2016/11/14 のログ
ご案内:「魔女の大釜」に椿さんが現れました。
椿 > 平民地区の中、異彩を放つ異国情緒あふれる木造建築。
見慣れぬ者には、さぞ奇妙で怪しげな建物に見えることだろう。
一見するとシェンヤン風に見えなくもないが、シェンヤンとはまた少し異なる雰囲気をもつそれは、この国とは交易もない遠い遠い国の様式。
雑貨から魔法や呪術道具まで東西南北、様々な国のものを手広く取り扱う店『魔女の大釜』

「はぁ~…暇やねぇ。」

商い中と木の札が、格子の引き戸の隣の柱にかかっているが閑古鳥が鳴いている。
店主、椿はそんなことを気にした様子もなく長火鉢にあたりながらその縁に肘をついてのんびりとして。
店の入り口は、国中の様々なところにランダムに出現するよう呪いをかけてある。
さて、今日訪れる客は、どこからどのような用件で店に顔を出すのか。

ご案内:「魔女の大釜」にシエルさんが現れました。
シエル > 「こんにち……あ、あれ?」

不意に扉が開き、きょとんとした表情の少年が入ってくる。
内装や品物など、思っていたのと違う…?そんな表情。
行き着けの雑貨屋に行こうとしていたはずなのだけれど。

入ってきた入り口を見ると、少々離れた場所のようだった。
迷い込む、と言った方が正しいのかもしれない。
さて、普通ならば店を間違えた時点ですぐに引き返すべきなのだろうが…。

しかし、少年の好奇心が勝った様子。興味深げに品物を見ている。
中にはよくわからないものまであり、目の前の呪術道具を見ながら首を傾げていた。

椿 > 「おこしやす」

引き戸が開くと、のんびりとした仕草で体を起こして入ってきた客へと声をかける。
入った瞬間、あれとの声とともに怪訝そうな表情を見るにどうやら少年は店を間違えたらしい。

「今日はなにか探しにきはりましたん?」

そのまま引き返すかと思いきや、店内のものを興味深げに見るのに、お探し物はなんですかと声をかけてみようか。

シエル > 「あ、こ、こんにちは。」

店主がいる事に気づいていなかった様子。
振り向けば、異国情緒溢れる少女が自分を見ていた。
見た感じ自分とそう変わりそうにない歳に見えるけれど、
随分と大人びた雰囲気をしている…。

少し見とれてしまったのに気づいて、不思議な言葉使いだな、と考えながら慌てて小さく会釈する。

「あ、いえ。ちょっと雑貨を探しに。でも店を間違えちゃったみたいで。
…でもここ、面白そうなものがたくさんありますね。」

風体から、呪術道具などを探しているようには見えないだろう。
文具や日用品という推測は簡単かもしれない。

椿 > 少年が振り向いた先には、一段高くなった畳の間で正座して少年を見る、山吹色の着物姿の少女がいた。
声をかけたことによって、こちらの存在に気づいた少年ににっこりと愛想笑いを浮かべて。

「あらあら、間違えはったん?雑貨でしたら、うちでもあつこうてるさかい、ご用意できると思います。
 うちは、雑貨をはじめ魔術や呪術の材料なんかもようけ取り揃えてますさかい。」

言葉もそうだが、話すイントネーションもこの国ではあまり耳慣れぬものだろう。
間違えたのだと予想通りの言葉に、ころころと鈴を転がすように笑い声を上げると少し首をかしげて少年をみやる。
呪術道具などなにか分かっていない様子で眺めていた事から、彼の言う雑貨が魔法や呪術に関連したものではないのだろうと考えて、日用品が置いてある棚のほうを指差して。

「普段見ぃへんもんを見るんは、わくわくするもんやさかい、ゆっくりしていきはったらよろしいわ。」

シエル > にっこりと笑みを浮かべられれば、照れたように笑みを返す。
間違えたという気恥ずかしさもあったのかもしれない。

その独特の、初めて耳にする言葉と発音は実に異国風だった。
けれどそれを追及する事もなく、内心でちょっと変わってるかな?と思う程度だった。

「えぇと…こっちですね。」

案内に従って、棚まで移動する。
そこにあるいくつかの日用品、消耗品を手に取って近くの台に並べていく。
概ね揃っているようで少し安心。ないものもあるが、急ぎで必要なものでもない。
値段も王国内での流通ならさして高額なものも無い様子。

