2017/10/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にヴェオフラムさんが現れました。
ヴェオフラム > 分厚い雲に月明かりさえ遮られた夜の街。
日の出と共に起き出す平民のほとんどは既に床に就き、平民街は昼の喧騒が嘘の様に静まり返っている。
昏い夜道を歩くのは、足元もおぼつかぬ酔っぱらいか、巡回中の兵士達、もしくは良からぬ企みを胸に抱いた凶賊の類くらい。

そんな人気の見られぬ平民区、まばらな街灯のぼんやりとした明かりの下に小柄な影が入り込む。
10にも満たぬ子供の背丈。
にも関わらず、細身の手足はスラリと長くしなやかで、成熟しかけの女のまろみを薄く浮かべるシルエットは成人間近な娘のそれ。

肩の辺りで乱雑に切られた焦茶の髪の頂上付近、ぴょこんと飛び出す大きめの獣耳。
そして、髪とは異なり毛艶の良いボリュームたっぷりの犬尻尾。
重たげな魔獣のマントと粗末な貫頭衣だけを身に纏った小さな犬獣人である。
太腿も露わな細足は、皮靴の足音も立てずに石畳の上を行く。
暗がりで薄茶に見える幼瞳が、あっちにきょろきょろ、こっちにきょろきょろ、丁度良さそうな隙間を探して彷徨っている。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミレイさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアリッサさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアリッサさんが去りました。
ミレイ > (夜闇の真っ只中……日が落ちてしまえば暗いのは自明とはいえ今宵に関して言えば生憎の空模様。今のところは雨粒こそ当たる事はないまでも、いつ崩れるか判ったモノでもない。そんなものだから散策最中の己も、元々道の真ん中を歩くような性質でもないが今日はより軒に近い位置を進んでいた)
んー……宿探し、したほがいいかなぁ…………
(悩ましげな声音とともに周囲に視線を飛ばしていると、眼にした先に垣間見えたのは艶やかな太股だった。その後に気付いたのは揺れる耳と尾……相手もまた何か探し物の最中なのだろうかと思えば滑るようにと近寄って)
こんばんわ、なにか、さがしもの?
(近寄るまでは被っていたフードを、声をかけるのと同期したタイミングで払い落とすと街灯の淡い光が艶やかな銀髪を照らすだろう)

ヴェオフラム > 近付く相手が足音も殺さず気配も消さずであるならば、五感も鋭敏な獣娘は随分前からその存在に気付いていたはず。
反射的に物陰に隠れようかとするものの、足音の軽さと香る匂いに年若い娘と分かれば、むしろこちらから足を早めて近付いていく。

であればこそ、曲がり角から顔を出し、彼女と相対したその瞬間から、幼気な双眸はまっすぐ彼女の姿を見つめていた。
問いかける声音に獣耳をピク付かせ、フードの下から現れた光輝く銀髪にしばし見とれる。

しかし、彼女の顔立ちへと向けられていた瞳は、何かに惹かれるようにするすると下方へ落ちた。
問いかけに答えもせず、じっと見つめるのは彼女のお腹。
着衣から大胆に覗く、すべらかで柔らかそうなお腹の肉。

嗅いでみたい。頬ずりしたい。
そんな衝動にうずうずしているのが、獲物を前に揺れる尻尾から伺えるかも。
しかし、飛びつく寸前、ぴょこっと獣耳を立たせた少女は、改めて彼女の赤眼に視線を絡ませ

「――――すきま」

と答える。
そして小走りに近付く。
二人の間に残された最後の数メートルをあっという間に零にして、彼女が避けぬのならば、そのままお腹に頬を押し付けるような形で抱きつこうと。

