プロローグ兼サンプルロール(クリックで展開) 「さ、てっ。ここかな?」 私が任されたのは、天界の結界維持のためのラリーポイント…いわゆるアンカーの設置である。天界は頑強な結界に囲まれており、低級の天使では出ることも、入ることもかなわない。だが、その結界も無限に持続するわけではなく、数十年に一度、部分的に交換する必要があるのだ。
「おっ、合ってるっぽい?大仕事とかぬかしてたけど、なんだ、簡単じゃん〜♪」
アンカーの配置順は儀式的な決まりがあり、効果の内容や量を最大限に生かせるように作られているらしい。 実際、私の目の前にはほのかに輝く空間がある。これだけ強い神力を放っていれば見つけるのは容易だ。 私が手にしていたアンカー…祝祭用の飾りの飾られた燦爛たる槍は、吸い込まれるようにその場に固定された。 …ま、私はこれがどういう理屈で、どういうルールで、なんて全く知らないのだけれど。早くこういうことを教えてくれるような大天使になり──
「えっ、ちょっ、待っ…!」
立ち去ろうとしたとき、アンカーがわずかに動いた。それに気づいた私は一目散にアンカーを手に取ろうと戻る。ばさっ、と背中から大きな翼を羽ばたかせて。 必死に両手を伸ばして、右手、左手、となんとかアンカーは手に収まる。翼の多いもっと上の階級の天使なら余裕だっただろうか。しかし、翼が1対しかない私にはギリギリ。
「はあ。早く私も翼もいっぱい欲しいなあ。さて、もっかい戻して帰ろっと」
一度アンカーを固定したはずなのに、外れかけた。固定の仕方が悪いなんてことは無いはず。マジメに聞いていなかった講習では、この槍は確かマグメールとかいう地を監視するためのものでもあるとか聞いたような。そこの信仰や神事が乱れているのだろうか?まあいい、これは上に報告するべきことだが、どうせ下界の話なんて私には関係ない。 …そんな思考はフラグである。
「えっ、な、なんで、飛べないのっ!?」
天使の力により、翼は羽ばたかせなくても空を飛べる。羽ばたかせるのは、より早く動きたいときだけだ。しかし、今は全力で翼をバサバサと羽ばたかせているのに、少しも上空に戻れない。 天使の力の発揮は結界の中に限られる。私は結界の外まで既に出てしまっていたのだ。
「みぎゃああああああああ!?!?!?!?」
私は天使として堕ちていなかったらしい。(いや、堕天真っ最中なんですけど!?)命よりも重要なアンカーを真っ先に抱きしめ、しかしどうすることもできずに落下していく。天使の威厳なんて欠片も感じさせない、甲高い悲鳴を響かせながら。
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目が覚めた。未だ堕天した時の夢を見る。今にも自分に突き刺さりそうな槍を抱えながら、遠い地面がみるみる近づいてくる恐怖。失禁しそうなほどの恐怖だったとはいえ、夢のせいで失禁するのはいくらなんでも精神的に幼い。天使たるもの、下界の人々の見本とならなくては。ここには私以外だれもいない。恥ずかしげもなく、衣服の下から下着を脱ぎ去った。 …一旦落ち着くために整理しよう。 「私は第3階低天界所属 従天使2階位シルフィエル。 アンカーを戻さないと天界も危ないのに、空に戻る方法がないから、それを探す必要があるの。でも、空を飛ぶためには〜…えっと〜…」 うん、いつも通りだ。えっと、下着はどこだっけ…。すぐに見つけて、右足、左足、と通していく。
カーテンを開くと、まぶしい光が窓を差す。太陽が燦々と輝き、この世界を照らしている。私が行かなくてはいけないのはあそこだ。 太陽の光に紛れた天界の結界。そこにたどり着かないことには始まらない。 …でも、何の当てもない以上、進展を起こすことは難しい。ある程度天使の力を取り戻せたら、他の天使たちから連絡が来るかもしれないが…。 それに、なにより。 今の私は生きるのに精いっぱい。天界では常にエネルギー供給がされていたが、下界ではそれがない。人間というのは食事をとることでエネルギーを補給しているらしい。面倒なことをしている、と思ったが、なかなかどうして、これが非常に愉快なのだ。
「さっ、今日の朝ごはんはなにかな〜♪」
肌身離さず持ち歩いているアンカーを手に、宿の個室の扉を開けて、食事場へと向かう。いつもと変わらない一日の始まりだ。
プロフィール 【名前】シルフィエル 【年齢】??(外見10歳ほど) 【性別】両性 【体格】健康的な肉付き 【ざっと説明】 天界の天使…の下っ端も下っ端。天界の結界維持の仕事に失敗して意図せず堕天した。 天使の力をほとんど失っているゆえに、天界に戻ることが出来ず、戻る手段を模索している。 とはいえ、大きな翼や身体能力は健在。また、食べ物から得たエネルギーである程度天使の力を行使できる。 堕天により天使の力を身体能力以外殆ど消失し、天使の証である天使の輪(ヘイロウ)を失っている。
天界に居た頃は下界の管理業務はこなしていたものの、下界は自らに関係のない場所だと考えていたため興味関心の弱い、ちょっぴり不真面目な天使。
自動供給されていた天使の力の代わりに食事で力を蓄える。強大な天使の力を補うためには大量の食料が必要。 ついでに未知の食事経験にもすっかり虜になってしまった。 もちろんお行儀は×。 食費もかかるので、稼業も必死に頑張っています。
でっかいイメージ ぽけぷち 様より
※現況※ なーんにも分からない。でもごはんはおいしい。
能力・装備 ・奇跡の残滓 1対の巨大な翼があり、飛行するほどの力はないが、跳躍の補助としたり、格闘戦闘に用いたりできる。 天使としての身体能力は健在で、幼い少女の外見でありながらかなりの頑強。運動神経も良い。
・天使の残滓 わずかに残った天使の力。一時的に天使の翼の強化をしたり、アンカーの能力を開放する。
・ヘブンズアンカー 祝祭に使われそうな豪華な装飾の施された槍。実態は祝祭用ではなく、装飾を施すことで儀式的な意義を得た魔法槍。天界と地上を阻む大型結界を数十年維持させるのが本来の役割のため、膨大な力を蓄えているが、下級天使のシルフィエルは十分に扱えない。 天使の力を大量に蓄えているため槍でありながら眩しいほどの天使の輪がある。
アンカーという名前に違わず、天使をアンカーのもとにテレポートさせる。 空中に固く固定される用途を想定されていたため、質量と浮力を自在に操れる。 武器としては質量を用いた重い刺突や斬撃と、浮力とテレポートによる機動力を兼ね備える。
シルフィエルにとって命よりも重要なもの。下界に落としただけでも重罪。何が何でも持ち帰らないといけない。それを武器として振るうのは以ての外なのだが、上には秘密。
PL/PC/ロールスタイルについて 基本的に本番重視は苦手とさせていただきます。 性的交渉が含まれるロールの場合でも、お相手様は男性女性人外を問いません。 会話や戦闘、簡易的なセクハラなど、そういった流れが主になるかと思います。
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