2016/01/25 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にパティさんが現れました。
■パティ > こんばんはーっ。
(ゆるい調子でこんこんとお店のドアをノックしてから中へ。
普段なら男を誘うために露出度の高い衣装を身にまとっているのだけれど、
今日は別。 全身すっぽり覆うようなロングケープ姿なのは、寒さだけが理由ではない。)
あの、お薬を扱ってるって伺ったんですけど…お店の方、ですよね?
(なんだかのんびりとした様子のお留守番さん?に問いかける。
もっとも、ドン臭い自分にそう思われては相手も不本意甚だしいだろうけれど。
フードを下ろすと獣耳が顕になり、ミレーであることが彼女に伝わるだろう。)
■フレイ > 帳簿を捲っていればノックの音が聞こえ、ドアが開いた。
ぱたん、と帳簿を閉じてカウンターの中に仕舞いこんで。
「いらっしゃい」
一言、来訪者に告げた。
薬と言われれば頷いて見せる。
「何が必要か、何に使うかに寄るよ」
相手を見てモノを売るのがポリシー。
相手がミレーであろうと王族であろうとそれは変わらない。
獣耳を見ても大して驚く様子も無く、椅子から立ち上がって真正面から相手を見つめる。
無論、相手を見極める為でもあるのだけれど。
■パティ > ああ、よかった……ここだってお店の人に聞いてたんですけれど、
正確な場所がわからなくて… あ、これ必要なもののリストです。
(ごそごそと懐を探り、メモを取り出して彼女に渡す。
避妊用の薬や媚薬、スライムの破片を濾した粘液、その他諸々…
最後に、娼館”アーチャーフィッシュ”の蝋印。)
あとですねっ、あと…お店の注文もそうなんですけど、えっと…
傷薬がほしいです。擦り傷にきいて、なるべく早いのがいいですけど、ありますか?
あの、例えばこういう…。
(物静かに、だけれどきちんと答えてくれる彼女に期待するような目を向ける。
ケープの袖を少し引っ張るようにすると、赤く擦れた跡…
縄の痕跡だろうそれを彼女に見せる。 昨日のお客さんは、少し過激だったのだ。)
■フレイ > 安堵したような相手に表情が変わる事はない。
本意を悟られれば足元を見られるのが商売。
差し出されたリストを見て、最後に押された蝋印になるほど、と頷いて。
「すぐに揃えよう」
薬を取る為に踵を返そうとすればまだ必要な物がある様子。
傷薬と聞かれ、ケープをずらして現れた縄目の痕に僅かに目を細めて。
「効果が表れるのが早い薬は、少し値が張るよ。それで良ければ在庫はあるが」
そこまで言ってから相手を見つめて。
「その傷薬も、アーチャーフィッシュに請求でいいのかい?」
個人で買うもの、店として買うものはきちんと分けるのも商売の基本。
その線引きを相手に尋ねて見せる。
■パティ > はいっ、ありがとうございます! よかったぁ、これで皆安心できますー。
あ、そうだ…わたし、パティって言います。”アーチャーフィッシュ”に今度入ったんです。
多分時々お邪魔させてもらうと思いますので、よろしくおねがいします!
