2017/05/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にセリアさんが現れました。
■セリア > 「………ええ、それでは」
丁重に頭を下げ、王城にやってきていた貴族を見送った。
ゆっくりと折っていた腰を伸ばし、大きな溜息。
畏まった場は苦手だが、お偉い方のこういう護衛もどうにも慣れない。
「………疲れたわ」
疲労を癒すためにどこか娼館にでも寄ろうか。
そんなことを考えながら肩をグリグリと回した。
■セリア > 「……お酒でも飲みに行こうかな。それとも…?」
頭の中では二択がぐるぐると回っている。
明かりもそう届かない路地で立ち尽くし、考え込んだ。
酒場に行くとなれば、この近くに知っている店があるが…悩みどころだ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にエナーシアさんが現れました。
■エナーシア > 不審、という程ではないが妙な動きをする人物を発見した。
こんなところで立ち尽くして、迷子か?
見たところ、歳と背格好は私と近い女性か。
体型は、まあそれは置いておこう。
どちらかといえば困ってそうだし、一応声をかけてみるか。
「そこの女、こんなところで何をしている?」
……少々言い回しを間違えた気がするが、言いたい事は間違ってはいないな。うん。
■セリア > 結局結論が出ず、そこらをぶらぶら歩くかと決めかけて顔を上げた瞬間、声をかけられる。
少し驚いたように視線を向ければ、自身とそう背格好も変わらぬ女が見えた。
声色に敵意こそ無いが、言い回しがどこか疑っているような雰囲気を醸し出していたので。
「今しがた仕事が終わって……どこに行こうかって考えてたところよ。…貴女は?」
軽装鎧と片手剣、ということは衛兵か何かだろうか。
見たことが無いな――などと思いつつ、彼女の元へ歩み寄っていく。
■エナーシア > よかった。
とりあえず変な誤解はされなかったみたいだ。
しかし、言い回しには気をつけないとな。
「仕事終わりというのなら私も似たようなものだ。後は一杯飲んで帰るだけだな」
にこやかに、という訳にはいかなかったが、敵意がある訳でないのは分かってもらえたと思う。
しかし近づいてみるとよく分かるが、身なりといい顔立ちといい、もしかして結構身分が高い人物だったりするのだろうか?
あんまり無礼な事は言わないように気をつけた方がいいかもしれないな。
■セリア > 会話どうこうで誤解することはあまり無いのだが。
その点は自分でもなるべく気をつけているところである。
「そう。なら一緒に一杯飲んでいかない?」
袖擦り合うも何とやら。
身分のことは一切口に出さず、むしろ気さくに飲みに誘う辺りは雰囲気とアンバランスかもしれない。
ね、と避けられなければ彼女の腕を取ろうともする。
■エナーシア > 結構気さくそうだ。
相手が気にしてなさそうだし、特に詮索せず普通に付き合えばいいか。
「私としても断る理由はないな。では、そうしよう」
腕を組まれたのは少し驚いたが、拒絶する程でもないのでそのままに。
そういえば場所はどこでもいいのだろうか。
「適当にそこらの店でいいかな?私はこれといって好みはないので、希望があれば合わせるよ」
■セリア > 自分の性格上、むしろ気を遣われる方が面倒臭いところはある。
腕を組まれても拒否されないならば、そのまま共に歩き出そうとする。
「別にどこでも。私も選り好みはしないから」
近くにある知っているお店に案内してもよかったが、あそこは少し狭い。
ならば彼女にお任せするのでも良いだろう。
■エナーシア > 「ああ、分かった。じゃあ適当に……」
とはいえ選り好みするほど詳しい訳ではない。
とりあえずここいらならよく行く酒場があるし、それでいいか。
「少々騒がしいかもしれないが、構わないな?」
よっぽど高級な酒場でもない限り大抵はそうなのだが。
一応身なりが良さそうな事から、その辺りの食い違いで怒らせてもつまらないし確認はとっておかないとな。
■セリア > 「騒がしいのなんて慣れてるから、大丈夫」
気にしない、と笑いながら答える。
そして腕を組みながら歩いていると、ボリュームもあって己の胸が彼女の腕に当たるかもしれない。
わざと当てているということは無いのだが。
「……そういえば、まだ名前言ってなかったわね。私はセリア」
よろしくね、と視線を合わせ、微笑む。
■エナーシア > 別に女同士だしいいのだが、腕を組むと彼女の豊満な胸が私の腕に当たっている。
