2017/12/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にソラさんが現れました。
■ソラ > 仕事を終えてその報告へとギルドへと足を運ぶ。
日の高い時間帯は流石に人の姿も多くかき分けるようにして受付へと向かって。
「昨日受けた配達の仕事終わらせてきたよ」
そう告げて受け取りの割符を受付にと手渡ししばらく待つことに。
そうして報酬を受け取れば懐にしまい込み次の依頼を探しに掲示板へと。
「いい仕事あるかな…」
出来れば次は近場の仕事でもあればいいと願いながら仕事を探す。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 掲示板の前、その女性の隣。
同じようにして仕事を吟味している冒険者の少年の姿があった。
「ふ、むー…」
魔物退治…報酬はいいが、おそらく規模的に一人では難しい。
物品配達…報酬が渋い。
商品買い付け及び運搬…ダイラスまで行って帰ってくる。距離の問題はあるが、報酬は良さそう。
だが、近場の仕事もおさえたい。
■ソラ > 並ぶ依頼を眺めれば魔物の退治から先程終わらせた配達、買い付けまで様々な物があり。
魔物退治ならば確実にこなせるが場所が判らなさそう。
配達が先程終わらせただけに次は遠慮したく。
買い付けに関してはぼられるのが目に見えて受けるつもりはなく。
どれが良いかと悩んでいればふと隣に少年が居る事に今更気が付き。
「ねえ、君。何かいい仕事あった?」
と唐突に少年に声をかけてみる事に。
■ブレイド > 「ん、お?オレか?」
いきなり声をかけられて、少し反応が遅れた。
周囲を見回しても、女性の近くには自分しかいない。
「いい仕事…あんまねぇな。小銭稼ぐならまだしも
条件も報酬もいいってなると、だいたい朝早くにとられちまうみてーでな」
かく言う自分は昼間で寝てたので自業自得というところもあるが。
■ソラ > 「そうそう、君の事」
自分の近くに居るのは少年だけ、なので声をかけた訳だがそうは思われなかったようで。
少し反応が遅れた事もさほど気にもせずに。
「やっぱり君もそう思う?
私もさっき戻ってきたんだけどいい仕事って朝早い人が持っていくのよね」
少年の言葉に胸の下で腕を組んでその通りという様に何度も頷いて。
そうして掲示板から少年の方へと向きを変え。
「それでお願いなんだけどこの残ってるので割のよさそうな仕事ってわかる?」
どうにもどれが報酬と割が合うかいまいち判断が付かず、
どうせなら聞いてみようという考えて少年に問いかける。
■ブレイド > 「へーぇ、そりゃご苦労さん。どんな仕事をこなしたかしらねぇが
体が資本だぜ?あくせく働くもいいけど休憩も挟んだらどうだよ」
べつに、仕事を取り合う相手を減らしたいわけではない。
単純に疲れが溜まっていれば、良い働きはできないとかいうそんな考え。
「まぁ、オレも駆け出しってとこだから、あんま詳しかねぇが…」
女性の頼みに少し眉を寄せつつも、掲示板を凝視。
「んー、野生動物の駆除…」
しばらくして、一つの張り紙に目を留める。
■ソラ > 「ありがとう。でも、ちょっと山向こうへの配達って仕事を受けてたのよ。
もう少しだけ稼いでおかないとちょっとお金が足りなくて」
少年の言葉に仕事相手を減らすではなく気遣いを感じれば笑みを浮かべて返し。
出来れば休みたい所ではあるがあと少し稼がないと宿代が心許ないのだと。
「駆け出しなんだ。私と同じね、それでも私よりは詳しそうだから」
眉を寄せながらも頼みを聞いてくれて掲示板を凝視する姿。