「そうですね。ちょっと変わってて、面白いです。」

と、興味深そうに隣の棚の商品を手に取る。
何だろうコレ、と液体の入った小瓶をしげしげと眺める。

椿 > 棚には、日用品の雑貨が置かれ値札がかかっている。
この国でよく見かけるものもあれば、異国風のものもあり、それらはジャンル分けされるでもなく所狭しと棚に押し込まれているか。
日用品のように値札のついているものもあれば、ついていないものも数多く存在する店内。
初めて見る少年には、価値のわからぬものも目玉が飛び出るような値段だったりするだろう。

「魔法なんかを扱わへん人でも、あると便利なもんもありますさかい。
 ただ、危ないもんもあるさかい気をつけてな?
 例えばお客さんが手に持ってはる小瓶の中身やけども、骨も溶かす毒液ですわ。」

御用の際はお気軽にどうぞ、とのんびりとした口調で言い。
不用意に小瓶を手に取る少年には、さらりとそんな怖い一言を。
興味を持ってもらうのは結構だが、不用意に開けたりして少年に何かあっては大変だと店主としての気遣いだったか。

シエル > 「えっ、ええっ!?」

毒液。
と聞いて慌てる。慌てて取り落とす事がなかったのは幸いかもしれない。
それをそーっと慎重に元の場所に戻すと、そこには確かに目玉が飛び出る値段が書いてあった。
一体どんな需要があるのか、少年には想像もつかない。

「はぁ…危ないものもあるんですね…。
えと、じゃあ、これは…?」

おっかなびっくり。
今度は手に取らなかったが、すぐ近くの穴の空いた小瓶を指で示してみる。
無知故の興味や好奇心から聞いているのだが…主に夜、寝所で使いそうな香炉のようで。

椿 > 「ふふ、慌てて落とさんといてなぁ。それでお客さんの足が溶けた言われても、うちにはどうもできんさかい。」

慌てた様子に、ころころとまた笑う。けれど視線はしっかりと少年が小瓶を戻すまで外れることはなく。
呪術や魔術を使用する際には、一般的に毒とされるものを使用することも数多くあり一つの小瓶をとっても、用途は多岐に渡る。

「それは、中で香を炊くための香炉やね。それも曰くつきのもので、後宮であるお妃がもってきはったもんなんやけどそのお妃は非業の死をとげてしまわはったんよ。それ以来、その香でお香を炊くたんび、そのお妃さんのすすりなく声が聞こえるようになったそうですわ。」

シエル > 「き、気をつけます…。」

気配り上手なのか、こちらをきちんと見ていてくれるのはそれはそれで安心である。
下手に触るのも危ないのかな、とも思うけれど興味は尽きないもので、
少年としては有り難く、安心できるものだった。

「の、呪われてるんですかね…。
あの、お香っていうのは…僕は使った事ないですけれど、やっぱりいい匂いがするんですよね…。」

またもやおっかなびっくり。
香炉に触れる事はなく手を下ろした。
呪いや曰くありげなアイテムなんて売れるのかな、とも思ったけれど、需要があるから並んでいるのだろうか、とも思う。それ故か、

「…あの、売ってるって事は店主さんもこういうの使うんですか?」

と興味本位で聞いてみる事にする。

椿 > 「ふふふ、そうしてくれはると助かるわぁ。見るのも触るのも無料(ただ)やけど、何かあったときの責任はお客さんもちやさかい」

初めて見るものに興味を引かれるのも、触ってみたいと思うのもそれは無理からぬことだ。
けれど、普通の商いではないこの店には普通でないものが数多く存在する。
それを頭に入れておいてもらわねば、注意を促して。

「せやねぇ、お妃さんの想いが染み付いてるんかもしれへんねぇ。
 けど、そのお妃さんは別嬪さんで、えらい床上手やったそうやわ。
 たんまに、すすり泣くお妃さんの声だけやなくて姿も見える事があってな、お妃さんに気にいられた男性はそれはもう極楽浄土のような心地を味わえるいう話やわ。」

