2016/12/21 のログ
■スヴェン > 此方に気が付きバツが悪そうに苦笑する彼女へ視線を向ければ、ん。と軽く手を上げて挨拶
手に持った栗の入った袋をコートのポケットに押し込み、人の流れの邪魔にならないよう移動して
「家…家ねえ…景気のいい話だな」
どうやら衣類店を開業するのではないらしい、と彼女の置かれた状況を理解して頷く
物言いたげな彼女の様子にへらり、と笑みを浮かべれば彼女の抱えた袋に腕を伸ばして
「素直に手伝ってって言えば良いんだよ、こういう時は
知らない仲でもあるまいし…つか、結構な衣装持ちだな…更に家買ったとか、どこのお貴族様だよ…」
彼女から荷物を受け取れば先立って歩きだす
…しかし、数歩進んでから彼女へと振り返れば、家、どこ?と苦笑しながら首を傾げた
■ノア > 「 まぁね♡ .....って言っても、立派な豪邸じゃないけど。ん.. ありがとっ 」
手を差し出してくれる貴方に甘え、布袋を二つ手渡して。残りの一つは自分で抱えたまま、普段と変わらぬ調子で冗談を言ったりしながら歩き出す。
「 実はあたし、王族なの.. 民の暮らしを知る為に、平民を装い王都で..... なんてねー お金なんて、どんどん使わなきゃ入って来ないのよ。」
そんな言葉で濁しつつ、『どこ?』と振り返った姿に小さく吹き出した。
今度は貴方の斜め前に出て先導し、細い路地を抜け.. やがて煉瓦造りの我が家に到着。お世辞にも豪邸とは言えないものの清潔感はあり、小さくて質素な家屋。
「 .....着いたぁ.. ココが新居♡ まだ何もないけど、どーぞっ 」
不慣れな手付きで鍵を開け、言葉通り何もない殺風景な部屋へ。
■スヴェン > 流石に布袋2つ分ともなれば中の衣類は結構な量だと思われる
自分は然程、いや、大分、衣類に関しては頓着しないのでどうしてこんなに…と思いつつも、
先導する彼女の後ろをついていく
「民の暮らしを知るより、王族ならさっさと内輪を纏めて欲しいがね…騎士の連中から正規兵まで、
戦場でしょっちゅうボヤいてるぞ…ロクなのがいねえって…」
彼女の冗談に付き合いながら細い路地を両手に2つ抱えた布袋に四苦八苦しながらついていく
やがて、小さいながら流石に平民地区にある家だ、と思わせる家屋にたどり着き、
彼女が扉の鍵を開けば、部屋の中へと進んで
「1人で住むには上等だ…で、荷物はどうすればいい?
その辺に置けばいいのか?」
流石に引っ越し中の為か、未だに家具などのない室内を見渡し感想を零せば、荷物をどうすべきか彼女に尋ねた
■ノア > 「 あら.. そんな風に小言ばかり言っていてはモテないわよ、じいや ? 」
冗談に付き合ってくれる貴方に王家の娘を演じ、くすりと "お上品" に笑ってみたり。道中もお喋りを楽しみながら、貴方を新居へご案内。
引っ越したばかりとは云え、極端に物も少なく生活感のない部屋へ貴方を招き入れる。とりあえず布袋は床に直置きしつつ、ソファー指差し座るよう促して。
「 その辺適当に置いといて。ん、今何か出すから座って待っててー 」
手伝ってくれた貴方に何か出さなくてはと隣のキッチンへ向かうも.. 鍋も食器も食材も無い、我ながら何とも女子力皆無なキッチンに苦笑い。酒瓶とグラスを二つ持って戻れば「 これでイイ ? 」と、軽くボトルを揺らして見せ。貴方の元へ歩み寄り、コルク引き抜きグラスに注いで
