2017/12/01 のログ
ハーティリア > 「そうかい?まあ、決まりとかはギルドごとで違うだろうし……っていうか、おじさんいくつも別のギルドがあることに驚きだったわ。」

生意気、と腹を立てるほど意気盛んでもない男はクツクツと喉を鳴らすように笑い、少年の指摘になるほど確かに、と手にしていた硬貨を指でピンッと跳ねて遊ぶ。

「そりゃあお前さん、駆け出しに構うのはベテランの特権だろうよ。まあ確かに金の話に先にしたのは趣味悪かったなぁとは思うが。」

訝しげに見つめる彼に、しれりと当然のように言葉を返す。そのままピンッと再度はじいた金貨はそのまま、自分のポケットにスポリと入り。

「少年も、人の言葉には隅々まで気を張ったほうが良いぜぇ?おじさん最初に言ったじゃねぇか『別に取って食いやしねぇ』って……ま、信用性があるかどうかは別だがね。」

クックッと言葉の応酬を楽しむようにまた喉を鳴らして笑みを零す。
あぁ、怪しい事この上ねぇよなぁ、なんて自嘲交じりに。

「まあ、信じるかはさておき、暇を持て余してるから若い子を構いたくなっただけさね。地元じゃ色々と新人の世話焼いてたからつい、な。白兵から魔法から調合まで、結構色々手解きしてたのよ?これでも……。」

ブレイド > 「まぁ、オレも田舎の出だし、おっさんの言うとおり駆け出しだ。でも王都くらいでっかいとこになると、たよーせー?っていうのか?そういうのが必要になんじゃねーの?」

話を続ける男に言葉を返す。まぁ、この男は完全にそう思っているし、実際そうなのだからということで認める発言をしつつ
弾かれポケットに沈む金貨を目で追った。

「ま、金はともあれ…話し程度なら付き合わねぇでもねぇよ。それに駆け出しとは言え、だまって『食われ』るつもりもねぇ」

怪しくはあるが、盛り場とは言え平民地区の往来だ。何かがあればどうにかできるだろう。

「信じはしねぇが、変な動きでもしない限りはこっちだって別になにするってわけでもねぇさ」

ひらひらっと手を振り、男の話を聞く体勢に入る。
はっきり言えば、少年は冒険者として甘い部類にはいるかもしれない。
警戒してても詐欺によく引っかかりそうな。

「ほーん、器用なもんだ。オレは剣くらいしかいまんところはねぇな」

ハーティリア > 「そういうもんなのかねぇ……まあ、物価がそれなりに安いってのは助かるがね。」

己が弾いた金貨を素直に目で追う少年に、手品とかスリとかに引っかかりそうだな、と一抹の不安を抱きつつも万が一には噛み付く気満々の姿勢にむしろ楽しそうに目を細め。

「よし来た。まあ何はさておき名前の一つも名乗らにゃな。俺はハーティリアよ、まあ長いから別におっさんでもハーツでもハティでも好きに呼んでおくれ。呪術医(ウィッチドクター)上がりの冒険者で、あと花売りで……特技はまあ、神様に祈る以外の事は、浅く広く一通り?こっちではあんまり名は通ってねぇけどそれなりにベテランよ。」

話を聞く体勢を取った彼に、ひらりと手を振り返すようにしてまずは己の素性を軽く名乗り。

ブレイド > 「オレはブレイドだ。まー、アンタの言うとおり最近王都に来た冒険者…所謂ルーキー、駆け出しってとこか」

名乗る男に対して、こちらも簡単に名乗りを返す。
かと言って言うことはあまりない。
実績があるわけでもないし、先程言ったように、特技がたくさんあるというわけでも副業があるわけでもない。

