2016/03/19 のログ
ヴァイル > 普通の酒場としての顔もあるのだが、亭主がいかんせん愛想が悪いうえに、
食事も別にうまいわけでも安いわけでもないので普通の意味での常連というのは出来ない。
ヴァイルとしては休めてミルクさえ飲めればいいので問題はないのだが。

「何か面白いことしろ、亭主」

脚を大きく上げて椅子をゆらゆらと傾ける。あまりにもはしたない。
老いた亭主はヴァイルの無茶振りに反応を返さず皿を磨いていた。

ヴァイル > 古い信仰を抱き続けているこの酒場の人間には、ヴァイルなりに思うところもあった。
融和も反抗もなく息を潜めて価値観を誇示している場所。
自分の嫌っているはずの停滞した空間は、妙に居心地がよく感じられた。

「ミルクおかわり」

ジョッキをカウンターに叩きつける。
亭主が黙って答えた。

老人や死人を貪っても楽しくはない。
息をしながら体中が淀んでいくのを感じていた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/囁く火花亭」からヴァイルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にセリアさんが現れました。
セリア > 久々に休暇の為か、いつもよりは幾らか早い時間から酒場に足を運ぶ。
酒場の隅に腰を下ろしてのんびりとグラスを傾ける。
行ったことの無い店に入るのも新鮮で、それはそれで良いのだが。やはり馴染みの店の方が気分は落ち着く。

「―――――…はぁ」

何杯目か、酒気を帯びたため息を零しながら手に持っていたグラスを置いた。
店内は他に客の姿も無く、年嵩の店員が一人空いたグラスを片付けている様子が見える。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」に魔王リュウセンさんが現れました。
魔王リュウセン > ガランガラン と扉についている鈴が音を立てて揺れ開いた。
黒い狐耳がひょこひょこと揺れ、遅れてその存在の後ろをゆらゆら揺れる九つの尾がもっさもさと揺れる。
ミレー族にも見えそうな存在が 堂々と店に現れて 適当な席に腰を下し、年高の店員に向けて 何を注文したかというと

「…ミルク一杯。」

酒ですらない。酒を頼むかどうか迷ったが ちらりと先客たるセリアを見てから
ミルクが無事に出てくるのか待ってみようと。

セリア > 店員は来客――もとい珍客にも動じず、注文に頷いて奥に消えた。
己はといえば、扉の鈴が鳴り響いた時点で顔を上げ、リュウセンの姿を見ている。
記憶を探ること暫し。

「………前に、会ったことあるわよね? 確か……旅籠か、どこかで」

そう声をかけると同時、店員がミルクの注がれたグラスを持ってきた。
コツ、と鈍い音を立てて彼女の目の前にそれを置く。

魔王リュウセン > 毛が生え変わる時期上、尾が九つ揺れている最中も床に抜け落ちた毛が少々大目に落ちてる。
もさもさゆらゆらと気分がいい事を示すかの様に止まらない尾の揺れ模様。
店員は…注文に答えたようで 一旦姿が消えたかと思うと 目の前にミルクたっぷりのグラスを置いてくれた。

「ありがとう。感謝する。……はて、そうじゃ…ったでしょうか?逢ったかもしれませんし そうでなかったかも知れません。」

記憶が…かなり怪しい。逢ったかどうか そしてそれが旅籠だったかどうか。
もうちょっとそこで何があったか 明確な出来事があれば思い出せそうな…!
尾は揃って 首を傾げる様に傾いて揺れてる。

セリア > 抜け落ちた毛を眺めながら、此処の店員は文句も言わず掃除するのだろう、と勝手に想像している。
空になったグラスを店員に差し出しつつ、彼女の隣に移動した。遠慮も何も無く腰を下ろして。

「……私も、どうかと訊かれると曖昧なんだけどね……会った、ということくらいしか……」

結構前のことだ。記憶もすっかり薄れてしまっていた。

「まぁ、会ってなかったらなかったでいいかな。私はセリア」

魔王リュウセン > もさもさもさ。尾はリラックスしているのが十二分分る位に揺れている。
ああ、早くも抜け落ちた毛でこんもりと毛玉が出来つつある。ころころと転がれば毛玉の出来上がりだ。
ただ、店内は狐娘とセリア嬢の二人と店員。毛玉は出来そうにない。
気付けば 隣に腰掛けて来たセリア嬢を見た、ぴこんと耳が立った、それだけだった。

