2015/11/01 のログ
フランネル > 硬貨を手渡して飴玉を受け取ると、そのうちのひとつを早速口に運ぶ。
甘い。そして甘いだけではない何かの風味。

「……うん、味は悪くないれす。
 最初に一回買ってもらえれば売れるかもですね。
 じゃあ、ボクにもはい。今日はね、子供はお菓子をもらえる日ですから」

言って、買ったばかりの飴玉を手のひらに乗せ、穏やかに微笑んで彼のほうへ差し出す。

キーノ > 「甘くて美味しいでショ?特製の飴玉だからネー」

初めて売れたことに大喜びしながら硬貨を懐へと仕舞い込み、笑顔のままで飴玉を舐めている女性へと話しかける。
そこらへんの飴玉とは違うと自信満々に言いながらも、差し出される掌とその上の飴玉には目を瞬かせて

「いいの? …ありがとう!お姉さん、優しいネー。
 オイラ、キーノって名前なんだ。お姉さんの名前を教えてヨー」

飴玉を口に放り込んで、上機嫌に舐めながら女性へ話していく

フランネル > 砂糖を固めただけの飴玉は、味は甘くても香りが甘くない。
彼の飴玉には、それだけでない何かがあった。
どこか得意げにも見える彼の前で、ころころと口の中でそれを転がしつつ、
彼の問いにひとつうなずく。

「キーノくんですね。
 お姉さんはフランネルと言って、普段は森のほうで錬金術師をやってるですよ。
 キーノくんは、どうして飴玉売ってるです?
 お父さんかお母さんが飴職人なんですか?」

キーノ > 「フランネルさんって言うんだ。よろしくネー
 …れんきんじゅつ?…何それ、美味しいの?」

飴玉を舐めながら、聞き慣れない単語に首を傾げる。
そういうものがあるということすらも知らない状態で、何を言われても信じるようなものだった。

「オイラはネー、外がどうなってるのかを知りに来たんだヨー
 お父さん、お母さん? …良く分かんないけど、飴玉を作ってくれる女王様が居るヨー」

女性の言葉に素直に答える。人間でなく魔族、それも特殊な部類に入る自分にとっては
父と母というものが良く分からなったけれど。

フランネル > 「錬金術はねえ……」

最初のひとことだけ口にして、そこで言葉を止めた。
ころころと口の中で甘さと香りを楽しみながら、
ううん、と、小さく唸って首をかしげ、一言で彼にもわかる言い回しを模索する。

「まあ、いろんなものを集めて、いろんなものを作るお仕事ですよ。
 ……あら、女王様の飴玉ですか。それは大事に売らないとですね、キーノ君。
 それを売って、外の世界のことを勉強するですか?
 何か面白いものはもう見つけたです?」

外の世界とと表現するということは、
何か閉鎖的な集落のようなものに住んでいる子でしょうか、
と、胸中で思いを巡らせながら彼の笑顔を眺め、また訊ねる。
少し姿勢に疲れてきたので、浮かせていた尻をぽすんと地面に下ろして。

キーノ > 「へー、そうなんだ。
 凄いネ、錬金術って。フランネルさんも、色んなもの作れるノ?」

女性の言葉に目を輝かせる。錬金術というものがどういうものかは具体的には分からなかったけれど、
色んなものを作るということが凄いという認識はある。そんなことが出来る女性を凄いを思いながら返事をして。

「そうだヨ。これを売りながらネー、色んなものを見て来いってさ。
 それをネー、帰った時に教えてあげるのがオイラのすることなんだー。
 面白いものはまだだネー。」

女性をすっかり信用した様子で、笑顔で素直に答えていく。
来たばかりということもあってか、まだ目的は達成されてはいないとも告げて

フランネル > 素直に褒められると、少しくすぐったげにうかべるはにかみ。
そうですねえ、と、ひとつ呟いてから、またローブの中に手を差し入れて探る。

「色んなもの、作れるですよ。
 例えばこういうお薬ですとか、自分で掃除するほうきですとか。
 見てくるいろんなものって、そういうのでもいいんです? キーノくん。
 キーノくんが面白いって思ってくれるかどうかはわからないですけども」

言ってから、薄紅色の液体が満たされた硝子の小瓶を、彼の前で軽く振ってみせる。

キーノ > 女性がローブの中から取り出した小瓶。その中に入っている薄紅色の液体に目をきらきらと輝かせる。
全く知らないものを見た、と好奇心の塊が頭を動かして色んな角度から眺め始める。

