2016/05/29 のログ
ご案内:「平民地区 冒険者ギルド」にフォーク・ルースさんが現れました。
フォーク・ルース > 「しかし何ていうか……」

冒険者ギルド。冒険者たちが集うこの場所で、男は依頼書の束とにらめっこをしていた。
依頼自体はたくさんあるのだが、その内容がどうにも男には気に入らない様子である。
依頼書の束を手繰りながら、男は呟く。呟くといっても生来声がでかい方なので、周囲の同業者たちには丸聞こえなのだが。

「もうちょっとこう、ないもんかね。一気に百万ゴルドぐらい手元に転がりこんでくるようなのはよ。この腕が泣くぜ!」

筋骨隆々の太い腕をピシャリと叩く。長年の鍛錬と実戦で培ったものだ。腕には自信がある。
傭兵家業は長い男だが、冒険者としては駆け出しも駆け出し。相場というものを理解していないのである。

「この分じゃ、女どころか今夜の酒すら怪しいぞ」

はふぅ、とため息をつけば依頼書の束を持ったまま、手近なソファに腰を下ろすのであった。

ご案内:「平民地区 冒険者ギルド」にレヴィさんが現れました。
レヴィ > 本日も仕事を終えてギルドへと顔を出す。
するすると人混みを避けてカウンターに行けば顔馴染みな受付嬢に笑いかけ。

「依頼終わらせてきたよ。これでよかったよね?」

笑顔を浮かべてそこそこな袋を受付嬢にと手渡し、中身を見て顔をひきつらせた姿も気にせずに依頼書の控えを差し出す。
お待ちくださいと言って一度引っ込む受付嬢が戻ってくるのを待ち、戻ってくれば代わりにと報酬を受け取る。

「ありがとね、また似た様なのがあったらよろしく」

軽く手を振りカウンターを離れれば軽い足取りで依頼書が貼られている掲示板へと足を向けて。

フォーク・ルース > 「この前の遺跡の探索もな……結局古代遺跡じゃなく、巨大カタツムリの巣だったってオチだったからな」

あれは酷かった。おまけに成功報酬が遺跡内で発見されたものの一割という契約だったので、人間大のカタツムリ十数匹が男の取り分となったのだ。

「……まあ、味は悪くなかったけどな」

食べたらしい。戦場で飲食物がなければ、虫でも何でも食べてきた傭兵らしい感覚だった。

「むん?」

依頼書の束から顔を上げれば、目に飛び込んできたのはホットパンツに包まれたお尻。男の視線はまずそこを射した。
ついで胸、そして顔だった。いいオンナだ、と男は鼻息を強く出した。しかもかの少女は報酬らしきものを受け取っているではないか。

「チクショー! まだ小娘なのに稼いでんな。どうしてくれよう!?」

完全な逆恨みではあるが、男は憤慨した。しかしそれは腹の底に飲み込み。

「なあ、お前さん。随分と仕事してきたみたいじゃあねえか。俺、実はギルドに入ってきたばっかりでよ。酒を奢るから、ちょいと冒険者としての心構えなんてのを教えてくれると嬉しいんだがね」

こっちに来てすわんなよ、と自分の隣の椅子をポンポンと叩くのである。

レヴィ > 貰った報酬は普通に暮らせば半月で消えるものだが経費が殆どかけないだけに丸儲けだとホクホクとした顔でポーチにと押し込む。
何やらお尻に視線を感じてはいたがよくある事なので全く気にせずに。
掲示板にと向かう途中に聞こえた声になんだろうと、まさか自分だとも思わずに気にしないでいていれば…