何かいい仕事が残っていますようにと願いながら見つめて。
「それって……これ?」
少年の言葉にこれかな?と僅かに身を屈めて張り紙を指して。
■ブレイド > 「山の向こうって、こっから山ってーと…九頭竜の方か。
結構な距離じゃねぇか」
自分がミレーの里から王都に出てくる時、ほぼ休憩なし食事なしでたどり着くことはできたものの
空腹と疲労で倒れてしまったことを思い出す。
「まぁ、あんたみてーなのが街中で野宿や安宿ってわけにもいかねぇしな」
宿代の話を聞けば頷く。
訳を話せば安い部屋にまわしてくれる宿もあるにはあるだろうが。
そんな女性の話を聞きつつ、張り紙を剥がす。
「詳しいってほどでもねー。冒険者になってほんの数日だ。
たまごの殻もとれちゃいねぇよ。
ん、そうだな。
わりと内容が詳しく書かれているのと、報酬がちょっと割高…こりゃ依頼者側がなれてねぇのかもな。
脅威はおそらく畑を荒らしている動物数匹。少なけりゃ猪一頭ですむかもしれねぇ。」
剥がした張り紙を差し出す。
長旅の後にはつらい仕事かも知れないが…わりがいいとはおもう。
■ソラ > 「そうそう、あの山を越えて向こうの村にね。
距離はあったけど何もなかったからそんなに疲れてないから」
途中で運よく馬車にただで乗れた事もあったので思ったよりも早く戻れ疲れも少ない。
それでもう一つぐらいは仕事に行けるかなと思っていて。
「安宿はいいけど野宿は遠慮したいかな……」
出来れば屋根のある場所で眠りたいと言う我儘。
欲を言えば食事もセットなら言う事もないのだがそこまで高望みはせず。
「え、数日なの?私の方が先輩だったんだ…。
これって割高になるのね、なるほどなるほど。
それだとかなり楽に終わらせれそうね」
少年が剥がした依頼の内容を聞くとそれはお得だと笑みを見せて。
差し出された張り紙を受け取る。
少年の話通りならかなり楽に終わらせることが出来そうだと。
「私だとこんないい仕事に気が付かなかったし…何かお礼したほうがいいよね?」
ただでこんないい仕事を見つけてもらったのは気が引けて
何かお礼がしたいと少年に告げる。
■ブレイド > 「まーな、そんなカッコじゃ襲ってくださいって言ってるようなもんだ」
野宿は勘弁したいと呟く女性に、冗談めかした風に。
まぁ、単身冒険者をやっているくらいだ。
腕は立つだろうが、疲労がたまった状態での不意打ちともなれば、実力も発揮できないだろう。
「オレより後輩なんてそうそういねぇだろ。
まぁ、実力主義みてーな業界だから、先輩後輩なんてのは、あんまかんけーねーだろーけどよ
あと、この依頼は手段に関しては言及はされてねぇからな。
罠の準備でもしていきゃ、さらに楽に終わらせれそうだな」
正直自分でも受けたいくらいの依頼だ。
見落としてくれた『センパイ』がたには感謝といったところか。
「礼だ?別に仕事手伝ったわけでもねーのに…気にすんじゃねーよ」
■ソラ > 「そんな恰好って…そんなに変?」
こちらではほとんど見られる事がない服装。
変かなと身を捩り自分の姿を見る様にすれば胸が揺れて。
どうにも眠れば中々に起きれないだけに野宿等すれば無防備な獲物が転がるだけになるのだが。
「そんな事はないと思うけど…だってそう言う目的で出てくる人もいると思うし。
実力は人に向き不向きがあるから何とも言えないね…。
罠…?あ、それだと何もしなくて確認だけで終わっちゃう」
少年の言葉にいかにこの仕事が楽に終わらせることが出来るかもしれないという可能性に気が付き。
そんな仕事を自分で取らずに教えてくれた少年に感謝を見せて。
「そうそう、お礼。だってこんなに美味しい仕事本当は自分で受けたいでしょ?
