2017/03/21 のログ
アシュトン > そうだな、ヒトと触れ合うって意味でもそれがいい、特に日中ならこの辺は安全だろうし丁度いいだろうさ。
ま、気持ちは分かるが――お城と、あっち?

(後者の方で何か引っかかったのか、微かに首をかしげた後に双眸を細めて)

あんまり薄暗い地区の方には、近寄るなよ。
どうしても行きたいってんなら、俺と一緒の時にしておけ。
ノエルが一人で行くと、恐らく、というか間違いなくロクな目に合わん。

(少しとばかりだが、黒い瞳に真剣みが増していた。
恐らくは貧民区の事なのだろうが……世間知らずのエルフが迷い込んだ日には、身ぐるみ剥されてバフートに出荷されてもおかしくない。
と言っては置くが、酒の場で話してもアレなのでまた後日に教育という事で。
ちびりちびりと酒を飲みつつ、柔らかな膨らみをまるでツマミか何かの心算のように、指で軽くと突いていて。
相変わらずと柔らかくも弾力のあるソレは、酒のせいだろうか、温かみも増していて非常にさわり心地がいい。
彼女が此方へとすり寄ってきた辺りで、何やら殺気じみた気配が何処からともなく向けらた気がするが、無視して
傍らに体温を感じながら、むにむにと程ほどかげんしつつ膨らみを揉んでいた)

街に来てすぐは入用だからな、遠慮はしなくていいさ。後々返してもらえればな。
ふむ、仕事か……ノエルが何か出来るか次第だよなぁ。
って、もうそろそろ割と――

(酔ってるんじゃね?という雰囲気を感じ取る。
何というかこう、媚薬で酔っていた時の感じに似てきたというかなんというか。
ソロソロ止めるべきかな、なんて思い始めた矢先)

呑むんかいっ!
程ほどにしとけよ、まったく。

(どうしますってばかりに店主が視線を向けて来たので、もう一杯出して上げてとアイコンタクト。
次いで出てきたのは、薄い琥珀色をした液体。香は爽やかで、ちょっと甘酸っぱい。
シードルという、リンゴのお酒である。炭酸も多少含まれているのか、シュワッとした舌触りが心地のいい一品)

ノエル・ベネトー > 「んんぅ…、じゃあ、お城は見に行ってもいいんですねえ?
 アシュトンさんお仕事ばっかりなんですもん~…。
 いつ連れて行ってくださるんですかあ~。」

泣き上戸も入っている。
深刻な話題でもないにもかかわらず、半ベソかく姿は
仕事とわたし、どっちが大事なのよ!状態だが実際は子供っぽいわがまま。
数日間ではあるけれど、慣れない環境と家にこもっていたストレスが覗く。
頬を擦りつける仕草にも、ぐりぐりと強さが増して八つ当たり=甘えである。

その一方で戯れに揉まれる胸はたっぽりとカウンターの上に乗っかったまま、
好きに凹まされたり反発で弾んだりと、玩具のような扱いなのだろう。
普段はぴったりと乳房の形にフィットしているのだけれど、カウンターに乗ってるせいで
布地が少しずれ、ピンクに色づき膨らんだ乳輪が見え隠れ。

「んー……何でしょねえ…。
 お掃除とかー、お花のお世話とかー…ここならきっとお仕事いろいろありますもんねえ…。」

基本役立たずである。が、いざとなれば娼婦として生きられそうな環境であることは救いがあるかも。
へにゃへにゃしながら保護者様のお許しも出たので2杯目を。
甘くて舌触り爽やかで、これまたおいしくて唇をアルコールで濡らしながら飲み進める。
店内は暖かいし、舌の上は甘いし、しあわせ。

アシュトン > あんまり近づき過ぎなければな、もっともそもそもがそんなに近づけないだろうけど。
うぅむ、ノエルが街に慣れるまでななるべく時間は割く心算なんだが、街での生活は金も必要だからな。
もう少しだけ待って…………割と酒癖出るタイプだな……