(相手の言葉にぱあっと嬉しいオーラを溢れさせて、
胸の前で両手を合わせる。 アーチャーフィッシュの名前に、
挨拶を指定なかったことを思い出して慌ててご挨拶。
しっかりと頭を下げる。 この業界は礼儀が大事だ。)
ああ、ええと…それはわたしのお金でお願いします。
それにしても、すごいですねえ。 お店取り仕切っちゃうなんて…。
(へーえ、と間抜けな声を上げながら、お店を見回す。
見たことがない道具や薬がずらりと並んでいて、自分には何がなんだか
さっぱりわからない。 それらを把握していて、こうして商売ができてるんだから、
この人はすごい。 羨望の眼差しで見つめながら何気なくつぶやいた。)
■フレイ > こちらの言葉に喜ぶ様子。その後に続く言葉に新人なら店の場所も不案内かと。
「この店の店主、フレイだ」
礼儀正しい様子に、こちらも名乗る。
傷薬は相手の個人持ちと言う。
その言葉に眉を顰めた。
「おかしいね。娼婦に傷があるのは娼館が嫌う。傷薬も娼館が購入して娼婦の手当てに使うのが常套なんだが……」
疑問に思った事を口にして、そのまま相手から投げかけられる言葉を背に受けながら、背後の棚から娼館注文のリストにある薬を揃えて行く。
「まぁ、こっちも商売だからね」
当たり障りのない言葉を選び、手紙にある薬をカウンターに並べて行く。
相手の言う傷薬も背後の棚にあるが、返事を聞き得心が行くまでは出すつもりな毛頭ない。
■パティ > フレイさんですね、よろしくお願いします。 ばっちり覚えました!
(彼女の名前が聞けて嬉しい。これから何度も会うのだから、
せっかくだから覚えておいた方がきっと色々楽しいことがありそうだし。)
あの、えっと、それは、ですね……
実は、お客さんがお店に相談しないまま、縄を使いたいとおっしゃって…
すごくしたそうで、頼み込まれてしまったのでわたしも応じちゃったんですけど、
ちょっと跡が残ってしまったんです。 あの、お客さんが悪いわけじゃなくて、
わたしがちゃんとお店に言えてなかったのがいけなくて…。
(彼女に事情を説明するとなるとしどろもどろ。 説明したくないのではなく、
お客様のせいにしたくなかったのだとはいえ、問いには従順に答える。
しょんぼりと肩を落としながら「すみません」と最後に付け加えて。)
■フレイ > 相手に倣って名乗れば喜ぶ様子に、まだ初々しさを感じる。
新人なのだから自分を隠して行動するという事を覚えていないのだろうと独りで納得して。
傷薬の個人購入の理由を聞けばなるほどと思う。
「店に言うというのも大事だけど、店を通さないイレギュラーな行為は断る事も大事だよ。そうしないと、結局は店の名前に傷がつく。ごり押しすればどんなプレイも可能って誤解を招けば、他の娼婦にもその客は同じことをやりかねない」
その上で先輩娼婦が断れば、客は下手をすれば怒り出す。
ゆくゆくはあらぬ誤解が客の噂となるのだからと。
普通ならこんな事は言わないが、新人ならきちんと知る事も重要だろうと。
背後の棚から小さな塗り薬の容器を取り出し、カウンターに置く。
「今後は断る事。断れないなら店に報告をする。それが約束できるなら、この傷薬を売ろう」
どうするね?と相手をまた正面から見据えて尋ねる。
■パティ > はい…お店ではちゃんとそういう行為は確認取ってくださいねって言ってて、
たぶんその人は確認し忘れちゃったんだと思います。 先輩に迷惑かかったら
困りますもんね。 あの…ありがとうございます!
(きちんと教えてくれる人は大事だ。 しかも同業者というわけでもない、
お客さんにすぎない自分を指導してくれる人は。神妙に聞きながら、
自分のしたことの影響について諭されると、少しだけ涙ぐむ。)
えっとえっと、ありがとうございます! 約束します!
(相手の視線に一瞬どきりとするけれど、臆すること無く答える。
ぎゅっと拳を握りながら、彼女に力強く告げた。
ちゃんとお仕事をするには、そういったルールを知らなければいけない。
今回はそれが出来なかっただけなのだ。きちんと胸に刻む。)
■フレイ > 「世の中には、分かっていてわざとルールを破る輩もいる。今回の客だって疑ってかかった方がいいだろうね。無理強いが出来るなら、男に取っちゃ天国だ。娼婦にゃ地獄だろうがね」
世の中良い人ばかりではない。娼婦ならなおの事、足元を見られる事も多い。
ましてやこの国の現状を考えればなおの事。
素直にこちらの忠告を聞き、反省する相手には頷いて見せて。
「今回の客の事も、きちんと報告しておくことだ。次に来た時にまたやる可能性もあるからね。防衛策を取って、最悪出禁にして娼婦を守るのも店の大事な仕事だ。娼婦と言う商品を守って、店の信用を上げる事になるんだからね」
今回の事も、過ぎた事で済ませないようにと忠告する。
約束をするという相手には、店のリストの品と傷薬の代金を別々に告げる。
表通りで大々的に商売をする店よりは良心的な金額の筈である。
代金をこの場で支払うか、後日娼館に集金に行くか、先方から後日持ち込みがあるかは毎回異なる為に相手がどうするのかを見て。
■パティ > でも、お客さんはすごくしたいって言ってて……。でも、その、確かに仰るとおりです。
次からはちゃんとお話して、お客さんにも喜んでもらえるようにします!
