2016/03/05 のログ
ルキア > でも逆に私たちのような種族の中に入ると、黒色ってとても目立つ気がします。
(相手が言う言葉にふふふ、と小さく笑いながらそう返し。色素が薄い者が多いから黒など濃い色合いは少ないと)

ああ…私のいた里に限らず、結構閉鎖的かもしれません。エルフ同士の交流はありますけど、村に人間が来た記憶ってないですし。森にも人避けの結界なんかが張ってありましたし。
精霊のこととかは、長老や同じエルフに聞くのがいいんでしょうけど、違う系統の魔法も学びたいので。ちゃんとした師匠とかのもとで学べるのが一番なんですけど…。ラジエル学院!そこです、そこで勉強したいのもあって、里から出たのが一番大きいです。

ありがとうございます。

(話している内に運ばれてきた注文の品。相手が切り分けて分け皿に移してくれるのに礼を言う。相手がちょっといた手品のようにした行為には全く気づかずに、その色とりどりのフルーツで彩られたタルトを受け取り、フォークをとって一口口に入れる。口内に広がる甘さと瑞々しい香りに幸せそうな顔をしていたか。薬の量は少なくとも、全く耐性のない体には強く作用するかもしれない。いまはまだ、タルトに舌鼓を打っているが、そのうちだんだんと酒に酔ったような感覚が生まれてくるか)

このタルト、お酒がつかってあるんでしょうか…。

アシュトン > ま、確かにな。
色合いも恰好も、異物感バリバリだろうね。
勿論逆も然り、この都では君みたいなエルフは目立つからね。
あまり治安の悪い場所や、貧民区には行かない方がいいだろうな。
(相手の言葉に合わせて笑い声を含めながら、ちょいと肩を竦める。
実際、こののんびりとしたエルフでは、危険な事この上ないだろう。
もっとも、そうでなくても、危険がないとは言えないのだが)

基本的には、変わり者が姿を現したりする位かなぁ。
比較的若いエルフの方が、そういう外にいこうとする傾向が強いイメージだが。
魔術魔法に関しちゃ、一系統を極めるのもいいが、色々な視点から見れば、また違う発見も多いからな。
おや、エルフの里まで学院の名が知れてるのか……あそこは、確か金さえあれば割と入れたかな。
貴族とかでもなければ、そんな大した金額でもなかったとは思うが。
(サンドイッチを片手にとると、口へと運び。
咀嚼をしながら、相手の様子を眺める。
タルトには特に警戒せずに手を出したようだが、効果の程は、様子を見ないとまだ分からない、といった所か)

ケーキやらには、香りづけで入ってる事もあるからな。
量自体は大した事ないだろうけど、酒は苦手かい?
そういえば、エルフと酒ってあまりイメージがないな。
(しれっとした様子を装いながら、此方も合間でタルトに手を付ける。
当然此方に薬は入っていないし、入っていたとしてもあの程度の量では自分に効果は全くとない。
甘い果物をフォークで取り上げると、美味そうに口へと運んだ)

ルキア > 真っ黒ですもんね。頬の傷はどうなさったんですか?やっぱり目立ちますか?王都なら人間以外の種族も多いだろうから大丈夫かと思ったんですけど。はい、気をつけます。
(格好も、という言葉に相手に服装を見てそこから顔へとあらためて視線をやって、気になったことを聞いてみた。治安の悪い場所などにはいかないほうがいいと、助言してくれるのに親切な人だと思い。)

変わり者ですか…。
そうですね、確かにそうかもです。
(変わり者、というのに自分を当てはめたのだろう苦笑して、若い者というイメージは肯定する。あとは、熟練の技を持つ上の世代とかだろうかと考えながら)

有名ですよ。書物がたくさんある図書館なんかもあるとか。お金ですか…うーん。まだ学院の入り方とかまでは調べられてないんですよね。日々の生活が精一杯で。まだぜんぜん街にも慣れていないので。
図書館とかは一般開放されているところもあるとは聞いたことがあるんですけどね。
(そこを目的に出てきたと言ったのに、お恥ずかしいと苦笑しながらまだあまり知らないことを伝える。名が知れていても編入、入学方法までは里では知るすべがなかったようで)