ミレイ > (職業柄のクセは散策最中の足運びは元々軽い体躯だと言うのにさらに軽いモノとなっていた事だろう。それでも互いに距離を詰めあう頃合になれば歩法もある程度、自然な歩みに切り替えて居た。それでも足音に敏感であれば奇妙な軽さや時折、足音そのものが飛ぶような違和感を与えたかもしれないが)
………すきま?
(路地裏の事だろうか、なんて思案げに首を傾げる間もあればこそ、こちらが本来、止まる筈だったポイントは互いに1mも離れないだろう会話用の間合いである、が……加速した挙動に一時身構えたのもまた職業病、腹部を刺されては厄介だ―――が、感じ取れるのは殺気とは程遠い意思で)
わひゃっ!?くすぐったい……!
(抱きつく心算だろうか、なんて思った予測は半分だけ正解と言った所か。腹部に屈みこむような挙動は俊敏さの前に捉え損ねるものの、こちらも抱きつき返してやろうと腕を緩く広げていたものだから飛び込む事も容易だろう。もふもふとした毛触りが剥き出しの腹にはくすぐったく、どうどうと宥めるようにと肩に手をやった―――ところで思いついた“反撃”の手。間近で見れば遠目で見るよりも更に薄着に思えたものだから……“肩を押す”その挙動で捉えたのはマントだけ。つまり、ものは試しとそのまま肩からずらす形で剥いでみようと企てていた)

ヴェオフラム > 彼女の所作は、素人とは異なる油断ならぬ物。
近付く足音も、急接近に対する反応も、何かしらの訓練を積んだプロの物に思えた。
そんな彼女なら、こちらのハグを回避するのも簡単だったろうに、むしろ迎え入れるかに広げられた両手に喜びが尻尾の先まで駆け巡る。
そうして密着した彼女のお腹。

思っていた通り、柔らかい、暖かい、いい匂いがする。
くんかくんかと小鼻を鳴らし、臍孔に鼻先を突っ込み、時には八重歯で腹肉を甘噛し、小さな舌でぺろぺろとむき出しの肌を舐めたりもする。
毛皮のマントからぴょこんと伸びた獣尻尾が、それはもう嬉しそうにわさわさ揺れる。
宥める手にも落ち着く事なく、すんすんはぐはぐぺろぺろすりすり。
やりたい放題。

そんな最中の悪戯な反撃。
羽織っただけの毛皮はいともあっさり少女の細肩を滑り

「――――んぎゅむ……っ!?」

鎖骨の下辺りで毛皮を合わせて止めていた金具が、獣娘の細首に食い込んだ。
驚きに獣尻尾がびくーんっと跳ねる。

ミレイ > んっ、く……こぉらぁ……!
(湯浴み前ではあるものの、普段から手入れそのものは成された肌……元より筋力を優先する主義ではないものだから鼻先にも、八重歯にも、ぷにぷにとした柔らかさが返る事であろうし、嗅覚が敏感ならば奇妙な甘さこそ混じりはしてもうっすらと汗の匂いも嗅ぎ取れてしまうかもしれないのはヘソ孔まで嗅がれれば十二分にありえる事だろう。予想外の行動に珍しく慌てるものの、彼女の尾が、ソレを持つ獣と同種の性質であれば喜んでいるのだろう―――少なくとも害意は無さそうだと思うからこそ強引に退かす事は無かった、が……)
わっ!?留め具……!?
(―――最後の急接近の時にすっかり見落としたその部位は、悪戯半分にマントを剥ごうとした勢いのまま、運が悪ければ喉笛直撃となりかねない勢いだった事だろう。振りほどくのでもなく窒息させる心算までは無かったものだから毛皮マントを剥ぐ手を途中で引っ込め、覗いた細肩を捉えなおすと己の腹から顔をあげさせようと)
だ、大丈夫?……んもぅ、いきなりボクの体を舐めるからそーなるんだよー……―――すきま探しじゃなくて、甘えたいのかなー?
(などと茶化すように言うものの……ココは往来。雲行きの怪しさからか人気は普段より少ないものの、幾人かの興味は引いてしまったのか視線が幾らか己達に向けられて)

ヴェオフラム > 「―――んな、なにごとっ!?」

ただでさえ大きな双眸がまん丸に見開かれ、インペリアルトパーズを思わせるオレンジの瞳が困惑も露に彼女を見上げた。
普通、そうした表情は突然のハグと腹嬲りに晒された彼女にこそ許される物だろうが、獣娘にそうした常識は通じないのだ。

