王都マグメールの平民地区の片隅にある小さな花屋。いつも色とりどりの花が店先に並んでおり、周りに花の香りを漂わせている。心優しい老夫婦が店の主人。この二人の子供であり、看板娘のフレデリカが平民地区の住人達に人気で、彼女目当てに来店する客も少なくない。フレデリカは店番だけでなく、街中でも花売りをしている。 この店の二階が老夫婦とフレデリカが住む居住スペースとなっており、そこでも花がたくさん生けてある。時々窓からフレデリカの歌声が聞こえてきて、それを聴いた者は今日一日幸せになるという。 ただ、最近戦乱が広がっている影響であまりたくさん花を仕入れられず、それが影響して客足が少し遠のいている。 |
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