「 物がないから広過ぎるくらい。宿屋と違って、隣の部屋の喘ぎ声も酔っ払いの馬鹿騒ぎも聞こえてこないし。なんだか静か過ぎて、慣れるまでもう少しかかるかなー 」
■スヴェン > 「小言を言うのも爺の仕事でございます」
彼女演じる王族の娘に対して肩を竦めればそんな風に返す
娘の彼女に対して爺やのポジションにされてしまったのを若干不服に思っているうちに、彼女の新居にたどり着いた
――促されるまま、じゃあ、と持っていた布袋を部屋の隅の方へと下ろし、そのままソファに腰を落ち着ける
彼女の見せた酒瓶とグラスに、ああ、と頷いて返し、彼女がグラスに酒を満たせば、グラスを手にとって
「喘ぎ声やら騒ぎ声が恋しいってのも妙な話だけどな…
なに、住んじまえば慣れるさ。これからは遠慮なく悪さできるな?」
冗談交じりにそんな事を告げればもう1つのグラスに軽く自分のもったグラスを合わせ、ぐい、と
満たされた酒を飲んだ。そのまま、遠慮なしにソファに深く座れば、ふ、と短く息を吐いて寛ぎ
■ノア > 爺やと振れば爺やをサラっと演じてくれるノリの良さに、ふふ と今度は普段と変わらぬ笑い方。お嬢様だかお姫様だか、とにかく " お上品 " を演じ続けるには無理があったか あっさり終了してしまい。貴方の隣にぽふんと腰を下ろして、グラスを合わせ軽やかな音鳴らし
「 ん、初めての来客に乾杯♡ 」
来客、というより正確には引っ越しの手伝いをさせてしまったのだけれど.. とりあえずは初めて人を自宅に招き入れた記念にと、調子良く乾杯しこくりと一口。
「 そんなもんかな..... って、なぁにー ? 悪さなんてしないってば、多分。」
数少ない家具の一つ、目の前の小さなテーブルにグラスを置いて。可笑しそうにくすくす肩揺らしながら、貴方の顔を覗き込んだ。
■スヴェン > 「ノアの新しい門出とこれから先、新居で行われる悪行の数々に」
愉しげにそんな風に告げながら彼女とグラスを合わせる
ゆったりと、ソファに深く座りグラスに残った酒をちびちびと飲みながら、此方の顔を覗き込み
どこかとぼけるような言葉を彼女が口にすれば、鼻で笑って彼女の頬を摘もうと腕を伸ばし
「多分って全然説得力無いな…
自由にできる自分だけの空間を手にしたやつは大抵、目一杯羽目外すもんだ…」
可笑しそうに肩を揺らす様子に、悪い顔してる、と笑みを浮かべ、頬を摘むことが出来たならば
ふにり、と緩く引っ張るようにして
■ノア > 語尾に "多分" なんて付け足してしまったものだから、鼻で笑われ頬摘ままれる。絞まりの悪くなった口からは、ふにゃりと何処か情けない声が漏れ
「 そーゆーもんかな、意外に一人で羽目外すのって難しくない ? 結局はまた歓楽街飲み歩いて、寝に帰るだけの家になりそー 」
元々品行方正とは言い難い生活だっただけに、羽目を外すどころかこれまでと変わらぬ毎日になりそうだと笑って。貴方の指がふにりと頬を引っ張ったなら、此方も白い指先で貴方の頬を摘まみ返そうと。
「 何処かの誰かが一緒に羽目外してくれるってゆーなら話は別、だけど。」
■スヴェン > 「飲み歩いて家に帰って寝るって…年頃の娘のする事か、それ?」
普段の、戦場の外にいる時の自分と何ら変わらぬ彼女の生活に苦笑が浮かぶ
彼女の指先が頬を摘めば互いの頬を摘むという妙な状況になってそれが妙におかしく思えた
「誰も1人で羽目外すなんて言ってないだろ…?
