2016/12/22 のログ
ジア > 「それでも戦う意志があるってすごいことだと思います。勿論、ボクたちが丁寧にやりますから!
はい、親方はいつも軍に卸すものを作ってて、早くボクもこんな作品が作れたらなぁ…って思ってます」

武器の修繕も工房に舞い込む仕事の多くを占めるもので、見習いの少年からすると鍛造の武器を扱える数少ないチャンスでもあって。
他に客もなく、店主は店番も任せられると踏んでいたのかこちらに注意を払っていない状態で、和やかに話す時間が過ぎていく。
身を乗り出してくる相手に、呻くような声を上げる少年には、触れたか触れてないかはもはや関係なく、その柔らかそうな胸が近づいてきたことで触れたような心地になってしまっており、あっさりと陥落して見つめられて顔を赤らめながら値段を提示してしまい。
値切りに値切った剣を一度受け取って、ベルトに帯剣できるように別にしていた金具を鞘に取り付けていく。

「あ、アハハ…どういたしまして。お礼!?」

お礼と聞いて目の色を変える少年。ついズボンと分厚いエプロンの下で熱を持ってしまう部分を隠すようにやや前かがみになって。

アルス > 「私はそれしかできないからね。お上品は性に合わないんだ。でもね、君たちみたいな人がいないと戦えないんだよ。
そっか、だから凄いんだね。もし君の作品ができたら見せてくれる?
よさそうなら私が使ってもいいしね」

工房に今までは持ち込んだことはなかったが買い替えで苦労をするよりもそのほうがいいかと少年の言葉で思い。
店主がこちらに注意を払っていないことにすっかりと話し込んでしまう。
いい武器を手に入れるチャンスとすっかりと過激になっていることに気が付かないでそのままに値切り陥落し多少年の告げる値段に満足。
剣を手渡し金具が取り付けられれば受け取ってベルトに帯剣して。

「宿代も残ったからね。キミは私の恩人ってわけだよ。
あまり高いものは無理だけどね、できる限りのお礼はするよ」

目の色を変える少年にそこまでと驚きを見せ。
なぜか前かがみな姿に腰でも痛めたのかなと全く見当違いなことを考えている。

ジア > 「ボクはまだ修理と鋳造しかできない見習いですけど、親方も武器は使われてこそだってよく言ってます。どっちも大事で欠かせないんだって。
えっ、ボクなんかのでいいんですか?」

工房の主人について思い出しながらも、手入れならば任せてほしいと自信ありげに少年は、相手と話すうちに、武器を作ることに固執していて使う人たちがいるということを意識していなかったと気づかされて。
自分の作品については、これまでならむしろ任せてほしいと調子づいてたところだろうが、実際にそれを携えて恐ろしい妖魔に相対する相手へ渡すとなると、少年の無責任で安直な自信はなりを潜めて尻込みしてしまう。

「お、恩人だなんてそんな…。
そしたら、実はボク、事情あって親無し家無しなんです。できたら、今日の宿の工面とか、してもらえたら…。
……今更なんですけど、お姉さんの名前、なんていうんですか?ボクはジアって言います」

すでに熱くなる股の付け根に正直になるならば、その宿に同衾させていただきたい、というド直球な願望が鎌首をもたげる。
だが同時に、たかが安物の武器一個分でそこまで要求していいのかという、願いを叶える魔神の本能が微妙に邪魔をしてくる。
結局前屈みのままの少年が出した結論は、よく言えば実直な損得勘定に基づいたもの、悪く言えばヘタレたものであった。そこで相手の名前もわからないことを思い出して、自ら名乗りつつ問いかけた。

アルス > 「誰だって最初は見習いだよ。私だって最初から妖魔に勝てた訳じゃないしね。その親方の言っていることは正しいね。
いいよ、キミは武器を見る目があるしね。それに使ってもらったほうが欠点もわかってより良いものが作れると思わない?」

手入れに自信があるという少年にそれならば任せてみようという気になり、何かに気が付いた様子にきょんとして。
尻ごみをする少年に実際にキミの武器を使って問題があるなら洗い出すよと安請けあいをして。