それを教えてくれたんだからお礼ぐらいしないと私が廃っちゃう。
出来る事ならお礼をするから何かない?」
罠を作る事は出来ないがそれは依頼先で借りてもいい。
そう考えればますます楽になりそうな仕事なだけに少年への感謝が大きくなり。
ぜひとも何かお礼がしたいという気持ちになってしまう。
■ブレイド > 「いや、変わってるっちゃ、変わってるが……
裾とか…その服の前合わせのとことかよ、って…別にオレが変な目で見てるとかじゃなくて!」
揺れる胸からは目をそらし、赤面する。
詳しく言うと、自分がそう見てるように思われそうで、気恥ずかしかった。
「運も実力だし、長いことやってりゃ対応力やら見極める目も養われるだろうけどな
ま、そうだな。自作である必要もねぇし、依頼人に手伝わせてもいい」
感謝を見せる女性にひらひらと手を振る。
先程、ゆさっと揺れた胸を意識してしまった照れ隠しか。
「できることならってお前な…
軽々しくそういうこと言うもんじゃねぇよ。
『夜の相手』とか言えば断ることもできるけどよ
『一緒に食事』って言われて一服盛られる頃もあるんだぜ?」
■ソラ > 「こっちだと中々手に入らないけど着慣れてるからどうしてこっちの服を着る気にならないのよ。
裾に前合わせ……?君も男となのね」
なぜか赤面をした少年の言葉にもう一度見るようにすれば見えるのは胸の谷間と太腿。
それに納得すれば何故か納得するように頷いて見せて。
「運は実力って言うのは私も解ってるけどね。だから君に今日会えたのは運ってことだし。
お陰でこんなにいい仕事を見つける事も出来たから。
それは判ってるけど依頼人に手伝わせるのって悪い気がしない?」
仕事内情自分でしなければという考えなのか手伝わせると言う事に戸惑いを見せ。
手を振る少年にそう言わずに見つめて。
「そうなんだけど…お礼は出来るだけするようにって教えられてるから。
あー……そう言う人もいるのよね…」
少年の言葉に納得するように目をそらせてほほを掻き。
まるで既に経験しましたという様子を見せて。
■ブレイド > 「オレが女に見えるなら、幻覚魔法にでもかかってんじゃねぇかとおもうぜ?
てか、まぁ、だから……そりゃ…気になるだろ」
改めて言われれば、更に意識してしまう。
服装のことは言ったが胸の谷間…彼女が落とした視線につられてみてしまうと
明らかにしどろもどろになっている。
「べつにかまやしねぇって…。
まぁ、自分でやりたきゃそれもいいけどよ。
あんた、一人だろ?それに、罠の設置場所とか考えるのはあんただし
うまくいけば、今後同じことが起きても依頼人だけで対処できるようになる。
そのへんちゃんと説明しとけば相手も納得すると思うぜ?」
気づかれないように、ひっそりと深呼吸して気持ちを落ち着かせ
女性の方へと向き直る。
「そうかよ、ならまぁ…そうだな。
あんたはいいやつそうだからよ、万が一があるとオレも嫌だしな
仕事の期間はまだ猶予あるから、一晩休んでくれってのはどうだ?
まぁ、あんたも持ち合わせ、少しはあんだろ?宿代に足りねぇぶんはおごるしな」
少しお人好し気味な、からっ風のように気持ちのいい女性冒険者。
いまどき見ないタイプ故に、無茶はしてほしくないと思った。
自分でも馬鹿なこと言ってるとは思いつつも提案してみる。
■ソラ > 「男の子だってわかってるけどつい…?
何か考えて見るほうがいいかな」
普段は特に気にはしないが指摘され気にしてしまうと恥ずかしさが起きて。
ごめんね、と笑いながら謝れば外套の前を閉じて隠そうとして。
「そういうものなのね。
出来れば手伝って貰える方が助かると言えば助かるけど。
依頼人が対応できるように手伝って貰うと考えればいいのかな。
その方向で行ってみる事にしてみる」
少年が向きなおればそうだよねという様に笑みを見せて。
「万が一はない方がいいから…うん。
期間?期間ってどこに書いてるの??でも猶予があるならそうしようかな。
持ち合わせはあるんだけど…少しいつもの宿に泊まるには足りなくて。
え?それは流石に悪いわよ」
実は期間が書いてあることに気は付いていなく今日中にしなければいけないと思っていて。
少年に期間の猶予を聞けば一夜休んでいこうという気持ちにもなえう。
しかしながら僅かにお金が足りずどうするかと考えるところに少年の提案。
流石にそれは悪いと手を振って。
■ブレイド > 「あやまるこっちゃねぇけど……」
外套で隠れれば、カリカリと頭を掻いて向き直る。
ちょっと残念と思うのは男の性であるが、意識したままでも話しづらい。
「まぁ、楽できるところで楽するのがいちばんだしな。
特に一人で冒険者やってるってならなおさらだ」
女性の微笑みに人の悪そうな笑みを返す。
露悪趣味でもあるのかと思わせるほどに。行動は伴ってはいないが。
「期間はこの辺に書いてあんだろ?移動や準備も一日じゃすまねぇこともあるし
即日解決なんてな、配達依頼以外だとあまりねーんじゃねーの?オレもよくわかんねーけど」
女性の持つ張り紙の日付の書かれた箇所を指差しつつ
「悪いか。でも、『お礼』はしてくれんだろ?