何にしろ、悪事の片棒を担ぐのは御免被りたいね?街の中で衛兵に追われるのは仕事に響きそうなんで…」
するり、と彼女の頬を摘んでいた指先を、頬を撫でるようにしながら下ろせばグラスに残った酒を一気に煽り、
ソファの前に置かれたテーブルの上に空になったグラスを置いて
改めて隣りに座る彼女へ向かい合えば、にやり、と笑みを浮かべて
「『初めて』の来客ついでにもう1つ『初めて』を頂いてしまってよろしいか?」
彼女に腕を伸ばせば頬に掛かる薄紫色の髪に指先で触れようとして
■ノア > 「 仕方ないじゃない、こんな何も無い家じゃ悪さどころかやる事ないし。まだあの騒がしさが恋しいのー 」
やられっぱなしは嫌だからと、結果互いに頬を摘まみ合う状況に。可笑しくてくすくす肩揺らすも.. 続く悪事の片棒については、表情崩さず聞き流し..( 大丈夫、絶対に貴方を巻き込んだりしないから.. )と、本心は人知れず心の中で返し、口では冗談を返した。
「 法を犯すだけが羽目を外すって訳じゃないでしょ、たまには次の日の事考えないで馬鹿みたいに飲んだり ? べろべろスヴェン見てみたいし.. ふふ♡ 」
力を抜いた貴方の指が頬から髪へと滑れば、自然と此方も指を離し ゆるりと首傾げ。
「 ん..... なぁに ? 」
■スヴェン > 「静かすぎるのも落ち着かないって判るけどなあ…」
彼女の言い分も判らないではない
確かに騒がしい場所になれると自分も1人になった時、ふ、となんだか落ち着かない気分になったりする
その時間が決して嫌いなわけではないのだが…
「ベロベロって…あまり人様に見せる姿ではないよな、それ
だいたい、そこまで飲んだらベロベロになる前に眠くなる質だからどうだか……」
指先が彼女の髪に触れる。傾げた顔にそっと手を添えるようにすれば己の顔を近づけて
「『初めて』この家から朝帰りする栄誉…
…というと、大袈裟?置き去りにされての一人寝はずいぶん、冷えたし堪えたもんだ」
前半を少し落ち着いた声のトーンで
後半は情けなくて言って自分で笑ってしまうのだけど…そのまま、顔を寄せて彼女の唇へ口付けようとした
■ノア > 「 寝ちゃうタイプだったね、みっともない姿も見てみたかったなー 」
いつだって自分より落ち着いている大人な貴方だからこそ、ちょっぴり興味があったのだけれど.. 前回も眠ってしまった貴方の姿思い出しては、そうだった と悪戯に返して。
「 .........っ、」
そんな生意気な態度も、近付く顔に目を奪われ.. 琥珀色の瞳は夜色を見詰め、目を逸らせずに。そして
「 ん.. ごめ、ん ── 」
朝帰りの提案に続き置き去りの件が出ると、謝罪の言葉を口にするも ─ 語尾は唇塞がれ途切れて、とろんと目を細めた..
「 .....勿論、帰んないで。」
もう一度、次は此方から口付けを。
■スヴェン > 「昔は散々やらかしたけどな…正直、あまり思い出したくない」
浮かぶ苦い表情は酒で失敗した思い出が頭を過ったからで
彼女がもしその姿を眼にすればしばらくはそれでからかわれてしまいそうだとも思ったかもしれない
「…ダメ、許さない」
にこり、と柔らかな笑みを浮かべながら彼女の口から謝罪の言葉がで掛かれば先んじて唇を塞いでしまう
軽く触れる程度のキスに彼女の瞳が細くなれば、頬に添えた手をそのままするり、と細い首に回し
僅かばかり唇を浮かせ額を合わせたままでいれば、彼女から寄せられる唇に此方もそっと唇を重ねて
「……お望みのままに」
はふ、とキスの合間に小さく返事を返せば彼女の背中を支えるように腕を下ろしていき、
啄むようなキスを続けながらそのままソファへと押し倒していく
■ノア > "昔は" なんて話に今よりももっと若い貴方の姿を想像し、ヤンチャな盛りもあったのかな なんて思い浮かべては くすりと口角を上げるも..
