2016/07/11 のログ
シエル > そして、特に問題もなく家へと帰っていく。

今日も何もない、平和な一日を過ごし終わった。
明日以降は何かあるのだろうか。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」にイグナスさんが現れました。
イグナス > ――そういうわけで今日も冒険者の酒場に足を踏み入れていたわけだけど。

「んー……早ェなあ。もー。」

だらしないといわんばかりに、巨漢の男は周囲を見回した。
周りはもう完璧に出来上がっており、喧嘩や酔いつぶれで死屍累々。
食器類が飛び散り、酒の匂いがむわっと広がっていた。
そんな中で一人だけ――とうに相当飲んでいるにも関わらず、素面めいた空気。
ぐびぐび、ジョッキの中のビールを飲みほして、ごとん!と机の上に置いた。

ふはー。と吐き出す息はやっぱ、酒くさい。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」にセラさんが現れました。
セラ > お偉いさんが利用するような高級な酒場も悪くないが、猥雑な雰囲気と賑わいのこういう場所も悪くない。
ちょっかいをかけてくる酔っ払いをあしらいながら、雰囲気に浸って酒を楽しんでいたら周囲を酔い潰して、ひとり素面姿の男の姿。
その巨体からして目立つので眺めていたその結果に、面白いとちょこちょこと歩み寄り。

「飲み比べでもしていたのか? 素面のように見えるが、顔に出ていないだけか?」

好奇心の赴くままに、本当に酔ってないのか。その顔を興味深そうに眺めなら、声をかける。

イグナス > 「――あ、ン?」

もうそこらの連中は酔いつぶれていて、誰も反応がないと思っていた。
だから掛かってきた声にはてと首を傾げて周りを見回す。
が、己の目線では誰もいない。身長ゆえか、あたりまえだ。
改めて少し下に視線を向ければ――それにしたって小柄な姿。
少しその姿に驚いたように、ぱちくりと瞬き。けれどすぐにカラカラと笑って。

「おー、いや、いつものことだな。こうして飲み潰れるまで飲ンで、毎日やり過ごしてんだ。
 ここらの連中はな。
 で、――俺についていえば、あー……酒、あんまり酔わねェの。」

机の上に並べられたジョッキは大量にあって、酒の匂いもむわりと。
それでいて酔っていない、酒豪ってレベルじゃないけれど。やっぱりほとんど素面みたいに言葉はしっかりとしていて。

セラ > 「ほほう。毎日、酒を飲み比べていると。
 見た目からして、物理的に容量が大きそうな事だが。それにしても、限度はあろうに。
 なにかしら、人外の血でも入ってそうだな」

酔い潰れている客をどかして、代わりに席に着き。しげしげと相手を眺めれば、やはり大きい。
自分が小柄な事を差し引いても、見上げるような巨躯に過ぎるその躰であれば酒が入る余裕も大きかろうと上から下まで視線を走らせ。鼻を突く酒臭さに、これだけ飲んでも酔っ払っている風情も無さそうななのはザルにもほどがあると、首を傾げ。

「ま、わたしも酒は強い方だが。今度の見比べてみるのも面白そうだな。
 それで、お前さんは冒険者というやつか? 面白い話があるのなら、酒の肴に聞かせてくれ」

自分のグラスを確保すると、そのなりで学者や貴族などではあるまいと、冒険譚でもあるなら聞かせてくれと強請る。

イグナス > 「まァ、基本は自慢話だよ。今日はどんな依頼をこなした、だの、どこそこの遺跡に潜って、なんとかっつーアイテムを見つけた、だの。
 ――ん?おぉ、へえ、…鋭いな。そう、そう、巨人なんだよ。半分な。
 ……そういうお前も、見た目通りのお嬢ちゃんって感じじゃあなさそうだが。」

初見で見抜かれれば、なんともなしに嬉しそうに笑う。
そのまま期限良さそうに、新たに注文したビールをぐび、ぐび、ぐび。
ザルにしたって、余程すぎるくらい。彼女の挑発ににやりと口端をあげれば、ごとんとジョッキをテーブルに置いて。

「いつでも歓迎。なんだかんだで、俺より強いのはまだ見たことがねえンだ。
 …ん?あぁ、そう、そう。冒険者、まあ、見ての通り、周りに転がってるのの同類だな。
 ――面白い話なァ、……さて、この土地に来る前の話になるが。」

前置きして語り出すのは、ほんとか嘘かみたいな冒険譚。
アンデッドに支配された村を解放しただの、遺跡の奥底で財宝を守るエルダードラゴンとガチンコしただの。
どっちかっていうとおとぎ話みたいな内容を、実に楽し気に話して。

セラ > 「まさに、冒険浪漫という感じの話だな。
 異常に酒に強いと言うだけなら、ただの酒豪で済ませてもいいが。その人並み外れた巨躯だ。人外の血を疑うのは、そんなに不自然ではあるまい?」

