2017/12/23 のログ
ピング > ぽかぽか湯たんぽ(スライム)に抱き着いたまま暫し。
心地よさ故に訪れた眠気に抗えず、店番を放棄するように寝入る店主の姿があるのだった―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」からピングさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 平民地区にある裏路地、今、ある意味で賑やかな事になっている。
何人もの冒険者達が、男女入り乱れて事に及んでいるのだ。
その中で、一人だけ路地を抜け、大通りへと出て行く姿。

「ふふんっ、逃げてばかりおるからと、調子に乗るからそうなるのじゃ。
気が立っておれば、反撃を受けるのだと…これで分かったじゃろう?」

路地に向け、そう言い放つ。
そう、いつもは逃げているだけだった。
相手をするのも面倒だし、逃げ回るのは逃げ回るので、結構楽しめたりもするのだ。
…なのだが、今日は運が悪かったと言えるだろう。
少々気分の悪い時にやってこれば、こうして返り討ちにあう時もあるのだ。
まぁ、争ったりする訳ではなく、耐え難い欲情を掻き立て、結界を張っただけ。
その結果があれである。

ともあれ、これで少しだけ気が晴れた。
路地を後ろに、さて、どうするか?と、考える。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にダークマターさんが現れました。
ダークマター > 乱交に及んでいた冒険者の一人が急に呻き出すと、全身から真っ黒な液体を吐き出し痙攣して動かなくなった。
体内から出てきた液体は一個に集まり、ズズッと地面を這いながら動いている。
一番強い魔力を持つ存在を見つけると、もぞもぞと近づいていった…が、遅い。
足が致命的に遅い。
関わり合いになりたくなければそのまま退散出来るだろう…しかし下手に興味本位で接近すれば…急に飛びかかってくるかもしれない。

タマモ > 「………は?」

背後で起こる異変に、何事?と振り返る。
何か、冒険者の一人がおかしな事になっていた。
こんな風になるような事を、した記憶はない。

…と、どうやら、この何か黒いもの?は、他の冒険者達を無視し、己へと向かってきているような感じだ。
軽く考える、動きは亀が如く遅いようである。

距離を取って遊んでみよう、少女が出した答えはこれだった。
それが、どんな結末となるかは…

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からダークマターさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルルさんが現れました。
ルル > 「はー! 美味しい! もう一杯!!」

平民地区の酒場で彼女は既に酔っていた。「歌姫」の割りにはドレスもそれほど上等なものではない…だが、もちろん名は知れているので周囲の客も興味深げに彼女を見つめている。

…もちろんここには彼女の「特殊な歌」について知る者はいない。

「ルル、あんたも良く飲むねえ」
酒場の親父がやや呆れ気味でもう一杯を彼女に差し出す。

「ええ、舞台が終わったんだから飲まなきゃ…ひっく…」
彼女は酔眼で杯を受け取ると一気に飲み干そうとしていた―

ルル > 「よっ! 流石は歌姫ルル様! 景気づけに何か歌ってくれないかい?」

周囲の客が囃し立てるが彼女は内心苦々しい思いを抑えることに苦労した…魔族とミレー族のハーフであるゆえ、今までさんざん苦痛や悲しみを味わってきた。それも知らずに無責任な―

しかし彼女は「歌姫」だ。人間さえも認める歌姫。

「う~ん…でぇもぉ~だいぶ飲んじゃったしね~」
こんな状況でも歌えることは歌えるのだが、そんな気分でもなかったのだ。

「どうしよ…う…かなぁ…ひっく!」

ルル > 「はあ、もうこれ以上飲んだら帰れなくなりそ…ひっく…眠くなったし帰るわ…」

よろよろと立ち上がり、彼女は勘定を酒場の親父に投げつけ外に出る―冷たい空気が酔い覚ましになりそうだ。

「ふん、いいわよ。いつかあんた達に私の『本当の歌』を聞かせてあげるから…」

相変わらずふらついた足取りで、歌姫ルルは夜の街に消えていった―

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグラスシエルさんが現れました。
グラスシエル > 平民地区の外れ、小さな公園
石畳、植え込み、芝生、後はベンチしかないひとけのない公園だ。
そこに小柄な天使が舞い降りる。手には小さな猫用のドライフードの紙袋
指でピィィィっと指笛を吹くと、植え込みや木の陰から数匹の野良猫が顔をだす。尻尾を真上にピンと立てて、早足で近づいてくる猫達
その間に、紙袋を手で開け、ドライフードをその場にざらざらと何箇所かに分けて地面に山を作る
フッフッと野良猫たちはそれに食いつき、無言で昼食タイム
少年の方は、ゴミ箱に紙袋を捨て、撫でるわけでもなくベンチに座る
とりあえず、食べれてない猫はいなさそうだ
それを見届けると、ベンチに横になって、のんびりと過ごす

グラスシエル > 猫達は、餌を食べ終えると各自自由気ままに、日向にいったりベンチで寝転んだり。
少年のそばに野良猫が行くと、ぺいっと首根っこをつまんで放り投げられる。それを知ってる猫達は基本的に少年には近づかない
とてもいいことである。お互い不干渉、最高ではないか

グラスシエル > 少年がうとうとしてると、どすん。と飛び乗ってくる野良猫一匹
黒のでぶい猫は、そこがさも当たり前というように胸でまるまる
どうやらここの公園のボス猫らしい
少年に餌をねだるわけでも、甘えるでもなく、胸でくるりとまるまる
少年は舌打ちしながら

「てめえはいつもいつも…」

だが、この猫は腐れ縁というやつである。無視して寝転がったまま、空を見上げる。今日は快晴、冷たくもいい天気だ

グラスシエル > 陽光は温かいが、風は冷たい。
流石に昼とは言えこの時期は寒いか、と、外套を取り出す。
魔力で熱を遮断する保温効果ばっちりの優れものである
それを自分の体と、ついでに野良猫のボスにかぶせる
昼寝にも防寒が必要とは
さっさと春になってほしいものである

グラスシエル > 温かい、下手な毛布より高機能である外套
猫の方はすっぽりかぶさってるが、流石に熱くなったのか外套からぷは、と顔を出す。くるくるの目で少年を見るが、少年は無視
良いから寝てろと、頭をぐりぐり撫でる
野良猫は顔だけだして、また目を閉じて

グラスシエル > うとうと…
少年も眠くなってくる
ちょっとだけ、寝るか、とまぶたを閉じ
ゆっくりと、猫を載せたままねむりについて

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグラスシエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 違和感は覚えていた、数日前から。何か変だ、何か変だ、と。
―――今日になって、その違和感は頂点に達し、且つ意を得た。
異様に多い、普段とは異なりやたらと見かけるカップルたち。
ぐぬぬ、と大通りの端っこで大男が呻いた。なんだ、このさらし者感。

「ど、どいつもこいつも……っ、くそう…!」

僻みではない、妬みではない。が、手近な壁をどんと殴る。壁ドン。
これがやりたかっただけなんて話はともかくとして、哀れな民家の壁がへこんだだけで、どうも気は晴れなかった。
くそう、どうしたもんかと周囲をねめつけるが、普段と違ってスルーされた。