始皇に見初められ迎えられた、寵愛をその身に賜る妃の一人。 皇族を唆す傾国の妃であり、城下には絶世の美女として知られる。 その悪仙としての力を自ら封じ、完全に己の存在を偽り覆い隠している。 そのため本来悪妖が近づくことも出来ない皇宮に住まい、贅の限りを尽くしている。
幻影は始皇の力にのみ僅かな揺らぎを見せていたが、現在は始皇が病床に臥せっているために野放し状態にある。 始皇より受け継がれる力や古の秘術、霊的な守護によって皇子や皇女、一部の高僧や仙人は彼女の正体に近づくことが出来るが──それは、狐の尾を踏むという命の危険を孕んでいる。
先経って王国へと帝国の皇女達が訪れたことを皮切りに王国方面へも手を伸ばし、一部の王族や貴族を誑かし、マグメール王国においての活動基盤を盤石なものとして確保している。
◇酒池肉林の宴 始皇のもとに集う貴族や家臣たちを堕落させるため、夜ごとに「宴」を開いている 宴は一見華やかでありながら、玖妲の意図によって次第に淫猥な雰囲気へと変わってゆく淫靡なもの 杯を勧め、理性を奪い、本能と獣欲を剥き出しにさせる狂気の宴へと導き、 宴が終わる頃には、誰もが自らの欲望と快楽に溺れ爛れ、次の日の記憶すらも曖昧になるほど堕ちることになる
【本性:傾国九尾】 女が現れたのは始皇が病に伏せるより数年前。 絶世な美貌に猟奇的な笑みを浮かべる九尾の妖狐。 その存在自体が人々に本能的な恐怖を齎し、その姿を見ただけで並の人間は足が竦み、抵抗の意思を削がれてゆく。 人心を操る術に長け、その心を根っこからゆっくりと壊していくことを好む。 生娘の血肉を貪り、赤子の肝を好んで喰らい、そしてその魂を穢し弄ぶと伝わる醜悪な怪物。
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