2017/12/04 のログ
ティネ > 「……それフォローのつもりなら最悪だよ!!
 まあ、あったかいから許すわ。事故だし。事故だよね?」

シャー、と吠える。

続くリューテの言葉は、違和感のあるものではあったが
取り立てて追及するほどには感じなかった。

「そっかそっかぁ。リューテは勇者が大好きな想像力豊かっ子なんだねぇ……
 んー……」

直感はどこかに行った。
撫でるのならばおとなしく撫でられるし、撫でやすいように自ら頭を動かす。
やがて手の上で気持ちよさそうにくにゃっと柔らかくなってしまうだろう。

「へへへぇ、もっともっと撫でてぇ。
 もーちょっと撫でてくれたら、こう、
 勇者とか魔王のことについて思い出せるかも……」

他者への警戒というのがどこか根本的なところで欠けている無防備な有様。

リューテ > 「ハッ!フォローをするような優しさなぞもっておらん!厳然たる事実を突きつけてやったまでよ!……まぁ、事故の様な物だ。あぁ、うむ事故だ。」

魔術の失敗とは断固として認めたがらない為に、端切れ悪く事故という単語を連呼する元魔王。
頭を撫でられる行為には弱いのか、指全体に少女の重みと柔らかさを感じられるようになった。どうやら警戒心は抱かれていないようだ。
少しばかり、指先に流す魔力の量を調整し――さながら初夏を思わせる位に周囲の空気が温められ、指はそれよりもう少しだけ温かさを増して、質問に応えた少女に報酬を与えていく。

少年の指は、荷物の搬送等で少しばかり皮膚が硬くなっているものの――それでも、少年らしく皮膚の内側の柔らかさを少女の頭に伝えるようにしながら撫で回す。
奇妙な感覚ではあるが、魔王時代ではついぞ思い出せない心地良さを思うのは少年の魂の影響か、それともこの少女の善性に拠る物なのか。

「ふん。強き者は賞賛されるのが当然なのだ。都合良く魔王を討伐したら後は捨てるなど、そんな非道な真似があってはならぬからな。
 …思い出すという割には、お前さっき確信を持って応えていたように見えたが…。まぁ、質問に素直に応えた礼の分だ。もう少しくらいなら付き合ってやらんでもないさ。
 …それとえー、テ、キネ?ティネだったか?お前、今夜見た事を他の人間に軽々と言いふらさないと誓えたりするか?」

ティネ > 「ああ~だめになる~」

ほとんど遠慮なく掌の上に寝転んでしまう。
暖められて撫でられてどんどんグニャグニャした存在になっていく妖精。
どこかの国にはこたつと呼ばれるものがあるらしい。
きっとそれがこういう感じなのだろう。
あまりに油断しすぎていて、このまま連れ去ってしまうことすら容易だろう。

「ほら! ひょっとしたらボクの前世が勇者だったりして
 その眠っていた記憶が呼び起こされるかもしれないじゃん?
 君もなんだか当事者みたいに語るよねー。ひょっとしてほんとに前世がそうだった?」

冗談めかして尋ねる。

「ティネです。……見たことって、めっちゃビビ……驚いてたこと?
 言わないよー。口硬いもーん。ふへへー。」

撫でられと暖かさの恍惚ゆえか、いい加減極まりない口調。
この柔らかくて小さくて軽い生き物をどこまで信用していいのかはわからない。

リューテ > 「お前元々だめ…いやなんでもないぞ。」

敵意のないと認識出来る相手に触れる事は考えてみれば珍しい事だ。自然と。指先は力の抜けた優しい、相手に負担を与えたくない指の動きでそのさらさらとした髪の毛をなで
時折空気を含ませるように指を上下させ、ぽふ、ぽふ、と髪の内側に暖かな空気を送るように、緩く叩いて見せている。

「いや、お前が勇者なら討伐される魔王は相当アレだ。魔王じゃないか、魔王と勘違いした何かにしか思えんのだが…。
 ごっぶふぉっ……お前いきなり何を言い出す!そもそも俺が魔王ならばこんな世界消し炭にしてくれるわ!……というかだな。
 冷静に考えてみろ、ティネ。俺が魔王?ハハハハ、ソレハ、イマリュウコウノジョークカイ?」