(泣き上戸なのか笑い上戸なのか絡み上戸なのか、ストレスやらホームシックやら何やらが酒のせいで出てきてるってのも大きそうである。
どことなーく夫が仕事で忙しい新婚夫婦か何かのようなやりとりではあるが、本人に自覚は余りない。
おもいっきり頬をグリグリと押し付けられつつも、よしよしとなだめるような口調である。どの程度効果があるかは謎)

(行為の時に比べれば緩やかではあるものの、指の動きに従って形を変える様は随分とエロティックなモノである。
その独特な柔らかさは、きっとずっと触ってても飽きないだろう。
布の隙間から見えるぷっくりとした膨らみは、流石にカウンター席だけあって周囲からは見えないだろうけども。
こっそりと布地の隙間に指を潜り込ませると、先端部をくすぐるように指を往復させ
――て、マスターが何だか、続きは泊まってせぇや、なんて表情を向けてきた)

ま、仕事の種類は多いよな。
掃除、花……ふむ、エルフらしく植物関係の仕事が向いてそうだけど。

(薬草摘みとかでも、それなり位の稼ぎにはなるだろうか。
愛嬌もあるし、男が好むような体つきである。娼婦なんかも向いてはいるのだろうけど。
そいういう所に売り出すのはちょーっと引っかかるのはやはり独占欲か何かなのだろうか。
ノエルと言えば随分楽しげに呑んでいるが、まぁいけて残り数杯って所だろうか。
彼女が幸せそうにしている横で、マスターに飲み代と宿代と、少々上乗せの金額を払い。
二階にある部屋の鍵を、予めと貰っておくとしよう)

ノエル・ベネトー > 「ううう…じゃあわたしも頑張ってお仕事見つけますぅ…。
 やっぱり服も要りません…乾かない時は裸でも構いませんからぁ…
 ―――――いろんなところ探検したぁい…。」

服より好奇心を優先させる錯乱っぷり。
酔っぱらいには何を言っても無駄のようで、眦に涙が浮かぶ。
完全なる子供返りのくせに、胸だけは立派なエルフ。

布と素肌の間はとても熱く、微かに汗ばんでいることがわかるかもしれない。
お酒で感覚が鈍りがちだったが、さすがに敏感な場所を刺激されると反応する。
…人前であろうとも。

「ん、…っう…。
 んふふっ…もお~…くすぐったいですよう…。
 今日はおっぱい出ませーん。」

マスターの視線が更に険しくなるであろう問題発言。
ふっくらとしていた乳輪が刺激に緊張し、代わりに乳首がぷくりと膨らんで指先にその感触を伝えることに。
もどかしくて頬を寄せるだけに飽き足らず、腕を絡めて身体ごと寄せてしまおうと、体重掛けるありさま。
もちろん2杯目はもう飲み干しました。
いくら飲み慣れないお酒だからといって、こんなに弱いのは体質の変化があるからかもしれない。
とにかくノエルの声も仕草も甘ったるく鬱陶しく、彼は紛れもなく被害者である。

アシュトン > 仕事を見つけようとする姿勢は大いに結構。
だが服は着ろ、せめて裸は勘弁してくれ――問題が起こる以前に捕まるから、主に公的機関に。
わかった分かった、ちょっと長めに休みとって付き合ってやるからそれで勘弁してくれ。だから泣くな。

(問題発言が多過ぎて折れた模様。
酒に酔っての発言なので、明日になったら忘れているかもしれないのだが。
同時に、この子だとやりかねないなという不安も煽られまくる。
ノエルがうっかり捕まると、芋づる式に自分も割とヤヴァイのであった。叩けば幾らでも埃の出る人生。
冒険者なんてのは皆自由業、なんとかなるだろう、多分。

しっとり張り付くような肌と、さわり心地の良さに場所を半ば忘れたかのように。
指が自然に動いて、先端部をコリコリと弄んで刺激したいたのだけれども)

おっぱいな、アレは中々不思議だったな。
コッチに来てからは出る様子も無かったし――じゃないがっ!!