「逢った位、でしたか。記憶があやふやで申し訳ない。」

表情は淡々としているが 代わりに狐耳と尾が現しているようで しゅーんと萎れているようだ。

「…セリアか。  私は リュウセン。しがない情報通をしています」

グラスを片手で持ち上げると ずずっと飲み始めた。

セリア > 「情報通ね。それならいずれお世話になる時が来るかもねぇ……」

店員はおかわりのグラスを己の目の前に置くと、再び食器を洗い始めた。毛玉は出来そうにない。
リラックスして揺れる、そんな尾を眺めながら。

「気にしなくていいわ。まぁ、これからよろしくね」
「………お酒は飲めないの?」

彼女の手にあるミルクグラスを見、ポツリと問う。
ゆらゆらと片手にある酒のグラスを揺らしながら笑って。

魔王リュウセン > 「貧困街と平民街の狭間に棲んでいるから 知りたい情報売りたい情報 あったら 私の元まで。
幅広く 取り揃えております…多分。」

最後の語尾は若干自信がないのか 尻すぼみで若干上がっていた。自信溢れる情報通、でもない。
本業が本業なだけに―それは初対面(仮)の彼女には言う必要はないだろうと黙って置く。
こくこくとミルクを黙って呑んでいるが、半分くらいまで飲むと グラスを置き

「よろしく。  酒。いい思い出が無い。…酒乱になるらしい。」

酒を飲んで からの記憶が無い。記憶が無いが周囲に聞いた限りでは酒乱だったと。
人様に迷惑をかけるよりは飲まない方が良いと、尾はまだ揺れていない。

セリア > 「覚えておく。……まぁでも、存在を知らないよりは全然良いわ」

自信なさげには見えたが、しっかり頼る心算だった。
見回りには地理、また世俗の情報等が欠かせない。

「……見てみたい。…折角酒場に来たんだもの、それ飲み終わったら――どう?」

奢るよ、なんて唆す。つまりは見たいから、といった単純な理由だ。
「私が責任持つわ」とも言っている。

魔王リュウセン > 「そうですか。…覚悟は一応為さって下さいね。後悔はしても無駄ですが。」

本業魔王 副業情報通。なんだろう 本業が物騒過ぎる。
魔族の王族種なんぞなっているが 最近の思い出?魔王やって居るより
もさもさ情報通やって居る方が稼いでいる気がする。それほど情報とは買ったり売ったりばらまいたりが大切なのだと。

「…手を出さないのは 約束できます?…飲み終わったら。…そう、ね。」

奢る、そそる。金は彼女が払うらしい。言質は取った。ミルクの入ったグラスを一気に傾けて飲み干して見た。
さて、どーんとくるがいい!  尾は…ぶんぶんと揺れている。

セリア > 「後悔ね……」

小さく呟いて、ちょっと笑う。
本業の方は知らないから、副業の方を本業だと今のところは思っている。
その認識が変わる時は来るかもしれない。来ないかもしれないが。

「ええ。………何度もごめんなさいね、お酒お願い」

一息に飲み干されたグラスを見てきょとん、と目を瞬かせる。
が、すぐに口元を綻ばせて片手を上げた。
寄ってきた店員に二人分のお酒を注文して――間も無く。互いのグラスに注がれるだろう。

魔王リュウセン > 彼女の服装 一寸見てみた。…何か見回り関係の騎士か何かだろうか。
であれば、本業は名乗ったら即 討伐対象になりそうな気がする、うん、黙っておこう。
もしかしてひょんな時にばれるかも知れないが それはその時に対処しよう、多分出来ればの話。

「…いい思い出が無い 酒 忌まわしき…酒に罪は無い ですが」

グラスに注がれた 酒。 こっちからしたら 悪魔の飲み物が注がれたように見える。
言い過ぎかもしれないが 酒には罪は無い 罪なのは酒乱になってしまう私だと。
ごくっと喉を鳴らして 何の酒か分ら無いがー一口酒の入ったグラスを飲んでみた!

「……げっぷ」

一口飲んだだけで― 顔色に変化なかったが ぐらりと体を揺らしたかと思うと グラスを置いた横で ごんっと頭をカウンターに打ち付けたー!

