2017/03/23 のログ
シンシア > 彼の言葉に嬉しそうに頷く、軽々しい行動はするつもりないけど
この国では何に足をすくわれるかわからない、物騒な話も多いから

「うん、子供の忘れ物探してきたお礼に採れたてお野菜とか…ね?」

ギルドで受け入れてくれないような簡単なもの依頼する費用もないような家もある
お金の代わりに食料でくれるようになった付き合いとか
そこからの人脈とか…損得の生活をしていなかったからこその
家族が増えても食べるに困らないのは、そのおかげ

「はい、大丈夫お家帰ればちゃんとあるし、ノルの必要なものでしょ、どうぞ」

彼のつぶやきに気づかないほど商品に夢中だった
声に気づいてニコニコしながらお財布を手渡し、酒屋さんで支払っても
まだ十分くらいは入っているはずで

ノーガルト > (本当ならば、できる限り危険なことはさせたくはなかった。
情報がもとで、どんな危険が待っているのか分かったものではない。
しかし、彼女には今は頭が上がらない事情を抱えてしまっている痛め、強くは言えないのだ。
物騒なことが多いこの国、女一人が生きていくだけでも大変なのだから。)

「なるほど、冒険者の宿に出すには憚られる依頼をこなしたおかげか…。」

(そういう意味では、彼女の人脈というものは人徳ともいえるのかもしれない。
危険なことではないにしろ、ちょっとしたことで信頼を勝ち取ってきた功績は、称賛に値する。
そのおかげで、自分たちが食べていけるならばまさに、情けは人の為ならずという言葉がぴったりだろう。)

「……すまんな。」

(財布ごと、シンシアは手渡してくれた。
笑みを浮かべながら何の疑いもせずに、お金を工面してくれる…。
男としては少々複雑なのだが、必要なものなのには変わりない。
考えていた量の半分ほどを、シンシアに建て替えてもらい会計を済ませた。
もちろん、財布はしっかりとシンシアに返して。)

シンシア > 「私にしかできないことも、あるかもしれないでしょ?」

それは例えの話で、この街の危険な闇のとこも話
女を使うことは経験ないけど、その可能性もゼロではない治安のこと
今のとこは近所のお手伝いから始まり、今に至る親しい付き合いからのお裾分け

「ギルドに依頼にも報酬にもお金に余裕あるとこは一部だろうからね
 お金でなくても、お菓子くれたり果物くれたり、お花をくれたり、私はそれで満足だから」

前にこういう自分に得のない話をしたことがあった、
その人はバカらしい鼻先で笑ってた
今はもう街から居ないようだけど…自分が好きでしてる結果には満足してる

「いえいえ、ノルの必要なものは私たちにも必要なものだから」

彼が仕事で使うものに足りないものがあってはいけない
用意のためにもキチンと揃えてほしくて
かってきたお財布を片付け、彼の会計を楽しそうに店内でクルクル身体を揺らしまってて

ノーガルト > 「……そうだな。」

(神は言う、人には必ず決められた役割というものがあるのだと。
それ以外のことをしようとすれば天罰が下り、そうでなくてもいい結果にはならない。
自分にできることをはき違えてはいけないと、主は仰った。

ノーガルトも、そのことはもっともだと思っている。
自分にできること、できないことをしっかりと区別しなければ、この先も命を落とす危険は待ち構えている。
冒険者というものは、そういうものだから。)

「……お前らしいな、そういうところ。」

(冒険者、というよりも近所に住む優しいお姉さんという感じだ。
危険なことなど何もない、本当に些細なことを嬉しそうに。
そして、そのお礼が何であれ気持ちが込められたものならば、彼女は喜んで受け取る。
馬鹿らしいなどと、そんなことは一向に思わない。
ただ、彼女らしいと思うのみであった。)

「む……、しかし男としては…。」

(人に言われると、まるでひものようだと言われるだろう。
だが、もちろんこんなことはしょっちゅう起きるわけじゃない、むしろレアケースだ。
そのことだけは、しっかりと覚えてもらいたい。)

シンシア > 自分しかできないことは、リスクも大きくなるし
彼の心配する結果にもなりかねない、から極力避けていて

「私らしい?そうかな、そう言ってくれると嬉しい」

あの人とは違う答え、こんなとこでも真逆に感じるけど
彼のなにげない感想の一言が嬉しくて、ずっとニコニコとご機嫌になる

会計を済ませる様子に増えた荷物もお任せして
彼の肘に手を添えるようにして

「ノルにしかできないこと、私にはたくさん感じてるけどね?
 今も、もちろんこの荷物も私じゃ…家まで大変でしょ?」

家族を支え、重たい荷物も、メンタル的なとこでの支え、頼れる存在
指折り数えてもノルがいるからのことは多くあるからと

「…それに、もう少ししたら温泉、連れてってくれるんでしょ?アンセルと楽しみにしてるからね」

ノーガルト > (素直に、そう思っただけの事だった。
確かに人によっては、何の得にもならないことを率先して行うことは愚行だというだろう。

だが、彼女のことをよく知るからこそノーガルトは思う。彼女らしい…と。

任せられた荷物、片手でまだ持てるほどだった。
この商店で買ったのはランタンオイルと傷薬、そこまで重さになる物でもない。
酒の入った袋に並べて片手で持てる程度の重さである。
再び肘に添えるように触れたシンシアの手、今度は自分から握った。)

「そうか?…俺にできることなどたかが知れているぞ?」

(ノーガルトは知らないのだ、シンシアにとって自分がどれだけの存在なのか。
ただ、ノーガルトはシンシアが笑っていられるならばと思い、ここにいる。
それは今も昔も変わらない、一つの想いであった。)

「ああ、もちろんだ。もう少し暖かくなったら……な?」

(それもまた、小さな小さな約束だろう。
だが、その約束のために頑張っている……そういう男だ。
今日もまた、平和に一日を過ごせたこと…家に帰ってから、神に感謝しよう。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からノーガルトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシンシアさんが去りました。