だったら、それが礼になると思えよ。
アンタみたいなやつは嫌いじゃねー。無理して潰れてほしかねぇしな」
■ソラ > 謝る事でないという少年の言葉に怒っている訳でないと分かり安心し。
外套で会くしてしまえばもう大丈夫と考えて。
「一人で意気込みすぎて失敗するって事?
それは確かにありそう……うん、楽出来る方法も考えて見る事にしてみるわ」
人の悪そうな笑みに手を抜くというか楽をすると言う事をしてみると告げ。
動きやすさと故郷の服装を両立を考えてかえって露出が出たなどという自覚がなく。
「あ、ここが期間だったの。初めて知った……。
受けたらその日に向かって終わらせてたから、普通はそうよね」
準備や移動時間など全く考えずに仕事をしていたと何気に無茶な事をしていたと。
少年の言葉に今度から依頼書をもっとよく見ようと決めて。
「それは勿論するから。
え、でも………わかったわ君の言葉に甘える」
自分の言い分よりも少年の方が正しく思え、
そう思えば借りますとと頭を下げる事に。
■ブレイド > 「そういうこった。それに、熟練者でもなくて若いんだしよ
万能ってわけでもねぇだろ?冒険者じゃないにせよ、できそうなやつに仕事を任せるってのは
うまく仕事を終わらせるには必要だと思うぜ?」
自分も人のことは言えないが
素直に人に頼れない自分とは違い、彼女は素性を明かしても何の問題もなさそうな人間だ。
そもそもの立ち位置が違うので、言っていることに間違いはない。
「おう、ありがとよ。
スケベオヤジなら自分と相部屋にするとかいい出すところだが、あいにくオレも一緒に宿に泊まるだけの金はねぇからな
安心しな」
頭を下げる少女に向かってからりと笑ってやる。
■ソラ > 「私はよく配分が出来ないって言われたから……うん、君のお陰で無茶はしなくて済みそう。
本当にありがとう。感謝しかないわね。
万能よりもどっちかというと討伐ぐらいしかできないから…
仕事ももう少し配分を考えてみるわね」
知らない土地で他人を頼る難しさは身に染みていて。
一応一人頼れなくはないが代償がアレなので乗り気がしなく。
まさか少年に磯子とうぃそく理由に宿代だけでなく借金もあるとは流石に言えず。
「こっちこそお礼を言うべきだからね。
君が嫌じゃないなら相部屋でも別にいいんだけど……其れだと迷惑になるから。
あそ、そうそう。私はソラ・ミナヅキっていうの。よろしくね」
笑って告げる少年にそんな事を告げて返し。
ふと思い出したように名前を名乗って。
■ブレイド > 「オレが勧めた依頼で潰れてもらっちゃオレが困るからな。
感謝はいらねぇ。
無事に帰ってきて…そうだな、報酬でなんかメシでも奢ってくれりゃいい」
少し表情が陰ったように見えたが気のせいか。
心境が読み取れるわけでもなく、首をかしげるに留まる。
「いや、いやとかじゃねぇがよ。
さっきアンタも言っただろ?