(思わず色々考えかけて、我に戻る。
マスターがなんかすごーい視線でこっち見てる。ついでに背後のお客さんの一部も、凄く殺気だってる。
まぁこんな可愛らしい子がふにゃふにゃになって、すりよってる姿なんて見せつけていたらさもありなんであろう。
「羨ましいだろばーかばーか」なんて言った日には酒場が半壊しかねない。
こうやって身を寄せて体重を掛けてくるのは、まぁ心地よくはあるが。
一息と呼吸を整えると、胸元からゆるりと手を離して)

立てるか?
折角だ、街にある宿がどんなのかも教えてやるよ。

(既に代金は払っている訳で、席を立っても問題はなかろう。
此方から腕をまわして軽く抱き寄せるようにすれば、支えるようにして、ゆっくりと立ち上がって行く。
彼女がどの程度歩けるかに寄るが、時間をかけて二階の部屋にでも向かうとしようか)

ノエル・ベネトー > 「本当ですかあ~!
 行きたいところいっぱいあるんです~、へへへ…帰ったら、地図見て考えますう。」

泣く子には勝てないといったもので。
本気の哀切ではなかった涙は放っておけば乾く程度の量。
恩を仇で返す可能性のあるエルフをうっかり世話してしまった相手は何とも可哀想だが、
ノエルはネジの緩んだ頭で明日、明後日、休みの終わる日までの予定を算段している。

頭も胸もすっかり火照ったところで相手にほぼ全体重を掛けながら2回へと向かう。
だいぶ遅いテンポで階段の途中、

「おじさん、ごちそうさまでしたあ。」

と挨拶しておいたけれども店内の賑やかさに聞こえたかどうかはわからない。
そもそも他の客の顰蹙を買ったきっかけであり、マスターもエルフが消えてくれるなら安心したのでは。

「ここで眠れるのですかあ…便利ですねえ。
 1人は寂しいので、手繋いで寝てくださいねえ……。」

子供っぽい発言しながら、ふらりふらりと今にも階段を踏み外しそうな足取りだが上がっていく。
呼気にはあまりお酒の匂いはない。
ただ部屋の扉を開けると同時に転びそうになる、なんてことはあるかもしれない。

アシュトン > あんまりいっぺんに行くと疲れちまうから、ほどほどにな。
はしゃぎ過ぎて熱だして倒れて動けませーん、とか無しだぞ。

(くくっと、喉元が小さな笑みに鳴った。
なんというか、言い方が子供にでも言い聞かせる様だ。
――推し量る事は出来ないが、どれぐらい冒険するつもりなのだろうか。
まぁたくわえとしての準備はあるから、ある程度は大丈夫な筈だが……適当な所で終わりを告げてやらないと、延々続いてしまいそうな気がしなくもない)

(抱きかかえたままえっちらおっちら、まさに酔っ払いの介抱である。
ノタノタとした足取りで、いっぽずつ、二人並ぶとやや狭い階段を上って行く)

普通に泊まるヤツもいるし、酒で酔っぱらったヤツとか、後は色々だな……
流石にこの状態でほっぽりだしたら何が起こるか分かったもんじゃないし、朝になって帰るまでちゃんと居てやるよ。
ちょっ、ガンバレ、もう少しだから!!

