・経緯
かねてより神聖都市ヤルダバオートでの、宗教絵画等の請け負う者達の高齢化、及び、マグメールからヤルダバオートへの移動する距離等の問題は度々取り上げられていた。 そこで、とある王族や貴族の私有地であった都市の改造案「芸術都市計画」を実行に移す事となり、この度完成となった。
・主文
文明や文化は国の財、芸術に秀でたものを育成するは国益に繋がる。
元々あった建築物を利用し、絵画や彫刻、芝居や音楽、建築に料理等芸術を志すものの学び舎を作り。 またそれらの活動を行う上に必要な工房や、住居なども確保された。
また宗教と芸術には密接な関係があり、宗教画や楽団等の需要が高いため それらを専門で賄う都市をヤルダバオート近くに置くことにより、同都市の負担の軽減にも一役買っている。
・特別芸術市民
美術芸術に種族の壁はなしという名目上の元、芸術家の身分を確証出来た者であれば この都市では奴隷出身者であろうが、市民権を得ることができる。
ただその為には、実技を伴う認定試験を受ける必要があり、試験に合格することにより 特別芸術市民と認定される。
特別芸術市民は、芸術の腕を磨くため、入手が難しい紙や画材、楽器に木材や石膏等、芸術活動に必要なモノだけでなく、 住居の家賃、食費等大幅な割引等、様々な恩恵・サービスを受ける事ができる。
また特に秀でた才能の持ち主は、奨学金を受けことができる。 ちなみに奨学生1号はミレー族の少女ということもあり、アイオリスドリームに憧れる者達が集まりつつある。
・裏の顔
と、ここまではあくまでもこの都市の表の顔である。 裏の顔としては、神聖都市ヤルダバオートの監視にある。 また、神聖都市ヤルダバオートに残る、神聖都市アイオーン時代の名残を調査し、その修繕及び保護にあたる その際に必要な者たちを、手元に置いている。
宗教画や楽団の依頼者に取り入り、【文明文化による侵略】を行っていく。
一見地味そうに見えるが、高価であるはずの魔導機械等を芸術として利用することによって引き起こされたカルチャーショックは 目に見えない脅威として、取り込み始めようとしている。
また、芸術家の立場を持つスパイの育成にも力を入れている。 |
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