「もしかして私かな?随分って程でもないよ」

そこでようやく自分の事だと気が付いて足を止める。
声をかけてきた明らかに年上という男を見る。

「入ったばかりの新人に奢ってもらうのは気が引けちゃうけどさ。そう言う事ならご馳走になろうかな」

悪いとは思ったがそう言う事ならご馳走になろうと叩かれた隣の椅子に腰を下ろす。

フォーク・ルース > 「そう。お前さんさ」

椅子に座る少女に安堵する。どうやらいきなりの不審者とは思われなかったようだ。気を良くした男は、さらに図々しく斬りこんでいく。

「なあに、新人といってもこっちは人生の先輩だぜ。気にすることはねえやな。おっと、名乗っておこうか。俺はフォーク・ルースってんだ。フォークって呼んでくんな」

ソファに腰掛けたまま、男は自己紹介をする。そして皮の鎧の裏から、手のひらサイズの酒瓶を取り出した。恐ろしく強い酒だ。少量でも酔うための、男なりの節約術だった。

「このささやかな酒瓶を見てもらってわかるようによ。俺の財政状況はかなり逼迫してるんだぜ!」

少女に酒瓶を差し出しながら、男は首を左右に振る。実際、明日をもしれぬというわけではないのだがあと十日もこの状況が続くのは冗談では済まない。

「だからよ、このカワイー新人を助けると思って、何かしらご教授いただこうってわけさ……」

腰を動かして少女に近づく。うっすらとお互いの体温が感じる距離まで接近しようとした。

レヴィ > 馴れ馴れしいご同業は生きらでも知っているだけにあまり気にせずに男の隣にと腰を下ろして見返して

「それはそうだけどね。なら人生の先輩はそっち、冒険者の先輩は私でお相子って事でいいよね。フォークさね、私はレヴィだよ」

慣れない椅子の感触にお尻の位置を整える様に座り直し、名前を名乗り返す。
男が取り出した小さな酒瓶、それを見ればそれがどういうものなのか知っているのか悪戯な笑みが浮かび。

「それだとお金の節約になるしね。少しで済んじゃうから。」

差し出された酒瓶を受け取り軽く揺らすととりあえずはと膝の上に遠く。
どこまで切羽詰まっているのか見ようとするが見た感じではどこまでなのかはわからずに。

「そうは言っても結構簡単だよ、こういうのはね。最初は選り好みしないで成功して信頼を得るんだよ。そうしたらもっと高額の仕事や名指しでも来るようになるってシステムなんだよ。フォークなら魔物の討伐とか似合うよね?」

どうすればいいかと簡単に説明を口にし、男ならそれが似合うと見た目で告げる。
近づいてくる事には笑みを浮かべながら肘でわき腹を突くようにする。

フォーク・ルース > 「レヴィか。よろしくな。同じギルドの世話になってるっつーことは、これから顔合わせることも増えるだろうからよ」

手を軽く上げて挨拶をする。男の手の甲は、呆れるほど傷だらけだった。

「お見通しか。そういうこった。俺の懐が潤えば、酒瓶は大きくなるんだ」

少女の悪戯めいた笑みにこちらも笑みを返す。いささか苦笑いの混じった笑顔で。

「選り好みしないで……か。餓鬼の頃、よく言われたなあ。『食べ物の好き嫌いのある子は、将来人間関係も好き嫌いするようになるよ!』って。何事もまず成功しなくちゃいけねえってのは、傭兵家業も冒険者家業も一緒ってか」

少女のいうことは簡潔にして的確だった。男は感心するように頷く。しかしそれはそれとして、なんとか少女に一泡吹かせたいなとも考える。

こちらの脇腹を突く肘と、それをする少女の笑顔を見て、なおさらそう思ったとか。

「ところで、レヴィ。お前さん、さっき報酬を貰っていたようだが、どんな『仕事』をしてきたんだい?」

一矢報いる機会を、会話から引き出そうとする男だった。

レヴィ > 「そうだね、もしかすると同じ依頼を受ける事もあるかもしれないしさ。よろしくね」

真似る様に手を上げてひらりと振り。男の手の傷を見れば冒険者としては新人でも他では違うと見る。

「これでも色々なお店にもいくんだよ。大きくできるといいね」

このお酒は後で頂こうと膝からポーチへと移して返すつもりはないと

「選んでると「あいつは仕事を選ぶ」とか「儲けしかみない」とか言われて逆になくなっちゃうよ。そうそう、どういう仕事でもそうなんだよ」

わかってるじゃない、と笑みを見せて馴れ馴れしく肩を叩いたりとして。

「それはお仕事を終わらせてきたからね。ふっふっふ、それは教えられないよ。話したら駄目って依頼だったからね」

駄目駄目と笑顔で首を軽く振り。話しませんというように

フォーク・ルース > 「……遺跡の探索じゃあなけりゃな」

男は苦々しい顔を見せた。軽いトラウマになってしまったようである。報酬は全部食べきったけど、そこはそれなのだ。
少女がポーチに酒瓶をなおした。少し惜しかったなと考えたが、この少女からはそれ以上のメリットを引き出すつもりなので、必要経費として割りきった。