声が裏返る――ただ、こういう風に適切に解を突きつけられるとこちらが弱味を露呈させてしまう事になる。
表情に邪悪な――色ではなく、困惑したような色になってしまうが。笑顔とは少し異質の表情を浮かべながらも、頭をゆるゆると撫でることで少女を逃がさぬ様にしつつ――。

種の植える先としてはどうなのか。それを考えていた。

「……えぇい、死ぬほど不安な口調で言いおって……。殆どはぐれ妖精みたいなモノであれば定住の宿等ないのだろう。
 暖かさに惹かれるというなら、暖炉付きの家を巣にしてもかまわんぞ。それが口止め料になるがな。」

ティネ > 「……いやリューテが魔王だなんて一言も言ってないけど。
 大丈夫ー? 念を押されなくたってわかるよ、さすがに」

あからさまに怪しいものの、さすがに目の前の少年を魔王とイコールで結びつける材料はティネにはない。
だって、自分にあんなにビビってたし。
多感な時期だし、言動がおかしいこともあるだろう。ティネはそう考えた。

「え――それは嬉しいんだけど。
 口止め料としてはさすがに高すぎない?
 何か企みがあるんじゃないのー? 愛玩するとか」

申し出に戸惑った様子で、身体を起こし目を瞬かせる。
見上げる少年が何を考えているかなど、知る由もなく。

リューテ > 「……まぁ、部下……ではない。知った顔や名前が寒さでのたれ死ぬ様なのは目覚めが悪い。お互いの生活には干渉しない条件で、暖かさを増す季節までは自由に出入りすれば良い。
 愛玩って、お前……そんな綿棒でさえ相手に出来なそうな貧相な身体で何を言っている。10年どころか100年早い。」

少女はあくまで小柄な妖精として認識している。種を植えるとするなら――精液を少女の肌に刷り込む様にして、か。
どちらにせよ、通常の性行為による種の植え込みなどはまるで思いもつかなかった。
この辺りは世間知らずの魔王の知識が邪魔をしている。

「但し、メシ代を出せるほどの扱いは期待するな。あくまで巣だ。一時的な、だな。
 というかお前メシは必要なのか?」

そう語り掛けながら――そろりと歩みを己の家に向け始めた。
妖精少女が疑問を感じて逃げないならば――ごくごく一般的な平民の住宅に案内されることだろう。
そこで何が待ち受けており、どういう状況になるのかは――まぁ、今は語られない。

ティネ > 「わあ、親切……こんな優しい子が魔王であるわけなんてないな~。
 ……いや、バカにしないでよ!?
 こう見えてもヒトのちんちんの一つや二つ挿れたことあるんだからね!?

 ……って何言わせんの。
 そもそも愛玩って別にそういう話に限ったわけじゃないでしょ……」

バカにするような物言いについつい言わなくていいことまで口にしてしまう。

「まったく人をかわいい小動物かなにかみたいにー!
 必要必要! この間なんてパフェ一人前食べたし」

ぎゃあぎゃあ騒ぐも、やっぱり危機意識がないので
特に逃げるそぶりもなく、リューテの案内するままに連れ去られてしまうだろう。
なにしろ少年の手は温かいし、申し出自体はありがたかったから。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 裏路地」からリューテさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 裏路地」からティネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」にピングさんが現れました。
ピング > 今日も今日とて繁盛しているとは言い難い、とある雑貨屋。
店主はある意味熱心に、今更に商品の手入れをカウンターにて行っていた。

柔らかなクッションの上に飾る様に置かれている品々はその辺にある日常品とは趣を異にするものばかり。
”初心者向け”と注意書きがなされたそのクッションの上に鎮座まします品を軽くご紹介しよう。

・極太浣腸用シリンジ(ミルク付き)
・色とりどりのアナルパール(大小)
・拡張用バルーン
・瘤の様な段差の付いたアナルスティック

等々。

マニアックプレイ向けの道具の数々且つ、初心者向けにしては豊富に過ぎるセット内容。
油をしみこませた布でそれらを丁寧に拭き、光沢をもたせると満足げに頷きながら目立つ位置であるカウンターの上に置く。

ピング > さぁ準備が終われば次のセットを作らねばなるまい。
次なるセットはバイブを中心にしたノーマル(?)セット。

どこかうきうきとした様相を見せながら、自信を持って勧める玩具の詰め合わせを幾つも幾つも、作り続けたんだとか。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」からピングさんが去りました。