「自分で掃除する箒…?てことは、自分で動くんだ!凄いネ、フランネルさん!
 そうだネー、オイラが知らないことを沢山知って、それを教えてあげるのでも多分大丈夫だと思うんだー
 それでそれでっ、これ、何のお薬なの?」

外のことを知って来いと言われただけで、面白いことだけに限定されてはいないはずだと
女王から言われた言葉を思い出しながら答える。その後で、薬について尋ねてみた。

フランネル > 「はいです。
 でも、普通に掃除してくれる人を雇ったほうが安いんですけどね」

悪戯っぽい笑みを口元に浮かべて、褒めてくれる彼にそう答える。
言う間に硝子瓶を軽く振ると、ちゃぽちゃぽと軽い音がして、
薄紅色の液体に細かな泡が立ち、月の光を受けながら弾けた。
そのコルクの栓をきゅぽんといい音をさせて引き抜くと、それを数滴彼のローブに垂らす。
たちまち、色でも塗り替えるようにローブの汚れが消えていくのを見届けた後、蓋をして。

「これはね、こんな風に汚れを取るお薬です。
 汚れ許さぬ汚れ取り薬。
 これも、売るときはちょっとお高くしてるんですけど」

キーノ > 「…そうなの?でも、そういうのが作れるって、やっぱり凄いと思うヨ!
 だから、フランネルさんは凄いんダヨ!」

女性の言葉に、そういうものなのかと不思議そうな顔をして首を傾げる。
しかし、作れるということ自体が凄いことだから、と笑顔で口にした。
そして、女性の持つ小瓶の中身へと視線が戻る。水音をさせながら泡立つ液体を眺めていると
女性が液体を数滴だけ着ているローブへと垂らす。

「…お? おー!綺麗になった、凄ーい!
 え…高いの?オイラ、10ゴルドしか持ってないヨ…」

ローブが綺麗になったと喜んだのも束の間、先ほどの売り上げの10ゴルドしかないと
どうしようかと女性を見遣り。

フランネル > 「ふふ、大丈夫ですよ。売るときは、って、言ったじゃないです?
 今のは、売ったわけじゃないですから。
 だから、そのお金は大事にとっておいてくださいです。
 外の世界は、いろいろお金がかかるですからね」

心配げにする彼を見ておかしそうにくすくすと笑いながら、瓶をローブの中にしまいこむ。
そして、今度はもう一枚硬貨を取り出すと、それを差し出して。

「だから、もう1個買っておきます。正直、足りるかどうかそれでも心配ですけど……。
 外の世界にいたいけどお金が足りなくなっちゃったら、
 わたしのアトリエがあっちの森にありますから、遊びに来てください。
 何かお仕事紹介しますから」

キーノ > 「…ホント?ありがとう、フランネルさん!
 うん、大事に取っておくヨ!一生懸命貯めるヨー!」

どうやらお金を要求されるわけではないと分かると、面白いくらいに表情が明るくなり女性へとお礼を口にする。
そして、差し出される硬貨を見ると少し不思議そうな顔をしたが

「また買ってくれるの?オイラ、嬉しいヨー!
 あっちの森…?うん、今度遊びに行くヨー。オイラに出来ることかは分からないけどー」

硬貨を受け取って飴玉を渡す。仕事を紹介してくれると女性の言葉を聞き、それに返事をする。
自分に何が出来るかなんていうのは分からないけれど、遊びに行くと答えた。

フランネル > 「はいです。
 それじゃ、わたしはそろそろ帰りますけど……。
 大丈夫です? キーノ君。今夜寝るところとか。
 ないんだったら、うちで毛布ぐらいなら貸してあげるですよ」

言いながら立ち上がって、片方手を差し出す。
家に戻るその手を彼が取ったのかどうかは……。

キーノ > 「うん、オイラも今日はもう売るの止めるヨー。
 明日からまた頑張って売っていくヨ。
 寝るとこ?外で寝るつもりだったけど…いいの?
 じゃー、フランネルさんとこ行くヨー」

元々、野宿するつもりだったので宿なんてものは取っていない。
そもそも無一文だったので取りようも無い。
女性の厚意に甘えることにして、その手を取ってついていくことにするのだった