香炉の話にはまだ続きがあった。
極楽浄土のような心地というのを、少年がどう想像するかは分からないがそんな事を付け足して。

「せやねぇ。匂いは人の好みがある思うけど、大抵はええ匂いやと思います。
 ええ、うちもよう使いますよ。…せや、お香に興味あるんやったらこれ嗅いでみはったらええわ。」

ぽん、と思いついたように手を合わせると着物の袂から小さな香袋を取り出して手のひらに載せると、少年の方へと差し出して。
その袋からは、白檀の甘い優しい香りがほのかに感じられることだろう。

シエル > 「まぁ、それは…そうですよね。
不注意で文句言われても店主さん困っちゃいますよね。」

うん、それは納得できる。
いちゃもん、とか、いいがかり、とかいう行為だ。
納得です、という表情を浮かべて少年はちょっとだけ微笑んだ。

「……。えっと…床上手で、極楽浄土、ですか……。」

逸話を聞いて、呟くように言った少年の顔は、赤かった。
全く経験がないわけではない少年としては、
どうにも刺激の強い想像をしてしまう話であった。

「これですか?……へぇ……。」

差し出された香袋に僅かに顔を近づけて、すんすんと小さく鼻を鳴らした。
思ったよりもキツくなく、甘く優しい香りは好意的に受け取れるものだった。

「いい匂いですね。趣味がいいっていうか、品があるっていうか…。」

椿 > 「せやせや、お客さんがみんなおにいさんみたいに素直やとええんやけどねぇ。」

素直に納得してくれた少年に、少女も笑みを浮かべてうんうんと頷いてみせる。

「そうそう、それはもう天にも登る気持ちやいう話ですわ。…あらあらおにいさん、お顔が赤いけどどうしはったん?」

香炉の逸話に刺激的な想像をしたらしい少年の頬に朱が差しているのを見ると、金の目を細めて意地悪な問いかけを投げかけて。

「まろやかな匂いやろ?うちの一番好きな香ですわ。なんでしたら、その香炉と一緒にどうです?勉強させてもらいますさかい。」

少年に受け入れられたらしい香の香り。
すかさず、香炉と抱き合わせでどうかと商売人らしく少年に勧めてみて。

シエル > 「あはは…素直かどうかはわかりませんけれど、
店主さんが困るのはわかりますから…。」

少年らしい素直さ、とも言うべきかもしれないが。
商売人からしてみればちょっと隙だらけに見えるかもしれなかった。

「天にも………。 へっ!? あ、い、いえ…。」

一瞬、先ほど嗅いだ白檀の香りに包まれたような想像をしてしまい、
ぼーっとしかけるも、わずかに首を振って想像を払う。
問われれば、ぎこちなく言葉尻を濁すばかりであった。

「そうですね、素敵な匂いです。
…え。この香炉とですか?…えぇっと…。」

勉強します、と言われてもちょっと困った表情を浮かべた。
想像を煽られて、それに魅力を感じない事もなかったけれど、
さすがに曰くつきの品に飛びつける程理性が揺らいだわけでもなく迷う素振りを見せて。

椿 > 「素直なお人やと思います。でもまあ、あんまり素直すぎるんも考えものやなぁ。悪いお人に騙されんよう気を付けなはれ」

少年から感じる純粋さは、大切なことではあるけれど純粋すぎるとまた生きづらい。
簡単に騙されてしまいそうな雰囲気に、冗談めかして忠告めいたことを言って。

「あらあら、ますます赤くならはったわ。」

問いかけに狙い通りに狼狽する少年に、またころころと鈴を転がすような声で笑い声をあげて。
暫くは可笑しそうに、目尻に涙を滲ませながら笑い続け。

「あまいあまい、まろやかな香りに包まれて、天にも登る心地になりとうない?」

どこか艶を含む声が、少年の耳に入り込み迷う理性を揺らそうとするか。

「もし手持ちが心もとないんやったら、分割ばらいにもさせてもらいますさかい、どうです?」

更には畳み掛けるように支払い方法にも融通をきかせて。

シエル > 「あはは…はい、気をつけるようにします。」

多分、褒められたのだろうと思う。
それでいて、わざわざ忠告してくれた事も素直に受け取る。
いい店主さんなのだろう、と考えた様子。

「うー……。」

ころころと笑い続ける姿に何かいい返そうとしたものの言葉が見つからず、
小さな唸り声のようなものだけ上げてしまい、
けれども、その次の囁きを受けてしまえば、たやすくイメージを導かれてしまって。

