付き合うぜ?」
笑う少女にパイプを返そうとすれば、帰ってきた少女の言葉は意外なもので
「……ここでかよ」
周りを見る、人は……いないか?
少なくとも見える範囲には。
それを確認すればパイプを手に持ったまま、唇を重ねる。
■エンジェル > 「あ、そうかよ。……ん。」
少年の顔が近付き、唇が重なるとそっと瞳を閉じる。
暫くの間、鼻息すらも止めて唇を重ねるだけの甘いキスを楽しむ。
「ふぅ。そういえばこういうキスってあんまりしたことねーな。なんか恋人みたいで悪いな。」
少年の一番大事な恋人はどんな奴だろうと想像しながら、ふへへと愉しそうな、それでいてどこか寂しそうな笑い声を上げる。
「ま、あたしはこっちのほうがらしいよな。」
にやりと笑みを浮かべると、今度は少女の側から唇を重ね、そのまま舌を差し込み少年の舌をねっとりと絡め取る。
唾液が滴るほど情熱的な口付けは長年の仕事で培った男を誑かせる口付け。
少年の後頭部に片手を回し、舌を絡め、歯茎を舐め回し、舌裏を擽り、吸い出した舌を唇で扱く。
キスに弱い男などはそれだけで射精させてしまうこともある淫魔のような口付けをたっぷりと少年へと味わわせる。
■ブレイド > 「ん、はぁ……悪いなんてこたねぇだろ。気に入ったならまたすりゃいい」
こういうキスも、わりとドキドキしてしまう。
少女の心中は分からないが、こんなことを言えば「童貞かよ」と笑われてしまいそうだ。
少女の笑顔に交じる寂しさを感じてか、耳をなぞるように撫でて。
「らしいって…ん、う……」
続いて少女からのキス。
情熱的、というよりも蠱惑的。
キスというよりも口淫。捉えられ味わわれ、同時に味わわされる。
こくりと喉を鳴らし唾液を飲み込むころには、その気のなかった少年もすっかり硬くさせてしまうほどの。
■エンジェル > 他人の目も気にせず、粘ついた唾液の音を響かせ情熱的な口付けを続ける。
そろそろかと片手を少年の股間へと当てれば、そこはすっかりと元気になってしまっていて、少年の咥内を掻き混ぜながら目元に笑みを浮かべ、ズボンの上から根元から先端へと指先を何度も這わせて見せる。
このまま出してしまうかな?そんなことを思いながらも少年の頭は逃さず、たっぷりと紫煙の味が載った唾液を送り込み、少年を自分の匂いに染めていく。
■ブレイド > 「んぅ!?…くっ…ん……」
少女の手が下半身に触れる。意図することが理解できた。
困惑はするが、逃げることはできない。紫煙の匂いと少女の味が、絡める舌から伝わってくる。
逃れられぬ唇と、細い指先の刺激に脈動する肉棒は、少女の思惑通りズボンの中で精を吐き出して。
びくりびくりと体を震わせながらも、少女にいいようにされてしまった。
少しだけキスが恨みがましそう。
■エンジェル > 「ん、ぷぁ……。」
少年の吐精を感じ取るとゆっくりと唇を離す。
名残惜しげに突き出した舌同士に銀糸の橋がかかり、煌めきながら切れて途絶える。
「なんだ、まだ早漏治ってないのかよ。」
少女は、その気になれば1時間でも男に射精させないまま快楽を与え続けることが出来ることは少年だって知っていること。
にも関わらず少年を言葉で嬲るのは、少女のおねだり通りにこんな公園で抵抗せずに射精してくれた少年へのご褒美。
その証拠に、言葉で嬲りつつもその顔には嬉しそうな艶っぽい笑みが浮かんでいた。
「やっぱりあたしが鍛えてやらないと駄目だな。」
射精の快感を長引かせるようズボンの上から股間を優しく擦りつつ満足げに囁く。
■ブレイド > 「ぷは、……バカヤロ、これどうすんだよ…」
ゆっくりと舌を引き、解れて消える銀糸を見送りつつも
頬を染めて、少し困惑した様子。
「い、いまのはっ!その、急すぎてだな…」
エンジェルの技巧は知っているが、一瞬すらも堪えられなかった自分が少し情けない。
少女の言葉に恥ずかしげにはするものの、蔑む響きを感じないため気分自体は悪くない。
むしろその言葉の持つ色や、嬉しそうな笑みに心臓は早鐘を打つばかり。
「お前、今から仕事って…くっ、う!」
そう言いながらも、少女の与える快感を受け入れてしまう。
予定がある以上引き止めるわけにもいかないだろうが…求めてしまう。
■エンジェル > 「彼女に洗ってもらえ、馬鹿。」
少年の耳元で擽るよう甘く囁く。
濡れて汚れたズボンの上から肉棒を擦りつつ、ゆっくりとズボンの前を寛げていく。
「急じゃなかったら耐えられたのか?じゃあ、試してみっか?」
少年の強がりに小悪魔じみた笑みを浮かべ、ズボンの中へと右手を差し込み、精を吐き出したばかりの肉棒を握り締め軽く扱く。
「ああ、仕事だからな。挿れてーだろうが我慢だ。他の男の精液挿れて行くわけにゃいかないからな。」
欲しいのは少女も一緒だが、そんな素振りも見せずに耳たぶへと噛みつき、ズボンの中でゆっくりと焦らすよう肉棒を扱く。
ゆっくりゆっくりと今度は射精出来ないように刺激をコントロールし、肉棒の根元へと射精感ばかりを溜め込ませていく。
■ブレイド > 「んなこと言えるか、馬鹿」
毎度思うが囁くような声はずるい。
抵抗できなくなってしまう。直に感じる少女の手にビクリと肩を震わせ。
「うぇっ!?まて、バカ…うっく!」
まさか本当に屋外でここまでやるとは思っていなかった。
出したばかりだというのに少女の手の中で張り詰めて脈打つ。
「う、ぐ……さすがに、仕事のじゃまはできねーし…」
いっそ違約金分払って仕事をキャンセルさせたいくらいではあるが
彼女の信用も落ちてしまうだろうし、仕事の邪魔はできない。
ゆっくりとした刺激に射精はできないものの、先走りがダラダラとこぼれてしまう。