いえ、苦手ではないんですけどちょっとこのタルトにはいってるお酒はきついんじゃないかなって…。
あ、いえ美味しいんですけど!なんていうかふわふわした感じがするというか…
(味自体が損なわれていることもないので、フォークがとまることはないがだんだんと白い頬に赤みが刺して、瞳が湖面に映った月のように潤んでくるか。)

アシュトン > あぁ、これか。
冒険者や傭兵って、分かるだろ?
荒事を含む仕事をしているんだが、昔ついた傷が完全に治らなくってね。
身体の方も、言うまでもないんだが。
(右頬の傷跡を、指で拭うようになぞる)

比率的には人間が多いからな。
それにさっきも言ったが、君は綺麗だから、余計とね。
(頷きを、一つ。
特に治安の悪い場所では、捕まえて金持ちに売り飛ばして、なんて考える輩も少なくはないだろう)

なるほどなー……入学する前に、一回中でも見てみるか?
俺は学生ではないんだが、ま、ちょっとしたコネで施設やらを使える許可は貰ってるんでな。
入学希望者を連れて行く位なら、文句も言われないだろうさ。
その時に、学院の担当から方法を聞けばいいだろうし。
(どうだろうか、と相手の瞳を見やりながら首をかしげた。
善意とは言いかねるが、この後を考えれば、コレぐらいのサービスはしてもバチは当たるまい)

ふむ……少し、顔がほてって来ているようだな。
或いは、慣れない都暮らしでの疲れが出たか。
(こちらとしては理由も分かっているので、内心ほくそ笑む所ではあるが。
わざとらしくも心配したかのような風をさせながら、考えに頭を傾ける)

何処かで休んだ方がいいかもしれないな。
近くに顔の利く宿がある、連れて行ってやるから、調子がよくなるまで休憩したらどうだ?
(椅子からゆっくりと立ち上がると、彼女の傍にまで移動して。
肩へと軽く、手を置こうとする。
媚薬の効果が出ているのであれば、感覚の鋭敏化によって、奇妙な快感が身に奔る事と、なるだろうが)

ルキア > はい。大変なお仕事なんですね、痛かったでしょう
(分かるだろ、と問われて頷き痕が残るほどの傷、傷ついたときはさぞ痛かったろうと表情を曇らせ)

そうですか…うーん、一応髪とかの色を人間に近い色に見せる術はあるんですけど、私の髪とか瞳はどうもその術の色に染まりにくいみたいなんですよね。…気をつけます
(うーんと難しい表情で髪を弄り、相手の言葉に頷き)

ほんとですか?!すっごく助かります。はい、ありがとうございます。
(難しい表情も一転、相手の提案に嬉しそうに何度も頷き、なんていい人なんだろうと瞳を輝かせて相手を見る。)

そう、なんでしょうか…。
なんだか体が熱いような気もします…んっ…
(思考もなんだかうまく回らなくなってきた。熱でもでてきたのだろうかと、頬に手を当てて血色のよくなった唇から熱い吐息を吐き出す。相手の提案に、熱があがってきている体でこの街での住処に帰るよりも相手に従った方がいいと、回らない思考は相手の言葉に流されて頷く。軽く、肩に触れられた瞬間小さく体を戦慄かせて唇からかすれた声が漏れる。体に走った感覚がなんなのかなんて、性に未熟すぎる娘にはわからなかったが、その反応を見て相手はどう判断するだろうか)

アシュトン > そういう仕事だからな、仕方がないさ。
それに、多少の傷程度ならもう慣れたからな。
勿論、君にはお勧めしないけどね。
(曇った表情にたいして、冗談めかしたようなウィンクを一つと飛ばした)

ふーん、何か特別な由来のある髪なんだろうかな。
だとすると、髪を加工して何かしらの道具にすれば値も――と、これは別の話か。
(金策手段にはなりそうだろうと、思うモノの。
具体的にどうすればというのは思い浮かばなかったので、置いておく)

