エクストプラズムは、未だその生態や発生要因が解明されず、存在を知る者すら少ない希少モンスターである。 絶頂をもたらすエクトプラズムなので、エクストプラズム。
【外見】 活性化しているエクストプラズムは、おおまかにヒトの形を取った桃色のモヤモヤである。全体が淡く発光し、輪郭はぼやけていて、半実体であるとひと目でわかるだろう。 多くの場合は特徴に乏しい若年の男性か女性の似姿を取る。この時、顔はボカシがかかったようになり、表情を伺うことはできない。 まれに特定個人(あるいは相対した人物)を真似た姿を取ることもあるが、細部の再現はできない。ゆえに誰かに成りすますということはできない。
簡単に言ってしまえばピンクの幽霊(ゴースト)だ。
【生態・行動原理】 エクストプラズムの正確な生態は知られていないが、一説には『限界を超えた性的絶頂の果てに死亡した者の残留思念が凝り固まったモノ』と言われている。 それを裏付けるように、エクストプラズムは他の知的生命体に対して積極的に接触をはかり、同様の責め苦を与えてこようとする。後述する『強制絶頂の接触』によって他者の肉体と精神を同時に責め苛み、死に至らしめるまでじっくり虜にしていく。 怨念のままに行動するが、無差別に人々を襲うことはなく狡猾に立ち回るだけの知能を残している。だがすでに正気は失われており、意思疎通はほぼ不可能である。
【能力】 ◆強制絶頂の接触 生物がエクストプラズムの霊体に直接触れた場合、触れた箇所が強制的かつ即座に性的絶頂を迎える。 性感帯はもちろん、神経が通っているならばどの部位であっても性的絶頂を経験してしまう。脳髄とて例外ではなく、強烈な脳イキは激しい思考阻害や記憶の混線、脳内麻薬の過剰分泌をもたらしうる。 絶頂の強度はある程度調整でき、強く触れれば何十倍もの強烈な絶頂をもたらすことも可能。
◆半実体 エクストプラズムは肉体を持たない。自由に浮遊でき、生物の肉体も含めてほとんどの固体をすり抜けることができる。 また、物理的な手段や炎・冷気などのエネルギーで害することも基本的にできない。 銀のような『神聖な』素材や加護・術式によって退けたり害することはできる。 物理的な干渉能力はほぼないが、薄布や豆粒程度ならかろうじて動かせる。
◆非活性化 姿を完全に消してしまうことができる。この状態では他の物体に一切干渉することはできず。強制絶頂の接触も効果を失う。 よほどに霊感の強い者や、強力な感知魔術があれば、非活性化状態のエクストプラズムにも気付けるかもしれない。 活性状態の切り替えには数秒を要し、活性化する際には閃光やラップ音を伴う。
◆喋る 声を発することができる。声色は安定しない。 迂闊な者を誘惑したり、哀れみを乞うような声を発することが多い。
【対抗策(例)】 ◆『神聖な』手段 厳密には幽霊とは異なる存在であるものの、怨念を元に動く思念体であることには変わらないため、幽霊・悪霊の類に有効な対策のほとんどはエクストプラズムにも有効である。 聖水、聖句、聖印、お香、銀の武具などによって接触を防いだり、退けたり、場合によっては消滅させることすらも可能だろう。
◆強い意思 強烈な性的絶頂にも心を乱されないような者、一時的にでも精神を強く固めることができる者をエクストプラズムは苦手とする。完全に虜にされてしまった後でも、精神を強く持ち直すことができればエクストプラズムを引き剥がすチャンスは生まれるかもしれない。また、強い意思を込めた攻撃であれば神聖な武具でなくてもダメージを与えられるかもしれない(=神聖な対抗手段を持たないキャラが為す術ナシということはない)。 そういった強い意思に直面すると、エクストプラズムは大きな隙を見せる。
◆全力で逃げる 移動速度は最高でも常人の早足並みである。 深追いしない傾向があるため、五体満足なうちに逃げようとすれば容易に逃げられる。
◆成仏するまで耐える 抱いている怨念の内容によっては、怨念が晴らされることで成仏するかもしれない。 相対した者がそれまで耐えられるかどうかは別の話だが…。
【ロールについて】 中〜長文傾向。レスにかかる時間は10分〜20分、色事などで描写が濃くなるとだいたい20分前後。 記号などは使いますが、意味がわからないような使い方は避けるようにします。 エロルは基本的に公開部屋を希望しますが、非公開部屋でも対応できます。
意思疎通が難しく対抗策・回避策も少ない『災害』に近いモンスターPCのため、基本先入りで犠牲者を待ち受ける形になるかと思います。 後入りする場合は回避が容易なシチュエーションを提示します。 アクメ死やそれに近い破滅へと導こうとするため、バッドエンドを避けたい場合はささやき等で言ってくだされば直前で回避できるよう計らいます。バッドエンドとなった場合も断りなくパラレル扱いにしていただいて構いません。 またモンスターPCのため、個体単位で撃破することは問題ありません。 |
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