(自分についてくれるお客さんは嬉しいのだけれど、彼女の言うとおり、
ルールをすり抜けようとするものだっているのだろう。そこに気づいていなかったのは、
自分のお人好しさがいけないのかもしれない。)
はいっ、ちゃんとお話しておきます! アーチャーフィッシュの名誉のためにも…
(ぎゅっと胸元で手を合わせる。 自分を拾ってくれたお店を悪い目に合わせたくはない。
彼女の提言をしっかりとおぼえながら、後で報告すると誓った。
金額を教えてもらうと、懐をごそごそと探る。)
あ、お店の分は後でお願いします。 傷薬のぶんは、今ここでお支払いで…。
それにしても、安く済んですごくありがたいです。
(もちろん彼女が融通を聞かせてくれたことがわからないわけではない。
ふにゃふにゃと相好を崩しながら、何枚かの硬貨をそっと机に置いた。)
■フレイ > 「男はね、快楽を得る為なら必死になれるもんだよ。内緒でっていうスリルも味わえるからね。だからこそ、娼館にはルールがある。表看板のメニュー以外のプレイを安価にされちゃ、娼館同士の信用問題にもなりかねないからね」
客を喜ばせる事も重要だろうが、結局は娼館同士の利害関係にも発展しかねない。
問題が大きくならないうちに手を打つようにと忠告をする。
店に報告をすると言い、こちらの提示した金額を支払おうとしている様子に頷いて見せる。
店のは後でと聞けば頷いて。
「店からの注文品は、後日店番をしているいつもの男が取りに行くと伝えておくれ」
安く済んでと言う相手にほんの少し苦笑してしまう。
何と言っても仕入れのルートが違いすぎる。
魔族であるが故に危険な場所も楽に出入りが出来る為に、材料の調達が安価に住むからでもある。
それに加工方法が違うというのもあるが、これは商売上の秘密でもある。
「まぁ、また何か必要ならいつでもおいで。普段は夫婦ものが店番をしてるからね」
カウンターに置かれた効果を受け取り、店に渡してもらう納品書を作る為に髪に薬の内訳と単価、合計額を記載して。
「薬を入れる袋は持って来ているのかい?」
量が多ければ持ち帰るのも大変な筈。
入れる袋は預かって来ているのかと尋ねて。
■パティ > 男の人、すごいんだ……。 はい、ありがとうございます。きをつけます。
(かつては自分も男だったような気もするのだけれど、今やその記憶は
ぼんやりとしたものになっている。 女が性に合っているのか、それとも
呪いが深化したものなのかはわからないけれど。)
はい、わかりました。 いつもの方ですね。 伝えておきます。
えへへ…今度は遊びに来たいです。 フレイさん、いろんなことを教えてくださるし。
(新人の自分にきちんとものを教えてくれるなんて、彼女はとっても優しい。
傷薬の件も含めて、お礼を持ってきたってバチは当たらないだろうと考えて。
袋について言われると、元気よくうなずいた。)
はいっ、これです! 前から使ってたやつなんですけど、とっても丈夫なんです。
いつもこれに入れられるはずですし、今回は特別な注文も…傷薬くらいしかないので、
大丈夫だと思います。
(軍で使っている、頑丈さ一辺倒の大きな布袋を懐から広げる。
ごそごそと袋を広げながら、準備が出来たことを示して。)
■フレイ > 相手の持つ生命としての気配は、男でもあり女でもあり。
淫魔である為に根幹を見通す事が出来る。
気を付けるという相手にも色々と事情がある様子。
商売として接した相手でもある為に深入りはしないのもルールで。
集金の事を告げ、伝言を託す。
遊びに来たいと言われれば少しだけ相貌を緩めて。
「私が店にいる事は滅多にないんだよ。まぁ、パティが来たら相談に乗ったりするように言っておくよ」
