2016/04/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 今、少女は広場にあるベンチの一つに座っていた。
のんびりと寛いでいるも、今日は本当にゆっくりと寛げている気がする。
いつも向けられている好奇の視線、それが、今日は全く向けられていないのだ。

耳と尻尾は隠している、それだけでも、やはり着物のせいで視線は向けられるもの。
しかし、今はその着物さえも変わっていた。
ふわりとしたデザインのカットソーにサロペットスカート、履物もショートブーツ、小物に肩下げ鞄と普通の格好なのだ。

「むむむ…さすがは、といった感じなのじゃ。
こうも本当に目立たぬとは、やはり頼んで正解じゃったのぅ」

ふむ、と頷きながら呟いた。
自分では普通の服を選ぶなんぞ難しい、だから、他人に頼ってみたのだ。
この格好で大通りやら、色々と歩き回ってきた。
その結果がこれである、なんとも満足そうな表情を浮かべていた。

タマモ > 「この調子で、店とか巡ってみるのはどうじゃろう?
この姿ならば、どこでも行けそうな気がするのじゃ」

ベンチから腰を上げ、鼻歌交じりにくるりと回ってみる。
買って貰った鞄に入れるような何かを買いにいくか、そう考えてはみた。
だが…そこでまた引っ掛かる。
うん、こういった鞄の中に入れる物ってどういった物があるのだろうか?
普段の着物ならば、中に扇子やら色紙やら玩具やら、色々と入っていた。
…まぁ、普通はそんなに入れるものでもないが。
この服には、着物と違いそういった物を入れるスペースがなかったので、今の手持ちはこの鞄だけである。
いや、ポケットくらいはあるのだが、ポケットに入れれるような物が無かった。…色紙くらいなら大丈夫だったかもしれない。

さて、という訳で、何か買う物を考えよう。
改めてベンチへと腰かけ、考える。
…今の自分のような普通の女子が、こういった鞄の中に普段持ち歩く物とはなんぞや?と。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にネスさんが現れました。
ネス > ...はぁ、長く城を開けて食料が底をついていたとは予想外だったわ...

(溜息をつき、ブツブツと愚痴りながら、体調や記憶の方はもう何の問題もないのか、カツカツとヒールの音を鳴らし、平民地区の道を歩く。食料と共に、ゴルド、つまり金銭も底をつきそうなのか、いつもなら富裕地区での買い物も今日は平民地区まで足を踏み入れる始末。そして、最悪なのが、専属執事であるカレリアが、今日は幼児ででかけてしまっていたことだ。城を出る時、数人の執事やメイドが護衛についていくと言っていたが、魔族である使用人達が平民地区を歩けば忽ち騒ぎになり、カレリアの怒りを買うだけだろう。ブラブラと、住宅街を抜け、たどり着いた広場にどこか見覚えのある少女を見つける)

あれ、貴女...どこか出会ったような.......?

(ベンチに座り考え込む少女に近寄り、訪ねる。確か、ティルヒア動乱中に、戦場で合間見たはずだが。流石にこんなところで喧嘩をふっかけるなんてこともしないが、警戒されたら面倒だなと、魔力を消して話しかける)

タマモ > 考えて、考えて…うん、やっぱり自分で考えるのは難しい。
やはり誰かに頼るべきだろう、そんな結論に到った時…ぴくん、と隠している耳が反応する。
近付いてくる足音、明らかに、こちらへと向かってきている。

ちなみに、出会った当時は耳も尻尾も隠しておらず、普段着の着物姿。
それでも気付いたのはなかなかのものだ…まぁ、インパクトが強かったならばこそ、気付けたのかもしれない。

はて、自分に用事なんて誰なのやら?と、かくん、と首を傾げて顔を向ける。
その相手の見覚えは…うん、ある、しかもあんまり思い出したくもない、あのティルヒアの地で会った相手だ。

「よく気付いたものじゃな?さて、どれ程振りじゃったか…よもや、お主の様な者が一人、こんな場所を歩いておるとはのぅ?
………えーっと…まぁ、うん、ともあれ久方振りじゃ」