後で連絡先も教えておくから、都合のいい時を手紙で教えてくれればいい。
その図書館やら、研究室なんかも少し見て周れるとは思うよ。
(コーヒーを飲み干すと、相手の様そうに口元へと笑みを描いた)

まぁ暫くと休めば、落ち着くだろうさ。
疲れると一緒に熱が出る場合もあるし、その関係かもな。
(もっともらしい事を言いつつ、間近で見やるその姿。
全体的に熱っぽさと、息も幾分と荒さがありそうだ。
触れた時の反応からしても、少量ではあったが、十分と効果があったと見える。
ただ)

……ふむ
(自分の今の状態が分かっていない、というような反応に口の端が僅かに上がる。
未熟な果実を熟れさせて、快感を身にたっぷりと覚え込ませてやるのも、一興
肩に触れた手をそっと離すと、偶然触れた、とばかりに相手の胸元を指で触れて)

っと、失礼。
それじゃ移動しようか。
とりあえず代金は俺が立て替えておくよ。
(財布から二人分の合計を取り出すと、テーブルに置き。
手だけで店員に軽くとサインを送る、そのうち取りに来るだろう。
それを確認すればややと身を屈めて、腕を相手の背中に回し、背中と肩を貸して立ち上がろうとする。
勿論だが、ここまで密着すれば、先に肩に触れた時よりも大きな感覚に、襲われる事となるの、だが。
――彼女を立たせれば、そのまま宿……連れ込み宿もかねる所へと、向かっていくとしよう)

ルキア > わたしは荒事とかは苦手なので、お勧めされても難しいと思います。
(冗談めかした言葉にくすっと笑い)

どうなんでしょう、そういう体質なんじゃないかって母には言われましたけど。なにか特別な力も持ってないですし…
はい、とっても助かります。本当にありがとうございます!
(髪の件は分からないと首をかしげてから、学院の件に関して重ねて礼を言う)

……っ…ふ…
(今まで感じたことのない未知の感覚。あからさまに触られたりしたら拒絶もしただろうが、偶然を装い触れた指に息を詰めてから吐き出す。心臓がドキドキと早鐘のように鳴り自分の体が自分のものでないような気さえしてくる)

あ、はい…ありがとうございます…ぅ……っ

(触れればその体が小刻みに震えていることが相手に伝わるだろう。支えるように触れられるのに足から力が抜けそうになりつつ、相手に縋りながら移動していく)

アシュトン > なんとなく、のんびりしてそうだしな、君は
(くくっと、また小さな笑い声が鳴った)

特に何か有る、という訳でもないのか。
その言い方だと、母親や姉はまた髪や瞳の色は違う感じなんだろうかな。
(不思議なモノだなと、呟く声と。
まぁ本人が分からないなら、現状では謎のままといった所か)

……本当に辛そうだな。
(胸に指が軽くと触れた瞬間、聞こえて来た声。
それに対して声のトーンを落とし心づかう言葉を掛けるが、実際を言えば計画通りである。
思考についても、此方の言葉を特に疑わない辺り、酔いと同じように鈍くとなっているらしい)

いいさいいさ、気にするな。
(崩れ落ちそうになるからだを、ややと強めに引き寄せて。
身体をややと密着させれば、支える手でそれとなく脇腹や背中を摩り。
調子の悪い人物を落ち着かせる為の行動、にも見えるが。
真の狙いは、更に彼女の体へと快感を馴染ませ、疼きを膨らませてゆくことにある)

さて、と……
(宿自体は、カフェから数分といった所か。
外見では何の変哲もなく――彼女を連れてはいっても、中にこれといって妙なモノはない。
強いていえばその一階が酒場を兼ねている、という位である。
カウンターのマスターらしき人物に宿を取る旨と、通常よりも一回り多めの代金を払う。
これで使用目的は、通じるといった感じだ。
代わりに鍵を受け取れば、奥の階段を上ってゆき、たどり着く一室の前。
扉を開ければ、中は清潔感のある平均的な宿といっていいだろう。
ゆっくりと歩いていくと、ベッドの上にへと彼女をゆっくりと寝かせるとしよう)

