2015/10/20 のログ
ご案内:「平民地区 夜市」からリーシャさんが去りました。
魔王アスタルテ > (続くよ~♪)
ご案内:「平民地区 夜市」から魔王アスタルテさんが去りました。
ご案内:「骨董屋”影の国”」にスーさんが現れました。
スー > さて――今日もまた開店である。
店の前には看板を、置いて。
いつものように、暗い店の中で寝ながら客を待つ。

今日の看板は――

【仕事内容は――媚薬の試運転。性能を判断するため
 目の前でその機能を使ってもらうこと。全ての性能が調べることができたら2000ゴルド支給
 ただし。店主は老婆。それに見られてもいいという覚悟を持ってくること 詳細は店主まで】

あまり見栄えは変わらない。
というか、内容も変わらない。
サンプルがいくつも欲しいのだ。一回で商売文句を決めつける
そんな老婆ではない。一応、その辺は、きっちりしたいお年ごろなのだ。

今日用意した道具は、女性用が多い。が――
さて、どんなものが来てくれるのだろうか。

影の国は、闇を深くして。

誘われてくるものを、待つ……

スー >  
店内はやはり暗く、所々にあるランプの明かりが
ゆらゆらと揺れて、品物を微かに灯す程度。
近くに寄ればなにかわかるかもしれないが、決して
明るいと言えたものではない――

不気味な雰囲気を漂わせる中、まどろむ老婆は
今日の収穫と、それが寄せる結果にほんの少し胸を踊らせつつ。

ぼんやりとした時間を、過ごして。すご、して……

スー > 「……む、寝てた」

ほんの少し、腰の痛むことをしたからか。
悪友だからと、ハメを外しすぎたか。
ちょっと疲れが溜まっていたらしい。

やれやれ、骨董屋も中々に重労働である。
見た目通りの、か細い体力では
底をつき始めているというところか。

「くぁ……どれ、珍しい豆が手に入ったから、挽いてこしてみようかな」

ごとりと、一つの豆挽きを出して。
じゃらららっと豆を入れて。
ごりごりごりと削っていく

スー > 挽いた豆を、麻袋に入れて。
とぽとぽとお湯を注ぎ、こしていく。

「……ふむ? なにか違ったか」

まぁいいかと、つぶやきながら。
香ばしい香りに、頬を緩ませながら。
眠気覚ましに、一口……

「……にがい……」

思いの外、濃かった。
失敗だ。だが、目は覚める

スー > どうやら今日は客足が悪いのか、来る人も多くなく。
また、買い手も多くなく――
売れ行きは絶不調、流れも良くないようだった。

当然、志願者もなく――

「ふむ、がらがらだね」

結局。
また客は、誰も来ることはなくなって。

「――この調子が続くようなら、今日は閉めちまってもいいかもね」

あともう少しだけ、店は開けておこう。
こういうとき、ひょんと知らせは来たりするものだ。

いや、根拠は何もなく。勘だが

スー >  
だが結局、来客の様子はなく――

「今日は店じまいっと」

静かに、閉店の文字を空にかけば――

そとの看板に閉店の文字が記されて。

「良い夜を」

ご案内:「骨董屋”影の国”」からスーさんが去りました。
ご案内:「紅竜の舞踊亭」にフォーティアさんが現れました。
フォーティア > 二階の宿から一階の酒場へと降りてきた少女、どことなく疲れた感じにゆっくりと息を整えるように深呼吸。
数日に渡って手掛けていた解読を終え、それをこの宿に泊まっていた依頼主に渡してきたのだ。
疲れているように見えるのは、その依頼主と少し話し込んでいたからで…否、話していたのはほとんど依頼主だったかもしれない。
口下手の少女にとってはなかなかに辛い時間だった。
酒場を抜けてさっさと家に戻ろうとするが、窓から見える外の景色に夕食の時間と気付いて足を止める。

(あ、そうか…今日は外で食べてくるって言ってたんだっけ)