オレも『男』だってな。隣で無防備に寝られちゃ冷静でいられるかわかんねぇ
っと、オレはブレイド。ブレイド=エッジだ。同業者同志、仲良くしようぜ」
冗談めかしながらも、実際そうだ。
胸が揺れた程度で気が気ではなかったのだから。
■ソラ > 「君も真面目で良い人だね。
普通な人は薦めてそれまでになると思うのよ。
仕事を終えて戻ったら好きなものご馳走しちゃう」
少年の言葉にその時は好きなものをご馳走すると安請け合いして。
こういう性格なのでお金が無くなるのだがさほど気にしていなく。
「冷静に………あ、そ、そう言うお誘いじゃないから、ないからね。
二人で泊まればもっと安くなるかと思っただけだからね。
ブレイド君ね、そうね、仲良くしましようね」
少年の言葉にそういう事もあり得ると気が付けば顔を真っ赤に染めて違うと首を振り。
少年の名前を聞ければ強引に握手に持ち込んでよろしくと手を振る。
■ブレイド > 「好きなものって…んじゃ、そんときは一緒になんか食うか
ちょっと前に、アンタと似たようなカッコの旅人がよ『誰かと一緒に食べると美味しい』的なこと言ってたからな
試してみるのも悪くねぇ」
なるほど、路銀に困るわけだと苦笑。
だが、こういう性格は話していて気持ちがいい。
嫌いじゃない。
「安くなるなら考えねぇでもねぇさ。
アンタの持ってる分で足りるようになりゃ、心苦しくもなくなるだろうしな」
下心はなかった。なかったが意識はしてしまう。
女性の…ソラの顔も真っ赤だし。
頬をかきつつ握手に応じて。
■ソラ > 「そうね、その時は一緒に何か食べましょう。
私と似たような……?もしかしたら同じ国の出身なのかも。
一人より誰かいると話も出来て楽しく食べれるって事かな…」
少年の言葉に恐らくは同じか近くの国の出身なのかなと考えて。
稼ぎはするが自分だけでなく誰かと楽しめるならそれにお金を使っても惜しくはないと。
「宿代が半分になるなら足りるだけは持ってるから。
えっと……ご飯付きでそれなりに良い場所だけど…?」
顔を赤くしながらどう?と少年を見て問いかけて。
握手を交わし手を心行くまで振れば手を離して。
■ブレイド > 「そうかもな。この辺じゃあんまり見ない格好だったし、名前もなんかにてる感じだったしな。
まあ、悪いやつじゃなさそうだったのも同じか。
この国に比べりゃ、あんたらの国はいいとこなのかもな」
思い出しつつ頷く。
「あんたが良ければ付き合うぜ?
相部屋と…その、奢られるの、どっちがいいかだけどよ」
つられて顔を赤くする。
■ソラ > 「こんな服装で名前も似てるのなら案外そうかもしれない…。
私の国だと家にもよるんだけど他人に優しくって教えるところも多いのよね。
良い国だけど女性は男性の3歩後ろをって感じよ?」
男性を立てる事が多い国と懐かしそうに語り。
「そ、それじゃお金を浮かせる意味でいいかな?