ルキア > …っぅ…ぁ…
(軽口に答えている余裕はもうなくなっていた。脇腹や背中を摩られるたびに訳のわからないぞくぞくとした感覚が這い上がってきて、膝から力が抜けそうになる。しかし、相手の様子はこちらを気遣ってくれているようなそれで、それを無碍に断るわけにも行かず、また一人で立つのもおぼつかない。まるで酒に酔ったように地に足がつかないような状態だった。)

…はぁ…ありがとうございます、いろいろ…

(マスターとの金のやり取りの意味も知らないし、言葉でなにかやり取りしていたわけでもないから、相手が何をしようとしているのかも未だに分かっていないようで、ベッドに寝かされてようやく体の力が抜ける。熱い吐息とともに初対面でここまで気遣ってくれる相手に感謝を込めて礼をいい)

アシュトン > 流石に、目の前で具合が悪そうにしてるのを、放置する訳にもいかないからな。
あのまま倒れられたら、寝覚めもわるい。
(部屋の明かりを確認してつけると、ベッドの脇へと戻ってきて)

さて、どうしたモノかな。
俺は医者ではないけれど、仕事柄体調の管理やちょっとした病気には通じているんだが。
(この辺りには、勿論嘘はない。
自分や仲間の具合を把握しておくことは、仕事の成功には重要な意味を持つ。
銀がかった蒼い前髪を指で左右に流してやると、熱を計るように額へと掌で触れて)

どのあたりの調子が悪そうだ?
(もう一方の手をお腹に宛がうと、ヘソから更に幾分と下。
子宮の辺りを緩くと撫でて、媚薬によって敏感になった体に、刺激を伝えていく)

ルキア > すみません、さっきまでは特に不調はなかったんですけど…
(部屋に明かりがともされると、上気した肌、色づいた唇、うるんだ瞳とベッドに広がる長い蒼銀の髪が照らされる。熱を計るように額に触れられるのは、熱っぽい体により冷たく感じる手のおかげでどちらかというと心地よい)
…どのあたりっていうのはよく分からないんですけど、体が熱くてくらくらする感じでしょうか。
…んっ……あの、なんだか、その…くすぐったいというか…
(額の手は心地よいと感じたものの、次いで触れられた子宮付近の手はさすがにそうは感じなかったか。ぴくんと腹が布越しに痙攣したのを相手の手は感じ取ったことだろう。どこが、と明確に言い表せないのに申し訳なさそうにつつも、胎におかれた手に戸惑いをみせ)

アシュトン > 一通り調べてみた方がいいかもしれんな、心臓の具合はどうだい?
(額に触れていたを動かすと、頬から首筋に掛けてをくすぐるように撫で。
鎖骨から胸元までたどり着くと、薄い膨らみに手を添えて。
心音を計ろう、としている様にも見えるが。
緩く動く手つきが、胸を愛撫していく)

すこし、反応が有ったようにも思えるな……詳しく、確かめてみた方が良さそうだな。
(靴を脱ぐと、自分もベッドの端に登り。
丁度寝ている彼女の横へと、座る形。
子宮の上をとんとんと指で軽く叩いてから、スカートに手を掛ければスルスルと捲り上げて。
露わとした下着、その布地の上から秘所にへと触れると、指で上下に擦っていく)

ルキア > …心臓はドキドキしてて、胸が苦しい感じですけど…ふ、ぅ…っんっ…
(相手の問いかけに真面目に答えるものの、頬、首、鎖骨へと滑り落ちていく手の動きにピクピクと体を震わせる。意図しない声が唇から漏れるのがなんだか恥ずかしくて、唇を噛みしめる。胸を触る手がすごく恥ずかしいのだが、診てくれているのだと思うと拒むことができず。薬の所為で過敏になっている体は、知識を追い越して反応して胸の頂点の蕾は固くなっており、愛撫されるたびに布で擦れて電気のような感覚を生み出してくる。)