「武器は私みたいな冒険者の命綱だよ。
それをこんなに安くしてくれたんだ、恩人で間違いないよ。
……親なし宿無しなんだね。でもさすがにもう一部屋を用意する余裕はないから……私の部屋でいいなら好きなだけいても構わないよ。
そういえば名乗っていなかったね。私はアルストロメリア、気軽にアルスと呼んでくれると嬉しいね。よろしくジア君」

彼の言葉に少し考え、代金が浮いたとはいえもう一部屋を借りる余裕はない。
かといって宿無しを放りだすこともできずに、ならばと自分の部屋に来るといいと誘いをかけて。
異性ではあるがどこか弟のように見えてしまい、あまり危機感も覚えないでそう提案をする。

ジア > 「そうですね、ずっと見習いでいるわけにもいかないですし、親方みたいな作品が作れるようになります。
本当ですか!?だったら、お姉さんの命綱になる武器を作ります!」

きょとんとしながら、自分の作品を使ってくれるという相手に、少年は意気込みを語るように気合を入れた風になる。

「はい、なので…えぇっ!?
えと、アルストロ……アルスお姉さん、よろしく…。
そしたら、あの、もう一個、同じベッドを使ってもいいですか?ほらボク、体温高くて冬場は暖かいと思いますし、何なら今試してもいいですから!」

宿代が浮けば、今回のまけた金額には届かずとも、色々と役得もあったしつり合いが取れると思った少年は、続く相手の言葉に裏返りかけた声で驚愕した。
どうにも無防備な気配のする相手になんとも心配な心地になったものの、自由に使っていいと言われればそれ自体は願ったり叶ったりであった。
相手の名前には全てを覚えきれず、相手の呼んでほしい通りの愛称にいつもの呼称がくっついた呼び方になる少年は、もしかしたらともう一つ要求を述べて、矢継ぎ早に言葉を次ぎながら両手を広げてあわあわと必死な様子。

アルス > 「キミはちゃんと上を目指しているんだ。だったら大丈夫だね。
今すぐは無理でもいつかは親方のような作品を作れるようになるよ。
こんなことで嘘は言わないよ。ふふ、期待しておくね?」

気合を入れ意気込みを語る少年に期待していると笑みを浮かべて見せて。

「何を驚いているんだ?
あぁ、それでいいよ、ジア君。
私の部屋はそんなに広くはないから自然とそうなってしまうんだよ。そこは嫌かもしれないけど我慢してくれると助かるよ。
そうなのかい?それなら今の時期は助かるね、それじゃ試してみようか」

キミが言ったことだろう?と呆れた目で驚愕する少年を見て。
あくまで親切、なんだか弟っぽいというイメージに危機感を持たないままに特に期限も設けずに。
お姉さんと呼ばれるの初めてで嬉しく笑顔で少年を見て。、もう一つの要求にむしろ一つしかないからと頭を下げて。
そして暖かいと聞けば寒い今の時期にはちょうどよく、試してみてもという言葉に乗って正面から両手を広げる少年を抱きしめて。

ジア > 「そのうち、ボクにしか作れないような武器を作りたいんです。それで工房を一人で持ったり…その前に見習い卒業しないとですね。
アルスお姉さんの本命の武器になるぐらい、立派な武器を作ってみせますからね!」

笑みを浮かべて期待してくれる相手に、少年は奮起して笑顔になる。
そのためにも、見習いを一刻も早く卒業するという新たな目標ができた。

「あ、嫌なんじゃなくて、ちょっとびっくりしちゃって…。
い、嫌だなんてとんでもない!アルスお姉さんの部屋を貸してもらえるだけでうれしいです…!
ど、どうですか?アルスお姉さん…?」

呆れたように見られていることに気づく余裕もなく、動悸が激しくなる少年は相手の言葉を内心で反芻して吟味する。今日だけとは言ったものの、相手は好きなだけいていいと言った。
新たな要求も相手はむしろ申し訳なさそうな雰囲気であり、すんなりと通って相手に抱きしめられれば、少年も両手を相手の背中へと回してぎゅっと抱き付き、やや負けている身長をさらに低くするように膝を曲げて顔をその豊満な胸へとうずめようとしていく。
冬でも薄着な少年の素肌は風邪でも引いているかのように温かいが、元気な様子から体調を崩しているようには見えないだろう。寒さ知らずの火の魔神の名残である体温を擦りつけるようと、甘えるようにうずめる鼻先を動かして頬ずりしていこうとした。

