『あなたが妊娠しているか何かに寄生されていなければそれはただのでかいもふもふだ。 そうでないなら、ラディスファーンの山には決して近づかないことだ。』
商業都市ラディスファーン領内の山地に住まう獣。縄張りの山から出ることはない。 便宜上獣と表現するが、類似の個体が他に発見されていないため、古代魔法や錬金術などで産み出されたオンリーワンの存在である可能性が高い。
外見は緑色の狼だが、体長200cm、体高120cmほどと通常の狼に比べてかなり大きい。 「この世に生まれようとする存在」に対して大きな敵意を持ち、発見次第、破壊しようとする。(嗅覚や魔力感知で判別していると推定) 胎児、卵、種子、分裂……あまりに小さなものは認識できないようだが、昆虫の卵嚢や小鳥の卵程度の大きさには気付くようだ。 卵生生物の卵は破壊し、胎生生物(中型犬やゴブリン以上の大きさ)に対しては獣の交尾のように股間の生殖器(?)を胎内に挿入し、堕胎効果を及ぼす体液を発射する。この体液は胎生生物を苗床とした卵にも効果を発揮し、首の付け根から生えている長い触手からも出すことができる。また、不思議なことに母体を傷つけることはしない。 この獣の存在は一部に知られているのか、望まぬ妊娠をしたが安全な堕胎手段を持たぬ者や魔物の苗床になった者が『身を清める』ために山に入る姿が確認されている。
通常の生物に対してはあまり関心を持たないようで、妊娠していない雌などに襲い掛かることはない。 昼間の大半を陽光の下で寝て過ごしており、その姿は狼というより猫のようだ。数週間観察したが、食事は摂らない。 単語を羅列する程度のテレパシーによる意思疎通が可能。ゆっくりとしているが、知能は魔族と同程度ある。
(ある魔物学者の著作より引用)
PL 10〜20分程度の中文。魔物Cは初挑戦のため、至らぬ点もあるかと思います。 設定は随時編集いたします。 |
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