そんな想像を巡らす余裕もなくなる程、今目の前の貴方はずるいくらいに色っぽくて。首に回された手に ぞくりと背筋疼かせながら、其の感触を確かめるような柔い口付けを返した。
「 ん..... 優しくなくて、いい.. から ── 」
啄むようなキスの最中、息継ぎするみたいに途切れ途切れに願望を漏らす。仰向けになると薄紫色の長い髪がソファーの上に広がり、強引にでも、乱暴にでも、今夜はもっと貴方を強く感じたいと強請った ──
■スヴェン > 彼女と唇を重ねながら彼女をソファへ横たえればそっと背中から腕を抜き
ソファに広がる薄紫の髪の一部が部屋の床に落ちれば、汚れるといけない、とソファの上へ整える
羽織っていたコートを袖から腕を抜き、ソファの背もたれへ掛けるようにすれば彼女の脚に
己の脚を絡ませるようにしながら身体を重ねていく
「…ノアは優しくされるより乱暴な方が好みなのか?
あんまり、女に無体はしたくないんだが…」
彼女の額に掛かる髪を撫でるようにしながら首を傾げて彼女に問いかける
返事を待たず、耳や頬、柔らかな唇にキスを落とし唇で触れていきながら、彼女の手を取り、
きゅ、と柔らかく指を絡ませるようにして掴むようにしながら、彼女の唇を舌先で誘うようになぞりあげる
「夢中になると無意識に無理強いするかもしれないから、無理そうなら我慢するなよ?
ノアに嫌われたくない」
合間にそれだけ伝えれば深くキスしようと少し強く舌を押し出して彼女の唇に割り入ろうとして
■ノア > 邪魔なヒールからするりと脚を抜き、装飾品も外してテーブルに。上手く置けずに じゃら、と音を立て床に落ちるも.. 今はもう、そんな事はどうでも良かった。
着飾るのは好きだけれど、今は真っ黒なドレスのみを身に纏っているだけ。前裾の短いドレスから覗く太股を、絡まる貴方の脚に擦り寄せて
「 欲張りだから、どっちも好き。今夜は.. 貴方が帰った後も感覚残るくらい、乱暴にして。」
そう強請る言葉も、貴方の唇が肌を伝う感覚に途切れ途切れ.. 柔くキスが落とされる度、熱っぽい吐息漏らして手をきゅっと握り返す。唇をなぞる舌先には腰を捩らせ
「 .....もう、嫌いになれな い.. 」
そう小さく返し、滑り込む舌を受け入れた。貴方の舌の動きに合わせて此方からも舌先を使い、甘く絡ませて ──
■スヴェン > ソファの上に乗り上がり身体が重なる
太腿が摺り寄せられればズボン越しに滑らかな肌の感触が僅かに伝わりもどかしい
「…ん、判った」
彼女の耳元で小さく返事を返す
重ねたのとは逆の手で彼女の括れた腰から太腿に至るラインを撫で下ろし、握った指先に力が篭もれば、
応えるように緩く此方も握り返して
「…お世辞でも嬉しいね、それは…」
笑ったような気配を醸しながら彼女の舌にねっとりと己の舌を絡ませる
角度を変えるようにしながら深いキスを繰り返し、時には彼女の舌から舌先が離れ口内の柔らかい部分を
擽るように蠢く…かと思えば、はむ、と僅かに歯を立てて彼女の唇を甘噛したりもし
時間を掛けてキスを繰り返していた唇が離れ、短く呼気を吐き出せば、続いて彼女の首筋に潜り、
首筋や胸元に強く口付ければ淡い色を落としていく
■ノア > 夜が明けても貴方を感じられるよう、白い肌に花びらに似た跡が残る.. 蕩けてしまいそうな舌の動きや、時折歯を立てられる刺激に、身体の芯を疼かせてソファーの上で身を捩り ──
何も無い部屋に二人、今宵は 時間の許すまで..