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からフランネルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からキーノさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアイシャさんが現れました。
アイシャ > 普段親と離れてあまり出歩かない少女は
今日は初めて自宅から幾分離れた街中まで1人で来てみた
見る物珍しげにキョロキョロと通りを見ながら
アクセサリーなどの小物を売る店を覗いたりしている

「これ、かわいい…でもちょっと高いかな…んぅ」

店先に並べられた赤い宝石の埋め込まれたペンダントを
小さな手に取り暫し眺めて、値札を見て残念そうに棚に戻すと
またトコトコと小さな歩幅で街の中を特に行先も無く気軽に歩き出す
短めに整えられた黒髪が風にサラサラと靡いて
ほのかに甘くいい香りが少女の小柄な身体から漂っていた

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアイシャさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にプラセルさんが現れました。
プラセル > (特に怪我もなく、体調不良も無く過ごしているのはいつ振りだろうか。相変わらず、首には『枷』がついてはいるが、これが本来の用途で己の首に嵌っている訳ではないと理解していればこそ、気にはならない。さて、そろそろ戻らなければと呆と考えながら幾らかの果物が入った籠を両手で抱えつつ大通りの隅を進み)
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアーヴァイン・ルグゼンブルグさんが現れました。
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > (消耗品の仕入れ帰りに通りかかった平民地区、ここは相変わらずに平和だなと思いながら歩いていると、首輪と後ろ姿で誰かが分かれば、そのまま後ろ姿へと近づいていく)買い物帰りか?(挨拶代わりに掛けた声、抱えた籠の中から覗く果物を確かめたのだろう。彼の体からは、何故か少し甘い香りがするだろう。背中には紐で縛った麻袋を一つ背負っている)
プラセル > (緩々と歩いていれば不意にかけられた声。聞き覚えのある、ここ数日ですっかり馴染んだ声に足を止めて肩越しに振り返るれば見えた顔は予想通りの姿)アーヴァインさん。…そう、果物。(確かめるように名を呼んで、それから小さく頭を縦に揺らした。籠の中が見えるようにと軽く腕を上げて見せた刹那、青年の方から香ってくる甘い芳香。距離が近いからか、微かではあるが確かに捉えた。すん、と小さく小鼻を鳴らし)―――…甘い匂いがするわ。
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > こっちからいうのも妙なんだが…呼び捨てでいい、その方が気が楽だ(さんづけで呼ばれ慣れていないのもあるが、自分としては近しいつもりでいる分、少しこそばゆく、少女の呼び方に苦笑いを浮かべる。店の奴に頼まれたのか?なんて問いを続けながら、隣に並ぶようにして歩く)あぁ…薬の店に行ってきたからだな、二階で使う奴だ。媚薬主体のところな(二階の宿部屋に置かれている薬には、そういうものもある。といっても理性が焼け落ちるようなドラッグ的なものではなく、程よく気分を高める程度の優しいものだ)匂いが染み付いてたか、店主がアレコレ勧めるもんだから大人しく聞いてたんだが…体に響くだけじゃなかったとは(今度からは程々にしろと突っ込んどこうと思うも、覚えていられるやら。言葉通り媚毒が滲み始めていて、理性で抑え込んでいる。前と比べて、少し歩くペースが遅いのもその所為だ)
プラセル > 分かったわ。――うん。盛り合わせで出してた分、無くなったって。(つくづく、変な人だ。決して嫌な気持ちにはならないけれど。再び小さく頷いて見せつつ、続いて肯定。宿に来て日は浅いが、どうやら今夜はいつにもまして盛況らしいとは察しがつく。それから、続けられた言葉に納得した様に頭が揺れた。匂いがつく程、長い時間店にいたのだろうか、館の主人も大変だ)響いてるの?(それから、はつりと瞬きを一つ落として改めて相手の顔をまじまじと見つめた。そんな風に見えない。心なしか、前よりも歩く速度がゆっくりだとは思っていたが、成程。ゆるり、頭を傾ぎ)大丈夫なの?
