彼女は、精霊とも竜とも呼べる存在である。混血などではない彼女は紛れも無く『竜』であり、紛れも無く『精霊』だ。 外見年齢14歳ほどの少女であるが、その小さな身体には大いなる力を秘めている。
実年齢はヒミツ。 子供の見た目に反して、常に成熟し大人びた蠱惑的な雰囲気を纏っている。 また、彼女の繊細な動作は扇情的でありつつも上品であり、 何とも不思議な魅力を秘めている。
割と気まぐれであり、金にはがめついところもあるが、見た目に反して包容力がある。 遠い昔、多くの人間に裏切られ、『紅雨の暴竜』と恐れられる程に凶悪な竜として振る舞っていた時期もあった。 そこを、当時王都で結成された竜討伐部隊に所属していた一人の男の手によって鎮められた過去がある。
尚、彼女に惚れ込んだこの『一人の男』から求婚され、契りを交わしている。 その際に「今後、何かの間違いで彼や人間達を傷つけることがないように」その身に封印の刻印を刻んでおり、身に宿す力に幾重にもロックを施している。
そのような過去があることもあり、人の住む世で暮らすことができている彼女であるが、 親しい相手に身体を許しても、心全ては渡さない、というスタイルで彼女は今日も生きている。(この夫はとうの昔に寿命を迎えており、死んでいる)
現在は、「紅竜の舞踊亭」と名付けた冒険者の宿を営み、 王都の人間達を支援する立場に身を置いている。
最愛の相手が死んだ後も人間との調和を望んでいるらしく、 何だかんだで毎日楽しくやっているようである。
魔族に対抗する人間にとっては頼れる存在の一人かもしれないが、 何分気まぐれであり、 また対価をきっちり払わない人間には厳しい罰を下すこともある。 ただし自分の愛するものには、これでもかと言うくらいに愛情を注ぎ、 甘やかしてしまうのもまた彼女である。
料理が得意な為、冒険者の宿ではその腕前を振るって多くの人の舌を満足させているとかいないとか。
※「紅竜の舞踊亭」については、OTHERLISTに色々と。ご自由にお使い下さい。
■特殊能力
・『天変支配《エーテルドミネーション》』 イルゥの持つ能力の中でも最も特徴的なもの。 大量の魔力と引き換えに、 限られた範囲(半径50m/大人時100m)の天候を自在に操る能力を持つ。 先述した封印は主にこの能力を封じる為のものである。 かつては、一国を飲み込みかねない程の影響力を持っていたなどと噂されるが、真偽は定かではない。
尚、この能力を流用した局地的天気予報も可能である。 ただし、こちらも魔力の消耗が激しい。
・『仮初の死《イモータリティ》』 精霊としての能力。命を落としたとしても身体が硬直、腐敗することはなく、 どういう状態であれ24〜72時間後には完全な肉体を伴って任意の場所で蘇生する。 ただし、蘇生してから暫くの間は極度のエネルギー不足に陥ってしまい、 竜としての力は全くといっていい程使えなくなってしまう。
・『竜の武腕《ドラゴニック・アームズ》』 腕先を本来の姿である巨大な竜のそれに構成し直し、そのまま叩きつける、 攻撃を受け止めるなどすることが出来る。 霊体や、実体を持たぬものに対しても、打撃が有効。 竜の腕は、人間形態の腕の先に限らず、自らの傍であれば何処にでも出すことが出来る。 その腕はあまりにも巨大過ぎる為に、実際に出すのは爪一本ということも多い。
・『竜の聖癒《セイクリッドブレス》 彼女の主たるブレスの属性は、《聖/治癒》であり、 竜の息吹によって傷を急速に癒やすことが可能である。
この力で、宿に来るひどい怪我を負った冒険者を癒やすこともある。 (ただしそれなりの値である)
※設定合わせ、歓迎しておりますので、何かありましたら 私書箱までお気軽にどうぞ。ただ顔を出す頻度は低めです。
※宿屋の女主人であり、精霊、竜であるという点に関しては既知設定可です。
※雑談などのロール大歓迎です。 |
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