2017/03/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」にノエル・ベネトーさんが現れました。
■ノエル・ベネトー > 初めて王都に来て数日。
家の窓から1日中外を眺めたり、文字の勉強に勤しんだりと過ごしたが、
今夜は思い立って近所の酒場の扉を開けることにした。
―――――目的がある。
中は男の低い声が重なる賑やかさで、ムッとした熱気の籠もる、ノエルには馴染みのない空気。
新参者を隠さない好奇心に満ちた視線をそこかしこに注ぎ、
時折目が合う客に微笑みかけながらカウンターへと辿り着く。
不愛想なマスターが挨拶なのか注文を尋ねたのか口を開いたけれど、周りが騒がしく聞き取れなかった。
「こんばんは。
ここはケーキを食べられる場所ですか?」
本で見た甘いと教わったケーキを求めてのはじめてのおつかいなのだが、
マスターは怪訝な表情を浮かべた後、首を横に振る。
「そうですか……。」
あからさまに肩を落とす。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」にアシュトンさんが現れました。
■アシュトン > 今日もお疲れ様でした、っと。さてどうするかね。
とりあえず一杯ひっかけてから、様子を見に行くとするかなぁ
(今日も今日とてお仕事が終わり、やってきた自由時間。まぁ冒険者稼業なんてあるいみ自由時間ばかりなのだけれども。
ふらりと立ち寄った酒場は、相変わらずの様そうで。
中々むさくるしい男たちが詰めていた――同業者も、それなりにいるようだが)
……っと、まさかこんな場所にいるとはな。
(粗方位の知識は教えたが、物怖じしないと言うか、肝が据わっているというか。
男たちの視線が妙に一点へと向かっているなと思えば、何やら見覚えのある後姿。
まぁ、彼女の容姿と恰好を見れば、注目の的になるのもさもありなんか
彼女は周囲から自分がどういう風にみられるのか、少しは自覚した方がいいような、そんな気がする)
服でも買ってやるべきかねぇ
(ぼそりと呟けば、明確に其方を目標にして歩き始め)
おーい、こんな所でなにやってんだ?
(どうやら落ち込んでいる様子、ではあるのだけれど。
何の気なしといった様子で声を掛けなら、近づいてゆく)
■ノエル・ベネトー > ここまで来て何だけど、ケーキがないのなら何も注文せず帰ろうか。
(そもそも文字もまだ満足に読めないのでメニューもよくわからないし)
などと考えている頭の中はケーキで埋まり、男たちの中で浮きまくっている自分の様子まで構っていられない。
ひどく落ち込むノエルの耳がピクリと動く。
振り返った顔はいつもとそう変わらぬようでいて、やや眉尻が下がっている。
はじめてのおつかい失敗して、父親に迎えに来てもらった気分だ。
「アシュトンさあん…。
ここ、ケーキは置いてないそうです。
お酒を飲むところだそうです…。」
相手は100も承知だとは思うけれど。
この無念さを共有したくて情けない声を出す。
■アシュトン > ケーキ?
そういや、本を読んだ時にそんな話してたな。
欲しかったんなら、言ってくれれば寄るついでに買っておいてやったんだが……
(その辺りについては、自分の気が回らなかった落ち度もあるか。
もっとも、ノエル自身に知らない街を歩きたかった、という欲求があったのかも知れない。
ちょいと考えるように後頭部を指で掻いてから、視線をノエルとマスターへと巡らせて)
まぁここには無いだろうなぁ。
酒とかツマミがメインだろうし……大きい所なら、多少品揃えはあるだろうが。
(有ったとしてパンケーキ位のモノで、彼女が求めているモノとは別だろう。パンのつく方のケーキでも、それなり喜んでくれそうではあるけれど)
あぁいう店は日中がメインだからなぁ、今やってるかは分からないが、なんなら行ってみるか?
それとも社会見学ついでに、ここで一杯やってくってのも手だとは思うが。
どちらにせよ、明日日中にケーキ屋には連れて行ってやるが。
(くいっと酒を飲む仕草を見せる
マスターは何か頼んでけオーラを醸し出してはいるが、別に無視しても問題はないだろう
とりあえずと、しょげているのを慰めるように、頭をぽんぽんと軽くて掌で撫でてやろうか)
■ノエル・ベネトー > 「食べ物屋さんならどこにでもあるわけじゃないのですね…。
てっきり食べられると思ってわたし、いっぱいお金持って来たのに…。」
腰に下げたポーチをぽむぽむと叩く。
もらった生活費の大半が入っているようで、膨らんでいる。
出身の集落は独自の文化や等価交換で成り立ち、まだ外の貨幣価値がよくわからない。
まるで子供のように唇尖らせていたが、頭撫でられ明日連れてってくれると聞けばあっという間に表情は明るくなる。
もちろん本人、いい大人の女性であり、身体は成長しきっているし背丈も大人として
十分なわけで、いくら相手もまた大人であるとはいえ少々違和感のある光景ではなかろうか。
少なくともマスターは2人の様子を見ているのだし。
「本当ですか~!
それでは明日連れて行ってください。
今日はお酒でも構いません。アシュトンさんのオススメください。」
そうと決まればいそいそと腰掛ける。
ぽよん、と、胸がカウンターに乗った。
やはり服は買ってもらったほうがいいかもしれない。
普段着がほぼ下着同然なので恥じらいも何もあったものではない。
■アシュトン > 専門的な店で買うのが一般的だな。
お金いっぱいって……ケーキ買うのにそんな要らないから、つーか危ないからそんな沢山持って来ちゃ駄目です。
(視線が誘導された方向。見れば相当額が入ってきているようだ。
恐らく、生活費として渡した大半位が。
世間とうのを知らない前提で連れてきたもんだから、万が一スリにあっても別段怒る心算はないのだが。
当然危険に巻き込まれる事となるので、釘を刺しこんでおいた)
(よしよしと頭を軽くと撫でてやってから、先んじて席へと腰を降ろす。
マスターも妙な感じで見ているが、世間知らずのエルフとその保護者って事で、納得はしてくれるだろう)
あぁ、割といい店があるからな、連れてってやるよ。
……ついでに、服も少し見繕った方が良さそうだな。というか、寒くないのか?