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からノアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からスヴェンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にハルクラム=メイプルさんが現れました。
■ハルクラム=メイプル > 先日の娼女としての仕事にかなりの報酬を頂いたので、今宵は自由に平民地区の民家へ、夜這いで遊ぼうと思っているハルクラム。
月が隠れた夜の街は街灯も無ければ全く暗く。ひゅう、と冷たい風が吹いている。
「・・・ふひひぃ・・・今日はどんなごはんに出会えるかなぁ・・・?」
大通りを避け、目当てにする家を探している所
■ハルクラム=メイプル > しばらくふら、ふらとしていると、足元に何か光る物を見つけて、ちょっと不思議と思ってよく調べると、真珠の飾られた誰かのポーチのような。タグは付いていないから使い古されたようにみえる。中を覗くと数枚の紙切れ。
「ふえ・・・なんだろ・・これぇ・・・」
何か、文字が書いてあるように見えるが、あいにく今は眼鏡を用意しておらず、どんなに頑張っても夜の暗がりのなかでは、ましてや殆ど視力の無い彼女には読めない。
「・・・一応持ってていいのかなぁ・・・誰かの大事なメモかもぉ・・・」
そう考えて、ポーチを肩にからい、再び闇夜を彷徨っていく。
■ハルクラム=メイプル > やがて、既に明かりが消えた、しかしカーテンを閉め忘れている1階建ての家の部屋が覗ける所へ。音は何一つ聞こえない。玄関周りを見ると、どうも一人暮らしと思われる家だ。これはいい的と、ハルクラムはにやりとして、部屋の窓に近づいて中の住人がいるかを確認する・・・
「・・・いないのかなぁ・・・?」
辺りを見渡しても、人らしきものはその部屋にいないようだ。
窓に手を翳す。彼女の念動力でその窓は自然と開いていく。
そっと、部屋に侵入するハルクラム。住人はいるのだろうか、それとも空き巣か?
■ハルクラム=メイプル > とりあえず、部屋の物物を物色しているハルクラム。特に生活用品が置かれているばかりで気になるものはない。スケッチボード・・・ここの人は絵を描くのかと思い描かれている草原の風景と一人の少年を見る。
「・・・なかなか、うまいのねぇ・・・少年・・・子供?それともただの誰か?」
数分待っても何も気配はせず、部屋にある郭公鳥の音が丁度午後10時を知らせようとする頃・・・
このまま部屋を漁っていても退屈なだけで、なら家の主が帰ってきて布団に入る所を襲う・・・、先に布団に隠れておく作戦で、やや広めの、水色のシーツと桃色の厚手の布団の敷かれたベッドに入り込み、うずまる。
■ハルクラム=メイプル > ・・・時間は経ち・・・しばらく丸くうずまっていたハルクラムだが・・・、本当に誰もいないという事がわかってきた彼女
「・・・はぅ・・・、はずれの家だったですの・・・」
少し気落ちした気持ちで、布団を元のように片付け、窓を再び開けて、また広い闇夜の空へと消えていった。
「もっと外れの所にいってみるの・・・そしたら、目当てはあるかもしれないですぅ・・・」
悪い少女の夜はまだ長く、良い子の夜は既に夢の中に・・・
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からハルクラム=メイプルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 武器や」にアルスさんが現れました。
■アルス > 平民地区にある武器屋の一つ。
あまり客が多いといえない店内で剣を手に取り品質を確かめる。
重心や振り心地を確かめ、駄目なら戻し。
良ければ次には叩いて材質を確かめて。
「いいものは流石にないな…」
どうにもしっくりこない武器を戻して何か良い物がないかと品選びを続ける。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 武器や」にジアさんが現れました。
