2017/10/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にクトゥワールさんが現れました。
クトゥワール > 日もとっぷり暮れ、昼の賑わいなどかけらもない通りにいつしか小さな店が現れる。
店と言ってもあるのは小さなテーブルと対面に置かれた椅子が二つ。
壁に立てかけられたステッキには魔力でもって光が灯り『占い』という札がそっけなく吊るされているだけ。

椅子の一つには男が腰掛けている。帽子を目深に被り、見るものがいれば僅かに身体を揺らしているのが判っただろう。
低く胃腑に響く音も聞こえてくる。歌でも歌っているようだ。

店を出しながら人の通りをまるで気にしていないのか、視線がどこにあるのかは帽子が陰して判らない。
そもそもこんな時間に占いなど必要とする者がいるのかというのも、客観的かつ妥当な疑問であっただろうが。今のところそれを口にする者も見当たらない。

クトゥワール > 「辺りに何者の影もなく――我が騎馬と共にあるのみ。」
「我が騎馬とあるのみ。我が騎馬と共にこの、暗き草原を奔り往くのみ――…」

暗がりの中、店主は一人で盛り上がっている。
もし辺りを通る者がいようとも、その歌声と魔力の灯に照らし出される姿にその存在を察知するのは容易く、このような夜中に一人で歌など紡ぐ者を避けようと思えば子供にも出来るだろう。或いはこの男が居なければ一人二人くらいは人通りがあったかもしれない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシスティーナさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシスティーナさんが去りました。
クトゥワール > いつしか歌声と共に、道端にあったはずのものも男も忽然と消えていた――…
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からクトゥワールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグラスシエルさんが現れました。
グラスシエル > 平民地区の小さな公園
小さな流れるような噴水と綺麗に整備された芝生とベンチ、後は石畳だけの、人の気配も薄い公園
そのベンチに、だらり、と四肢を投げ出すように横たわる一人の少年がいる。
紺と錆色の混じった軍服を着込んだ、天使の翼を持った少年である。まだ幼さを残した顔立ちだが目付きが悪く、何かを睨むように空を見上げてはうとうとと目を細める。涼しくなってきて昼寝には最適である

「…で、どけよお前、重いんですけど?」

と、胸の上で丸まってる野良猫を睨む。野良猫の方は目があってもどこ吹く風で目を細めて丸まったままで

グラスシエル > そのまま、スゥ、スゥ、と眠りにつく
目覚める頃には3匹ほどの野良猫が、胸の上に乗ってたそうな

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグラスシエルさんが去りました。