確か、吸血鬼。血を操って襲ってきた相手、とまでは覚えている。
場所が場所だ、いきなり襲ってはこないだろう。そう考えてか挨拶代わりに気楽に手を振った。
ちなみに、魔力を感知する術はない、魔力を発していても消していても、対応は変わらなかっただろう。
こちらが反応するものは、敵意や害意、その辺りである。

言葉の後に間が空いたのは、名前を言おうとして…思い出せなかった。
なので適当に誤魔化した。

ネス > まあ、記憶力はいいほうだからね。

(つい先日まで自分のこと、周りの人のことをすべて忘れてしまうという事態に陥った本人では説得力に掛ける言葉ではあるが。どうやら、人間違いではなさそうでホッとした様子)

そうね、半年近いんじゃないかしら。

(隣いいかしらと断りを入れて少女の隣へ腰掛ける。今気づいたが、今日は耳やしっぽを隠しているようで、服装もいつも違う。前は確か和装だったかと思い、その服にあってるじゃないと微笑む)

まあ、ホントなら護衛とか使用人の1人でも連れてこないと、危なっかしいんだけど、私にそんなものは必要ないし

(得意げに笑みを浮かべる。あの時は、ひましていたということもあり突然襲いかかったりしたが、今日は残念ながら、そんな気は内容で、傍から見れば仲のいい少女(人間の)友人にも見えなくはないだろうか)

そう言えば貴方、こんなところでなにしてるの?

(相手の名前を覚えていないのはこちらも同じで、相手のことを貴方と呼び誤魔化す)

タマモ > 「ふむ…まぁ、妾も悪くはない方じゃからな、ちゃんと覚えておるぞ?」

名前以外は、と心の中で付け足しておく。
相手がどうなっていたか、調べようと思えば調べれなくもないが、今それが必要であるとは思える訳もなく。
どこかほっとした様子の相手に、くすりと小さく笑う。
その様子から、記憶は良い方だが何かしら忘れてる部分もあるのだと無駄に勘付いた。…いや、自分もそうだから。

「おぉ…もうそんなになるんじゃったか?いやはや、あの時は死ぬかと思ったものじゃ」

余り考えた事も無かった、どれくらいの時間が経っているのか。
聞いて、そういえばそうか、のレベル。
別にこのベンチを独り占めしている訳でもないし、隣に座るのを止める理由もなかった。
視線が服を見ての相手の笑みに、ふふんっ、とどことなく偉そうに胸を張ってみた。
…選んだのは自分じゃないが。

「いやいや、その油断が命取りという事もあるのじゃぞ?
お主、確か大層な城に住んでおったではないか、攫われては事じゃぞ?ん?」

自分はあの時と違い、更なる力を手に入れている。
それでも、敵わぬだろう相手がいると思い知っている…目の前の少女の得意げな笑みに、少し難しそうな表情を浮かべて言葉を返す。
なるほど、確かに見た目は和気藹々と語り合っているように見えるかもしれない。
内容はともかくとして。

「うん?妾か?妾は暇潰しの散歩なのじゃ。
普通の格好で散歩というのは良いぞ?気楽にゆけるからのぅ」

つまり、今までは普通の格好でないと自覚していたという事だろう。
お互いに名を思い出せず語り合う二人、果たしてそれに気付く事はあるのか…!?

ネス > (よくよく見ると、目の前にいる狐の少女。普通にしていれば可愛いかもと、変なことを考え、じーっと服装や髪を見つめる)

ん、なによ?

(クスッと笑う彼女を見て、ムッと視線を向ける。もちろん、相手とどんな戦闘をしたかなどはちゃんと覚えているのだが、名前だけはどうしても思い出せない。それもそのはずだ、あの日、互いに名前など聞くこともなかったのだから。そんなことに気づくこともなく)

私だって、あの時は流石に焦ったわ。

(今まで戦闘した誰よりも面倒臭い相手だったわよと愚痴をこぼしながらフッと笑いかける。内心、嬉しいのだ。死力を尽くしてぶつかりあった者とこうして平和に談笑していることが。自分が出会ってきた者達は皆弱く、目の前の少女のように二度出会うなんてことは滅多にない。皆、ほかの先頭で命を落としたり、はたまた行方を眩まし二度と顔を合わせることがなかったり、長く生きていればこういうこともあるかと笑う)

もしかしてそういう服着るの初めてなの?

