メデュスは、最近になって複数個体の発見が報告されたモンスターです。 新種というわけではなく、はるか昔に休眠状態になっていた群れが何らかの要因で活動を再開したと推測されています。
【外見】 見た目は海に生息する《クラゲ》と非常によく似ています。つまり、傘状の本体とそこから生える10〜30本の触腕から成り立っています。 成体の場合、本体はりんご1個程度のサイズ、触腕は1本が長さ1m〜3m・太さが髪の毛程度から直径1cm程度までさまざまに入り混じっています。重さは500g前後です。 本体(含む内臓)・触腕ともにガラスのような透明度を有し、遠距離から存在を察知するのは困難です。また体組織の光屈折率・反射率をある程度変化させることもできるようで、水中・空気中を問わずほとんど透明に近い状態と化することすら可能なようですが、この時も身体を動かすと輪郭を捉えられるようになります。
【生態:活動形態】 1日の大半の時間を水中や水溜りで過ごしますが、6時間程度なら乾いた環境でも生存できます。乾ききってしまっても仮死状態となるだけで、水を得ることで再び活動開始できます。寿命は今のところ不明ですが、十分損壊を与えれば死にます。 水中においては触手を駆使して比較的速く泳ぐことができます。地上においては触手で這いずるようにしか移動できませんが、長い触手を枝や生物の四肢などに絡めて瞬時に距離を詰めたり、全身の弾力を活かして長距離を跳躍することもあるようです。 水分、およびプランクトンや苔などの菌類を主食としています。
【生態:人間をはじめとした他生物への襲撃】 メデュスの近くを通りかかった他の生物に絡みつき、危害を加えてくることがあります。 その目的は捕食ではなく繁殖であり、自らの卵を産み付け孵化させるための苗床を求めているようです(まれに水分補給のために襲うこともあるようです)。 触手を絡ませて逃走手段を奪った後、相手の「柔らかく湿った穴」に産卵用触手を打ち込んで、直径3mm〜5mm程度の卵を数十〜数百個注入します。 卵の小ささゆえに、相手の身体の穴のうち細い穴を優先的に狙う傾向があります。
【生態:幼体について】 注入された卵は暖かく湿って柔らかい苗床(恒温動物の粘膜など)に落ち着くと約2日ほどで孵化します。 孵化直後の幼体は卵と同じ直径5mm程度のクラゲめいた姿をしています(サイズ感はグリーンピース1粒程度が目安)。触手は繊毛のように短く、機能しません。 孵化後はすぐに苗床から這い出て来ます。成体の体内に収容されるか、稀に自力で移動して、成長に適した水場へと向かいます。無事成体まで育ちきる確率は0.1%未満と見られています。
【身体能力:触手】 複数の触手を同時に、きわめて巧妙に行使することができます。 細い触手ですが弾力に富み、引っ張る・締め付ける力はかなり強いほうです。巨人クラスの怪力がないかぎり触手を引きちぎることは難しいでしょう。しかし十分鋭い刃物があれば切り払うことは容易です。鞭のように振るうこともでき、皮膚に当たればかなりの痛みを与えられますが、防具に対しては無力です。 触手群の中で細く短く見える触手でも、瞬時に伸ばしたり太さを増したりできるようです。
【特殊能力:弛緩毒】 生物の抵抗力を奪い、生物の細い穴にスムーズに潜れるよう、触手から特殊な毒物を分泌します。触手表皮から細く短い針を表出させ、刺された部位の体組織を柔らかくし、筋肉を弛緩させて力を込めにくくします。
【特殊能力:固定毒】 本体部の分泌腺から触手を通して注入する特殊な毒です。粘膜から吸収されると、相手の全身の運動神経を50時間にわたって麻痺させてしまいます。意識は明瞭なまま、手足どころか指1本すら動かせず、舌も声帯も機能不全となり、最低限の呼吸とまばたき以外の一切の随意運動が不可能になります。 さらにこの毒を受けたときに性的絶頂を感じていた場合、その絶頂感すらも「固定」されてしまい、普段十数秒で終わるはずのオーガズムが数日に渡って続くこととなります。 毒の生成量・貯蔵量が少なく、相手が興奮状態など血流量の多い状態で晒すことではじめて十全な効果を発揮するため、基本的には産卵直後にしか使いません。卵もまた2日程度で孵化するため、その間苗床を逃さないように毒を使うのです。
【特殊能力:テレパシー】 脳のような部位をもたず知性を感じさせない見た目ですが、実は知能を有し、テレパシー(念話)によって同族や他の生物とコミュニケーションを取ることができます。 しかし知性レベルは人間の幼児程度でしかなく、本能のままに活動するため、有意義な意思疎通や交渉は難しいでしょう。 他方、同族間での意思疎通はかなり密に行うことができ、複数個体で連携して生き物を襲うこともあるようです。
【モンスターとしての知名度と活用】 発見報告はごく最近出てきたばかりですが、個体数はそこそこ多いようです。古代遺跡はもちろん、川や泉、自然洞窟、そして街中でさえも遭遇例があります。人間を殺傷したという例は上がってませんが、産卵行為による心的外傷を訴える者はいます。 きちんと調理することで食べることができます。触手は切ってサッと湯掻くことでコリコリとした食感のヌードル風食材となり、本体もきちんと内臓を除去すればクラゲと同様に調理できます。食感も味もクラゲと変わらないですが、死してなお透明度を保っている体組織は珍品の類と言えるでしょう。 生まれたばかりの幼体は毒もなく調理が簡単で、これまた独特の食感を有しています。 2種の毒腺は適切に扱えば成分を抽出でき、そこそこの需要を見いだせるようですが、正しい捌き方は未だ確立されていません。 すでに人間や魔族によって捕獲された例もあり、性奴隷の調教や拷問に使役されているという噂もあったりなかったり。
【ロール傾向】 異形生物の描写が主となるため、1回のレスポンスが長めになってしまう可能性があります。それでもなるべく基本10分、最長20分に収まるように話をしたいと考えております。 記号等使います。スムーズな展開のためにある程度確定を使うこともありえますが、不服である場合は覆されても構いません。被陵辱側のパラレル設定も可です。 ささやきによる挨拶や相談も受け付けております。 上記知名度欄を参考にした既知設定も歓迎です。 部屋移動は応相談ですが、なるべくROM禁でない場でのロールを行いたいと考えています。
アブノーマルな責めを想定した異形生物のため、基本的には後入りしません。 「触手○」であり、明示的に異種姦を歓迎しているお相手様に限っては後入りする可能性もあります。不可な場合はささやきで言ってくだされば退出します。
メデュスは複数個体が存在するモンスターですので、個体単位で殺害・捕獲するのは構いません。またPLが絡まないロールにおいて言及したり食べたりするのも大丈夫です。 撲滅したり、こちらが回避不能な対策手段を流布するなどの展開はご遠慮ください。
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