(えっちらおっちら到着したはいいものの、転びそうになった身体をどうにかこうにかと支えつつ。
やっと部屋の内部は、平民区の酒場に併設している宿としては一般的だろうか。
ランプの明かりに照らしだされるのは、大きめのベッドと、机に椅子。水差しなんかもあるが、全体としては質素だが清潔感がある、といった感じだ。
まずはぽすんと彼女をベッドへと寝かせてやれば、一つ息を吐いた。
余り酒っぽい臭いがしなかったが、単純に酔いやすいだけだろうか?などと考えつつ。コートを脱いで椅子の背に引っ掛けて。
戻ってくれば、己もベッドの上にへと。まずはと隣に寝っころがると、リクエスト通りに手を繋いでやることとした)

ノエル・ベネトー > 「わたし、あんまり風邪とかひいたことありませんから大丈夫ですよう。」

おつむの弱い子はひかないとか何とか。
世間知らずでも身体だけは丈夫のようで、千鳥足で胸を張る。

それなりに(ところどころは平均以上に)余分な肉のある身体。
腕力のある男性でなければ支えきれず一緒に倒れていたのではないだろうか。
自分で労せずして洗いたての布団の香りに包まれると、細めた瞳で相手の動きを追う。

繋いだ手をにぎにぎとして、その感触を確かめるようにした。
胎児のようにやや背を丸めて、至近距離に相手を見つめる。
ぼうっとした視線はやはり酔っているからだろうが、他にも要因があるようで。

「最近何だかとっても眠いです…。
 もし明日の朝寝坊したら、きちんと起こしてください、…ね。
 アシュトンさん、……んー。」

瞼を閉じて唇を尖らせる。
相変わらずの甘えっぷりで、キスをねだるつもりらしい。

アシュトン > 病気せずに元気なのは、良い事だけどな。
ただ、慣れない環境になると調子が狂うってのは良くある、気を付けるんだな。

(説得力があるだかないんだか、現状の様子を基準に言えば間違いなくないのだけれど。
胸が張られてたゆんたゆんするたびに、踏ん張って支えないといけないのはご愛嬌である。
普通の女性を一人連れていくよりも妙に疲れた気がするが……理由については、口にしないのが華であろう)

(横に寝っころがった状態から体の動きで近づくと、身が触れる程度に。
ノエルを宿に連れてきた本来の理由は、言わずもがなのだけれども。
疲れている様なら、このまま寝かしつけてやるのもいいか――別段、家に居る時でも機会は十分にある。
と少し考えをまとめていたのだけれども、彼女の言葉にちょいとばかしと肩を揺らし)

やっぱり、環境が変わって疲れやすくなってんのかな。
あまり具合が悪いようなら、調べてもらった方が良さそう、ではあるが。
ん?なんだ、随分と甘えたがりじゃないか。

(指を絡めたままに身を乗り出せば、顔をゆっくりと近づけて。
互いの吐息が触れ合う距離から、更にと近づけて。
柔らかな唇に重ね付けると、もう一方の腕を彼女の背中にまわし、こちらへと抱き寄せる)

ノエル・ベネトー > 『環境の変化』のせいか身体も火照りがちだし、精神的にも多少影響がある様子。
甘えたがりと言われて、胸を触られたって照れなかったくせに恥ずかしそうに笑う。

「だぁって…アシュトンさん、怒らないんですもん…。
 ん―――…」

甘えさせてくれる存在というのは貴重だ。
正直に吐露しつつ、唇が重なると軽いその口づけを堪能する。
舌を交わらせるというのも好きなのだが、甘酸っぱいキスもそれなりにお好みな年頃。

抱き寄せられて、常に邪魔になる胸が互いの身体の間で緩く潰れる。
先ほど少し刺激されて落ち着いた頃だが、また火照りが再燃してしまうようで眉根を寄せる。
唇触れ合わせたまま、瞳を開けて上目遣いに彼を見つめた。
あまりに近すぎて焦点も合いにくいほどだ。

「んぅ…、眠いのにエッチしたくなっちゃいます~…。
 お休みいつまでですか?
 お出掛けもしたいですけど、エッチする日も作ってくださぁい。」

超絶わがままなエルフは更なるおねだりをする。
指を絡めて、胸押しつけて、少々生殺しな状況のまま―――お酒に負けて間もなく眠ってしまうことに。
それでも幸せそうに眠る顔は、快楽とは違う安心感という幸福に包まれて、穏やかに穏やかに――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」からノエル・ベネトーさんが去りました。
アシュトン > …………

(ふと一言に何か気付いたかのように、幾分神妙な顔つきをした後)

……確かに、俺あんまり怒るって事が無いなぁ。
もうちょっと厳しめに躾けたほうがいいかな?