(ふふんと得意げに胸を張る彼女を見て、ならばティルヒアの地で出会った時の服装は標準服なのかと納得する。んーと、少し考えながら、良かったら今度、また私の城に来なさい?私のドレスとか要らなくなったものあげるからと口にする。ただ単にドレス姿の相手が見たくなったというのもあるのだが)

それはいつも使用人たちから言われてるわ。
でも、私を攫おうとするなら逆に攫って妹ものオモチャにでもするわよ

(確かに油断は大敵というが、それはネスにとって無縁な言葉かもしれない。魔力や血液さえ尽きなければ、ほぼ無敵の吸血鬼。毎日充分に血液は摂取してるし、魔力も普通の人間の何十倍も持っている)

散歩ねー。
なら、私と一緒に買い物でもしない?

(暇をしているなら一緒に行きましょう?とベンチから立ち上がって相手へ手を差し出す。この前のような殺伐とした関係ではなく、もっと親しくなりたいと思った)

タマモ > それを思っていた時に、相手の思考を見ていなくて良かったのはお互い様か。
こちらを見詰める視線に、とりあえず、じーっと見詰め返してみる。
…多分、思っている事は同じである。

「いやいや、あの時はまだ魔法とかさっぱりじゃったからのぅ?
よもや、あんなものがあるのは予想外じゃった…そして死ぬほど痛かったのじゃ」

思い出しただけでも嫌なのか、己の右手を一度見て、はふ、溜息をついた。
いや、そもそもその腕を傷付けたのは自分自身なのだが、それはあえて気にしない。
あの時は色々と手探り状態、ゆえに、油断が元で危険な目にあった訳だ。
とはいえ、別にそれを今更どうこう言うつもりもない、良い経験になったと思えば良い。
目の前の少女の思いは分からない、まぁ、その笑みに悪い気はしてないのだが。

「妾の手持ちは着物だけじゃったからな、こういったこの地の普通の服というものに興味があったのじゃ」

後は、好奇の目の向けられないようにしたかったのもある、と。
相手がドレスをくれるというが、ちらりと背丈とか体付きとかを見てみる。
…胸辺り大丈夫じゃろうか?そんな事をふっと考えるが、言わないでおいた。
着れるにしても、着れないにしても、試着くらいは出来るならばと思ったからで。
ドレスとか、興味が全く無い訳ではないのだ。

「やれやれ…それがいかんというのじゃ。
お主とてこんなに可愛らしいのじゃ、そして、世の中にはこういう力の持ち主も居るやもしれん」

確かに一度戦っているから分かる、この少女はかなり強い部類に入る実力者だ。
そして、言葉にしている通り、可愛らしいと思うのも本当だ。
だが…戦いには相性というのもある、ぽん、と少女の肩に触れようとする。
それが叶うならば、あの時とは違う力…少しの間だけ魔力を掻き消す程度の力をかけてしまおう。
消えるというよりも、単に魔力を元とする力を使えなくするだけだが。
さすがに黙っていてはあれなので、少しだけ力を封じただけで、少しすれば戻るとは伝えておく。
敵対的な行動ではなく、そういった事が起こる事もあると心配しての行動である。

「ほほぅ…お主がどういった物を買うのか興味はある、良いならば付き合うとするかのぅ」

断る理由も無いか、差し出される手を取って立ち上がった。
実際に興味はあるし、親しくなれるならば、そうなるのも悪くはないと思ったからで。

ネス > (暫くお互いに見つめあっていた。何を考えて互いを見つめていたのか互いに知らないが、思っていること、考えていることはきっと同じか)

あー、転生族なんだっけか。
それなら魔法を知らなくても無理はないわよ。
私も痛かったわ?
だからお互い様よ。

(痛かったと口にし右手を見つめる彼女の頭に手を乗せて、もうあんな戦いはしないわ。だから許して?と目を細めて笑う。こんなことで傷つけてしまったことがなくなる訳では無いが、この際前の諍いや戦闘など水に流せたらいいなと思っていて)

うんうん、きっと似合うわよ。
貴方のサイズに刺繍し直せばきっと、ちゃんと着れるわ

(まるで女の子同士(人間の)の会話で、久しぶりに吸血鬼の一族の主としての自分を忘れているようで、自分の城へ来てくれるという言葉に嬉しそうに微笑む。こう見えて、まだまだ未熟で幼い吸血鬼。こんな1面もあってもおかしくはない)

か、可愛い?
そ、そそんなことはないわよ!

