2016/07/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 夜の路地裏」にスゥルさんが現れました。
スゥル > 夜も更け、闇に包まれた平民地区の路地裏。
繁華街の喧騒も遠く、いくつもの平屋や長屋が雑然と立ち並ぶこの区画は、平民地区の中では比較的貧民地区に近い位置づけといえるか。
夏の長い夕暮れが終わり、満点の星がまたたきはじめれば、多くの家は明かりを消し就寝の準備に入る。
そんな周囲の家々と同様に、そう多くない窓のどれもが漆黒に塗られたある一つの平屋。おそらく貸家だろう。
その裏口の扉が、キィ、と静かに開き、家屋の中からネグリジェ姿の女性が姿を現す。白い足にサンダルを引っ掛け、そのまま路地裏へと歩み出て行く。

「……はふ……はふ……。こ、これは……寝付いたあの子を起こさない為なんですから……」

明かりも持たず、星明かりと遠い繁華街から照らされる爛れた光のみを手がかりにして、自宅から距離を取り始めるスゥル。
しかし、大通りには出ない。ひたすら家々の間の細い路地を、散乱するゴミなどを避けながら歩く。
誰かに言い訳をするかのようにひとりごとを漏らすが、語をひとつ紡ぐたびに、ぷっくりと熟れた桃色の唇に涎の糸が光る。

「……アナタ……どこに行かれたのです? 私をこんな体にしておいて、1年近くも放っておいて……」

見れば、彼女の頬は……いや頬だけではない。全身の肌が、熟れ始めの林檎のごとくあざやかな朱に染まりつつある。
ときおり艶やかに肌の表面が光るのは、滲み出す汗。それは夏の夜に残された熱気ゆえか、それとも興奮ゆえか。

「これ以上おあずけされたら……私……おかしくなりそうです……」

荒くなる動悸を懸命に抑えながら、より人気のない路地裏を探り、踏み入っていく。
衝動的に行いたくなってしまった「行為」によって周囲に迷惑をかけぬよう……。

スゥル > 貸家が主体であり、どの建物をとっても見た目に有意な差を見いだせない……いわば「団地」と呼ぶべき区画。
治安の悪い地区からそう遠くないこともあり、この辺に住み着く者は「元冒険者」が多いらしい。ほかならぬスゥルもその一人だ。
同じ冒険者の男性と結婚し、身を落ち着けて6年。この区画は自分の庭みたいなもの。とはいえ、夜も更けた時刻に出歩くことは稀だが。
そして、出入りの激しいこの「団地」において、どこがいま空き家なのかもある程度は把握している。

「……ハァ、ハァ……。ここなら、ちょっとくらい声を出しちゃっても、大丈夫……ですよね」

生活感の感じられない、闇と静寂に包まれた平屋が2軒。その間の路地であれば、近隣住民への迷惑もある程度は防げよう。
やや遠方、2区画ほど先には大通りの常夜灯の明かり、時折よぎる通行人の影も見受けられるが……まぁ、見つかることはあるまい。
はふ、と安心したようなため息をひとつ付くと、スゥルはよく洗われた純白のネグリジェが汚れるのも構わず、家屋の壁に背中を預ける。
そして……。

「……んぅ……ふ……」

扇情的な鳴き声を舌と唇で食い止めながら、火照った自らの肌に指を這わせ、汗のぬめりを堪能する。
そのまま臀部に指を滑らせ、豊満な尻の下端までをギリギリ覆う程度の丈のネグリジェをたくし上げる。
そして、その中に潜んだもう一つの布に指をかけると、ゆっくりとそれを下ろし始めた。

「……ぁ……あああああ……♡」

ぬちゃ、と水音が響いた気がした。それほどに濡れているつもりはなかったので、幻聴かとも思ったが、真実はどうだろうか。
色気のないベージュのショーツが、肉付きの良い太腿をつたって降りていく。そのクロッチ部は愛液でヌラヌラと妖しく湿っていた。
覆いを取り払われ、生ぬるい夜風に熟れた粘膜がなで上げられると、背筋に戦慄が走り、表情が色情に砕けてしまう。