店番の夫婦も淫魔。もっとも、フレイに近しい者である為に忠実に彼女の言いつけを守る事だろう。
目の前の相手が留守中に来たとしても十分話し相手になる筈である。
袋を取り出す相手に頷いて、店から頼まれたという商品を次々と入れて行く。
無論、袋が軍用品である事は一目瞭然。
もっとも、横流しや下げ渡しがある為に特に気にする事はない。
商品と一緒に納品書兼請求書も袋に入れ、傷薬もその上に置く。
「店に報告をした時に、傷薬の代金も店がもつと言ったなら、こっちのメモを渡すといい。こっちは傷薬の領収だよ」
店が良い方に扱ってくれたなら、傷薬も店が買い上げるかもしれない。
その為に金額がわかるようにしてやる。
■パティ > あのっ、ありがとうございます。 色々ご相談に乗るかもしれないので…!
あとは、えっと…いらっしゃるときに是非お礼をしたり、お話したりしたいなって思って…。
(商売上というより、彼女そのものの話をもっと聞きたい。
他のものが相談に乗ってくれると言ってもらえると、よかった、と胸をなでおろした。
手際よく荷物を袋煮詰めていく彼女の手を興味津々といった様子で見やる。
最後に請求書や納品書を入れてもらって、準備は完了だ。)
はい、ありがとうございます。 なにからなにまでありがとうございました。
わたし、頑張ります! 頑張って、お客様に喜んでもらえるようになります!
(よいしょ、と袋を持ち上げる。 彼女に深く頭を下げてお礼をしてから、
なんだか幸せな感じの足取りでお店を後にした。)
■フレイ > どうやら相手は自分と話がしたい様子。
その言葉には頷いて見せる。
話をする分は別に構わないというのも本心。
荷物を纏める様子の相手を静かに見やって。
「何か言われたら、私の名前をお出しなさい」
自分がいろいろ話をすると告げて。
お辞儀をする相手に小さく微笑んで。
「気を付けておかえり」
こっそり呼び出した眷属のものが陰ながらパティを守り、店につくまで見届けるだろう。
そのまま扉が閉じられれば手早く店じまいをし、明かりが消えていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からパティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からフレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にセリアさんが現れました。
■セリア > 夜の帳が降りた頃合に女が暗い道を歩く。
疲労を隠そうともせず、時折過ぎる酒場や宿の光を恋しく見つめながら。
「……毎度、疲れるわね。まぁしょうがない……」
自分を励ますような呟き、誰も聞いていないのを良いことに。
と、手元で揺らめく小さな灯りが唐突にかき消える。
驚いたように瞬いて軽く揺らすも反応は無く、やれやれ、と呆れんばかりにため息を吐き出した。
■セリア > 「さて……どうしよう。私は火の魔法なんて使えないし…」
仕方ないので暗い中、歩を進める。
幸い直ぐ目が慣れてしまったので躓くということもなく。
気がつけば通りは、小ぢんまりとした店が立ち並ぶ辺りへと。
興味深くそれぞれの店を覗けば、娼館もあり場末の雰囲気漂う酒場もあり。
「……少し寄ってこうかしら……ね」
そんな呟きを零す。
■セリア > 実を言うと先程から微かな身体の疼きを感じてはいた。
それ以前、人肌が恋しくもあり。
「………まぁ。罰は当たらない……よね」
そう呟けば軽く腕を擦った。
端から見れば、店の前で立ち尽くす女が一人、という具合。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアッシェさんが現れました。