そ、その……奢られるのは流石に私にも見栄があるから…相部屋で…ね、寝るだけだからね」
そこは念を押してあくまで同じ部屋で一夜だけと告げて。
顔を真っ赤にしたまま少年の手を取り先ずは受付で仕事を受ける事を告げ、
その後に普段から部屋を取っている宿に向かう事になるはずで…。
■ブレイド > 「そりゃいいな。奴隷扱いじゃないならコッチに比べりゃ天国みてーなもんだ」
ケラケラと笑いつつも、部屋の話になれば
すこし、声が小さくなり、照れた様子で
「お、おう…そうだな。わかった。寝るだけならああ、大丈夫だ。大丈夫」
大丈夫とはいったものの、魅力的な女性であることには変わりない。
彼女について行く形で宿へと向かう
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からソラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 裏路地」にリューテさんが現れました。
■リューテ > 夕暮れ――そこから夜へと移り変わる世界。
闇の色に染まりつつあるこの世界において、彼の体内においても闇の色――魔王としての魂の色がゆっくり彼の人格へと影響を及ぼしていく。
金色の瞳からは砂金のように細やかな粒子が零れ落ち――直ぐに意識してその粒子を零さぬよう、極力己の――なけなしの魔力で外見変化を押し留めていく。
彼が裏路地を好むのは、この変化が起こる一瞬を見られたくない意図が強い。一人二人ならごまかせるだろう。
だが、表通りではそうもいかない。
「……ふん。探索も補給もままならんか。」
不便なのは致し方ない。右手――小さな子供の手だ。これでは魔王の錫杖すら握れないだろう。
その右手が瞳の片方を覆い隠し――幾つか小声で呟く事で粒子の露呈を完全に止めて見せた。
右手を振り下ろし――つい魔王だった頃のクセでマントやローブを翻そうとした手が泳ぐのは一瞬の事。
「不便は敗者の理。それに不服なぞ、ない。あってはならぬが――」
不服はないが、それでも不満の一つはあろう。…今は野犬1匹に追いかけられても、脚で逃げ切れるかは怪しい。
またコツコツと貯蔵しておいた魔力を消費して座標毎自分を移し変える大技に頼らざるを得ないのだから。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 裏路地」にティネさんが現れました。
■ティネ > ふらりふらり、建物の壁伝いに漂っていた
蝶翅で空を飛ぶ小さな妖精の少女が、裏路地を歩む者に気づく。
数メートル上空から見た彼は、ほんの幼い少年に見えた。
小さい胸の前で腕を組んで少し考えてから、ここはいたずら……
もとい善行を積んでやろうと決めた。
ぱたぱたと羽ばたき、高さを落とし、少年の背中、すぐ近くまで忍び寄り……
「お~ば~け~だぞ~。
こんなところを一人で歩いていたら、食べちゃうぞ~」
などと低い声を作っておどかそうとした。
……本当に何の心得もない子供なら、おどかせるかもしれない。
■リューテ > 掛けられた声に、肩が上下したのがわかるだろう。
背後からの声に驚く理由はそれこそ数多く存在する。
誰かに見られたのではないか、というのが最たる理由だが――
足音が無かった。そして。言葉の通りおばけであれば今の自分では太刀打ち出来よう筈もない。
そして食べられるのが本当ならば――
「うわぁああああああ!?」
総結果、こういう反応になる。
驚くほど、ニンゲンの子供にしては随分と素早く、手際よく。壁の方に背中を押し付けるような形を取りながら、自分に声を掛けて来た存在を省みる。
「ば、化け物!?いや、というか――食べるのか!?貴様は人に害悪を齎す悪霊なのか!?」
言葉は確かに子供のもの。
だが、出てくる単語は嫌に尊大なものを隠しきれず。そして指先がかすかに震えながら、その小さな小さな妖精に向ってつきたてられる。
つまり、ビビってる。
■ティネ > 「ウワアアー!」
劇的すぎる叫び声と反応におどかした側までビビってしまった。
壁際まで逃れて震えている様子を目の当たりにすると、冷静さを取り戻す。
そして嗜虐心がむくむくと湧いてくる。悪い笑み。
「……ふふ……そう! わたしはこう……悪い悪霊!