「難しいところだよな。儲け主義も良くないけど、そこを出さなきゃ依頼主から舐められるしよ。商売ってのは、ドライなもんさ」

フリー仕事はどんな分野でも商売っ気が必要だ、と男は考えている。何は無くとも食っていかねばならない。

「ほぉーん。こいつぁ気に入ったぜ!」

仕事の内容を明かさない少女に、男は心底尊敬するような眼差しを送った。

「依頼主との約束は必ず守る!当たり前のことだが、ここまではっきりと言える奴は珍しいぜ。いやあ、たまげた気に入った!」

と、少女の背中を叩く。押してダメなら引いてみろ、という言葉があるように少女を持ち上げてみようと考えたのだ。

「顔も綺麗だしよ。お前さんくらい綺麗だと、男が放っておかないだろうな? な、モテるだろ」

うりうり、と少女のほっぺたを突こうとする。男の指はゴツゴツとしていて無骨な雰囲気をまとっていた。

レヴィ > 「遺跡は一番儲けれるし信頼も得れるんだよ。嘘さえつかなければだけどさ」

苦々しい顔に何かあったのかと思うが外れの遺跡を引いたか、手柄の横取りをされたのかと考える。
これを水で薄めれば当分飲めると報酬も合わせて二重でほくほくになったと。

「難しく考えすぎだよ。期間と経費を見て報酬での差額を考えるだけだよ。お勧めは最初は護衛とかもの探し、討伐だよ。特に討伐や護衛は固定客がつきやすいしね」

折角なのでお勧めの仕事をいくつか教えたりして。

「信頼が第一だからさ。簡単に話しちゃうとお断りになるよ。そこを出来ない冒険者は稼げないし仕事が回ってこなくなるんだよ。あいた!」

当然の事と胸を張って少し誇らしげに視線を受けて。
背中を叩かれ大げさに痛そうにするが笑みを浮かべたまま。

「これでも美容にも気を付けてるんだよ。そうだね、よく馴染みと飲んだりはするかな。フォークももてるんじゃないの?」

ほっぺを突かれれば年頃の柔らかく弾力のある感触を指に感じさせて

フォーク・ルース > 「憶えておくわ」

遺跡の探索は当たり外れが大きいというのは聞いている。条件が良ければもう一度だけやってもいいな、とうっすら考え始める男だった。

「討伐がいいな。こちとら腕っぷしにゃ自信がある。ま、一番自信があるのはこの顔なんだが……」

顎に手を当てて、精一杯のイケメン顔を作ってみせる。美醜の感覚は人それぞれではあるが、おそらく本人の申告ほどのイケメンではなかった。

「そこなんだよ、そこ。ほんの十数分の出会いだけど、お前さんからは確固たる覚悟と教養を感じるぜ。もしかしたら、どっかの姫君とかじゃないのん?」

持ち上げ作戦絶賛遂行中である。少女がおだてに乗りやすい性質かどうかはまだ判別つかないが、褒められて気を悪くする人間は存在しないものだ。

「いいな。俺もその仲間に加えてもらいたいぜ。レヴィにお酌してもらったら楽しいだろうなぁー。む、俺か……そりゃ俺の若い頃はモテたもんさ。寄せてくるオンナどもをちぎっては投げ、ちぎっては投げ」

いささか甘えた声で少女との宴席を望む。男の若い頃の武勇伝に関しては想像するとやや怖い絵面になるか。

「顔も良ければ尻もいい! な、顔つなぎってわけじゃないけど、ちょいと立ってクルーっと回ってみてくれねえか?」

と、おねだりをしてみるのである。

レヴィ > 「これは秘密だけどね。遺跡が盗賊の根城になってたら3倍で美味しいよ」

少しだけ声を潜めて大サービスで儲けれるネタを囁けば唇に指をあててシ―っと見せて。

「これなら沢山あると思うよ。報酬はまちまちだけどさ。まずは安くても細かいのを受けて回数をこなせばね。例えばだけどマグメール街道でのなら内緒で2個ぐらい一緒に受けれたりするよ。フォーク、それに合わないよ」