本気で疑うかどうかはともかく、鋭いと言われるほどの疑問でもなかろうにと首を振り。どっちが、父で母なのかとちょっとだけかんがえてから、相手の下半身に視線を落として、サイズ的にきっと壊されそうだし、母方が巨人だろうなと考察し。
相手の向けてきた指摘に、きょとんとしてから悪戯な笑みを浮かべて、目の前の相手にだけへと声が届くようにと、身を乗り出し顔を寄せ――

「ふふふ、ばれたか。実は、魔王様だ。敬うがいい」

冗談めかして囁きかける。

「自信満々の台詞だな。今まで負け知らずというのなら、今度と言わず今酔い潰してやってもいいぞ。
心配せずとも、酒代くらいならあるしな」

ふふんと、自分だって酒の強さには自信があると胸を張って対抗してみせ。
こやつにビール追加と目の前の相手を指さしながら、店員に注文し。酔い潰れるがいいと、にやりとした笑みを浮かべ。

「いや、ちょっと待て。そこらのアンデッドならともかく、エルダードラゴンを相手にしただと。凄いではないか」

相手の語る冒険譚を、酒が入っている事も手伝って素直に信じで驚きの顔を見せ。この筋肉か。この筋肉が凄いのかと、相手の体をぺたぺたと触りにかかる。

イグナス > 人外の血を疑われた件については、そんなものかねー、って。 なんとなくにしても、納得した様子。
ここで彼女が勘違いもしているわけだけど。
そんなことよりも次に告げられた言葉にきょとん、と目を丸めて――

「――ッく、…く。そりゃ、怖い。」

一言。本気にしていないような物言いは、彼女の冗談めいた囁きに返して。
それでも案外、本当かもしれない。そんな思考は隅に追いやりつつ。
相変わらず挑発的な言葉に、へえと笑い。

「巨人族と俺様の酒の強さは、ドワーフなんぞ比べ物にならないぞー?
 後でほえ面掻いても知らんからな、――あぁ、そうだ。
 せっかくだし、バツゲームなんてどうだ。負けたほうが、勝ったほうのいうことを聞く。」

ベタっちゃ、実にベタな提案。
既にだいぶ飲んでるくせにそんな提案なんて、結構な自信の様子。

「ん?おう、最初は寝てるとこブン殴ったけどな。――さすがにあんときゃ死ぬかと思ったなァ。」

思い出話をけらけらと楽しそうに。こうやって首を絞めつけて、こう、なんてジェスチャーも交えてく。
彼女が触りにかかれば、すごいだろう、とちょっと自慢気。
戦場育ちで冒険者歴も長くにわたる旅人ともなれば、実用的で強力な筋肉。彼女の身体なんて、抱けば折ってしまいそうなくらい。

セラ > 「言ってるほどには怖がってるようには見えぬが……」

素直に信じるとは元々思ってもなく。わざとらしく、じとっとした目つきで相手を眺めて反応に対する不満を表明してから、まあいいかと目線を切り。

「酒豪で鳴らすドワーフを足元にも及ばぬと?
 その自信、過信でないといいな。いいとも、その勝負乗った。
 負けた方が、勝った方のいう事を聞くというわけだな。安心しろ、わたしは寛大だ。無茶は言わぬ」

既にだいぶ飲んでるくせにと、随分な自信家ぶりに挑発されてさっくりと勝負に乗り。負ける気はないと、強気の態度を見せると、自分にも相手と同じの追加と店員を捕まえて注文し。
注文に運ばれてきたジョッキを、くぴぴと勢いよく空けていく。

「いや、寝てるのなら普通にやり過ごせばよかろうに。竜殺しの栄誉でも欲しかったのか?」

強さの代名詞たるドラゴンに、わざわざ正面から喧嘩を売りに行くとは正気かと、相手の顔を驚きとともにじっと見つめ。
人間が首を絞めた程度でドラゴンが落ちるかとか、普通に武器を使えとか、どこから突っ込めばいいのかと、悩んで言葉に詰まり。呆れたように、首を振る。
触ってみれば、鍛え込んだ実戦向けの筋肉といった風情。太い、大きいと、興奮し面白がった様子でぺたぺたと触り。自分の手足と比較して、何もかもが大きいなと面白がる。
性別が逆だったら、セクハラとか痴漢とか言われてもおかしくない勢いで一通り触って、楽しんでからようやく身を離し。

イグナス > 実際ほとんど怖がっていないわけだから、仕方ない。ひょいと肩を竦めて彼女からの追及を逃れて。
やっぱりお酒については、自信満々。彼女がノってくるなら、にやりと笑い

「ハ。威勢だけは買ってやる。
 ――でも俺はお前違ってそんなに優しかないから、なにされても知らねェぞう。」

にまにま、ってちょっと下品な笑み。女好きのへんたいとしては、負けられぬ勝負にもなってきた。
彼女がジョッキを開けてくなら、こちらもぐびぐび、ごくん。
あれだけ入ってたのに更に、スピードアップ。
店員も呆れた視線だ。儲けになるからいいかって感じだけど。