一人で裏道を歩く悪い子さんには、オシオキしてあげなきゃねえ……」
蝶羽根をぼんやりと光らせて、逆光っぽい演出効果を期待して
ふよふよと浮かびながら少しずつ近づいていく。
『いたいけな子供が悪漢に会う前に表通りに逃がす』という建前が
妖精の中にはあった気がするがすっかり忘れてしまった。
「ほーう。この指から食べてほしいのかぁ~い?」
調子に乗りまくっている妖精の少女は、突き立てられた指に大胆にもまたがってしまう。
そろそろ相手も冷静な判断能力を取り戻すかもしれないのに、調子に乗りすぎであった。
■リューテ > 「たわけ!悪い悪霊如きに遅れを取ると思ったか。ええい――我、扉を開くもの――」
指に跨ってくるその軽さは――いや柔らかさは女性を想起させる。
が――悲しいかな。今は彼女と同じ様に己は自分を見失いすぎていた。
文言を並べるにつれ、少女が跨る指の先が段々と熱を帯びていく。
最初はぬるま湯。次に適度な風呂程度。そして今はカイロ並みの熱に変化をしていく。
指先に集まる魔力――は微々たる物であり、マッチの火どころか冬の夜空には程好く暖かな熱源程度の熱量しか生み出せなかった。
「………いや、まて。お前悪霊ではないだろう。そもそも邪気が微塵も感じられん。どちらかと言えば――夜精等の精霊か、妖精の類か?」
魔術の失敗からか、僅かに頭に冷静さが戻ってくる。
相変わらず指先から熱量を放出させながら、首をかしげ問い掛けた。
どうにも、邪悪さは感じられず邪気の類もない。
命を狙っているようにも――見えないのだ。
金色の瞳が目元から細やかな粒子を放出させながら、自分に声をかけてきた存在を改めて正面から見据えている。
目元には冷ややかな色ではなく、純粋に好奇心の色も混ざっている。面白がるように――目の前の存在に興味を抱いているかのように、口元には笑みが浮かび上がる。
■ティネ > 「あっ、なになに? あったかーい! すごい! ありがとー!」
おばけごっこも忘れて素の喜びの声。寒いからね。
「バレちゃったならしょうがないな……。
そう……わたしは妖精状の生き物。ティネです。よろしく。
人の害にならない成分でできています。やさしさとか!」
人の指に跨りっぱなしなのははしたないなぁと思いつつ
なんか温かいのでワンピースのスカート越しに股ではさみ続けている。
金色の瞳と赤い小さな瞳がかちあう。
大人びた笑い方。ただの子供ではないと直感が告げていた。
が。
「……い、今更かっこつけて時代がかった言い方されてもなぁ~。
キミめっちゃビビってたじゃん! キミめっちゃビビってたじゃん!!」
プルプル肩を揺らしてプスーと笑いの息を漏らす。
爆笑するのをすんでのところでこらえていた。
■リューテ > 本来ならば―――様々な炎の性質を併せ持つ、魔炎を呼び出す手筈がこの程度。
感謝まで言われてしまうようでは全く、魔王どころか使い魔にすら純粋に劣るだろう。
そう自覚してしまえば肩から力も抜けようと言う物。
さてここで一つ問題はあった。自分が普通の、何の力もない子供――いや子供並みの力しか発揮できていないが、普通の子かといわれると疑いをもたれてしまう証拠が少女に握られたこと。
「妖精状ってなんだ。妖精というわけではないのか。――こ、これは代々伝わる…ではなかった、ええと学校で教わる、悪魔か悪魔じゃないかを見分ける魔術だ。そう、つまり今の魔術でお前が悪いモノじゃないって判ったというわけだ!」
一応、誤魔化してはおく。苦しい言い訳だが。
魔術の知識の一端でバレる危険性はあるが、さっきの一連の文言を紡いでも反応がないならば――恐らく、魔術方面でそこまで詳しくはないだろうという判断。
指をくるりと反転させ、指の腹の上に跨らせるようにしてから赤い宝石のような瞳を見つめ返したが―――
「ビ、ビビってなんかないわ!お前のようなちんちくりんにビビるとかどれだけ雑魚なのってくらい、ビビってなんざないからな…。ただ、名乗られたら名乗り返さねばならんか。
我…あ、いや僕。いいや面倒だ。我はリューテ。…ただのガキだ。」
偉そうに言う台詞ではないのだが。妙に強調するように、ただの、と言うところに語気を強めて返していた。
ただ、悪意はない語気の強め方であり、相手に恐怖感を与えるつもりが無い事は伝わるだろうか。
「ティネ、その様に空を飛べるなら――社会情勢には詳しかったりするか?」
■ティネ > 「へえ~そうなんだ。
お墨付きをもらっておいてわるいけどもっと見分けててほしいな……
ぬくいから……」
魔法を使えないわけではないが、魔術の知識があるわけでもないので
あっさり信じてしまう。
……わざわざ魔術を使わないとわからないの? という疑問は発生するが、それはさておき。
「そ、そっか……うんうん。ビビってないよねー。
さっきのリューテのはこう……胸のうちにしまっておくから……」
生暖かい笑み。
「しゃかいじょうせい~。ぜんぜんわからん。なにそれ? おいしい?