セリア > 別に魔王だからといって即座に討伐対象…というわけではない。そもそも自分の腕ではそうそう敵わないだろう。
だからいずれ正体がバレたとしてもそれはそれだ。

「……良い思い出か。まぁ、無理しないでも―――」

酒は少し強めの――この酒場で自分がしばしば飲んでいるものだ。
グラスを傾けたところで、ごんっ、と音が響く。
隣を見れば突っ伏している彼女の姿。驚いたように目を瞠る。

魔王リュウセン > それに城の情報を閲覧できるのであれば 恐らく極一部の資料に魔王についての討伐対象が載って居そうな気がするのだ。
だって伊達に狙われているんだもの、何処からか情報があっての暗殺だったり討伐だろうと。

酒は強かった。アルコールにほぼ弱い?この狐耳魔王を打倒したのが酒。
酒初心者に少し強めの酒は問題があった。突っ伏して そう 反応が無い 的な状態だ。
と、うぅっと呻いて―耳がひこひこと揺れて がばっと起きたかと思うと
自棄に目が座っておりーセリアの方を見たかともうと

「……今宵の餌は お前か?」

セリア > 確かに載っているといえばそうなんだろうが……そもそも、この不真面目な騎士団長である。
最近、資料のチェックは部下に任せっきりだった。
なので魔王の顔やら情報やらはあまり知らない。

暫く反応の無い彼女を見守りながら、持っていたグラスを置く。
店員といえば奥に引っ込んだきり、用でも足しているのか出てこない。
だから今は店内に二人きりの状態だ。

「………餌?」
首を傾ぐ。

魔王リュウセン > 彼女が仮に?城勤めの騎士として見ている、しれが騎士団長とかは知らない。
こう騎士様とかと関わり合いが余り無いんでーあるとしたら情報通として
依頼主と受ける側、位。
普通に暮らしていたら ほぼ出逢わない方が多いのではないかという位ない。
然し 今日こうして出会ったわけだが、こんな時もある。

店員の気配がない。いや、酒にノックダウンしちゃってその辺分らん。
復活後?理性の枷が外れている気がする、いけいけどんどんな具合に眼が座った状態で尚

「今宵の生贄は お前か …ここは いつもの部屋と違うが…精を頂くとしよう」

突拍子に何を言っているんだか。抱くぞ的な事を言っている気がする 口は止まらない。

セリア > 確かに、しがない情報通――魔王と、騎士団長。
普段過ごす上では何の関わりも持ち得ない組み合わせだろう。
縁無い者同士を出会わせる場として最適なのは、酒場なのかもしれない。

「……此処で? いや、私はどこでも良いのだけれど……」

いつもの部屋とやら。あるなら其処に案内してもらったって良いが。
そして抱かれるのも別に構わない。

と、そこで店員が戻ってきた。己の、そして彼女の様子を見るなり察したらしい。
お代は良い、と首を左右に振っている。

魔王リュウセン > 今はもふもふ狐耳情報通(仮)と騎士団長が正しい。
現在進行形で、その騎士団長を突発的に押し…いやナンパしようとしている。
抱くぞ的な台詞がどうも 精を頂こうとしか出ない。此処で?と言われれば頷き、
どこでもいいと聞けば さぁ、押し倒す 脱げ とかいざ言おうとして…

「ここで 外でも どこでも 我は場所をえら…っち。戻って来たか」

何時もの部屋は 王都での現住所たる住まいの部屋だ。案内してもいいが、何処でもいいと聞いた気がする。
では 此処で脱がして、と店員が戻って来た 邪魔が入ったとあからさまに肩を落とした。
お代は…いいらしいが、酒の相場は分らんがごそごそと取り出したのは
硬貨が数枚。自分(ミルク代含み)と彼女の分と。

「釣りはいらん とっておけ   河岸を変えるとするか、ついてこい」

がたんと席を立とうとするが 足元がふらついて危なっかしい。

セリア > 女性ゆえ精は出ないものの――抱くぞ、と言いたいことは伝わった。
店員はこういうこともすっかり慣れているのか、淡々と代金を受け取っている。

「……まぁ、それは貴女に任せるわ。お好きに」

どこで押し倒され、行為に及ばれようと構わない。
外で致したことなど何度もあるし。
立ち上がり、足元おぼつかない彼女に肩を貸そうと腕を伸ばす。

魔王リュウセン > 精を頂く―白い方ではなく恐らく体力とか吸精をするの類で抱くぞとか言っているつもりだ。
性別関係なく言っているつもりが 色々と理性が抜けたのでしゃべてて意味が分からない事にー今なってる。

「きちんと抱くのなら ベットの上で喘いでほしい位だ。…やはり家に戻るか。」

外で押し倒すのはあり得ない。押し倒す行為に溺れるのなら外より中!
彼女に介抱されながら―見た目は相当悪いが 彼女を家へと連れて行くべく酒場を後にしようとー その後の二人の足取りは?

ご案内:「王都マグメール 平民地区」から魔王リュウセンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からセリアさんが去りました。