2015/11/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にフォンさんが現れました。
フォン > (平民地区と富裕地区を繋ぐ通り……、大き目の布を路面に敷き、その上に宝石を入れ飾った
宝飾品を広げ、道行く人々に声を掛けていく黒い長髪の男性)

「さぁ~、寄ってらっしゃい、見てらっしゃいっ!ここに広げたる煌びやかな宝飾品っ!!
1ゴルドから買える品もあれば1000ゴルドを大幅に越す品もある。買わなくてもいいから、
見ていくだけでも損は無いよぉ~。さぁ寄った寄ったっ!!」

(男が声を張り上げていると、物見高い人々が集まってきて、布の上に広げられている
金を台座に使った髪飾りやら、銀を使ったブローチなどを軽く見ては、一人離れ…また三人ほど
声に誘われ、見物にやってくる状況はしばし続いていくか…)

フォン > (男が煽り言葉を張り上げているおかげか、男のちっぽけな路上の店の前には人は絶えないが…、
あくまでも品を見るだけのウインドウショッピング客が多くて…、今の所売り上げには繋がってなく、
男の店の前にいる客達の表情は一様に暗く……先だって勃発した動乱に関して不安の会話を
していく客達の話を…特に割って入る事もしないで、ただ耳で覚えていきながら…)

「見た目は豪華でしょう?  本当に見る目を持っていない人だったら…、この1ゴルドの髪飾りでも
200ゴルドくらいの価値があると見間違っちゃうくらいの出来でしょ?
お目当てのお姉さんあたりへの贈り物としては打って付けですよ?
さぁさぁ……買わなきゃ損だよぉ~~っ!!」

(動乱に対して不安そうな表情を浮かべているお客達に対して、そのくらい空気を突き崩すかのように
声を張り出し、人々の購買意欲を煽るように商売をしてみせていく男)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイーダさんが現れました。
イーダ > 「ちょっと見せてもらうわね。景気の良い声に釣られちゃったわ?」

(仕事着のままでお使いにやってきた女は、してやられたとばかりに肩をすくめながら品物を覗き込む。口元は緩やかな笑み。お使いとはいえ、ショッピングが嫌いな女性がいるのだろうか。一度聞いて回ってみるのもありだろう)

「……ふぅん」

(膝を抱えるようにして屈み込み、端から端まで眺めすかす。全体的に安い。ならば自分のために1ゴルドくらい……)

「ね、1ゴルドって値切るといくらになるのかしら?」

(にやっと、意地悪そうな笑みを浮かべる)

フォン > (男が盛大に商品を見てるだけのお客達に宣伝文句を語り掛けていると…、また新たに来た見物客らしき女性が現われて、
布の上に広げた商品に一通り目を通した上で、1ゴルドというこれ以上値を引けない商品に対して更に値切る交渉を
し始めていくのを聞き、視線をそちらの方へと向けると……、商品を覗き込む彼女の体勢は
肩を丸出しにし、更には豊かな胸の膨らみを強調するかのような姿に一瞬目を奪われるが……)

「お姉ぇ~さんっ!!一個1ゴルドでも十分お値打ち品なのに更に値引きを求めますかっ!?
そんな値切りをこんなたくさんのお客さんの前で認めたら、俺、今夜…日付が替わる前に
首を括んないといけませんよ……」

(正直、お姉さんの色香にちょっと惑わされて値引きをしてもいいかなぁ~という気分にも一瞬
なり掛けたが……、自分が呼び集めた他のお客の前ではあからさまな値引きは出来ないと話してみせていくか)

イーダ > (初手は不発に終わったようだ。これみよがしに唇を尖らせ、服の胸元を引き上げて店じまい。最近、この手が通じなくなってきている。理由はいくらでも考え付くつけど出来れば考えたくない。それよりも――)

「うんうん、その声に釣られちゃったのよねぇ。よく通る声よね、ほんと。よかったらうちの宿のお客さんも引いてくれないかしら。あ、値引きは冗談よ、さすがに」

(笑いながら手を振り返す。冗談ということにしておけばプライドは保たれるのだ。うーん、私ってこんなに狡い女だったかしら。とりあえず皮袋から硬貨を一枚取り出して、男に手渡すことにした)

「はい、1ゴルド。この髪飾りを貰うわ。さすがに200ゴルドは吹きすぎだと思うけど…良い趣味ね」

フォン > (正直、『2個や3個で1ゴルド』…と値引きに心の中では応じかけたが……他の客の手前上、
それは商売人としてやっては行けない行為だと思い、自重して、おどけるような返答を返していく男)

「え?宿って……あのぉ~?ちなみに今日…部屋空いてますか? ダイラスからの徒歩での
長旅をしてきて、まだ宿を決めてないんですけど…良かったら泊めていただけますか?」