作られた顔を見ればイケメンというよりは勇ましく見え。嫌いではないがここじゃ合わないよと笑い。

「これでもギルドに所属して1年は立ってるから覚悟と誇りは持ってるよ。そんないい生まれじゃないよ、少し変わってるだけだから」

褒められればキョンとしてしまい。少し照れを浮かべて違うよと顔の前で手を振り恥ずかしさを誤魔化す様にして

「それなら飲み屋で見かけたら混ざってくるといいよ。楽しいお酒は大歓迎だしさ。そこは投げるじゃなくて連れ込んだんでしょ?」

飲んでいる時なら大歓迎と男の言葉に頷き。語られる武勇伝に投げたじゃんくてと笑みを見せて脇を突き。

「フォーク、言い方がえっちぃよ。仕方ないなー、サービスしてあげるね」

その言葉に意地悪く笑みを見せ。立ち上がれば男のすぐ前でくるりと一回転してみせる

フォーク・ルース > 「……おいおい、マジかよフォークくん。ちょっと儲け過ぎじゃないか?」

少女の言葉から、自分がその3倍美味しい仕事を成し遂げたことを妄想してしまったらしい。予想以上の報酬を想像して、思わず自分に問いかけてしまったようだ。

「とにかく近場の『仕事』を沢山こなしていくしかないようだな。ありがとうよ、レヴィ」

本当にためになった。さすがに一年も先輩ともなれば心得というものができている。そしてやはり冒険者は傭兵とは少し違うな、とも思った。

「俺、本当に遠慮ないタイプだからな。レヴィが混ざっていいって言うんだったら本当に混ざるぜ。人懐っこいんだ、俺は」

男の場合は人懐っこいというよりも、図々しいと言った方が正しいだろう。現に少女がおねだりを聞いてくれたなら……。

「えっちぃのは物心つく前からだぜ。ヒヒ、ありがたいねえ。寿命が延びるぜ」

少女がくるっと一回転して、お尻をこちらに向けた瞬間を狙い、少女の腰を両手で固定しようとしてみる。何か碌でもないことを考えているようで。

レヴィ > 「大マジだよ。もしその盗賊に懸賞金がかかってたら生死問わずで報奨金まで出るんだよ?」

その時は首がいるんだよ、中々に物騒な事も言いながら驚いている姿を見て楽しんでいて。

「王都近くだと報酬が少ないって思えるかもしれないけどさ。それで他まで評価が伸びていい依頼にもたどり着けるようになるよ。このぐらいは気にしなくていいよ。良い物も貰ったしね」

実戦経験の豊富そうな男なら討伐系が向くだろうという判断だったがこの様子ならすぐに名を馳せそうだと見て。

「全然OKだよ。皆で楽しく飲んで食べるのがいいんだしさ。でも少しはお金を出してもらうよ?」

流石にただ酒は駄目と釘はしっかりと刺しておくのは忘れずに。

「それなら貧民街地区の娼婦館にいくと凄く伸びるんじゃないかな。……この手は何かな?」

回った最中に腰を固定されてお尻が男の前で固定されれば、何かなとニヤニヤと振り返って見下ろす

フォーク・ルース > 「首を獲る時は小刀がいるかな。あんまり刃物は使いたくねえんだけどな」

死と隣り合わせの生活をしてきたからか、男の死生観はシビアだ。人の命を奪うことに抵抗はない。刃物を使いたくないのはずっと素手で戦ってきたからだ。ポリシーとも言う。

「近くて簡単な仕事って聞くと、どうしてもな。そういう積み重ねでビッグマネーが転がりこんでくるってことか……おいおい、ちょっと欲張りすぎじゃないかフォークくん」

途中から、また妄想が始まったらしい。ビッグマネーが転がり込んできたようだ。

「そりゃお前、俺だって男さ。出すものは出しましょう。へへ、楽しくなってきたぜ。酒は一人よりも大勢で飲む方が楽しいからな」

男の懐具合は状況によってかなり上下差がある。稼ぐ時は稼ぐタイプで、遣う時も大きく遣うタイプなのだ。

「今の俺にゃ安い娼婦だって、贅沢さ!」

少女の腰を固定すれば、そのまま立ち上がり、少女の柔らかな尻に自分の下腹部を押し当てる。そしてゆっくりと腰を揺さぶりだした。

「お近づきの印って奴? へへ、この感触いいねえ」

もちろん二人は衣服を着ている。しかし衣服越しではあるが、男の下腹部は少女の尻を摩擦している。傍目にはバックスタイルで睦み合っているように見えるか。少しずつ男のモノが固くなっていくのが、少女には理解できるかもしれない。

レヴィ > 「それが嫌なら死体を詰め所にまで運ぶしかなよね。それだとどうしても街に入る前に捕まるんだけどね」

まるで慣れているや経験隅というように軽い口調で告げて。
必要なら何でも使うためにそういうこだわりはない様子で。

「こう考えればどうかな?一日で出来る仕事で数日分の生活費を稼ぐ、それを毎日すれば小銭が大きくなるって。後は段々と日もかかる大きな仕事にってさ。でもね…妄想はあんまりよくないよ」