……どこそこのなに卿がドスケベーだの
どこそこのなに婦人が実はフタナリーとか
そういうしょうもない噂話ぐらいしか知らない……」
指の上でこてんと首かしげ。
逆に言えば噂話程度の、市民なら普通に知っていたり有名な話なら
ティネもわかるということではある。
■リューテ > 「ふーむ。人の世界…あ、いや大人の世界ではお前のような存在を愛玩存在として扱う風潮もあると聞いていたが。えぇい手間の掛かる奴だ。
情報料代わりだ、もう少しぬくっていけ。ギブアップテイクとかいう奴だ。」
間に挟まれていた自分のことへの生暖かいエミはするーした。
それはもう、少し口元が引きつる程度にはするーできていた。
指先にもう少しだけ、目に見えない魔力の流れを集めてみる。イメージするのは、暖かな空気の円形状の住居。
妖精の全体がすっぽりと暖気に包まれるような物を作り上げ――様として、失敗した。暖かな風が指の腹から吹き上がり、裾を捲りあげようとするような格好になってしまった
「……あまり期待は出来そうにないが、とある勇者と魔王の伝記について調べていてな。―――。」
魔王の名前と、それを滅ぼした勇者達の名前を覚えている限り告げる。
そしてこう、困ったような口調で続けて疑問を向けた。
「この魔王を討伐した勇者達のその後が、ようとして知れぬと伝記の結びにあってな。年代としてはほぼほぼここ数ヶ月以内の出来事の筈なのだ。
勇者達について、知っていたり名前を聞いた事などはないか?」
■ティネ > 「うーん愛玩された経験はないわけじゃないけどー。
あと、それを言うならギブアンドテイクじゃッおわー!?
……見た?」
まくり上がりそうになる裾を慌てて両手で押さえつける。
……ひょっとしたら、何も穿いていない中身が見えてしまったかもしれない。
「んんー、ごめん、さっぱりわからん。
魔王の知り合いは一応居るけど別魔王っぽいし、勇者となるとまるで……。
っていうか勇者っておとぎ話の存在じゃないの?」
おとぎ話の存在のような少女がなにか言っている。
残念な話ながら、聞く相手を間違えていた。
「……そんなこと調べてどうするの?
悪い魔王が復活しちゃったから倒せる勇者を探してる、とか?」
■リューテ > 「見た。ミニマムサイズなので安心しろ、エロスとやらは微塵も感じることは無かった。そうだな、赤子のオシメを変える様時に見えたくらいな物だ。」
魔術が失敗したことは棚にあげる。その後も、恐らくは無駄な魔術の努力を続けている。温風が少女の身体を吹き飛ばすほどではないが、温風が柔らかそうな肌を優しく撫でて通り過ぎる一種の暖房のように様々な角度から温風が少女の肌を優しく優しく撫で続けている。
……悲しい事に失敗魔術なのだが。
「ふむ、そうか。勇者とは実在するぞ。人の身ながらに、魔王すら討伐する力を秘めた見事な存在だ。力だけではなく、最後まで折れる事の無かった戦意にも、周囲の人間共を力づける様に鼓舞し、最後まで魔王に立ち向かえる鋼の精神力。
人にして人を超えた、だが神には至らぬ存在という奴だな。」
勇者については褒める。そしてさらりと見てきたかのような言葉や断言口調が混ざっている事に悲しいかな、本人だけが気がついていない。
ただ――それを話す時は酷く上機嫌に。先ほどまでのどんな表情よりも、愉悦を浮かべた笑みにて少女に熱を持って語り掛けている。
それは、詩の暗記というよりも見てきたかの様に――
「あ、いや。こういう勇者は魔王を倒す所までは語られているのだがな。その後が判らない事が多いのだ。
たまたま、年代が近そうだっただけに興味を持って調べているのだ。」
はぐれ妖精にも見える相手だが、恐怖を与えたりおびえさせるのは寧ろ逆効果になるだろう。
その考えを元に――妖精少女を乗せていない方の手。その指を伸ばすと、少女の頭をゆっくりと撫でてみようと伸ばしていた。