「ウィッチドクターに花売り…見かけによらねぇな。おっさんみたいな花屋…いや、割とそういう花屋も見かけはするな」

まさか『そっち』の意味での花売りとは思っていないようだ。
少年の中ではそういう花を売るのは女性だと思っているわけで。

ハーティリア > 「ブレイドな、まあ縁があれば今後ともよろしくよ。やっぱり剣士なのかい?」

ブレイド、の名前から連想したそれをさらりと問いかけるように口に出すも、続けてまさかの「花売り」に対する誤解にブッ、と噴出しかけて咄嗟に堪え……少し考えた結果、黙っておくことにした。
だってそのほうが絶対後で面白いことになる、と思った故。

「ははっ、良く言われるさね。でもまあ、それなりに腕は良いのよ?何なら薬買ってくかい?まあ値は張るけど。」

と、試しに鞄の中から液体を密封したフラスコを一つ取り出して、ゆらゆらと揺らし。

ブレイド > 「剣士っていうにゃ、邪道かもな。足も使うし剣もこんなんだ」

尻尾は上手く見えないように隠しつつも、マントに隠された獲物を見せる。
腰の鞘に収まっている二本の剣は、取り回しを重視してか長剣よりも短い。

「薬に頼るほど…いや、回復薬やら疲労回復の薬はもってたほうがいいか。
けど、さっき言ったように景気はよかねぇ。残念だがまたの機会にしとくぜ」

薬。思うところはあったが…

ハーティリア > 「うん?そんなの普通だろ?足だろうが羽だろうが使えるもん使わねぇ奴が悪い。」

足も使う、という彼に首を傾げて何を当然な事をと言わんばかりに緩く首を傾げるも、短剣、というには長く長剣とも呼べないそれを見せてもらうとほうほうと興味深げに見て。

「このくらいなら俺でもギリギリ取り回せるか?……ここが往来じゃなかったらちょっと触らせて欲しいもんだが、流石に通りの真ん中で振り回せねぇしなぁ。」

まあ、そもそも触らせてくれるかが不明だがまあそれは置いておこう。
ちょっと剣の方を興味深げに眺めていたが、薬の方を断られるとごそりと鞄にしまい。

「ちょっとした回復薬から毒消し、ちょっとアブない薬や爆薬まで選り取り見取りよ?まあ気が向いたら買っておくれな。首が千切れても5分以内なら繋いでやるぜ?」

と、最後は本当か冗談か、クツリと笑いながら片目を瞑り。

ブレイド > 「剣士ってほど『剣使い』ってわけでもねぇってことだ」

そりゃそうかと納得しつつも、マントを羽織り直す。

「まぁ、獲物を預けるわけにゃいかねぇよ。とって食われたかねぇからな」

肩をすくめておどけたように。
なかなかに気さくな男ではあるが、あって数分。ほぼ初対面だ。
気を許すにはまだ早い。

「アブねぇ薬に世話になる気はねぇし、首をくっつけるなんてなゾッとしねぇが…まぁ、気が向いたらってか
金が工面できたらってとこか。一応聞くけど、病気に効く薬ってのもあんのか?」

ルナシイのことを思い浮かべる。まぁ、簡単に作れる薬で治る病気なら苦労はないか…。

ハーティリア > 「剣士ってよりは、戦士って感じか?まあ、おじさんの知り合いにも居たけどな、武器一筋って感じの奴。」

マントを羽織りなおして武器が隠れ、おどけたように肩を竦める彼にククッ、と小さく笑い。

「そりゃそうか。でもまあ、俺は鉄で出来てる武器は使わねぇから、くすねても意味ねぇけどな。」

なんて軽口に軽口で返すも……なにやらポンと病気について尋ねらると。

「そりゃあ少年、その病気によるさね。症状がわかんねぇのに薬を処方するわけにもいかんだろう?」

ちなみにどんな病気の薬が欲しいんだい?と、医者として気になったのか問いかけを重ねて。

ブレイド > 「ま、そういうこった。ややこしいのは苦手なんでね。
おっさんみたいな感じで色々やってると、そういうのがあるだろうしな」

彼が鉄でできている武器を使わないというのを聞いて、鉄が何か干渉して良くない技術やら魔術系統があるという話を思い出す。
魔法も使おうと思えば使えるが、言わなくてもいいだろう。