始まった妄想から現実に戻そうと少し強めに脇に肘を叩き込んで

「そうそう、一人より大勢だよね。それでさ、大儲けしたらお礼に奢ってくれるよね?」

きっと男ならすぐに大儲けするだろうとちゃっかり一度分ぐらいはと集って見せる。

「お酒を断てば一度ぐらい買えるんじゃない?さっきのだっていいお酒だしさ」

言ってる事と酒の値段が合わないと笑い。
腰を固定され見返していれば立ち上がった男がお尻に下腹部を押しつけ揺さぶり出したことに困った笑みを見せ

「本当にえっちぃね、フォークはさ。こんな所で盛ると登録取り消しで叩きだされるよ」

流石にこちらを気にして居る視線は今は感じないが一度注目されてしまえば視線は集まる事だろうと
衣服越しにお尻に擦り付けられる男の下腹部を見下ろす様にして、そして視線を上げれば自分から押しつけるようににして一度揺らし。
硬くなっていくのが解ればわざとらしく腰を引いてみせる。

フォーク・ルース > 「背に腹は代えられねえってな。刃物を遣うかどうかは、そういった仕事が舞いこんできた時に考えりゃいいやな」

実際、そんな状況になるかどうかもわからないのに気にしたって仕方がない。男はそう結論付けた。今をどうやって楽しく生きるか。それがフォーク・ルースの生き様だった。

「ああ、そう考えると楽になるな。うん、まずは明日、明後日の飯の金だけ考えようってか。シンプルでいい考えだな……へへ、最近はお金の女神さんに愛されなくてよ。ついつい変なことを考えちゃうんだよな」