(可愛いと言われたことが嬉しく、照れくさかったのか戸惑いながらも否定し、肩に触れられ魔力を消されればなるほどと、相手を見つめる。確かに、こういった系統の魔法は厄介だし、面倒だなと納得し訂正する)

そうね、
まあ、警戒はしとくわよ

(ありがとと心配してくれ相手へお礼の意味を込めて頬にキスをする。勿論他意はない。ちょっとしたスキンシップだ)

なら、早く行きましょ

(手を引き、平民地区でも一番賑やかな街の方へと歩き出す。久々にこういうのもいいかもと、歩きながら様々な店を眺めて)

タマモ > 「転生族?初めて聞く呼び名じゃ…妾は妖怪、その中の九尾狐というものじゃ。
どうやらこの地の北方にそういった種が居るらしいのぅ?
むむむ…それはそうじゃな、ではそういう事にしておくのじゃ」

北方に居ると聞いた、隠す必要もなくなったのだしと、大雑把に教えておいた。
唸りながらも、頭に乗る手と、続く言葉。
今となってはむしろ気にするだけ無駄と思っているのだし、あの事を流せるならば良し、と頷いた。

「ふむふむ、着てみねば似合うかは分からぬが、何事も試す事が大事じゃからな。
ただ、貰うというのも不本意じゃな…まぁ、礼は考えておこう」

相手は少し気にしているようだが、自分にしてみれば目の前の少女はあくまでも数居る女子の一人でしかない。
立場とか、そんな小難しい事を拘る性格ではなかった。
相手にしてみれば、それが良いのかもしれないが。
…逆に言えば、同じように可愛らしい女子の一人である。
礼を考えるのは良いが、それが何を差すのか…聞かれたら怒られるかもしれない。

「………いや、うん、よく居るんじゃな、そのタイプの者はな?
なんで可愛らしいと思ったままに伝えておるのに、違うとか言うんじゃろうか?」

否定する少女の言葉に、むしろ、自覚してないのがおかしくないか?みたいに言ってみた。
可愛いものは可愛いのだ、それ以外どう表現しろというのか、そんな感じだ。

身の心配に関しては、素直に受け止めてくれたのならば、と安心したような表情。
お礼のキスに対して、お返しに頬にキスを返しておいた。
うん、きっとスキンシップ。…多分。

「うむ、付き合うぞ。しかし、そう急かすものでもないじゃろう?
買い物をする店は逃げはせぬ…あ、でも時間は過ぎてしまうか。
仕方あるまい…分かったのじゃ」

手を引かれ、手を繋いだまま歩いて行く街の中。
まだ慣れきってない服のせいか、少し歩みはゆっくりか。
それでも、相手に合わせるように通る店通る店に同じように目を向けていった。

ネス > 妖狐とか、九日狐とかはわからないけれど、まあ、私からしたら貴方は同族みたいなものなのかしら?

(吸血鬼と狐ではだいぶ違うが、人外ということは一致しているしあながち間違いでもないかもしれない。転生族については、話でしか聞いたこともなかったし、この世界に存在するどの生物とも違った種族としか聞いたこともない。そこまで詳しくはないが北方にいると言われれば少し興味が湧いたのか今度言ってみるわねと)

私は絶対似合うと思うけれど。
別にお礼なんていいわよ?

(礼を貰うために言った訳では無いのだからとその気持ちだけで嬉しいと頭を撫で、立場や身分などを気にせずにこうやって自然に話してくれる彼女を見つめて、これが友達というものなのだろうかとふと思う)

ま、まあ...、そういうことにしておくわ。

(きっと、目の前の少女は純粋なのだろうと恥ずかしそうに顔を赤らめる。頬にキスを返され、ちょっと行き過ぎたスキンシップを終え、街を歩きながら貴方は何か買いたいものはないの?と訪ねる)