ひっ…あ、やぁ…っ!
(子宮の上をとんとんと叩かれる刺激に背筋がぴくんと浮き上がり。躊躇のない手は、止めるまもなくスカートを捲くりあげて下着越しから秘所に触れてくるのはさすがに拒絶の声がでたか。自分ですらそういう目的では触れたことのない所、ましてやそこを他人、男性に触れられるとは。しかし薬の作用はそこにも及んでおり、布越しにじんわりと濡れた感触とぷっくりとした突起の感触を相手に手に伝えたか

アシュトン > 動悸と、呼吸に障害か……見たところ、命に係わる状況、というのではなさそうだな。
(己の体の状況が分からぬまま、快感を植え付けられていくその姿。
さてこの先どうなってしまうのかと想像すれば、それだけで此方も興奮が高まってくる。
撫でる間に、掌へと伝わってくる固い感触。
そこへと指を添えると、指で摘まみ。
転がすようにすれば、ややと強い刺激を連続して与えて行って)

なるほどな、大体と分かったよ。
このままじゃ辛いだろうし、落ち着かせる方法なら分かってる。
力を抜いて、ゆっくりとしてな。
(指に明確な湿り気を感じ取ると、口の端が微かにと上がって。
覆う布地を横へとずらすと、割れ目を大気に晒し。
潤む花弁へと指先をゆっくりと潜り込ませると、その奥にある入り口を探り当て。
強くしない程度の緩い動きで、そこを解してゆき。
同時に親指で、固くとなった陰核をしごいてやる)

ルキア > …ひっ‥ゃ…ふぁっ…っっ
(唇を噛み締めても、漏れる声が止められない。やわやわと与えられていた胸への感覚は急に鋭いものに変わる。固くなった蕾を指で摘み転がされ、連続したその刺激に涙を流して軽い痙攣を繰り返し)

や、やだ…っ!そんなところ、さわっちゃ…ひぃっ‥っ~~~っっ!!
(横へと布地がずらされる際、ぬるりとした感覚が秘所を撫でていく。拒絶の声に止まらない指に恐怖し、自らの手で相手に手を掴んで止めようとするが、胸元で蠢く相手の手が許すかどうか…。ならばと必死に足を閉じようとするものの、秘芽に与えられる強烈な刺激と秘所に与えられるぬるぬるとした指の動きになかなか力がはいらない)
やぁ…だ、めっ…だめ、なの…っ
(刺激として強烈なのは秘芽への刺激のほう。くすぐられるたびにぴくぴくっと足が痙攣し、秘裂のほうがひくつく。浅く挿入される指は、身体構造的には大人な体の反応故に蜜を滴らせているせいで痛みよりも違和感の方が大きい様子)

アシュトン > (かくして、性に疎いエルフの少女を弄ぶ時は、まだまだと続くのであった)
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアシュトンさんが去りました。
ルキア > (行為の意味も、快楽の感覚もわからないまま翻弄されつづけ)
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルキアさんが去りました。
ご案内:「平民地区/娯楽街通り」にテティさんが現れました。
テティ > 平民地区。娯楽街通り。
そこを通る、ひとつの影。

その影はゆらゆらと揺れる耳。連動して動くふらふらとした尻尾。
まるで「赤とはこういう色なのだ」と激しく主張するその体毛。
その持ち主は

「うぅ…眠いのじゃぁ…」

眼を擦りながら、人にぶつかり歩を進めていた。

テティ > どん

「おっと…すまんのぅ」

どん

「おぉぅ…すまん」

どん。
どん。
道行く人に手当たりしだい体当たりしているのかと思いたくなるほど、衝突回数は多い。
ちっちゃくかわいい女の子だったからよかったものの、厳ついおっさん等であればさぞ怖がられただろう。

ただ、当然ちっちゃくかわいい女の子だからこその反応も返ってくるかもしれない。

ご案内:「平民地区/娯楽街通り」にリトさんが現れました。
リト > 本日は比較的日の高い頃から外出していた。
用事は済ませたが、如何せん眠い。欠伸を噛み殺しながらぼんやりと歩いている。