「あー、いや、完全テンパってた。
 ドラゴンだ、やべえ、やられるまえにヤらないと。
 殴った、あ、エルダーじゃねえかどうすんだこれー、的な。」

竜殺しとかじゃなくて実に間抜けだった。どっちにしろそんな話をからからと笑いながらするあたり、正気じゃなさそう。
結局呆れたように諦める彼女の様子に、くくく、と煙に巻いた楽しさにまた喉を振るわせる。
あんまり長く触られれば変な感じでもあるけど、しばし触られるのはそのまんま。

セラ > 「威勢だけではないつもりだが?
 そんな風に脅しをかけてくるとは、わたしをどうするつもりなのだか。
 まあいい、本当に勝てたらなら好きにするといい」

相手の浮かべる表情に、何をするつもりなのだかと呆れ混じりの冷たい視線での一瞥を送る。
そうして、彼我の体格差を見比べて。ちょっとばかり、色々と想像してしまって若干頬を染めて目をそらす。
そして、勢いよくジョッキを空ける相手に。こちらも負けてはいられじと、店員の呆れた視線を横目に新しいジョッキを手にして一気飲み。少しばかり、品が無い気がするがこれも勝負と空けると同時に次を持って来い。じゃんじゃん持って来いと店員に頼み。

「はっはっは。馬鹿だろ、お前さん
 だが、いい体をしているではないか。脱いだら凄そうだ」

何も考えずに、衝動的な行動の結果かと当人にはともかく。傍から聞く分には間が抜けて聞こえる話に、相手の笑いにつられて楽し気に笑い。
強さに自信を持ちそうなその躰だ。弱いなら、逃げ隠れが選択肢の第一候補になるだろうが。その躰なら、とりあえず殴るとなってしまうのも頷けるかもしれないと、うむうむと納得の頷きを見せる様子には酔いが見え。

イグナス > 「ん、言質ももらい、だ。
 さー、もっとともっと、じゃんじゃんもってきて、どんどん、飲もう。」

することきまれば、ひたすらとジョッキを開けてく。
お互いに飲むたびに、ジョッキの空が次々机の上に、床に転がっていく。
さっきの時点から大分飲んだんだけれど、やっぱり、変わらない。
平気な顔して、ぐびー。どっちかっていうと、ビールっ腹んがのがしんどいくらいで。

「やかまし。でもま、これが商売道具だからなー。
 なンだ、脱いだところでもみたいか?」

けらけらと笑いつつ、こっちはこっちでセクハラ噛ましてやる。
ぐいと腕を曲げて力こぶ。大きなのがぽこりとできた。

イグナス > さてそういうわけで、お酒飲み勝負、どっちが勝ったことだろうか。
どっちが勝ったにせよ、それなりにお酒は入ったことになろう。
実際その後にどうなるかはまた、次のお話――

ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」からセラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にディン・タウロスさんが現れました。
ディン・タウロス > 久しぶりに帰って来た王都。
のんびりと街の中をいたって軽装で歩き、やけに脱出に手間取った山のことを思い出して身震いをする。

「護衛のついでに観光気分で行ったんだが、恐ろしい目にあったよ、全く。
なんていうか、世の中は広いな…あんな化け物がいるとは恐ろしい限りだぜ」

八卦山と呼ばれる山で遭遇した化け物を思い出し、また身体を震わせて。
一目散に走って逃げたから無事であったものの、もしあのまま襲われでもしたらどうなったいたのだろうかと。
想像するのもおぞましい、そんな目に遭っていたに違いないと。

「顔に目も鼻も口もないのはまだ良かったんだ、少しびっくりしたけどな。
でも、まさかそこからああくるとはな…」

思い出すだけでおぞましい、目も鼻も口も顔にない人間の姿形をした化け物。
それがいきなり衣を脱いで全裸になり、その上こちらに尻を向けて四つん這いになったときは何事かと思い。
そして、更にショッキングだったのはこちらに向けた尻の孔に目玉があって、それをぴかぴかと光らせ始めたこと。
その上そのままの格好でにじり寄ってくるものだから、思わず全力で逃げてしまった。
その情景を思い出してはまた身震いをしてしまう。

ディン・タウロス > 出会った当人には与り知らぬことなれど、その化け物は名前を
尻目、というそのものずばりな化け物で。
どのような害をなすかまでは知られていないものの、非常にインパクトのある化け物であり、古文書にも記載のある古い化け物だった。

「まぁ、取りあえず無事に帰ってこれたんだし…久しぶりの王都の空気を楽しむとするか。
少し路地をずれれば感じる腐敗と暴力の気配のする、懐かしい王都の空気を、な」

呟きながら歩き、懐かしい空気や雰囲気を感じ、少し嬉しそうな機嫌の良さそうな、時折思い出してはげんなりした、一人で百面相をしながら宛もなく目的もなくぶらついていて。

ディン・タウロス > それから街の中をぶらぶらと歩き回り、適当な店を見繕って。
王都の酒と食事に舌鼓を打ちつつ、平和な一日を過ごしていくことに。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からディン・タウロスさんが去りました。