(ここでの商売を済ませてから、宿探しをしようと思っていた男にとっては目の前の女性は
もしかしたら救いの女神かも知れないと思い…、宿の部屋の空きを問いただしていって)

「いやぁ~……種明かしをすると…金って素材は純粋な金のままだと物凄く柔らかくてすぐに
形が変形しちゃう物なので、混ぜ物をするのが当たり前なんですよ。
この1ゴルドの金細工はその混ぜ物の割合が多い…金としての価値が薄い商品ばかりで……、
でも細工に関しては俺の自慢の指先の傑作ぞろいですから……」

(激安の裏事情をお姉さんに……そして周りの客にも説明していくと…それが呼び水となって、
どんどん宝飾細工が売れてみせていって……)

「うわぁ~~……お姉さんが来た途端、商売繁盛っ!  お姉さんって商売の女神様ですか?」

(そんな軽口を叩きながらも、男は一番最初にお姉さんへと商品を手渡し、他のお客さんに
商品を手渡す大忙し姿を見せていくか)

イーダ > (正直なところ、商売人として男の態度は当然のことだと思っていたし、もっと言えばしっかりしているものだと感心すらしている。
自分が商売を始めたばかりの頃は、評判のために気前を良くしたばかりに、しばらく暮らしぶりは良くはならなかったものだ)

「もしかして渡りに船だった? ちょうどおすすめの部屋が空いてるわよ。帰ったら湯を沸かしてあげる。それにしても長旅を終えてすぐに商売だなんて、大変ねぇ」

(にっこりと営業スマイルを投げかけつつ、よく見れば男はくたびれた様子だろうか。だとしたら、燃えてくるわね。疲れきった旅人をこれでもかと癒すのは宿屋の醍醐味よ)

「頑丈さが売りってわけね。助かるわぁ。こういう飾りってよく落とすじゃない? 踏んづけるとすぐに曲がっちゃうのよね。あら、これあなたが作ったの。へぇ~……」

(増えてきた客と男の軽口には当然とばかりに口の端を吊り上げ。
手渡された細工をさっそく髪に飾りつけながら、忙しそうな男の様子を眺める。この分なら宿代も大丈夫そう。それより鏡はどこかにないかしら……)

フォン > (男の宣伝文句の声の良さに惹かれてやって来たお姉さんから、宿の客引きでも…という発言を聞いて、
男としても正に渡りに船…といった感じで宿の部屋の空きをお姉さんに聞いてみせていって)

「そうですかっ!!それじゃすぐにお邪魔させていただきますね……、あ、それは1ゴルドじゃなくって
3ゴルドですよ、お兄さんっ!」

(お姉さんが来た事によって突如忙しくなった露天商の男。
そんな最中でもちゃんと商品の
値段はしっかりと頭に入っているようで、うっかり販売などしないように心がけていて)

「ええ……宝石自体もちょっと等級が下がるものばかりですけど…、細工だけは俺がしっかりと
刻み付けてますんで、十分に使用に耐えうるものばかりですよ……」

(嵐のような忙しさの中も商売の女神様のご機嫌を損なわないようにしっかりと話し掛けながら、
1ゴルドの宝飾品ばかり売れたものの……十分すぎる商益を得た男は傍に置いていたリュックの
肩紐に掛けていた…植物で出来た…東洋でいう竹で出来た水筒から水を飲んでいって一休みしつつ、
鏡を探しているお姉さんの姿を見て、口に含んだ水を男が陣取っていた通りの壁に勢い良く拭きかけていくと
人差し指と中指を立てながら、念を込めていき…壁に吹きかけた水が凍り、綺麗な鏡面にさせていくか)

「お姉さん、さぁ、どうぞ…。きっとお似合いですよ?」

イーダ > (客足が増えてくると何かしないといけないような気分になる。いわゆる職業病。
 抱えた膝の上に軽く頬杖を突いて、よどみなく進められる商売を眺め)

「本当にひっきりなしねぇ…できればちゃんと案内したいんだけど。
 ん、それならしばらくつけてよっと。ちょうど髪飾りが欲しかったのよ」

(そして今は鏡が欲しいところなのよねぇ。
 視線を巡らせていたら壁が凍っていることに気づく。
 本当に器用ね。天が二物を与えているところを目撃してしまったわ)

「うん、思ったとおり。私に似合うからこの細工は良い趣味!」

(驚きよりも喜びが先立ち、角度を変えながら何度も眺め、満足げにうなずいた)

フォン > (元々こういった路上での商売をして、旅を続けてきた男…。暇な時間ももちろん中にはあったが、
忙しい時のお客のこなし方も堂に入ったものを持っていて、お客の不満を受ける事もなく、
商売の女神によってもたらされた大きな商機の波をしっかりと乗りこなしていくと…)