気づいているのだろうか。
いや、女同士だしそこまで気にすることでもないのかもしれないが……。
私の場合はそもそも胸当てをしているし、そんな心配をするほどのサイズでもない。
……これ以上考えるのはやめておこう。
「そ、それならいいんだが。ああ、私はエナーシア。エナでいいよ、よろしくセリア」
道すがら自己紹介を済ませると、口づけるために腕を組んだままセリアに顔を近づけた。
■セリア > 彼女の考えていることなどいざ知らず、時に胸を彼女の腕に押し付けてしまいながら歩く。
一応己にとっては女同士で腕を組んだり手を繋ぐことなど日常茶飯事だ。
「エナ、ね。覚えたわ。………?」
近づいてくる顔。怪訝な顔をしたのも束の間、唇が触れ合う。
口づけされた理由がわからず、瞬いて首を傾げた。
■エナーシア > こうして唇が触れ合っていると、自然と間近で彼女の顔を見る事になる。
肌は私よりもよく手入れされているのだろう。きれいなものだ。
私は気を抜くと鏡を見ない日があるくらいなので、あんまり比べるのも失礼なのだが。
やはり少なくとも貧乏な庶民という感じではないな。
暫く唇を重ねながらそんな事を考えていて、そっと唇を離した。
「そうそう、酒場にはステージがあるんだが時間が合えば多分踊り子が見られるぞ。
空いてたら使ってもいいらしいが、私の場合ナイフ投げぐらいしかショーで使えそうな技がないけどね」
■セリア > 触れ合う唇は柔らかく温かい。
間近に迫る互いの視線が絡み合う中、暫し足を止めて口づけを続ける。
やがて離れる顔に、物足りないような表情が浮かんだのはさておいて。
「へぇ。良いショーがやってるといいけど…私も大したことは出来ないしね?」
再び歩き出しながらふと彼女に問うた。
「そういえば、何でキスしたの? 何か変なことでも言ったかな、私」
■エナーシア > 「何でと言われても、わざわざ理由が必要か?」
確かにあんまりにも文化圏が違うと意味合いが変わってしまう事はあるかもしれないが、見たところそんな感じではない。
「嫌だったら謝るけれど……」
とはいえ、そう嫌そうな感じでもなかった。
そもそも嫌ならすぐ拒絶されているだろうし。
思い返してみても別に何もおかしいことはしてないと思うのだが、何か気になる事でもあったのだろうか。
■セリア > 「……そ、そう?」
当たり前のことと言わんばかりの口調に瞬く。
別段嫌というわけでは無い、むしろ望むところではある。
「別に嫌じゃないわ。むしろもっとして欲しいくらいだけど」
冗談めかして微笑んだ後「もっとする?」と試しに問うてみる。
別にこのまま酒場に向かうのでも一向に構わないのだが。
■エナーシア > 特に理由もなく何度もキスするのもそれはそれで妙な感じだが、したいというのであれば特に断る理由もない。
「そういう事なら、してみようか」
再び唇を重ねる。
ただし先程の挨拶よりも密着し、セリアの口内を軽く舌で叩くように。
■セリア > 場の雰囲気は色気も何もないけれど、また、となれば楽しそうに微笑む。
「ええ、試しに…ね?」
唇を重ね、もう少し身体を密着させる。
背に腕を回し、抱きよせるような仕草で。
口内に彼女の舌を招き入れ、舌同士を絡ませ、擦り合わせる。先程とは全然異なる深い口づけ。
■エナーシア > 「んっ……、ふっ……」
口内で舌を絡め合う音に、短い息継ぎの声が交じる。
腕を組む姿勢から自然と向き合って抱き合うような体勢に変わっていく。
「ふっ、んっふっ……」
段々呼吸が乱れてくる。
密着し合った体も更に強く押し付け合い、装甲の上からセリアの柔らかな乳房が押し付けられてくる圧力も感じ取れる。
■セリア > 「ん……んんっ……」
息継ぎの為に唇が離れ、また重なるのを何度か繰り返す。
舌を絡め合う水音や小さく漏れる声を路地に響かせながら、更に密着度は増していく。
硬い装甲に己の乳房を押し付けるようにして抱き合い、先程よりずっと長く互いの唇を貪る。
やがて息も荒く顔を離せば、二人の唇を繋ぐ唾液がつぅ、と伝い落ちた。
「……はぁ、っ……どうだった?」
■エナーシア > 長い口づけから唇を離し、涎を引く口元はそのままだ。
少し息が上がって頭もぼうっとしているが、不快ではない。
「ふぅ……。どう、と言っても……。悪くは、なかったかな……」
感想に困るが、少なくとも悪い気分じゃない。
そういえば唇を離しただけでまだ抱きしめたままだ。
まあ、慌てて離す必要もないし暫くこのままでもいいか。