彼女の下肢にしっかと抱きついていた細腕の抱擁をいくらか緩め、されるがままにマントの位置を直してもらう。
そうして改めて立ち上がろうとしつつも、名残惜しげに彼女の腹部を見つめ―――……ぺろん。
臍横をもう一度だけ舐め上げてから身を起こした。
小柄な彼女よりも更に頭ひとつは小さな体躯。
獣耳の頭部が小さい。手足も細い。
大きめの人形といった風情の身体つき。

彼女の言葉を聞きながら、んふーっと浮かべる笑みは無垢そのものの屈託の無さ。
周囲からの視線に気付いているのかいないのか、そして言葉がちゃんと通じているのかいないのかさえ怪しい気配。
しかし、初対面の相手に向けるには相応しくない、純粋な好意だけは強く感じることが出来るだろう。

「ん、あまえる。よい! あまえる、このましい!」

こくん、こくんと二度の首肯の後、今度は彼女の首に細腕を絡めて華奢な体躯を密着させようとする。

ミレイ > っふ!?
(離れる最中の悪戯には思わず、びくりと矮躯を跳ねさせる事となってしまった。間近であればそこに混ざる艶もおそらく感じ取れてしまうだろう声音は、しかして舐めまわされた腹部を拭うでもなくて)
……ふふー、そだねー、可愛い子に甘えて貰うのは、ボクも嬉しいよー?
(こちらはこちらで視られる事そのものにそこまで頓着する性質でもないのだ。―――要するに“邪魔されなければ”それで良い。向けられる純粋すぎる好意に返すには、ある種物騒だろう嗜虐的な笑みを唇の端に浮かべてしまって)
……でも、ボクとしては甘えてくれるのに、こっちの毛皮は、無いほうが嬉しいなー?
(と、軽く引くのはさきほど、首筋を直撃させてしまったマントの方。一度は剥ぐのをとめた手指はずれた隙間から肌を軽く擽ると右手指は留め具を突く。もっとも―――首元に腕が回ればその邪魔となりそうな手を引っ込め、自分よりもさらに背の小さな彼女と顔の高さをあわせるようにすると与えられる抱擁密着の勢いを逆用する形で唇同士を重ね合わせてしまおうと)

ヴェオフラム > 二度目の抱擁を迎え入れるかの如く近付く彼女の唇に、ヴェオフラムもまた喜んで半開きの唇を押し付けた。
踵を伸ばした背伸びのキスが、遠慮も躊躇いもなく小さな舌を伸ばして彼女の唇を舐める。
それに応じて唇が開いたなら、舌を差し入れ、更に濃厚な口付けで互いの体液を混ぜ合わせようとするだろう。

密着する身体から漂うのは女の子らしい花の香りなどではなく、天気の良い日に干した寝具の匂い。
押し付けた細身は、ごわごわとした麻の貫頭衣越しに、ふにゃんふにゃんと柔らかな、彼女の物より少しだけ育った乳肉の感触を押し付ける。
そして秋夜の肌寒さを遠ざける人肌の体温が、じんわりと互いの身体を温める事だろう。

こんな時間に年若い少女が出歩いているという事自体珍しいのに、そんな二人が明らかに過剰なレベルで密着しているのだ。
周囲からの視線にちょっぴり妖しい色が滲むのも仕方の無い事だろう。
このままここでいちゃいちゃしていれば、遠からず酔っぱらいに絡まれて、二人して乱暴されかねないといった状況だ。