■アッシェ > 毛先から 微かな火を灯す女が すとんと近くの地面に降り立った。
降りたって直に毛先に踊る様に燃えていた火を払う様に指先を動かして消すと
「………ん。」
問題なし。火が無いと暗いので魔法とはちょっと違う火を―口からふっと息を出す様に
火を吹き出すとボッと鬼火の様な燃え盛る火の玉が宙に浮いて、それを灯り代わりにして さて動くかとした矢先
「……そこの人 どうかしました?」
女性に(セリア)何となく声をかけてみたのだ、が。
■セリア > ぼんやりしていれば、ふと近くに降り立つ少女の姿。
其方に目を向けた矢先声をかけられて、驚いたように瞬く。
「……いや。別に、何でもないけど……貴女は?」
幸い灯りが現れてくれた。その出所はともかくとして。
見れば自分より幾らか年下―――だろうか。
緋の瞳を見つめながら首傾ぐ。
「この辺の店に用?大したものは無いと思うのだけれど」
■アッシェ > 魔法ではない鬼火はふよふよとアッシェとセリアの間に移動して浮遊中。
二人を照らすのは無論辺りが仄かに暗がりから見える範囲まで燃えて照らす。
「ここに 呆然と 突っ立って 何でもなくは ない のでは?」
喋りがとてつもなく 間が空いている。
片言にも似ているその喋り、ただ言葉の一つ一つの単語はきちりとしているらしく、
辺りを見渡しても この辺…酒場とか娼館とかの類しかなさそうだ。
その界隈にこの女性は用事があるのか?と緋の瞳で彼女をじっと見つめ
「ここ には 散策の 帰りに 店の前で突っ立っている 貴女 見た。
呆然と。 ただ事では なさそうと 降りた。」
■セリア > その喋り方には何も言わず、一つ一つの単語をしっかり聞く。
彼女が降り立った理由を耳にすれば、少しばつ悪そうに視線が彷徨い――
「……まぁ、確かに。何でもなくはないけどね」
「この店に寄り道しようかな、って。思ってただけよ」
言って目の前の店に視線を投ずる。
いわゆる娼館。あまり繁盛こそしていない雰囲気はあれ。
「だから、心配はいらないわ。気にかけてくれてありがとうね」
■アッシェ > まだ此処近辺の言語を習得して日が浅いのと、知り合いがほぼいないのとで
喋りはどうしても片言で上達には程遠い。じっと彼女のことを見つめて視線は反らさず
「…ここ 娼館……いや べ。別に…何を 言うのも ない」
視線がそろーっと逸れた、目の前にいるのは女性 ではここは娼館だ。
問題はない そう問題は。炎に照らされても分り難いが 頬は赤い。
「…… う。 問題 ないのなら いいのだ。……」
何か言いたそうな視線はむけているが 妙に顔色は赤いままだ。
■セリア > 言葉に不自由な者は別段、この王都では珍しくもないのだろう。
視線が逸れなければ寧ろ此方が照れ臭くなって、視線が彷徨う。
「……あぁ。私ね、男性より女性の方が好きだから……」
あっさりとカミングアウト。バラした。
今度はあちらから視線を逸らしたことが気になって、じっと見る。そこで頬が赤くなっていることに気づいた。
「……興味ある?」
笑って距離を詰める。避けられなければ手を伸ばし、その頬を撫でてみようと――
■アッシェ > 視線は反らしたら駄目だと基本 その手の事は身についている。
従者の如く 使い魔というか手足となって 主の目だけで悟れと…そうだから基本反らさない。
常に先のことを大体読まなければ。当たりはずれは大きいけど。
「ど。 え、えええええええええぇぇぇぇ… だ、だから ここに…!」
行き成りのカミングアウトに びっくり。
問題と言うか疑問は解決した 女が女が好きなのなら娼婦を抱きに店の前でいてもおかしくないのか!
