2016/08/30 のログ
ご案内:「王都マグメール平民地区 広場」にアナスタシアさんが現れました。
アナスタシア > 清々しい朝の始まりを象徴する、仄白い陽光が広場を照らす。

街が目覚めるには未だ早く、動くものの影と云えば早起きの小鳥ばかり。

こじんまりとした広場を囲む店々も、今は扉を閉ざしており―――
静まり返った其処に、ぽつりと佇むくろがねの磔台。

細く括れた腰と、後ろ手に纏められた両手首へ無骨な鎖が絡みつき、
くろがねの支柱に背中を預け、項垂れているのはひとりの修道女。
然し、其の身に纏った、もとは純白であった筈の修道衣は、
胸元と脚の付け根から無残に引き裂かれており。
細い首筋から豊かな乳房の瑞々しさも、力無く台座に佇む脚の生白さも、
いっそ全裸で晒された方が余程良いと思える程に、はしたなく曝け出されて。

目覚めているのか、未だ、昏い眠りのなかに居るのか。
其れすらも曖昧に―――己と云う存在其の物が、酷く揺らぎ続けている。
朝を迎えて、身体の傷は全て癒えたものの―――
辱められた記憶、穢された生々しい違和感迄が、消え去る筈も無く。