「ん、まぁそっか。今のはあれだ…作れるかって話だ。
実際、見ての通り健康体だしな」

ひらひらと手を振って。

ハーティリア > 「あるある、金属鎧は着れねぇし重ね着しすぎても駄目だし、鉄の武器も重い武器も駄目だし……まあ、おじさんは器用貧乏だけど、その一回り下の世代の後輩は個性的で美人揃いだったなそういや。」

なぞと懐かしむように小さく呟き……まあ、少なくとも王都には居ない連中だが。

「一応、病気治癒の魔法くらいは心得てるし、ポーションのレシピはそれなりに頭に入ってるさね。まあ、さっきも言った通りどんな病気かわかんねぇなら、大抵の病気の進行を止める薬か、それこそ死んだ後に飲ませる薬くらいしか処方してやれんがね。」

ま、確かに少年は健康体でピンピンしてんな、とざっと見える範囲で判断して肩を竦め。

ブレイド > 「オレも重てぇのは無理だ。動きやすいほうがやりやすい。
ってか、後輩はかんけーねぇだろ…」

美人とかいう情報も含めて。

「なんつーか…器用なりに苦労があるってことか。
やれることが増えりゃ使うものも増えんだから、そりゃ貧乏にもなるぜ」

かと言って、一人でやってくならそれくらいはやれるようにならなきゃ駄目かもしれない。
冒険者というのも剣一本でどうにかなるものではあるまい。

「頼むときは詳しくってことか…世話になることになったらよろしく頼むわ」

どういう値段設定かも聞いておいたほうがいいかもだが。
いざそのときになって金が無いでは、それこそ奴隷商に売られかねない。

ハーティリア > 「えぇ、酒場で話すと結構食いつかれるぞ?美人の女冒険者の話。」

少年も若いんだから、そういうの興味ねぇの?なんて、ちょっとニヤニヤしながら聞いてみたりして。

「特に錬金術に手を出すとなぁ……材料費だけで10万ゴルト軽く溶けたりする薬もあってだな。少年、機会があったら魔法屋に言って『ミルティカの葉を一枚下さいな』って言ってみ?その葉っぱ1枚だけ片手に持って路頭に迷うこと請け合いだから。」

なぞと法螺めいた事を口にするが、男はむしろ至って真剣である。
まあ、出て行く金も多いがそれを売れば入る金も多い、という点ではまだ救いのある話だが。

「ま、医者の世話になんてならねぇようにがんばるのが一番だけどな。医者として世話になりに来るより、技とか知識とか教わりに来る方がおじさんとしちゃ嬉しいねぇ。」

がんばんな、と後輩にやる癖でついついフードの上からぽむぽむと頭を撫でようとして。

ブレイド > 「おっさんの後輩が美人だからって、オレにはかんけーねーだろ…。実際会うかも分かんねーんだし」

女性に興味が無いわけじゃないというか、実際にはむしろ弱いくらいだが…。
それは目の前にいた場合で、話自体には別に。といった様子。

「機会があってもごめんだね。そもそも錬金術ってな…材料がありゃできるもんでもねーだろ?
数年くらい勉強してようやく駆け出しにもなんねーって聞いたことあるぜ?」

葉っぱ一枚で路頭に迷うなんて言うのは、できることなら経験したくはない。
と喋ってるうちに撫でられそうになった。

「っ!?さわんな!!」

声を荒げて身を引く。フードを深くかぶり直し、じっと睨みつけ

「駆け出しだけどガキじゃねぇんだ」

ハーティリア > 「そっかぁ、リザードマンの群れ相手に千人斬りした奴の話とか、結構受け良いんだけどなぁ。」

少年はそういうの興味ねぇのか、残念。となぜかちょっとしょんぼりして。

「まあ、基本になる魔術の知識が必須なのは間違いねぇけどな……っとと、こりゃ失敬。つい癖でなーぁ。」

声を荒げて少し驚いたように手を引けば、うっかりの行動なので素直に謝罪を口にして。
しかしまあ、過剰な反応に何かあるのかとは思うが、隠していることをわざわざ初対面で踏み込んで暴くこともないだろう。
そんなこんなで、それなりに時間が経ったことにふと気付く。

