概要 九頭龍山脈のどこかにあるといわれている迷宮。 そこは地下だというのに木々が生い茂り、季節を感じさせぬ恵みをもたらすだろう。 またあちこちに横穴があり、運がよければ隠された財宝を手にすることができるかもしれない。 しかし、貴方は気をつけねばならない。 至る所で見かける鋼鉄のような茨、姿なき狩人、命を落としかねない巧妙な罠。 そして貴方は、心に留めておかなければならない。 かつて多くの犠牲と引換えに迷宮の深部に封印された、恐るべき魔族の存在を───
所在地 九頭龍山脈北東部、タナール砦付近 “魔族の侵攻”によって滅んだという廃村の奥
内部構造 地下1階から3階までの全3層にわたるフロアー。 壁や床、天井に至るまで硬い金属の茨が覆いつくしており、探索者に対する障害となって立ちふさがるだろう。 また、迷宮全体に強力な結界が張られているようだ。 その影響か、転移や脱出魔法、その他アイテムは、地下2階から上でしか使用できない。 [開示されていない情報があります]
■入り口 〜鎮魂の碑〜 廃村の奥に、土に半ば埋もれるように一枚の大きな石碑が建っている。 おびただしい数の人名と亡くなった年月日が表一面に刻まれており、それらはほぼ同時期に死亡しているようだ。最上部に小さく記された文章によれば、どうやら犠牲者を追悼するための巨大な墓碑であるらしい。
裏側に回ってみると、薔薇花を模したような、上下反転しながら連続する正五角形で構成された魔法陣が刻まれている。その下に古代文字で 『忌まわしき薔薇 ここに封ずる』 と記されているそれは、陣に触れたものを転移の魔法で洞窟内部へと運ぶだろう。
探索ポイント なし
■地下1階 〜栄華を誇りし逆さまの塔〜 地下深く広がる五角柱の縦穴は、内壁の所々に小部屋に通じる横穴があり、その最上部にせり出した断崖にくり抜いたような小部屋がある。 外の石碑と転移でつながっているこの部屋は、床に正五角形の魔法陣が刻まれている以外は特に変わったところは見当たらない。 壁のひとつには扉があり、その向こうに伸びる通路は縦穴の内側をなぞるように、螺旋を描いて下へ向かっているようだ。
出現キャラクター ・赤銅虫 暗闇から探索者めがけてぶつかってくる、虫の魔物。 数は多いが、強さは子供が指でつぶせる程度。 体が銅でできているため死骸をすり潰すと銅屑になるが、質が悪く100匹分集めても1ゴルドにも満たない。 ・コボルド 金属の匂いに釣れられて迷い込んだ魔物。強さは普通のコボルドと変わらない。 ・ブラッディリーチ 大型の吸血ヒル、丸い口でかみつき血を吸う。痛みはあるが毒はない。 傷口がタコの吸盤のようにみえるため緑蛸足とも呼ばれるが、それはそれとして焼くとプリプリと弾力があって旨い。 ・ミミック 宝箱や皮袋などに潜み、開けようと触れたものに襲い掛かる。獲物をおびき寄せるために宝物や貴重なアイテムを持っていることが多く、リスクはあるが倒せば稼ぎになるだろう。
探索ポイント 途切れた数珠、魔力草、銅の茨、(ミミック箱:古代硬貨の袋)
■地下2階 〜忘れられし深緑の回廊〜 縦穴を降りきると急に視界が開ける。 そこには地面の下にもかかわらず森が広がっていて、多種多様な木々が季節を問わず混在しているようだ。 この階層だけが昼間のように明るいが、頭上から差してくる光がどこからやってくるのか、確認することはできないだろう。 下へ降りる階段は存在せず、かわりに太い植物の蔓が梯子のように垂れ下がっている。
出現キャラクター ・ファングプラント 何らかの手段で生物を感知し、襲い掛かる草の魔物。 同類以外の植物繊維や金属板類を破損させる消化液をもち、飲み込まれてしまうと衣服を溶かされる。 ・ゴブリンガーデナー ゴブリンの庭師。大きな枝切り鋏をもち、侵入者の首をちょん切ろうと向かってくる。 一撃は強力だが動きが鈍いため避けられやすく、それを補うようにネックハントと共同で狩りを行う。 ・ネックハント 天井から吊り下がっており、音もなく蔦を伸ばして侵入者を縛り上げる、草の魔物。 生物の血液を浴びると吸収し養分にするが、自力では獲物にとどめを刺せないため、ゴブリンガーデナーと共生関係にある。 ・スイングマッシュ ご立派な形のキノコ。菌…筋肉質の手足が生えており、興奮すると傘の頂点から生臭い粘着性の菌糸を吐き出す。 侵入者を見つけるとものすごい勢いで突撃してくるが、知能は低く、何らかの穴があるとわき目もふらずずっぽりハマってしまう習性をもつ。 ・錯乱坊 果樹に紛れているトレントの一種。果実はサクランボによく似ている。毒をもち、間違って口に入れると幻覚による淫夢を引き起こす。 が、何故か処女や童貞には効果がないようだ。 ・グリーンマン 森林系のダンジョンで時折見かける、植物が集まって人型になった魔物。 迷宮の影響を濃く受けており、他所のそれよりも強い。冒険初心者にとってはパーティ単位でもきつい相手だろう、装備を整えた一般騎士団員5名程度で勝てる強さ。 ・マンイーター 食人植物。少女に擬態して人間を誘い込み下腹部にある口で捕食する。 中にはやたらと陰茎を好む個体もおりソーセージカッターとも呼ばれている。
探索ポイント ウメ、スモモ、サクランボ、木苺、アーモンド、リンゴ、鉄の茨
■地下3階 〜信仰で埋め尽くされた墓標〜 梯子を伝い森を抜けると、深部には正五角形の空間がある。 それぞれの壁には穴が開いており、奥にいくつもの部屋が見えるだろう。 中央には柱に囲まれた石室があり、重い扉と閂によって頑丈に閉ざされている。 それを取り囲むように、いくつもの剣が突き立てられているのが見えるだろうか。 柄には布切れや金属片が引っかかっており、周囲の床には砕けた骸骨がちらばっている。
出現キャラクター ・ローズコマンダー 漆黒のグリーンマン。地下3階から出現する、このダンジョン固有の魔物。 頭部に黒薔薇の花が咲いた者をリーダーに、5体編成でフロアーを巡回している。 麻痺毒が塗られた葉っぱ型のナイフや棘を発射する銃のようなものを携行し、貴方を敵と見なせば連携の取れた攻撃を仕掛けてくるだろう。 強さは5体1グループとしてだが、幹部級の騎士団員で構成された5人PTに匹敵する。 ・ローズアサシン 黒薔薇がちりばめられたワンピースを着た少女型の魔物。ローズコマンダーと違い単独行動をとる。鋳薔薇の藪に隠れ、神経毒が塗られた葉っぱ型ナイフを手に背後から襲い掛かってくる。 全身を重装備で固めていようとも、装甲の隙間を狙われるだろう。熟練の暗殺者1名くらいの強さ。 ・スケルトンナイト 錆びた剣と穴だらけの盾をもち、金属の甲冑に身を纏った骸骨。刺突攻撃が効かないほか、水/風/地/闇属性の魔法を半減させる。防具を固めた聖騎士と同じくらいの強さ。 ・堕ちた僧侶 僧侶の死体に迷宮の魔力が宿ったもの。信仰に見放されたため神聖魔法は使えないが味方を回復してくる。 破損したところから再生するため、物理攻撃の効果は薄い。 ・堕ちた魔道士 魔道士の死体に迷宮の魔力が宿ったもの。生前と変わらず魔法を使ってくるが、その威力は増大している。 その反面、防御は脆い。
探索ポイント 僧衣の切れ端、折れた錫杖、鎧の欠片、宝石のついた護符、鋼の茨
■最深部 封印の剣杭 石室の底、幾重にもかけられた封印の下にあるひとつの部屋。 地下深くにもかかわらず、黒い茨が砕いた隙間から緑が息吹き葉が生い茂っている。 部屋中央は床よりも一段窪んでおり、棺のふたのような重石の上から剣のようなものが突き刺さっているのが見えるだろう。 ここが結界の中心部であり、その力は迷宮の中でも一番濃い。迷宮の原住民を含め、《棺の守護者》以外のあらゆる魔物や魔族はその力を大幅に制限される。
出現キャラクター ・BOSS《棺の守護者》 聖痕が刻まれた白い大理石のゴーレム、その巨体は茨生い茂る迷宮深部で異質の存在である。 全部で3体存在し、普段は入り口側以外の壁に埋め込まれているが、棺に近づくと動きだし襲い掛かってくる。強さは1体につき騎士団長2名程度。自然四属性魔法を反射、闇属性魔法を無効化、光属性魔法を吸収して神聖属性のパンチを放つ。 物理は打撃に最も弱いが、聖痕によりダメージは半減される。他の物理攻撃は効果が薄いだろう。 攻撃の際、ローズコマンダーが巻き添えになることも多々あり、必ずしも迷宮の規律に従っているわけではないようだ……?
探索ポイント なし(ボス撃破後にイベントあり)
【ロケーション使用】 自由に使っていただいて構いません。 作成主が動かしているときのみ、強敵の出現、財宝の発見、構造の変化などのイベントが起きることがあります。
【損壊・襲撃】 将来的に攻略を前提としているので、ある程度は自由に出入りしてくださって構いません。 が、あまり中身のない俺TUEEEプレイ、一晩から数日での最深部到達等はご遠慮ください。 |
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