にも関わらず、一旦口付けを中断し、至近距離から遅まきながらに返される言葉は

「ぬぐ? マントだけでよい? それともぜんぶ?」

この場で全裸になろうか? なんて突拍子も無い代物。

ミレイ > (重なり合う唇同士……狙いは互いに同じだったのか、重なったタイミングで互いに伸ばしあった舌同士が、ちょん、と、突きあうような事になってしまっただろう。が、それならば遠慮は要らぬとばかりに顔の角度を少しずらす事で唇同士をぴったりと重ね、舌同士を絡ませあうにも飽き足らず、攪拌された唾液を口腔に一度溜めると己の舌に伝わせる形でオスソワケ―――暗に飲め、と促すような行為ではあるがどこかでリズムが崩れれば互いの口元から伝い頬を穢す事となるだろう)
っぷは……キス、甘くて美味しいねー……ほんっと甘えたいんだ、ってぇ……
(予想外のその言葉、己の下心はと言えば彼女の衣がいかにも無防備そうだったのだ。……ならば最大の障害物であるマントを退かせば戯れ最中での路上露出を狙えるか、なんて思惑が、突拍子も無い言葉で上書きされた。ぱち、と、瞬きを返すものの迷いはほんの数秒だった)
―――うん。“ぜんぶ”
(往来で言うには危さ極まりないその言葉、おいで、とばかりに手招きするのは建物同士が隣り合った、窓も、ドアも、構造上遠いと言うだけの道の隅。疎らではあっても見物客が居れば―――本当に実行すれば、彼女のストリップは衆目に晒される事になるだろう。先制攻撃で艶声を上げさせられかけた意趣返しとばかり、意地悪く笑み返していた。―――もっとも、暴漢が来れば容赦なく己の刃が飛ぶ事とはなるのだが)

ヴェオフラム > 流し込まれる唾液も厭うこと無く受け入れる。
絡めた舌にてしっかり味わい、喉を鳴らして彼女の体液を嚥下する。
乱れていく鼻息で彼女を擽り、重ねた唇の合間からぬち、くちゅ、と卑猥な水音を奏でて交わす舌でのセックス。
ベージュの頬に浮かび始める紅潮は、獣少女が甘えだけでなく性的な興奮をも覚えていることを伝えるだろう。
ねっとりと唾液の糸を引きながら中断されるディープキス。
続く問いかけに彼女の答えを聞いたなら

「―――んっ。」

笑顔で頷き、早速マントの留め金に小さな手を掛けるも、彼女に手招かれ、小走りでついていく細い路地。

そこは、通りのど真ん中よりは確かにマシではあるものの、物陰というにはあまりに開放的な路地裏。
少女同士の背徳的な絡み合いに興奮を煽られた酔っぱらい達も、当然の様な顔をしてついてくる。
二人に手出ししないのは、今しばらく少女同士の卑猥な絡みを見物し、いよいよ我慢できなくなってから……なんて思惑によるものだろう。

さて、僅かに場所を変え、いよいよ着衣を脱ごうとした獣娘。
そこでようやく、遠巻きにこちらを見つめて下卑た笑みを浮かべる複数の男たちに気付いた。
ほんのりと漂う怯えが、一瞬退路を探るように周囲を巡り、最後に眼前の少女に向ける上目遣い。
ここでしちゃって、大丈夫かな?なんて雰囲気が、その表情に浮かんでいる。
羞恥等は存在せず、常識的な忌避感も存在しない。
それでも、暴漢達に乱暴されるのは恐ろしいのだ。
まともに戦えば、彼らを一蹴するだけの実力を持ってはいても。

ミレイ > (互いの唾液の混合物を彼女へと注ぎ……間近であれば粘質な音と共に喉が鳴れば重なり合った間合いで、くす、と、満足げな吐息が零れ唾液濡れとなった唇を微かに擽る事だろう。唇が離れる際にも己はわざと唇を淡く開き、つぅ、と、絡み合わせた舌を少し突き出すようにしたままで離れ行けば街灯に照らされる銀糸共々、今、往来で自分達が何をしていたのかを好奇心旺盛な通行人の眼に晒す事になるか)
……む、変なのくっついてきちゃったなぁ……まったく……せっかく可愛い子がお外でストリップしてくれそーだったのに
(それまでの甘い声音は何処へやら、冷えた口調に切り替えると……彼女の体から半歩、身をずらし―――どろりと己の右手甲から滲み出す黒い刃。無造作にソレを掴むと、酔客の足元に放る。……挙動としては何気ない代物だが“刀身”に当たる部分が苦も無く路面に半分程突き刺さる事で鋭利さとセットでの警告は届くと思いたい)
―――しょーがない……こっち、入って?
(抑止可能とはいえ、せっかく扇情的な瞳を向けてくれる彼女への悪戯を中断させられても勿体無いからと腕を引く。……入って、なんて行っても招き入れたのは、身を引っ込めた位置から程近い場所にある酒場である。客足は、控えめに言って少ない疎らなもの。異質と言えば異質なのは―――それらが全て、女性である、と言う事だろう。入店制限が特殊なその店の照明はやや薄暗く、しかし、店の中央部分には一段上がれる場所があるのだ。路上の変わりに、そこで、という魂胆での事……裸身を貪る幸運のみならず、羞恥プレイも愉しめるのならば味わおうとの意地悪心。とは言えソコは連れ込み宿も兼ねたもの、奥には2階へ続く階段もあり、そちらへ向かえば客室がある)