恥ずかしそうに笑う男である。

「ケチくさいこと言ってるんじゃねえぞ、レヴィ。俺がでっかく稼いだ時は、馬買ってやる、馬」

馬は何かと役に立つ。戦場でも日常でも。男にしてみれば、ものすごく大きな見栄だった。

「へへ、オンナよりも前にこの酒が俺の目の前に現れちゃったからな……しょうがねえさ」

衣服越しに股間を押し付けていたが、少女に窘められたなら、それもそうだと頷く。

「確かに叩きだされるのは困るぜ。食いっぱぐれるのはゴメンだしな」

と、また元のソファに腰を下ろす。すでに隆起した男の男根は衣服越しにも関わらず、くっきりとその卑猥な形を誇っていた。男の服の生地は安物なので薄いのだ。

「ま、ここじゃなくて別の場所ならレヴィも良いって言ってるみたいだし……な」

なし崩し的に了承を取り付けようとしてみる。ニカっと白い歯を見せて、ウインクを飛ばした。調子のいい男である。

レヴィ > 「ちなみにね。魔物の討伐はしたって証拠に耳とかを持ってこないと駄目だから刃物は必要になるよ」

こんな風なのと腰にぶら下がる大ぶりなナイフを見える様にして。
なるべく予算をかけずにという考えからは大は小を兼ねたものを愛用して。

「それならもし仕事がなくても一日二日なら大丈夫だしね。一気に大きく狙わないでさ、小さい中に時々大きいのを混ぜるといいんだよね。顔に出てるし声にも出てたよ」

その顔を見て楽しそうに頬を緩ませて突き

「んー、馬は私が貰っても困るよ。それならその時は良いナイフを買ってくれる?軽くて丈夫なのをね」

少女としては慣れない馬よりはもう一本ナイフの方が嬉しい様子で。

「フォークがお金がないのってその堪えしょうがないのが原因じゃないかな?私は巻き添えで叩きだされても困るからその時は助けないよ」

嗜めれば素直に腰を離してソファに戻るのを見て隣に腰を下ろす。
見れば硬くなった男根が浮き出ている事に周囲を気にしながらズボン越しに撫でまわして。

「そんなにシたいんだ。それならさ…宿代をフォークが持ってくれるなら考えてもいいよ?」

そこは少し高めの宿を指定して笑みを見せ、どうする?と意地悪く尋ねる。

フォーク・ルース > 「よく使い込んでるんだな」

少女のナイフにそんな感想を漏らす。本人は遣わないが、戦場で様々な武器を見てきた。
だからどれほどその武器が使い込まれてきたかもおおよその推測はつくのである。

「俺は地声がでかくてなあ。聞こえていたんなら、ちょいと恥ずかしいぜ……。あんまカッコいい事言ってなかったからな」

カッコいい事どころか、カッコ悪いことこの上ない台詞しか言っていなかった。

「ああ、構わんぜ。立派な奴を買ってやるさ。お前、腕力なさそうだから武器の質が大切なんだろう?」

少女はパワーで押すタイプには見えなかった。だから武器にこだわるのは当然だと言えよう。

「ん、ふふふ……」

少女が甘い手つきで股間を撫で回してくる。そして宿代の提案を出された。その額はほぼ男の全財産だった。
男の脳内に、天秤が置かれた。天秤にぶらさがった片方の皿に『明日の飯』『明日の酒』『明日のオンナ』などが積み重なったが……。
もう片方の皿に少女が飛び乗るや、その全てが吹っ飛んだ!

「ま、明日俺が埋蔵金を掘り当てるかもしれねえしな」

少女の誘惑に勝てるわけもなく、その提案に乗るのであった。

「よっしゃ、せっかくだ。そこの一番いい部屋を取ってやるさ!」

と、立ち上がる。やはり隆起は収まっていないのである。

レヴィ > 「始めた頃からの愛用品だよ。だから今は身体の一部みたいなものだよ」

その言葉にずっとの愛用品だと答え。
グリップなどはすっかりと少女の手の形にと変わっているのが見えて、。

「うん、その癖は治した方がいいよ。秘密の依頼とか来なくなるしさ。どっちかっていうと……知らない人扱いするような事だよ」

やや誤魔化しながらもカッコ悪い事と告げて目をそらして…。

「本当に?そうなんだよね、切れ味が良くて折れないのって高いから手が出ないんだ」

そうそう、そんなのと男の言葉に頷き。その本気度が見えて。

「どうする?お金がないんだよね??」

悪戯心交じりに股間を撫でまわして男がどうするのかと見つめる。
もし無理と言ったならば、また今度ねと本気で流す心算、かかればカラッキー程度という考えだが。

「埋蔵金じゃなくていい仕事でしょ?例えばこういうのとかは最初には丁度いいよ」

提案に乗った男に楽しげに笑って、いつの間にか持っていた王都周辺のゴブリン退治という依頼書を揺らしてそっと男根を隠す様に置き。

「そこまで無理はしなくてもいいんだけどさ」

立ち上がった男を見上げて立ち上がり腕を絡める様にして

フォーク・ルース > 「ちゃんと手入れもされているようだな。エライぞ!」

と、素直に少女を褒める。商売道具をきちんと管理できる人は、信頼ができる。

「秘密の依頼か……。俺が依頼主なら、絶対に俺には頼まないぜ」

変なことを力説する男。自分の性質をきちんと理解できるのも、プロの条件の一つなのである。

「金なんてのはな、気がつきゃなくなるもんだ。ということは、気がついたら増えていたりする……ってこともあるかもしれねえ。俺の持ち金、全部お前に叩くぜ!」

腕を絡める少女と一緒に、ギルドから出て行く。少女が見せてくれた依頼書を眺めつつ。

「ゴブリン退治で……この報酬か。コストを考えれば、けっこーボロいな!」

と、鼻息を強くするのである。その興奮は当然、これから少女と行う『コト』が原因なのは言うまでもない。
果たしてどうなったことやらである。

レヴィ > 「冒険者も傭兵も道具を大事にしないと長生きできないんだよ」

当然と言いながらも褒められればやはり嬉しそうに笑みを見せて。

「特に個人にって依頼は話さないでっていうのが多いんだよ?だから早く直した方がいいよ」

そういう依頼ほど報酬が多いと囁き。
自分を分かっているのにとつい笑ってしまう。

「それは嬉しいけどさ。もし明日になってお金がなかったら…会えたら宿代ぐらいは出すね。先行投資だと思ってね」

大胆不敵な男の腕に胸を押しつけ、男になら少しぐらいは出しても先を見てみたいという気持ちが起きて。

「この辺りはお金を考える人は見ないから狙い目だよ。フォークなら簡単だよね?」

自分が感じた男の強さに間違がなければこのぐらいの仕事なら軽くこなすだろうと思い。
久しぶりに乗り気になる男とのこれからを考えて楽しげに一緒に宿にと向かう事に。

ご案内:「平民地区 冒険者ギルド」からフォーク・ルースさんが去りました。
ご案内:「平民地区 冒険者ギルド」からレヴィさんが去りました。