「………あーぁ、ねむ……」

注意力の低下した足取りは、前方の影にも気づかない。

「―――……おっ」

気づいた時にはもう遅い。自分とそう変わらぬ程に小さな彼女と、正面からどすん、ぶつかった。

テティ > 「ぬぁー…ぬあぁあっ!?」

この女、猫背で歩いていた。狐なのに。
当然そんな状態でぶつかれば、ぶつかるところは前に出していた

「あいたたた…なんなのじゃぁ、今日はぁ…」

頭である。
今まではすれ違いざまに肩同士がぶつかっていたが、今回は思いっきり頭をぶつけていた。
ダメージもその分増すだろう。

「ん、すまんのう…ほら、立てるか?」
ぶつかった部分を右手で抑えながら、もう片方の手をぶつかった彼女に差し伸べる。

見れば自分に似た燃えるような赤い髪。
足を大きく露出させ、体のラインがよーく出るようなドレス。
少なくとも見た目は自分より年下だろうと想像する。
傍から見れば殆ど変わらない彼女のダメージはいかほどか。

リト > 「んぅぁっ!!」

どすん、というよりはごつん、と言うべきか。
頭同士がしっかりぶつかって、堪らず尻餅をついた。

「……っ、ててぇ……あー、うん。こっちこそ……」

片手で頭を押さえながら差し出された手を握って立ち上がる。
此方の方が外見では年下だが、体型にそう違いは無いだろう。
改めてぶつかった彼女を見やった。

「やっぱ眠いとダメだなー……怪我とか、ないー?」

テティ > 「怪我はないのじゃー…。」

痛みが引いてきたのだろう。抑えるのをやめて眠たげに眼を擦り出す。
どうやら眠気は痛みでも引かなかったようで。

「おぬし、体調が優れぬ時に外に出るのか…?」
ブーメランを1投。
自覚はない様子。

「歩くのも疲れたのじゃぁ…」
そもそも彼女自身は、特に何かあって外に出たわけではない。
天気もいいし散歩でもしよう、とごつんごつんぶつかりながら通りを歩いていた。
そうせば、いつのまにやら怪しいいかがわしい雰囲気漂うここに迷い込んでしまったのだ。

「おぬしは…どこ行くつもりだったのじゃ…?」
暇だし面白そうならついていこう、といわんばかりに。

リト > 「よかったー。……ふぁ」

思わず欠伸を零すも、此方は眠気が微妙に抜けた。
先程より大分目が開いている。

「体調は悪くないよ? 眠たいだけー……」

とか言っていれば問われた。瞬き、首を傾ける。

「もう帰ろうかなーって思ってたんだけど……どっか行くー?それともわたしの部屋に遊びに来る?」

初対面だというのに、友達に誘いかけるような言葉。
彼女の手をきゅっと握ってみる。

テティ > まるで長年の友人を家に招くかのように誘う彼女。


テティ・アルトーレン。
狐族の中でもそれなりに高位の貴族。
もちろん相応の教育を受けてきた。
いや、貴族ではなくとも
「知らない人についていっちゃいけません」と教えられる時期はとうに過ぎている。
当然、返事は一択。

「ふむ…面白そうなのじゃー…行くのじゃ…。」
のはずだった。

彼女の頭の中でどんな損得計算が行われたのか。
何かがあれば逃げ出せばいいのだろうと、彼女らしくなくたかをくくっているのかもしれない。
握られた腕をぶんぶんふり、うれしそうに答える。

リト > 「うん! じゃ、行こうかー」

此方からも繋いだ手をぶんぶん振って応えれば、片手を宙に翳す。
すると瞬く間に靄のようなものに包まれた扉が現れた。

「こっちだよー」

言うと彼女の手を引き、ゲートを潜る。

ご案内:「平民地区/娯楽街通り」からリトさんが去りました。
ご案内:「平民地区/娯楽街通り」からテティさんが去りました。