地下水脈や下水道、あるいは水の流れる洞窟。 それらに密かに住み着く奇怪な魔物の噂がある。 それだけなら生態としてよくあるが、その生物には”顔”がない。 あるのは口と、4本の足。 ヤツメウナギのような口を伸ばして、眼はその口の中に存在する奇怪な生き物。
作り出した魔族はこう呼んだ。
ウーズアウター(にじみ出るもの) と。
【パーソナルデータ】 体長:約2.5m 体重:1トン
尾びれのついた手足と、鱗のないぬめぬめとした肉体。 常に粘液を分泌させており、その体はどこに触れても粘り気を帯びている。 知能は高く、他者の言葉を理解することが可能の様子。 また、天井や壁に張り付き、待ち伏せなどの不意打ちを好む。 さらに粘液を利用してかそのまま天井を這って動くことも可能。 どちらにせよ動きは素早く、暗所で遭遇すれば非常に危険な生物
【生い立ち】 とある魔族がキメラの実験の為に作った魔物の一つ。 使った生き物は不明だが、言葉を理解し、命令を聞く能力があり。 隠密行動も可能な固体としてサンプルとして保管されていた。 しかしある時に主人の命令を無視して脱走。以後行方不明となる。
【繫殖】 不思議なことに一体しか作っていないはずのウーズアウターは複数目撃されている。 どうやって個体数を増やしているかは不明だったがある時に巣穴を発見した冒険者はしる。 合成獣故の複数遺伝子故か、様々な種族の雌を苗床として「飼って」いたのだ。 また、全身から発する毒電波により、雌を洗脳することも可能と言う事実がわかった。 現在ではこの合成獣の存在を見つけたら即刻ギルドに報告するように冒険者の間では義務付けられている。 |
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