「天にも…。」

どこかぼんやりとした様子で呟く。
そこに、分割払い、と聞かされると、財布のお小遣いがいくらあったかな…と頭の隅で計算を始めてしまっている。
視線は彷徨うように少女の手の香袋へと留まり、ゆらゆらと理性が揺らされる。
あと一押しで陥落してしまいそうな気配。

椿 > 「ふふふ、堪忍なぁ。こないに初心な反応されるとからかいたくなってしまうわぁ」

言葉が見つからず、小さな唸り声だけを上げる少年に笑いの残滓を残しながら少女は素直に詫びる。
…といっても、悪びれた様子は一切見えないだろうけれど。

「あまいあまい香りの中、男と女がとろけてとろけてひとつになって…。
 それはそれはとても、気持ちのええことや。
 現の女ではそんな心地になるのは、まず無理やろねぇ。」

蠱惑的な声はなおも少年の耳に入り込む。

「この香炉もな、お妃さんの気持ち次第で次の場所にふらりと行ってしまうんよ。
 おにいさんが、次に来たときにはもうこの店にはおらはらへんかもしれんねぇ」

買うなら今しかない、と購買意欲を煽る言葉も付け加えて。
どうする?と金の瞳は少年を見つめ。

シエル > 「は、ぁ……。」

忍び込んでくる囁きに導かれるまま、頭の中で甘い想像だけが膨らんでいく。
陶酔させられる心地よさに、ズボンの前がテントを張ってしまっていて。
その心地よい想像の相手は、声の主だったかもしれない。
ゆっくりと絡みつくイメージの中、ふわーっと頭の中は白く白く染まっていく…。

「あぁ…そうなんですね…。
えと…じゃあ、とりあえず半分でいいですか…?」

金の瞳の見つめる先、うっとりと頬を紅潮させた少年は、
ふわふわとした気分のまま、購入を決めてしまう。店主の目論見通りに。
先ほど選んだ日用品の分は、別の財布からお金を出し、まとめてカウンターへ。

椿 > 「おおきに。お妃さんも喜んではるわぁ。」

想像の中に取り込まれた少年。
うっとりとしたまま購入を決めたのに、手早く手続きを済ませていく。
日用品の会計を済ませ、妖術の類のかけられた書類に少年の名前を記入させると支払いの強制力が働く仕組み。
それらの手続きを行う時間は非常に短く、少年の気分が冷める前に終わることだろう。

「これで、この香炉はおにいさんのもんやで。末永く可愛がったってな。」

シエル > 「はい…ありがとうございます。」

まともに頭も働かないまま、言われた通りの書類に名前を記入していくだろう。
シエル、と短く書かれた名前と、現在の住まい。
そして、その支払いなどを済ませ、夢見心地のまま店を出て行く。

その夜、早速試した少年は、夢の中で甘い甘い心地よさを味わったとか…。

ご案内:「魔女の大釜」からシエルさんが去りました。
椿 > 「これからもあんじょうご贔屓に」

夢見心地の少年を、少女は外まで見送った。

その夜、少女の言葉に偽りなく少年は白檀の香りに包まれて天にも登る心地を体験することができるだろう。

ご案内:「魔女の大釜」から椿さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にネネさんが現れました。
ネネ > まだ明るい夕暮れ時の街のなか
両手に抱えるほどの大きくて分厚い本を持って
お仕事帰り、住んでるとこの近くの公園に入ってくる小柄な娘。