「まぁ……この街にはしばらく滞在するつもりですし、連泊が許されるなら、時を見計らって
案内をお願いしますよ?」

(今の何も知らない現状では目の前のお姉さんはその宿で勤めるただの雇われ人…としか思っていない男、
宿に着いて、宿の主人の奥さんと知って落胆するのは、後の話としておいて……)

「う~ん?お姉さんがお美しいからこそ、俺の髪飾りも際立つ…、もしよろしかったらしばらく
その髪飾りを付けて街を出歩いてくださいよ?
俺の商売繁盛に繋がるでしょうから……」

(口から霧状に吹き出し、壁に張り付かせた水滴を仙術で凍らせ、鏡状にさせていくとお姉さんの
美しさを褒め称えつつ、己の商売の為の宣伝広告に生ってもらえるように頼んでいくか)

イーダ > 「まさか連泊しないつもりでいたの? ふふっ、冗談よ。
 泊まれるだけ泊まっていきなさいな。私が許してあげる。もちろん案内も」

(時間をやりくりするのは得意な方だ。
 あれこれ聞きたいことも増えたわけだし、と氷の鏡を見て思う)

「そうそう、よく分かってるじゃない。
私のおかげで儲かったら、商売のついでに客を引いてちょうだい、ね?」

フォン > (言葉のまま、受け取れば高飛車な……でもお姉さんが口にすればそのような感じも受けずに受け取れていって)

「まぁ……こっちの商売が上手くいかなかった時は客引きの声を出していくっていう肉体労働で
宿代を補ってくれるっていうんだったら、連泊を是非したいですね……」

(宿代が現金で支払えなくても、労働で何とか泊めてくれるのを認めてくれそうな宿……、
この国出身でないこの男としてはちゃんとした定住する場所を得られるのは有り難い事で…)

「ええ、そうですねぇ~?お姉さんくらいの若い女性が良く出歩く通りとかを教えてくれるんでしたら、
宿のお手伝いも熱心にしてみせましょうかね?」

(一通りのお客も引けて……この男とお姉さんのみになった露店の片づけをするように、
宝飾品をリュックの中へと収めていって)

「あ……俺はフォンって言います。これからしばらくお世話になると思うのでよろしくです」

(商品を片付け、リュックを肩に掛けながら、お姉さんに自己紹介をし、右手を差し出し、
握手を求めていくか)

イーダ > 「失敗した時のことまで考えて交渉するなんて、やるじゃない。
それなら客引きと他の力仕事の手伝い、両方ともやってくれたら……」

(そこではたと我に帰った。あまり人前で話すべきことではないだろう。
慎重に辺りを見回し、耳元に唇を寄せ……「タダでもいいわよ」と囁きかけた)

「私はあまり出歩かないのよねぇ……ほら、なにかと物騒じゃない?
でも気になるところではあるし、時間をかけて調べるのもいいわね」

(一人ごちるように言って、ようやく立ち上がる。
 それから差し出された手を見て、そういえば名乗ってなかったと軽く驚き)

「私はイーダよ。暁の林檎亭を切り盛りしてるわ。
 こちらこそよろしく!」

(両手で握手をし、にっこりと笑いかけた)

フォン > (商売は水物……上手くいけば…まったくダメな日もある…。それを分かっている男は、
宿代が払えない時でも寝床は確保できるような交渉をしてみせていくと…)

「ありがとうございます……まぁ、できる限りは現金で支払えるように頑張りますけどね…」

(男の耳元に唇を寄せてくるお姉さんの様子に、男も逆にお姉さんの耳元に囁き返すように
唇を寄せ、囁き返していって)

「イーダお姉さんですか……よろしくお願いしますね?それじゃあ、少なくても今夜の宿代…あと夕食代くらいは確保できたんで案内してもらえますかね?」

(しっかりと握手を交わした後に、お姉さんに宿への案内を頼んでいくと、二人並んで宿への道を共に歩いてみせていって……)

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からフォンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイーダさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・表通り」にダンテさんが現れました。
ダンテ > 夕暮れの表通りを進む。
南部から返って来たのは、つい先ほど。海路を使えたのが大きかった。
今しがた、ギルドで魔物駆除の報酬を受け取って来たところである。

「なーんか、こうして見ると、王都はやっぱ平和だな。」

通りを進みながら、そんな言葉を零した。
実際のところは言う程平和でもないのだろうし、戦争の影響も確かに出ている筈だ。
だがそれも、南部の村や街に比べれば微々たるもの。
こうして通りを歩く分には、一見すればやはり随分と平和に見える。

ダンテ > まぁ、平和な事に文句などない。荒れているよりは平和が良いに決まっている。
意識を切り替える。
今重要なのは、今日のこれからの事である。

「今日の宿と……あと、飯だな。」

うん、と小さく頷きながらぐっ、と片手を握る。
依頼報酬がかなりの額であった事もあり、いいもの食べるにはもってこいの財布事情だ。
まぁ、節約しないととは思うものの、今日くらいいいかなとも思ってしまう。