頬と言うか体温が高くなってきた気がする、元々高いがそれとは別に火照りが…あ、毛先に火がぼっとついた。
「きょきょきょきょ……おおおおう。」
完全に赤くなった。距離を詰められても逃げるとか避けるとかない。
頬を触られれば 火照っている位感じられよう。相当どもっているが
首を縦に頷く動作でもって 戸惑いと言うかー撫でられると
ひゃっとか声が漏れ 身体がびくんびくんと感度宜しく揺れて
■セリア > あまりに見られ続けると、どうにも此方の気が引けてしまう。
悪気が無いことは確かに伝わってはきているが―――
「うん。……そんな珍しい話でもないでしょう?」
吃驚されればむしろ此方が吃驚する態。
こういうことに縁が無いのだろうか、と少女を見つめるも。
「……そう。なら試してみる?……ふふ、案外夢中になっちゃうかも、なんてね」
頷く動作、感度宜しき様子を見ながらどこか楽しそうに。
頬を撫でる次は、両手で彼女の身体を抱きしめてみようと。
身長もほぼ変わらない為苦労もしないだろう。
■アッシェ > そこは主人と言うか何というか 僕は陰の存在なので 駒として使ってほしい…その主は今 隣にいないのだが。
此処には散策と称して来てしまったので、主には行き先は伝えたが―
あまり見つめるのも と漸く気付いて反らし すぐに戻したのは。
「め、私の 居た所で は 同性が同性を好むのは あまり なく」
赤色の女が育った文化の面で違ったらしい。縁?余りにもない!
そういえば 主に抱かれて色々と味わってもらったが それは是なのでは…と。
ぎぎぎっと油の切れた魔導人形の様な動きで見返そう。
「…はぁう! ははははぐぐぐぐぐ…これは抱擁これは抱擁…ぬぬぬぬ」
撫でられ続きに抱きしめられて 毛先の炎にもしも彼女が触れたとしても
火傷をするような粗相な火ではなく、見えるけど触れられない幻の様なでも照らしている火。
ブツブツと呟きながら 此方も彼女の背に手を回して見ようと両手を動かして添わせ
■セリア > 彼女の主が誰かは知らないが――同様の術を使う者なのかと。
毛先に灯る炎を見ながら思うこと。
「そう?まぁ、そういう所もあるとは思うけど」
その動きに笑ってしまいながら――しかし、文化の違いは肯定する。
そもそもどこの者なのか、人間なのかどうか。それすら出会ったばかりで分からない。
「……さて、どうする?このままどこぞの宿に――ということも良いけれど。無理強いはしないわ」
娼館の傍らで抱き合う二人の女性、といった光景か。
そう耳元で囁きながら、ふっ、と吐息を耳朶に吹きかけてみる悪戯。
■アッシェ > これの主は 生憎 人ですらない。これもまた人の姿をしているとはいえ
人ではないのだが。先程から顕現しているのは炎だけだ。
無詠唱という類ですらない 純粋に種族特性の様な火の灯し方。
「は、しまったぁ! ま、まだけ け 経験が無い のですが」
同性に抱かれる事は主以外では初めてだ。だから経験も何もない。
拙すぎてもう気づかれているかも知れないが余裕持った動きはもうできない。
「…きょ きょ…今日は遅くなっても へ、平気ですが! ひっ 耳元に息が! ああはう」
膝ががくがく笑いそうになって来た、
耳朶に息を だけでこの態度 しゅーっと白い湯気が見えそうな勢いでもう赤い。
■セリア > どことなく、その雰囲気から人間じゃないことは感じ取っていた。
どのような種族か、そこまでは察せないが―――
「そう。……なら、私がリードしてあげるから。大丈夫……」
余裕の無さそうな彼女は、見ていてどことなく楽しい。
抱きしめてわかったのだが胸も割とある。
「ん。……じゃ、宿にでも行きましょ?」
そう誘いかけて、一旦身体を離す。彼女の手を取れば、どこか空いている部屋にでも―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアッシェさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からセリアさんが去りました。