■ジア > 「ごめんくださーい!あ、いつもお世話になっております……武器の陳列?はい、わかりました!」
いつもの武器を卸している店に配達を頼まれた少年は、背負い袋にそれなりの武器を持ってやってきていた。
店の人間に、手が足りないから並べるのも手伝ってほしいと言われて駄賃替わりにいくらか銀貨をもらえば、喜んでそれを受ける少年。
「……ええと、こんにちは。武器をお探しですか?」
とことこと店内を歩いていき店棚に並べていると、武器をいくつも確かめて品質を見ているらしい相手が目に入って、そちらへと近づいていく。
工房の焼き印がされた革に包まれていた剣を取り出して棚にかけてながら、少年はその相手へと声をかけていった。
あわよくば、自分の工房の武器を買ってもらえたら!なんて下心もありつつも、武器を吟味する人に興味が湧いたからで。
■アルス > これもダメと剣を戻し、剣だけでなく他も見てみようかと考え始める。
そんな時に元気のいい声が聞こえてそちらを見れば背負い袋を背負う少年が店主と話している姿が目に入る。
視線の先はどちらかと言えば背負い袋の武器ではあるのだが。
「あ、えっと。こんにちわ。予備の武器を少しね」
眺めていると少年が店棚に眺めているのをつい目で追いかけ。
声をかけられ近づいてくれば予想外のことに戸惑いながら何を探しているかを告げる。
「バランスのいい剣を探しているんだがおすすめはある?」
もしかすると少年がいいおすすめを知っているかもしれない。
そう考えて下心に気が付かないであるならと問いかける。
■ジア > 「へぇ、武器ですか…!ちょうど工房で作った武器を持ってきていたんです、どうですか?」
自分の持ってきていた武器が相手の注目を浴びていたとはいざ知らず、少年は相手に近づきながら目的を聞いて目を光らせる。
相手がどんな武器を使うのか見ようと装備に視線を向ければ、年嵩はさほど離れていないのに立派な身体つきに目が奪われそうになってしまうのを抑えて、背負い袋を下ろして新たな武器を取り出していき。
「バランスのいい剣…馬に乗らないならやっぱりサーベルかカットラスが使いやすいと思いますよ。鋳造じゃなくて板金から作った鍛造なので見た目以上に強度もあります!…その分、値は張るんですけど」
そう言いながら取り出すのは、ちょうど持ってきていた、どちらもやや歪曲した薄い刃を持つ剣だった。
短い方が水兵用のカットラスで、長くてて鞘がちょっと豪華なのがサーベルですと紹介していきながら、避けては通れない値段については少し肩を落としながらもちゃんと顧客予定の相手に伝えていく。
■アルス > 「この街に来る前に愛用品をなくしてね。それで新しいのを見つけるまでの予備が欲しいんだ。
工房で?それはちょうどよかった、見せてもらえるかい?」
少年の視線の先に気が向かずにそれよりもと持ってきているという武器に気が向いて。
背負い袋を下ろす姿を早くと見守り、取り出される武器に目を向けて。
「馬には乗らないよ。これでも冒険者だしね。サーベルかカットラスかい?確かにいい選択しなんだけど……それは本当?
強度があるならあとは値段次第だね」
高いといわれるとさすがに困りはするがおそらく大丈夫と肩を落とす少年に告げて。
紹介された武器、カットラスを受け取れば少年を一目見て鞘から抜かずにまずは重心を確かめ。
バランスの良さを確認すれば実践のように少年や陳列に当たらないように振っては突いてと使用時のバランスを確かめて。
その動きに少々熱が入り、胸やスカートを揺らして何度も武器をふるって
■ジア > 「それはお気の毒でした。十分その役目を果たせるものを持ってきています!」
割と明け透けな視線を向けてしまったものの、相手の興味は武器に集中しており、見咎められなかったことにホッとため息を吐きだす少年。
急かされるままに背負い袋から取り出す手つきは、やはり安物とは違うため慎重気味になってしまって。
「冒険者…!もしかして、遺跡とか入ったり?……勿論鋳造もしっかりしたものを作ってますけど、どうしても鍛造の硬軟兼ね備えた強さは出せないんですよね。
値段は……そうですね、これぐらいなら……」