「おっと、そろそろ良い時間だぁね。付き合ってくれたお礼に、おじさんがちょっと良いモンをやろう。」

ブレイド > 「他人の評判なんてなアテになんてぇ。オレは本人にあって本人と話して本人の行動を見ねぇことには
その手の話は信じれねぇんだ。わりぃがよ」

種族の違いだけで見下すような連中だって多い。むしろこの王都の人間の大半がそうだ。
だからこそ、自分はそうならないように…。

「気をつけろよ…ったく…。別になんでもねぇが、変な動きすると警戒するやつだっているんだぜ?」

本当は触られれば種族がバレる可能性があったためではあるが…。
この男もなにかある、くらいのことは思っているだろうけれども、一応その素振りは見せないでおく。

「ま、そうか…人もだいぶひいたみてぇだな。って…いいもんってなんだよ。金ならいらねーぞ?
話すだけで金がもらえるとも思ってねー」

ハーティリア > 「本人に……会っても多分信じねえと思うな、見た目ちっこいアホの子だから。まあ手合わせしたら信じるしかねえだろうけど。」

本人が居ないのを良いことに何やら言いたい放題口にしている男。こんくらいの、と自分やブレイドより小さい低い位置に手をやって。

「まあ、警戒されたらされた時だぁね。お手製のケーキでも差し出して謝るわ。」

なぞとあっけらかんと笑って返す、が……まあ悪いとは思っているのかごめんごめんと軽くだが謝罪して。
まあ、自分も脛にどころか全身に傷持つ身であることもあるが。

「金だったら『お小遣いをやろう』って言ってたな。なぁに、在庫処分よ在庫処分。」

そういうと、肩から提げた鞄の中をごそごそと漁り……ぽいっと、鞘に納まった短剣を一本投げて寄越し。

「それ、おじさんが昔使ってた銀の短剣。使わなくなって鞄の肥しになってたから新人君への選別よ。」

鉄の武器が効かない奴も居るから、お守り代わりにあげるさね。と告げるとそのまま帰り支度を。
背中に背負っていた箒……見た目は竹箒なのに、持ち手も掃く部分も全部何かの金属で出来ているような実に頭の悪い一品を手に取ると……それに腰掛けるように乗るとふわりと、その体が浮き上がった。

ブレイド > 「ま、信じる信じないはともかく…美人かどうかはわかる、だろ?」

ベテラン冒険者に向かってにやりと笑う。

「ケーキね…女子供じゃあるまいし。一切れ程度で済むと思うんじゃねぇぞ?」

呆れながらも、話しかけた直後に比べれば警戒を磨いてるようだ
話し方が微妙に柔らかくなっているかもしれない。

「っと…銀ってけっこう高いもんじゃ……いいのかよ?」

箒にまたがり去ろうとする男と短剣を交互に見る。
質はともかく、武器としての仕様に耐える銀の武器。けっこう値が張りそうだ。

ハーティリア > 「まあな。っていうか、一切れなんてけちくせぇことしねぇよ、やるならワンホールくれてやるわ。そして太れ。」

なんか余計な事言いながら箒に乗って浮かび上がると、短剣と自分を交互に見る若者に手をひらひら振って。

「高いっつっても、せいぜい同じサイズの鉄の武器の5倍くらいよ。そのサイズなら、お前さんの腰の剣とさして変わらねぇから遠慮すんない。これでもおじさん稼いでるから、先輩からの餞別はありがたく受け取っときな。」

