2017/06/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」にピングさんが現れました。
ピング > 珍しくも店内の整理を行っている店主のお姿。
真面目に働いているその姿を、常日頃の姿をするものが見たならば「雨でも降るのか」と思う事だろう。

まぁ、雨は降らなかったが、トラブルは起きた。

働いた働いた、と清々しい顔で戻ってくるとカウンターの上に違和感一つ。
水槽にたぷんと鎮座していた特殊スライム―――命名ぴんくちゃん―――の体積が半分くらい減っていたのだ。
不定形のピンク色の残りが、水槽の中でうにょうにょ。
自立性でもあるのか分離してもそれぞれがそれぞれで行動する様は知っていたが。

「おおお…!拙い、流石に外に出られでもしたら騒ぎがでかすぎる…!
 ぴんくちゃーん!ぴんくちゃんやーい……!」

呼んだ?とばかりに水槽の中身の方がうにょった。
違う君じゃない。

ピング > 奴は人畜無害である。
―――服の中に入り込むが。

奴は痛みを与えることは無い。
―――その代わり色んな所に吸い付くが。

最低限、外へ逃げ出すのは防がねばならない。
店の中に潜むだけならば、まだ。
というか、寧ろ―――…

「…物陰からこっそり女性を襲うスライム……」

―――ごくり。

下品な話だが、想像したら勃起してしまいそうだ。
反面、男に襲い掛かる図の可能性もあるのだが、それは意識して除外する。

取りあえずは入り口付近に注意して、程々に店内を探してみようと心に決めた。
寧ろ、客が来たなら捕獲の手伝いをお願いするのも楽しいかもしれない。
そう考えると焦りが消えてゆくのだから、お気楽店主のメンタルはある意味強かった。

そんな訳で、入り口付近に陣取って、店内を見渡す形。
時折、ぴんくちゃーん、と呼び掛けては、カウンター上の水槽の中から、うにょっと反応が返ってきていた。
あの子はあの子で、最近ちょっと愛らしくて困る。

ピング > 店内のどこかに潜む、ピンク色のスライム。
果たしてその行方が判明するかどうかは、店主の努力次第か、或いは来るかもしれない客の協力次第となるのだろう―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」からピングさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にオーベさんが現れました。
オーベ > 「―――見つけた」

人通りも少なく街灯も疎らな小路
光の届かない木箱の影にジッ、と動かぬ掌ほどのサイズの黒い蜥蜴
しゃがみ込み、両手でそっと捉えれば赤く光る蜥蜴の瞳が指の隙間から此方をジッ、と見ている

「こんな所にいたら、食べられてしまうから…お戻り…」

黒く細い蜥蜴を軽く握り込めば己の掌に溶け込んでいくようにして消えていく
…と言うよりはぺたり、と厚みを失い、腕に一体化するとするする、と腕を這っていき、
腕に施された入れ墨にポッカリと蜥蜴の形に空いた位置に戻って動きを止めれば、それきり動かず
入れ墨になってしまう

「…あぁ、ようやく力が戻った…すまない、面倒を掛けた」

影の中にこっそりと独り言のように呟けば、ふんっ、と鼻を鳴らすようなそんな気配を影の中から感じる
微苦笑を口元へ浮かべれば立ち上がり、ぱんぱん、と軽く埃を落とすようにしてから、手放した杖を手にする
辺りはすっかり暗く、これから森まで戻るのは面倒そうだ…『お屋敷』を訪ねるのもいいが、
先日、訪ねたばかりで如何にも間が悪い…久々に、街で宿でも取ろうかな、と思えば人通りの多い方へと
フードを正して歩き始めた