ヴェオフラム > 身長は少し高くても、獣娘同様弱者そのものといった少女から、よもや魔物じみた警告が飛ぶとは思ってなかったのだろう。
石畳を抉る音も禍々しい闇の刃に、男たちの下劣な笑みは凍りつき、悲鳴を上げつつ転がるように逃げ出した。
見た目通りの非力な娘ではないと気付いていたけれど、彼女のみせた実力の一端は想像以上。
ヴェオフラムもまた驚きに目を見開き、地に突き立つ刃と彼女の顔を交互に見やる。

それでも、獣娘は逃げ出すこと無く、彼女の招きに従って建物の中へと入り込む。
漂う酒精は酒場のそれ。
しかし、まばらな客は全てが女性。
薄暗く抑えられた照明も何やら淫靡で、獣娘はわけも分からぬままドキドキする。

先刻の見物客はみるからに粗暴そうな男ばかりであったため、怯えを覗かせ躊躇いもしたが、相手が同性であるならばその警戒は途端に消える。
物珍しげに店内のあちこちを覗き込み、時には女性客に小鼻を近付け匂いを嗅いだりもしつつ、店内中央のお立ち台に身を上げて

「ここ? ここでする? ここでぬぐ?」

獣尻尾もわさわさと笑みすら浮かべて問いかける。
その有様は羞恥プレイには適さぬだろうが、女性客の目が色欲を滲ませ視姦するなら、屈託の無い態度にも発情の色が浮かぶ可能性はあるだろう。

ミレイ > (手の甲に這う茨紋は刃を作り出してしまえば禍々しさも拭えないだろう。―――地面に突き立つ影色の刃は、酔客が逃げた後も路上に暫し残される事となるだろう。とはいえ仕込み刃ではなくイチから己の能力で製造した代物は手を離れた以上、もう暫くすれば消えてしまうだろうが、その場から連れ出してしまえば消失風景を彼女が目にする事もないだろう。どころか、見上げられた瞳に返すのは情欲交じりの視線。目論みは僅かに外れたものの、驚くような視線を前にすれば、さっきの続きとばかりに唇を触れ合わせるだけのキスで誤魔化す魂胆だった)
うんっ、そこで、かなー?ふふー……ここなら、ちょっとは安心でしょ?
(もっとも、先客である女性陣は大きくわけて二種になる。酔った男の誘いを避ける為に穴場に潜りこんだ者と、同性愛者。後者はテーブルで既にカップルが出来上がっている者もいればこの場で相手を探す心算でいる者も混ざっているだろう。あちこちへとうろつく彼女が顔を寄せればサービスとばかりに肌を一部覗かせてくれる者も混ざる程の退廃の場、同伴した身がいればこそ“相手有り”と看做されたのかショウステージまでの妨害も無い)
……そだ、名前聞いてもいい?ボクは、ミレイっていうの、宜しく―――ね?
(言いつつ、己もマントをその場で脱ぎ、ぽい、と、ステージ端に放り出す。途端に露出面が上がりはすれども……客の視線の大半は『脱ぐ』なんて言葉を口にした相手の方に比重が傾く事だろう。ステージへと視線を向ける者は皆、これからの恥辱を期待してのものか色欲交じりの視線が次第に濃くなって行き……気を利かせられたものなのか、ステージ上部に設置されている灯りが先程よりもくっきりと壇上を照らしていた。と、なれば、さきほど熱心に舐め嬲られた己の腹部がてらてらと妖しく照らされる事ともなるのだが)