ちょうどここは酒場、食事もとれる場所である。
せっかくだから食べていこう、そう思ってどこか空いているスペースが無いかと見渡した。
主に端っこ、出来ればあんまり目立たないところ。

フォーティア > 夕食時だからだろうか、なかなかに客は多い。
さすがに限定した場所を探しているからか、そういった場所は誰かしら座っていたりしていた。
カウンター席も空いている場所はあるが、誰かの隣に自分から座る度胸も無い。
そうなると…やはり適当な席に目星をつけて、そこの客が居なくなるのを待つ形になってしまう。

とはいえ、広い場所とはいってもやはりただ突っ立っているだけでは目立つかもしれない。
どうしたものかと頭を悩ませる、せめて知人か誰かが居れば良いのだが…あんまり人と接しない少女にそんな都合の良い相手がいる訳もないか。

フォーティア > それからそこまで経たずした頃、ちょうど端っこの席から客が引いた。
しかも程よく自分が端に座っても、その隣も空いている状態である。
店員が残った食器等を片付けているのを確かめ…それを終わったのを見計らい、やっと席に着く事が出来た。

深々と溜息をつき、落ち着いたところで店員から声がかかる。
言うまでもなく注文を聞きに来た様子だ。

「あ…あ、はい、ちょ、ちょっとお待ちください…え、え、っと…」

慌てた様子でメニューを手に取り、目を通す。
あんまり考える事もなく、パンセットとミルクを注文した…メニューに指差す形で、ではあるが。
店員が戻っていったところで、すぐ横にある壁に肩を寄せてもう一度深呼吸。

フォーティア > しばらくすれば手元に置かれるパンとミルク、改めて周りを確認するように見回してから手を伸ばしパンを手に取る。
両手で包む様に持ったパンを一口、ゆっくりと頬張って飲み込む。

(あ、美味しい…そういえば朝食べたっきりで何も食べてなかったっけ…?)

仕事自体は依頼主に伝えたよりも早い進行だった、それでも手は抜かず追い込みをしていた結果である。
集中し過ぎると…いつもこうなのだ。
二口、三口と食べていき、時折合間にミルクを口にする。
そして少し間を置く、落ち着いてからまた食べ始めて…普通から見るとかなりのんびりとしたペースだ。

フォーティア > どれくらい経ったか、やっとパンとミルクをたいらげる。
元々小食であるのもあってこれでも十分お腹はもつ。

空になったコップを両手で持ったまま、ふとつい先日にあった仕事を思い出した。
何だったっけか…少女を限定した人体実験、そう、それだ。
文章だけだったならばまだ鮮明に理解せずに済んだのだが…あの挿絵がいけない、お陰でおぼろげながらもその光景が浮かんでしまう。

もしも自分がそんな目にあったら…?
思考がなにやらおかしな方向に向きそうになり、慌てて首を振った。

フォーティア > ふと窓に向けた視線にすっかりと暗くなった夜空が見える。
もう帰るにしても結構な時間だ、でも酒場の中の賑やかさは変わらない。
とはいっても遅めの夕食をとっていたり、酔っ払っていたり、酔い潰れていたり、そんな感じだ。

下手にあの辺り通って外に向かったら何かありそうだ、今自分が居る場所から酒場の入り口までに居る客達を見てそう思った。

ある程度の客が引くまではのんびりとさせて貰おうか、そう考えて再び窓の外へと視線を向け、外の景色を眺めるようにして。

フォーティア > それからまた時間が経てば、次第に客は少しずつ減っていく。
一部では酔い潰れた者達が増えた、とも言うが。

そろそろ頃合かと思えばやっと席から立ち上がり、なるべく人の居ない辺りを通って入り口に。
一度だけ振り返って中の様子を見遣れば、扉を開いて外へと出て行く。
後は気を付けて家に帰れば良いだけだが…

ご案内:「紅竜の舞踊亭」からフォーティアさんが去りました。