(何やら冗談交じりといった様子。怒る云々に関しては、あぁなるほどなぁという感想である
色々思い起こしてみれば、案外と甘やかすタイプだと言える。
そんな我ながらの納得をしつつ、軽く触れるような口づけに、微かと息を端から漏らし
ぼやけた視線が意図ありげにコチラへと向かってくれば、頭を微かに傾げた)

ある意味では自由な仕事だから、何時までって正確に出すのは難しいな。
金の余裕次第。
本当、ノエルは我侭だな。可愛い我侭だから許してあげるけど。
出かける前の日だと疲れてそれどころじゃなくなるだろうし……家で一日中エッチする日も、考えておくさ。

(抱き寄せた手で背中を摩りながら、うとうととする顔を暫し楽しげに眺めていて。
彼女が眠りに落ちて少しと経った頃あいに、柔らかさと温かさに包まれながら、自分も眠りに落ちるとしよう)

ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」からアシュトンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にティエンファさんが現れました。
ティエンファ > 「ええ!? 薬草採取依頼が未達成ってどういう事だよ!?」

冒険者ギルドのカウンターで声。 数人がそちらに顔を向ければ、異国の少年が愕然とした顔で職員に説明を受けていた。
カウンターには青々とした草が束になって積んである。 一般的な薬草に見えるが…。
しかし、中堅以上の冒険者は、それを見て苦笑いを浮かべていた。 自分も過去に同じことをした事がある、というように。

「え、薬草じゃない? むしろ毒草だって…で、でも、ちゃんと依頼書の絵は見てー…」

不満げに口を尖らす少年に、職員も冒険者達と同じ表情でカウンター裏から図鑑を取り出す。
付箋を選んでからページを開き、その中の絵を指さす。
二つの草の絵…よく似ているが…。

ティエンファ > 「…根の色が緑色なのが毒草、茶色なのが薬草ー…って、事はー…」

説明を受けて、自分の持って来た草の束に視線をやる。
…鮮やかな緑色の山だった。 それを見て、頭を抱えた。
慣れている冒険者ならそんな事は基礎知識なのだけど、少年は絵だけを描き写して持って行ってしまったのだ。

落ち込んだ様子の少年に、職員が安価で買い取る事を提案する。 聞けば、魔物用の毒を作る材料なのだとか。
しょげかえったままその提案を受けて頷く。 でも、報酬は随分と減ってしまった。

ティエンファ > 集計の待ち時間、カウンター近くの椅子にぐんにょりと座って天井を眺める。
うぁー…とか情けなく間延びした声を漏らす。

「…初めて依頼失敗した…結構ショックだ…
 荒事の方がやっぱ向いてるのかなあ、俺ぁ…」

ろくに調べずに飛び出して言った自分の勢い任せなところも悪い、と思う。
とは言え、ギルドカウンター用の図鑑を借りる訳にもいかないし、本を買う金もあまりない。

「と言うか、買って集めても流れ者の俺には荷物になるばっかりだしなあ…」

天井を仰いだまま、うーん、と唸って眉を寄せる。
調べて学ぶことには抵抗はないのだけれど、その方法や、場所となると思いつかない。

ティエンファ > 「徒弟になるってのは武者修行の道から外れるからナシとするとしても、
 冒険者用の知識ってのが足らんなぁ、俺は どうしたもんか…
 エルティ姉さん辺りに、どうやって学んだかとか聞いてみるかなあ…チェシャもなんか意外とそう言うの知ってそうだし」

