2017/06/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」にピングさんが現れました。
ピング > 昼から一気に天気が悪くなり、雨足が強くなる。
今日も今日とて特にやる事の無い店の店主は、勢いよく振る雨を店の中からぼうっと眺めていた。

カウンターの上には幾つかの本が重なっており、読了を終えた事が見て取れる。
その本の殆どが、所謂官能小説の類であることはお察し。

「しっかしまぁ、よぉ降る雨だのぅ」

雨に降られ、道を急ぎ走って移動する人も幾人か。
濡れる事の無い身であれば、それを何とはなしに店の中から眺め、がんばれがんばれ、と酷く他人事な調子で内心エールを送っていた。

ピング > そのまま雨の降る外を眺め、暇なお店の一日が過ぎていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」からピングさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にウィルバーさんが現れました。
ウィルバー > 夕暮れ時、城からの帰り道。

今の僕は少しばかり、重たい問題を抱えていた。

宮廷魔術師になったとはいえ、新入りで後ろ盾がない身である。
当然、魔術部門に降りかかる雑用は僕の様などうでもよい扱いの物へと降りかかるのだ。

今回降りかかってきた無茶ぶりは、来週の舞踏会に代表として送り出すので、あまり恥をかかない様に練習してくるようにとのこと。

あまり=多少の恥は想定済みと言うのがなんとも嫌らしい。

それなりに長いこと生きているので、踊ったことがないわけではないが、やはりずっとやっていないことは忘れてしまうのだ。

「確か、こんな感じだったよな?」

あと一週間となれば、あまり時間はない。

僕は少し広い場所に着くと、パートナーが居るものと想定して一人でダンスを始めた。

内容としては、スローのワルツ。 

曲もない場所でやるので、だいぶやりにくい。

おまけにほとんど内容を忘れてしまっていた。

だが、なんとか身振り手振りは体が覚えていた。

たどたどしい足回りだが、なんとかそれらしい踊りはできている…かな?

ウィルバー > とまあ、一人での寂しい練習は程ほどに。
家へと向かう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からウィルバーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場通り」にクロエさんが現れました。
クロエ > 酒場通りの賑わいは、週の真ん中となっても変わることがない。
人々は酒に料理に舌鼓を打ち、喝采の大声が通りを反響する。
時折喧嘩のような騒ぎが起きて、それを仲裁するのも少女の仕事で。

「はいはい、ちょっと通してね。騒がない、騒がないー!
 ……こらこら、こっちに殴りかかってこない――!」

今も、人込みに割って入り、丁度男の腕を絡め取った所。
一度締め上げて降参を確認すると、その後は即座に解放。

「ほら、散った散った。見世物じゃないんだから!」

人混みに解散を命じながら、面倒そうに溜息を吐く。

クロエ > 何度かもめ事を仲裁しながら、平和な夜は過ぎていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場通り」からクロエさんが去りました。