そういうと、投げ返せないようにそのまますぅっと高度を上げていき……姿が徐々に夜闇にまぎれて。

「そんじゃ少年、良い冒険者生活を……なんてな?」

ブレイド > 「そういうことならありがたくもらっとく。
そんくらいの金額なら売っても二束三文だし、お守り代わり程度に使わせてもらうぜ」

飛び立つ先輩冒険者に手を振りつつ、短剣を懐にしまう。

「んじゃ、またな。次似合うときにも医者としてじゃなければいいけどよ」

結局自分もいい暇つぶしをさせてもらったようだ。
闇に溶けて、小さくなっていく姿を見送る。

ご案内:「王都マグメール 平民地区・きらびやかな通り」からハーティリアさんが去りました。
ブレイド > 「オレも行くか」

けっこう話し込んでしまった。
果物屋も今日は店じまいしてしまったらしい。
まぁ、廃屋へ帰るか…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区・きらびやかな通り」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・裏通り」にハーティリアさんが現れました。
ハーティリア > 冷たい風の吹き抜ける裏通りの一角……特に綺麗だとか、そういうわけでもない裏通りの片隅なのだが、今日は少し賑やかな様子で……といっても、人が居るわけではない。
みぃみぃ、わんにゃーと野良犬や野良猫が溜まり出したそこは、足を踏み入れると不自然に暖かかった。
その原因は、野良猫や野良犬に囲まれた中央で木箱に腰掛けた小柄な男。

「……寒いから防寒用の魔法使ったが……ほんとこいつら、あったかい所見つけんの得意だな。」

周囲の温度を適温に暖める、という火の初歩魔法を使ったら、寒さから逃げてきた野良達に群がられたのである。

ハーティリア > 「……まあ、ぬくいから良いけどよ。」

ぐりぐりと回りに集まる犬猫が、魔法以上に暖かい。路地裏で味わうにはちょっと贅沢である。
まあ少しばかり獣くさいのはいただけないが、野良なのだから仕方がないか。
膝の上に陣取った黒猫の毛並みを適当に撫でてやりつつ、男から周囲10mの範囲だけ、不自然な暖かさに包まれたその場所でくぁ……とあくびを一つ。

「まあ、暇なのには変わりねぇが、どうしようかなぁ。」

流石にここで薬を広げるわけにもいかず、どうにもこうにも手持ち無沙汰だ、なんて思いつつもその手はごろごろと犬猫を愛でていて。

ハーティリア > そしてふっと思いついたように、鞄をごそごそと漁り……ずるりと立て看板のようなものを取り出すと、それだけを近くに立てかける。
看板には簡潔に「薬・道具・魔法の相談承ります。」とだけ書かれていた。

「まあ、薬はおけねぇけど、これくらいは良いだろう。……こら、裾噛むなっての。」

犬がズボンの裾を甘噛みしてくるが蹴りはなすわけにもいかず、とりあえず頭をわしわしと撫でて。

ハーティリア > ……さて、そろそろ魔法が切れる頃、立て看板を片付けて、くぁ……とあくびをしながら立ち上がれば。

「そろそろいくかね、お前さんらも寝床にもどんなーぁ?」

ぱらぱらと細かく裂いた干し肉なんぞやってから、その場をぶらぶらと後にして……。

ご案内:「王都マグメール 平民地区・裏通り」からハーティリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシンシアさんが現れました。
シンシア > 眠れずに上着を着て外に出る
何気なく、家から出てちょっとだけ散歩にと…
夜の空気は冷たくて、吐く息は白くなってた

足を向けたのは、よくいってる酒場
下手に夜に外を歩くより、人がいて明かりのあるとこのほうがいいかと

顔なじみの店主に愛想よく挨拶して店内に
いつも座ってる、通りを眺められる窓辺のカウンターに座って

シンシア > 届いたのはホットワイン
寒い時期になるとよく飲んでたもの、なにを注文するかわかってた店主に振り返り軽く手を振って

誰も通ってない、街灯の明かりだけしかみえないとこを眺めながら
テーブルに肘をついて暖かいワインに口をつける