友人の顔を思い浮かべつつ、椅子に座りなおして膝に頬杖をつく。
冒険者ギルドを行きかう人々を眺めていると、誰も彼も自分よりもそういう知識が豊富なのだと思い、ちょっと落ち込む。
深く溜息を吐いて、ぼんやりと時間を潰す…と、そこで、ふと壁に貼りだされているチラシを見つける。

「…図書館?」

天啓であった。 慌てて立ち上がり、壁に駆け寄る。

「王立コクマー・ラジエル学院の図書館を一般開放…定期開催…
 これだァ!!」

思わず声をあげ、ガッツポーズ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にアッシェさんが現れました。
アッシェ > 冒険者ギルドと言う処に足を進めてみた。
此度の格好は、腰に武器を下げ東方民族衣装に身を包んでの状態だ。
冒険者、に見えるのだろうか?いまいち自信は  ない。

軋む扉 ギシギシなる床、明るくはない内部 数人の冒険者にカウンター越しにギルド員が数人。
まぁ こないなもんやろな、と首を傾げて 床を鳴らさない歩き方を持ってしなやかにカウンターへと近寄り

他愛のない世間話をぼそぼそとし始めるのだ。

ティエンファ > 壁のチラシを剥がして、勢い込んでカウンターに取って返す。
アッシェの隣、カウンターに勢いよくチラシを置いて、

「職員のオッサン! この学院ってのはどの辺りにー… …
 …あ、っと、ごめん! 話し中だったか?」

途中で言葉を止め、世間話をしていたらしいアッシェに顔を向けて、慌てて謝る。
それから、アッシェを見て目を瞬かせて、それからちょっといぶかし気に目を細める。

「…?」

普通の少女に見えるが、何か、酷い違和感を感じたのだ。
しかし、すぐに軽く頭を振って、

「ごめん、用事が終わるまで待つな」

一歩引いて、頭を掻いた。

アッシェ > 冒険者(偽)にヒトに化けている正体…ドラゴンな少女は、カウンターに普通にいる。
色々と化けて欺いてなりきっていると思うその存在は カウンターに勢いよく来た小童…青年へとちらっと見上げ、

「…せや、な、うん?…やや、そないな大事な話やないで。」

思いっきり訛っていた帝国訛りでもないそれより東の様な言葉遣いでもって職員と会話をしていた。
正統な王国語な喋りとかなり妙な訛り喋り。カウンターの一角が妙な空気。
ティエンファと視線が合えば 一瞬の覇気を滲ませたが、すぐに逸らし

「学院は平民地区と富裕地区の境にあるぇ。
 城より大きくなかけど、えらい敷地あるやろ、すぐにわかるぇ。
 うちの用件は終わったやから にーはん どぞ。 」

かさっとテーブルに置かれたのは 弟子 募集! という他愛のない紙。
何となく 青年が投げかけた台詞を耳にしたらしく さらっとした呟きを零そう。
職員に向けては 期限は適当にしはったらいいとだけ告げて 一歩カウンターから身を引こう。

ティエンファ > 「大事な話や…? 初めて聞く訛りだな、異国の人かい? 俺と一緒だな!」

明るく笑って見せる少年は、帝国人の顔に、木の棒、胸元から覗く刺青、とこの辺りで見ない風貌。
一瞬の覇気に、ぞわ、と背筋を冷たい物が走るが、首を傾げるばかりでアッシェの正体には当然気づかない。
アッシェの説明が一瞬何のことかときょとんとしたが、すぐに学院の説明だと気づけば目を細める。

「はは、俺の用件もお嬢ちゃんが解決してくれて、終わったよ
 街に詳しいのか? 俺はまだこの辺り来たばかりで、あんまり判ってないんだが」

ティエンファだ、と名乗ってからアッシェの手元に置かれた紙に目をやる。

「でしぼしゅう…うん? お嬢ちゃんの師匠さんのお使いかなんかかい?」

アッシェ > 「異国…異国でええか。一緒やろか??」

多分違うで。此方は帝国民ですらない、そもそも人ではない上に
異国どころか異世界からこの世界に来てしまっている。服装は帝国から東に伝わるとされる衣装をアレンジした位だ。
青年の風貌や服装をじっと見上げて 赤混じりの瞳で「何か」を見てから
暗号の様に青年の悩みを解決してしまったが、あんな説明で良かったのだろうか?

