2016/04/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区のとある路地裏」にレティシアさんが現れました。
レティシア > (うららかな春の昼下がり、子供達の愉し気な声をあげながら、路地裏を通り抜けてゆく。そんな、とある路地裏の片隅に積み上げられた木箱に腰を下ろしながら、唄声を紡ぐ女。本来の淫魔の姿ではなく、薄金の髪に空色の瞳と人間の女に擬態して。そんな女の周りを、平民の幼い子供達が5、6人、囲んでいる。女が唄う愉し気な手遊び歌に、キャッキャッと楽し気な声を上げ。一曲、唄い終われば、次はあれを唄って、これを唄ってと忙しない。しかし、女は嫌な顔をひとつも浮かべる事もなく、笑いながら、再び歌声を披露していて――)
レティシア > (ここの子供達とは顔見知りなのか、すっかりと仲良しの様子。子供の内の一人が、「お姉ちゃん、ちょうちょ!ちょうちょ、出して!」と声を上げると、女はにっこりと笑みを浮べてから、自分の拳を口元へと引き寄せて、ふぅっと息を吹きかける。そして、握っていた拳を開けば、そこから、ヒラヒラと瑠璃色の蝶達が舞い始める。途端に、わぁっと子供達から歓声が上がり、舞う蝶を捉えようと、小さな手を空へと伸ばす。その様子を瞳を細めて見つめ、女が口にするのは、花から花へと舞う蝶の歌――)
レティシア > (ふと、その内の蝶の一羽が女に何やら囁くように、その耳元でヒラヒラと舞うと、女は何やら「あぁ」と頷いて。パンっと両手を叩くと、木箱より立ち上がり) さぁ、あたしはそろそろ行くわ。また、遊びましょうね?(もうお終いだという女の声に、子供らは、「えー」と不満げな声をあげるものの、また来ると聴けば、「約束だからね?」と念を押される。幾つもの小さな指先を指切りを交わすと、女はヒラヒラと片手を振りながら、その場から歩き出し――)
ご案内:「王都マグメール 平民地区のとある路地裏」からレティシアさんが去りました。