ヴェオフラム > 「んっ、んっ。ここなら、よい! くるしゅうない!」

ひとしきりの店内探索を終えてステージに登った犬少女は、彼女の問に元気よく数度の首肯を返す。
ぺたんと萎れていた獣尻尾も元気を取り戻してわさわさしている。

「みれい、みれい……みれいっ! ふらむはぁ、ええと、ふらむ。ヴェオフラム!」

喜色を浮かべて微笑む顔が、不意に光量の上がった照明に驚いて上を見上げる。

そして、じっとこちらに向けられる、無数の視線に気付いた。
店内に漂う妖しい気配。
妙な興奮に焦燥感にも似た感覚を覚えつつも、先んじてマントを落としたミレイに促されるように、ヴェオフラムはマントの金具に手を掛ける。

金具の外されたマントが、床上に落ちた。

続いて衣擦れの音も艶かしく、しゅるしゅるとサッシュベルトを解いて毛皮の上に落とせば、腰の括れで引き締められていた麻布がふわりと広がる。

ツンと先端を尖らせた横乳も、薄っすらと肋を浮かせた脇腹も、そして薄く臀部の稜線を描く腰側面も、さらりと滑らかな肌色を晒している。
下着のたぐいは一切見られない。
肝心な部分は未だ貫頭衣に覆われているものの、それも程なく脱ぎ捨てられるはず。

胸のドキドキが強くなる。
頬の赤みがじんわりと広がっていく。

ミレイ > ヴェオフラム……フラムだねー?ふふ……ココ、愉しいでしょー?
(彼女の一人称をそのまま呼び名とする事にしたのか……期待通りに注がれくる視姦の目線に、くす、と、意地悪く笑み零す。マントの内側は期待以上の薄絹で……彼女の脇を抜ける形で背面に回ると、茨紋の浮く手の甲を隠す事すらせず、脱ぐよりも早く肌を隠す布を悪戯げに捲って蕾の勃ち具合を周囲にアピールしてしまう魂胆だった)
……さっき、ちゅーして……興奮してきちゃってた?それともぉ……ボクに頬ずりしてきた時から、ちょっと期待しちゃってたりして
(からかう様に言うものの脱衣前に向けた悪戯はその程度。ぱっと見の構造上、変に抱きついては脱衣の邪魔になるだろうと少しの空間を空けてはいるものの―――フルヌードになろうものなら腕の妨害を受ける前に背後から抱き寄せ、衆目にその痴態を晒す心算でもいた。……客のうち、常連とも言える幾人かは己がその手の性癖持ちである事も知っての観賞なのか、早くも胸元か、下腹部か、尻部か……それぞれの嗜好にあわせば場所に色欲交じりの視線が注いでいる)

ヴェオフラム > 「―――わぅうっ!?」

するりと背後に回り込んだ彼女に脇から回した手で貫頭衣を捲り上げられ、妙な緊張感に苛まれていた犬少女は驚きの声音を上げた。

綺麗な半円を描き、ミレイの手指で丁度包み込めるくらいの手頃なサイズの乳房が仰け反った胸郭の上でぱゆんっと揺れて、その先端でツンと上向くピンクの尖りが可憐に震える。

そして貫頭衣のデザイン上、乳房だけでなく、括れた腰のラインやなだらかな臍回り、そして、細脚の付け根までもが衆目にさらされていた。

そこは幼気な獣娘の外見を裏切らぬ、清らかな形状を見せている。
翳りの類は一切見られず、つるりと滑らかな恥丘にあるのは一本の縦溝のみ。
花弁のはみ出しも見られぬそこが、既に暴漢の陵辱で散々に使われた後だとは誰も思わぬ事だろう。

細肩に顎を乗せたミレイが、耳朶をくすぐるように卑猥な問いを囁くと、ヴェオフラムの背筋がぶるる……っと妙な感覚を覚えて小さく震えた。
周囲の視線が妙に気になる。
震える双乳、ピンクの尖り、下腹部の割れ目に小さなお尻。

「はぁ……はぁ……み、みれい……な、なにやらふらむ、どきどき、してる……。」

困惑に睫毛を震わせるその小顔は、頬の赤みも相まって、初な少女の発情をほんのりと香らせる。