【概要】
貧民街の片隅に店を構える酒場。 5人ほどが並べるカウンターと基本的に丸テーブルが5つ。 椅子は数が増えたり減ったりする為、数が足りなければ立呑することになる。
安酒しか置いていないが、それなりに種類は揃えられている。 出てくる料理は大雑把な味付けでやたら量が多い。
客層はお尋ね者や乱暴者、食い詰めた冒険者や脛に傷のある者と言った一癖も二癖もある客がほとんど。 故にカウンターや丸テーブル、椅子、食器と言った物は安物かつ頑強なものばかりが揃えられている。
一応二階に宿泊も可能だが、鰻の寝床にベッドが一つ置かれているだけで居住性は決して良くない。 ほぼ情事に一時的に使われる程度で滅多に宿泊客はいない。
そんな治安と秩序と程遠い場所である為、椅子や食器が壊れることはざらにある。 が、テーブルだけは無駄に頑丈に作られている為、開店以来一度も壊れたことがない。
なお、そんな混沌とした場ではあるが、暗黙のルールとして店内で他の客に危害を与えることは禁止されており、喧嘩は必ず外で行うこととなっている。 その為、基本的に店の前ではいつも誰かが殴り合いをしているような場所である。 その暗黙のルールを破ればマスターと常連客により袋叩きにあった上で叩き出されることとなる。
【マスター】
身長2mを超える巨漢でスキンヘッドの髭面の強面。 傭兵上がりであるとか、以前は王城に仕える騎士であったとか、様々な噂が囁かれる謎の多い人物。 荒くれ者の常連が束になっても敵わないほどの強さを誇り、酒場の最低限の秩序が守られている礎。 なお、とことん寡黙で誰も声を聞いたことがない。 |
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