相手が冒険者と名乗ると、少し身を乗り出して問いかけるのは高い好奇心故の行動。聞かれた強度について頷きながら答えていき、カトラスを恭しく渡していく。
見習いとは違う職人の技巧で作られたそれらは、軍に卸せるぐらいにしっかりとした造りで使用感も安物とは比べ物にならないだろう。
それを振るう相手の剣筋よりも、鎧などに包まれていない胸が揺れて、スカートから覗く太腿などに少年の視線が奪われてしまう。
やがて我に返った少年は、羊皮紙にさらさらと安物の武器ならば2本買ってもお釣りが出る武器の値段を書いていく。工房で作ったものの値段は、取引で工房側が決められることをいいことに、ちょっぴりと値引きしていた。
■アルス > 「それなりな業物だったからね。それなら予備じゃなくて本命にしてもいいかもね」
なぜか溜息を吐く姿を不思議そうに見て。
少年をせかして慎重に取り出される武器に興味を向けて。
「私はどっちかというなら妖魔の討伐が多いよ。遺跡はいかなくもないんだけどね。鋳造は折れにくいけど切れ味がすぐに駄目になるからね。板金から作ってるほうが私には好みに合うんだ。
……結構するんだね」
少年の好奇心に隠さずにどんなことをしているかを話し、身を乗り出す姿には驚いて一歩下がる。
しっかりとした作りの剣は普通の武器屋では見られない立派なもので振るう動きにも力が入る。
目の前には仮想敵、そう考えて剣をふるえば羞恥など考えもせずに体が動き、胸が跳ねて揺れ、スカートは太もも処かその上まで見えそうになってしまう。
剣を振るのに満足すれば軽く書いた汗を拭い少年が書いた値段を見て…。
流石の金額に手が届きそうで届かない、どうにかもう少し安くならないかとお願いするように身を乗り出し、自然と胸が強調されていく。
■ジア > 「き、きっと満足してもらえると思いますよ!」
不思議そうに思っているらしき相手に、誤魔化すように少年は畳みかけるように言葉を次いでいった。
ここでお客を怒らせたり機嫌を損ねて商機を逃がしたと親方にしれれば大目玉だったところで。
「えっ、妖魔!?あんな恐ろしいものを相手にできるなんて、冒険者ってすごいんですね…!手入れすれば長く使えますし、工房に持ってきてくれたら修理も格安でできます!
あ、お、親方が自分で打ったものなので、その、結構する、ん…です……えっと、こ、これぐらい、でも…」
いまいち知らない冒険者の世界に、一歩引かれるのも何の苑で、やはりハードながらかっこいいと子どもっぽい考えが浮かべて目を輝かせる少年。
工房を預かる親方謹製の武器なだけにその出来は相手にも満足いくものであったらしく、その熱が入る武器の試し斬りによって色っぽく垣間見える太腿やスカートの奥に釘付けにされてしまっていた。
値段に尻込みする相手に少し冷や汗を掻きながら、少年は困ったように眉をハの字にしていく。
そして高いなりの理由を説明しようとして、身を乗り出してくる相手の豊満な胸が揺れる様子に、ごくっと生唾を飲み込みながら少しずつ言葉が途切れていって。
それに負けるものかという決心も数秒で折れた弱い少年は、脂汗を掻きながら呈示するのは安物の武器1つ分ほぼまるっと安くなった値段だった。殆どギリギリの値段であるのが少年の正直な態度で見て取れることだろう。
■アルス > 何だろうと不思議に見ていれば少年の畳みかけるような言葉にそんなことも忘れて満足できるのかと真剣な顔に。
「妖魔と言っても低級なモノだよ。私ではそれ以上は厳しいからね。もっと熟練になればすごいのを倒せるんだよ?手入れは一応はできるけど本格的なのはね…。本当に?それならもっていかないとね。
キミの親方の作品なんだ。でもいい作り出しだしね」
目を輝かせる少年にもっと凄い人がいるといいながらも、褒められてると悪い気しないで。
ほかに客がいればきっと視線が釘付けだっただろうが店内には少年と店主、そして自分しかいない様子で。
予算を超え切った値段に少年にどうにかと身を乗り出し、言葉が途切れれば胸が触れるほど近くで見つめて…。
そして値段が安物の武器とほぼ変わらない値段になれば嬉しそうに笑みを見せ。
「ありがとう、これで私も路頭に迷わなくてすむよ。こんなに値切ってもらってお礼をしないとね」