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > そうなのか…いいことだ(こうして酒場も繁盛すれば収入が増える。そしてある程度纏まった金が出来れば、再び誰かを買い込める。ひたすらなループだが、それが喜びでもあり、嬉しそうに笑う)あぁ……海外からきた新種だの、雇った調合師が作った新作だのと色々とな?1時間は余計に足止めされた(今日は夜に用事がないと言ったのがまずかったと、今は反省するほど。苦笑いを浮かべながら静かに頷く)多分な? 理性がおかしくなる程ではなかったが…過ぎると体には毒だ(心配の言葉にやせ我慢に笑みを浮かべれば、ありがとうと御礼の言葉と共に彼女の頭を撫でようとする。その手は言葉とは裏腹に少し熱がこもっている)
プラセル > (彼の考えは短い期間でも、己を丸ごと買ってくれた事もあって何となしではあるが理解している。薄らと眦を下げて。次ぐ台詞には微かに喉を震わせ)根っからのお人好しなのね、あなた。(適当な理由でもつけて引き上げてしまえば良いのに、とは思いはすれど敢えて口にはしない儘。多分、となんとも確証の薄い返答に思わず浅く眉根を寄せたのも束の間、伸びる手に反射で双眸を閉じた。彼に暴力を奮われるとは思っていないが、それでも染みついたそれは簡単には消えてはくれぬ。ややあって頭に乗せられた掌から伝わる熱に気付けば、そろ、と瞳を開き)それは大丈夫って言わないんじゃないかしら。(籠を片手で持ち直せば空いた右手で頭に触れる青年の手を緩く掴み、己の頬へと下げさせる。そうして掌にすり寄るようにして顔を寄せ)――アーヴァインは私を好きにしていいのよ。
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > …ここ最近、お人好しと言われてばかりだ(この間の夜も魔族の歌姫にその言葉を言われたばかりで、何気にざっくりと心に突き刺さった。悪いことではないと思うのだが、少々頼りない男になってないだろうかと、不安を覚えて苦笑いが凍る。反射的に目を閉じるのを見やれば、これも早く抜けるようになれば…なんて早速お人好しな言葉が心の中で溢れるも)…これぐらいなら(どうにか耐えられると言おうとしたところで、掌に当たるやわらかな頬の感触が少し冷たく心地良く感じた)そうかもしれないが…(少女は自分の所有物だ、好きにしていいのは間違いだろう。だが――即答できずに、間を置いてから神妙な顔で口を開く)いいのか?(真面目な顔で…おおよそ、奴隷の持ち主がいうとは思えない言葉出てしまう、再び間を置いてから苦笑いし)自分がいうのも妙な言葉かも知れないが、プラセルに昔の気分を思い出させないかと、少し心配でな。
プラセル > 多数決の勝利ね。(然程表情は変わりはしないものの、ふふん、とでも言わんばかり。まさか心に突き刺さっているとは思いもしない。そも、悪い意味では言っていないし悪気もないのだが。頬へと触れさせた掌は、温いと言うよりは熱い。己の体温との差もあるのだろうけれど、それ以上に熱を持っているように思えて)?(問い返す言葉に不思議そうに瞬きをひとつ。然し、続けられた台詞を耳にして、漸く相手の表情と言葉の意図に理解した。それから、困ったような、曖昧な笑みを薄く浮かべ)あなたはそんな事気にしなくてもいいのに。
アーヴァイン・ルグゼンブルグ > (まったくだなと呟きつつ、苦笑いで頷く。性欲が活性化されている今は、思ってた以上に少女との接触でも欲を煽られている。ただ触れているだけなのだが、滾々と沸き立つ欲が頭の中でエコーが掛かるように広がる)…じゃあお言葉に甘えようか(困ったような笑みと言葉。おそらくは引っ張る場所だったのだろうと思えば、気にしすぎるのも良くないと思い直せた。頬へ導いた掌を優しく握る)部屋は…俺の部屋でいいか?(手を引いてエスコートしつつ、こちらから切り出していく。心なしか先程より一回り熱が強まっているように感じるかもしれない)
プラセル > (長い間、枷を嵌められ続けられていた心身は自分自身でも気付かぬ内に屈折してしまっている。意思なんてあってないような物だ。けれど、あの場所から逃がしてくれた彼の憂いが己でも如何にかできるのであれば、助けになりたいとは思える程度には情動だって残っている。それを上手く伝える術は、今はよくわからないのだが。相手の言葉を聞けば安堵めいた吐息を逃がし)うん。(ゆると握られた手を握り返すように手指に軽く力を入れればその熱がより強く感じられるような。相手の歩みに合わせて歩き出し――)
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からプラセルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアーヴァイン・ルグゼンブルグさんが去りました。