まだ外は肌寒いながらも明るくて
公園のベンチに腰をかければ、膝の上で本を開く
持ち歩いてたのは、植物図鑑。

見たこともない他地方ならではの植物も紹介されてるから
何度見ても、飽きないようで楽しそうに膝の上でページを捲りながら眺めて過ごす

ネネ > 公園の中の植木も落ち葉が増えて
風が吹き抜ければ銀髪を揺らし、地面に落ちてる枯葉を舞い上がらせていく

前にも遊びにきた人に慣れてるような猫
首輪もついてるし、どこかの飼い猫らしい、ベンチに乗ってきては
ページがめくれる動きが気を惹くのか、前足がページに触れようと動かしたり
ページに乗せられたり

「これは、カエデね」

猫を話し相手にするように、絵を指差し隣の猫に教えるように話しかけていく

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にザフィエルさんが現れました。
ザフィエル > 行く先も決めず歩いてると公園から馴染みある気を感じた。
フラり、足を向ければ、その理由は直ぐに視界にとらえることができた
コートのポケットに手を突っ込んだまま、ベンチの空いてるとこまで近づけば無言で座った。

ネネ > 猫と図鑑を見ては楽しく過ごしてた時

夕暮れも時が進み薄暗くなってきた頃
猫はお家へと帰るのか、ベンチから降りては公園の外へ出ていく

図鑑を閉じて帰ろうとした時に、隣に座る人がいて
顔をあげれば思わず固まる、少し前に怖いと思いを感じた相手で

ザフィエル > 「ちょっと待ってよ」

離れようとしてる様子を引き留めようと手を伸ばす
危害を加えるつもりはなくて、ただ話してみたいという好奇心からの引き留め

「声でも試しに出してみる?ここは通りから入ってるし誰も来ないかもよ?」

固まってる様子、ヘラっと笑ってみせなから
手でも掴むことできたなら、座らせようと

ネネ > 大きな本を抱えるようにしてたから
すぐには動けず、離れようとしたときに
手首を掴まれると引きつるように表情も硬く強張ってしまう

「やだ…帰るの離して」

怖いと感じてる相手、ようやく言葉に出たのはそのくらい
離してくれなければ風にも戻れない

再度座らされるようになると
図鑑を抱えるように体を小さくして緊張と不安と怖さとが入まじって

ザフィエル > 「ねぇ、ネネって何者?」

隣に座って、グッと体を乗り出すように彼女に近づいて気になってることを聞いてみる。
手首を掴んでたのは、考えたけどそのままにし
持ち上げるようにし

「ネネに触れてると不思議な感じがするから、次あったら聞いてみたかったんだ」

緊張してる様子に怖がらせないように
笑いかけて、少しでも緊張がと解けないかと
手を伸ばし頭を撫でようとする。

ネネ > 緊張で体は硬く、手を持ち上げられては引っ込めたくて

「何者って…私は別に」

俯いたまま強ばらせる
手首から手が離れてホッとしてたら頭を撫でられた
思わずビクッと震えるように反応してしまう

以前よりも少し声の感じが違うのか、ちらっと相手を見て
戸惑いながら。ぎゅっと本を抱きしめて

ザフィエル > 「なんにもしてないのに、そんなに怖がられたら、何かした方がいいかと思っちゃうけど?」

クスクス笑いながらからかってみる、反応を楽しむように撫でてた後頭部に手を添えながらも
引き寄せるように

ネネ > 頭に手のひらから引き寄せられる感じに

突っ張るようにして拒む動きを思わず力がはいって
相手がからかう言葉さえ本気かどうかもわからない
本を抱えてベンチから立ち上がると

「なにもしなくてもいいの…やだ」

拒むというのを伝えるように
眉をよせて怒った顔をしてみせる

そのまま、走り出して公園を出ていく

ザフィエル > 「ネネ怒ってるの?迫力ないよ」

吹き出すように笑ってしまった。
嫌がられてるのは、手に添えてればわかる力のこもりよう

立ち上がり離れる様子を見送るようになった。、
微笑ましいというか、からかいがいのある
小さな後ろ姿を眺め、いなくなるとベンチから立ち上がり
自分も公園をあとにする

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からネネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からザフィエルさんが去りました。