(文字通りとたわわな膨らみがカウンターの上と、おしげもなく載せられる。
見える角度にいる男どもは、おおよそそこへと釘づけである。
村でなら兎も角、街であの恰好は……やはり、危険だと言わざるを得なかった)
お勧めねぇ、んじゃぁオレンジジュースのカクテル一つ頼めるか?
俺はウィスキーのダブルで。
後はなんか適当にツマミを。
(お勧めというには大概適当な感じではあるが。
一先ずとノエルの前に出されたのは、度数の高い蒸留酒をオレンジジュースで割ったモノ。女性でも飲みやすいだろう。
コチラは琥珀色液体がはいったグラスを貰うと、乾杯代わりに視線の高さで揺らし、一口、舐めるように含んだ)
■ノエル・ベネトー > 「んん…マグメールでの生活は難しいです。
本当はお料理も勉強したいんですけど、見たこともない食材ばかり…。」
もともとのんびり屋なので頭に詰め込むべきことが多くて嘆息。
それでも辟易としているわけではなく、どこか楽しげなのは否めない。
まだこれといって痛い目にも遭っていないし、保護者のおかげで何の苦労もせず
お金も使えているという状態で、本人的にはお姫様気分。
「森に比べるとここは少し寒いですけど、でも平気です。
あまり厚い服を着ると乾きが悪いですし…。
アシュトンさんはいつも暖かそうな格好されてますもんねえ。」
外套が重たげだったことも覚えている。
相手の仕事をあまり理解していないノエルにとって、彼の格好は趣味の範囲なのだろうという認識だった。
だとすれば、見繕ってもらう服もこんな感じなのだろうか。
――――似合うかしら。
出してもらったカクテルを口に含む。
厳格な集落ではアルコールの種類も少なく、飲む機会も少なかった。
「おいしいです~。ジュースみたいです。あまい。」
味わう様子の相手に反して、本当にジュースを飲むかのような勢いで飲み進める。
飲み方もまだまだ勉強が足りないようで。
■アシュトン > ノエルのいた村と比べれば、街での生活は随分と複雑だからな。
ふむ……流石に一から十まで教えている余裕はないが……知りたいのなら、家にある本でも読むと言い。料理のも確か有ったはずだ。
文字や文化も勉強できるし、一石二鳥だな。
後は、買い物ついでに店の奴に聞いてみる、なんてのもいいかもな。
(先代の趣味もあったのか、隠れ家には古今東西と中々の量で本が収められている。
傭兵や冒険者に必要なのか?というモノも多いが、読んでみれば案外と面白いモノである。
なお、危険物はちゃんと隔離してあるのでご安心ください。
スリ位の危険な目にならむしろ出会った方がいいのかなーとも思いつつ、過保護になってしまう自分もいるのであった。
……割と毎度こんな感じな気がしなくもないが)
へぇ、そんなモンなのか。
俺の格好は――はは、こいつ衣服というか、身を護る鎧も兼ねてるからな。
普通に暮らすには、少々ゴツ過ぎる。
女性向けの、もっと着易いヤツは街を探せば幾らでもあるさ。
兎も角、今の格好は街中で暮らすにはちょいと露出が多いな。
(くくっと、笑い声に肩が揺れた。
同業者にとってはまぁそれほど妙な格好ではないだろうが、ノエル向けとは言い難い。
試に着せてみるのも、面白そうではあるのだけれど
露出が、なんて言った辺り。カウンターの上で柔らかさを主張する膨らみを、軽く指でつんつんと、つついてみようか)
呑みやすいヤツを頼んだからな。
とは言え案外とアルコールも入ってるんでな、あんまり一気に呑むと、酔いも早いぜ?
(此方と言えばマイペースにチビチビとやりながら、合間にナッツを奥歯で噛む。
ああいう酒は飲み口が甘い分、酔いやすいなんてのは良くある話である)
■ノエル・ベネトー > 「じゃあもう少しお出掛けする時間を増やしてみようかしら。
本を読むのは大好きなんですけど、やっぱり知らない場所ってわくわくしちゃいますね。
絵本でしか見たことのないお城があれば、あっちはまた違いますし…。」
あっちとは貧民地区のことのようで。その差がまた好奇心を刺激する。
この好奇心がトラブルを招いたりもしそうだが、生来能天気なエルフ。
瞳を輝かせて呟いた。
ちなみに瞳が必要以上に潤んでいるのは、酒のせいでもあるのだが。
目の横もほんのりと染まり、全体的に血色がよくなっている。
それは胸も同様で、つつかれて一瞬形を歪ませ指が埋まるけれど、すぐに反発してふるりと震える。
以前媚薬のせいで母乳が分泌された時に比べれば柔らかく、乳腺の張りも弱い。
本人はそんな戯れに照れるどころか、甘えるようにすりすりと頬を相手の肩にすり寄せたりして。
「んふふ~。じゃあお洋服も買ってもらいますう。
わたしも何かお仕事しなくちゃですねえ…。」
語尾が間延びし始める。
後半少しだけまじめな顔を作ったけれど、酔い始めているのは明白である。
村で流通していた果実酒以外に免疫がない。
「おかわりお願いしまーす!」
でもおかわり。