アルス > 「ジア君だけに作れる武器か。そういうアイデアはいいことだけど今は基礎をしっかりと学ぶんだよ。急がば回れというからね。横暴とは夢が大きくていいね。
期待しているよ、ジア君が作った武器を本命にできる日をね」

奮起する少年に楽しみだと笑みを見せて返し。
でも急ぐよりじっくりねと釘もさして。

「普通ならこんなことは言わないんだが、ジア君が宿無しと言っていただろう?それなのに放り出すはできないしね。
それに誘った以上床で寝ろとも言えないならそれしかないだろう?
そう言ってくれて私も嬉しいよ。
丁度いい温かさだね、これならこれからの時期に暖かく眠れそうだよ」

少年を抱きしめれば少年からも腕を回して抱き着かれ。
同じぐらいと思っていた少年の身長が胸に顔の位置が来る程度だったと知って少し驚き、屈んでいる事など気が付かないで。
抱きしめて少年の温かさにこれなら丁度いいと確認が出来て頷き。
体温をsりつけるように鼻先が動き顔がうずもれる胸に頬ずりされるとわずかに息を詰まらせて抱擁を解いて。

ジア > 「あっ、そ、そうですねっ、まず普通の鍛造の武器を作れるように基本をしっかりとしないと…。自分の工房を持てれば、最終目標にぐっと近づける気がするんです
はい!アルスお姉さんのためにも頑張ります!」

釘を刺されればばつの悪そうな表情で苦笑する少年は、堅実な考えも浮かぶようになっていて。

「アルスお姉さん、とっても優しいんですね。そんな人に武器を買ってもらえてボクも嬉しいです。
お言葉に甘えて、アルスお姉さんと一緒のベッドで寝ます。
ああ、よかった…!じゃあ、アルスお姉さんの宿、いきたいです」

頬にあたる柔らかな感触に至福の時間を味わいながら、熱くなる下半身が相手に触れて露見しないようにするのも屈んだ理由の一つであって。
たっぷりと見ていることしかできなかった相手の肢体の感触を抱き付いて堪能した少年は、相手が腕を解いてもなお腕を回して抱き付きながら、谷間に顔を乗せるように上目遣いで話していく。
そして、相手の宿まで案内してもらうように頼んでいく少年。流石に歩き出すころには、抱き着くのを止めてちょこちょことついていくことになるだろう。

アルス > 「基礎ができていないと重心の狂った武器が出来てしまうよ。だから焦らずにね。その目標を忘れないで頑張るんだよ。
ありがとう、ジア君」

ばつ悪そうにする少年の姿に笑みを見せて頑張れ少年とエールを送り。

「そうかな?でもそう言ってくれて私も嬉しいよ。
あまり広いベッドじゃないからお互い落ちないように気を付けないとね。
そうだね、ジア君のおかげで買い物も無事に終わったから行くとしようか」

胸に触れる少年の感触に少しだけ頬を赤くして照れて。
少年を抱く腕を解いても抱き着いたまま、胸の谷間に顔を乗せて上目使いな少年が話せばくすぐったさを覚えて。
少年の頼みに用事も終わったので窯罠にとうなずき。歩き出しついてくる少年の姿がなんだか可愛くてつい笑みを零して案内をしていくことに…

ご案内:「王都マグメール 平民地区 武器や」からアルスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 武器や」からジアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルスさんが現れました。
アルス > 天気は良いのだが風の強い午後。
仕事も急ぎやることもなく少し買い物でもしようと大通りに繰り出す。
日が高いだけに人の数も多い道を人を避けるように歩いて露店や店舗を眺めて歩く。

店舗の品ぞろえはあまり変わりはないが露店はその日により出ている店が違うので若干の期待をもって。

「……いまいちか。これではな…」

偶々他国から来ていた武器を扱う露店を見つけて品を見るがこれというものはなく。
先日に手に入れた今の愛剣に勝る物がないことにある意味当然かと納得をして。
剣がなければと目的を変えて投げるに向くナイフを探して手に取って選んで。

アルス > 「これとこれ…あとはこれを貰おうか」

何種類かのナイフを選んで店主へと告げて。
それを包んでもらい代金を支払えば次の店を眺めに移動していく

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアルスさんが去りました。
ご案内:「平民地区 /商店街」にノアさんが現れました。