「そやか、街は適当に分かるぇ。んそやな 貧民地区は危ないで。」

うちは、アッシェや、と名乗っておく。因みに名前は本名ではない。
手元に置いていた紙はすすすっと職員が回収しようとしている―これから張り出されるのだ、何もなければ。

「でしぼしゅう。 いにゃ? うちが募集するんや。」

見た目 年若い少女が弟子を募集する。妙な空気がギルド内に漂う。

ティエンファ > 「この国生まれじゃないなら異国だろ?」

ざっくりとしたくくりで話しつつ、首を傾げる。 そんな表情は酷く子供っぽい。
アッシェの来歴を知ったらどんな顔をするだろうか。
しかし今は、ただの普通?のお嬢さんを相手にするように話して。

「大体の場所が分かれば、あとは散歩ついでに探してみるさ
 あはは、貧民街は仕事場の一つだよ 用心棒の依頼もよく受けるもんでね」

忠告を受けてちょっと笑ってから、でも、忠告には素直に礼を言う。
アッシェ、と名前を繰り返せば、「意外とここら辺の名前と同じ響きだな」とか、悪気無く言った。
そして、アッシェが弟子を募集していると聞けば、目を瞬かせて。
しかし、すぐに否定はせずに、ふむん、と小さく声を漏らし。

「腕に覚えあり、か 俺の知り合いにも見た目は若いがベテランな冒険者がいるしなぁ
 この国は見た目だけで判断してると痛い目を見るし、油断ならん」

微妙な沈黙を保った職員と逆に、少年はあっさり信じた。 募集するだけの腕があるのだろうと。

アッシェ > 「異国だけやないんやぇ…まだまだ知識足りんなぁ?」

そもそもヒトやないし。ニヨリと怪しい笑みをほんのりと浮かべて見返し。
未だ初対面で正体を曝け出すにも行かず、今はただの妙な訛りを喋る娘で対峙するのみ。

「せやな、屋根から行くと割と分かるやろ。
 仕事場やったら 身ぐるみ剥がされる事もなかね?
 名前はこっちでつけはったん。通称で通じるはるから…
 本名名乗ってもえーんけど、何となくで。」

名を知られたからと言って 縛られたりはない。名は時と場所によっては最初の呪と聞く。
名という呪に縛られるとか聞いた事があるので 此方では通称を名乗ったに過ぎないが、
考えたら名を知られても縛られない身だった事に気づいたのはつい最近。

「腕つーか…まぁ、うちはそろそろ行くで。ほな」

連絡先は その紙に書いたし、後問題なかね?と職員と一言二言交わしてから、
ほなほな またやで、とギシギシ軋む床の筈なのに 一切軋まずギルドを後にしていったという。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からアッシェさんが去りました。
ティエンファ > 「そうなんだよ、だから知恵をつけるために図書館探してたんだ」

からかうアッシェの言葉に頭を掻いた。 気を悪くした様子もない。
屋根から行く…?と訝しげに眉を寄せてから、あっさりと通り名だとばらすアッシェに目を瞬かせた。
それから思わず笑いだす。

「アッシェは正直者だな …うん? 腕が良いから弟子を募集するんだろ?」

言葉を濁した相手に首を傾げて、またな、と言葉を返して去る背を見送る。
足音をさせない歩行に、やっぱり力量があるのだと再認識。
掴み処のない相手だった、と首を傾げてから、職員に学院の事をもう少し聞いて、その日は帰るのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からティエンファさんが去りました。